キム・ワンの作品一覧

「キム・ワン」の「死者宅の清掃」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 死者宅の清掃
    3.9
    生きづらさを独りで抱え込むすべての人へ贈る 韓国で15万部突破の衝撃作、待望の日本語版刊行決定! 韓国で特殊清掃の会社「ハードワークス」を経営し、自身も清掃員として現場へ赴くキム・ワン氏が綴る、孤独な死者たちの部屋に残された生前の痕跡。 キム氏の視線をだどった先に私たちは何を見るのか。 彼らを死へと追いやったものは一体何だったのか。 それぞれの部屋に残された届かぬままの「たすけて」が浮き彫りになる。 「コロナウイルス感染者が爆発的に増加し、毎日死亡者に関するニュースが続いていた2020年の初夏に韓国でこの本が発売されました。発売後すぐに多くの人が読んでくださり、出版社・書店・読者による「今年の本」に選んでくださいました。死という重い主題の本が成功した前例がなかった韓国で、思いもよらないことが起きたのです。」―本文より

ユーザーレビュー

  • 死者宅の清掃

    Posted by ブクログ

    孤独は都市生活に付きもののありふれた状態とはいえ、孤独死というものは寂しく、惨たらしいものだと本書を読んでつくづく思う。そんな当たり前の他者への共感さえ、日々さらされる大量の刺激的な情報によって、たいぶ麻痺していたのだなと反省した。

    もちろん、表題から予想されるような、グロテスクでショッキングな描写もそれなりにあるが、非日常を見せられるというよりはむしろ、日常生活に目を凝らすと浮きでる現代の地獄を見ている感じがしてくるような文章だった。そこが他の特殊清掃モノと違うところだ。

    都市化した社会がないことにしている、孤立してしまった人たちの苦しみや死というものが、腐敗した遺体からものすごい臭気と

    0
    2025年10月27日
  • 死者宅の清掃

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    韓国の孤独死事情が垣間見える
    どこの世界も孤独死の実態は変わらないのかもしれない

    電気停止の告知書が追い詰められていた人を更に追い詰め、自殺への一押しとなってしまう話や手紙を書くような文章の愛するヨンミンさんへの話は胸がギュッとしてしまう

    日本では孤独死や自殺があった部屋は事故物件として格安で借りられることがあるから入居者が集まるし、人が死んだからとアパートやマンションの住民が大勢出ていくことはあまり聞かない気がする
    韓国では違うんだな

    翻訳者が拉致被害者の方と同姓同名だなと思ってたらご本人だった

    0
    2025年09月29日
  • 死者宅の清掃

    Posted by ブクログ

    audible112冊目。

    凄惨な現場に向き合いながら、死者が最期に見たもの・考えたことに思いを馳せる。
    昨今は、特殊清掃の現場を映像等で配信している例を見かけます。
    実際の映像のインパクトは大きく衝撃を受けますが、特殊清掃員の方が書いた著作なら、自分の頭と心でじっくりと考えながら、向き合うことができました。

    0
    2025年07月13日
  • 死者宅の清掃

    Posted by ブクログ

    著者は、特殊清掃業を営む男性。孤独死や自殺などで部屋の清掃を依頼される。色々な事情で亡くなった人の跡形を無くすことを行う。読んでいくと様々な死があることに目が向くようになる。遺品整理士のドラマを見ているが、文章で読んでみると孤独と貧困がより明らかになってくる。富裕な人の依頼は皆無だろう。

    0
    2024年04月13日
  • 死者宅の清掃

    Posted by ブクログ

    20.死者宅の清掃
    日本の小説家中山七里氏の『特殊清掃人』を先に読み、ノンフィクションで書かれたものを探していた際に出会えた一冊

    孤独死、自死
    誰にも見取られず、見つけられずに旅立った人の足跡を
    淡々と仕事として清掃しつつも、その生活の端々に死者の事を思う著者の心が見えてくる

    0
    2024年03月17日

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