籠の中のふたり 【電子書籍版特典付き】

籠の中のふたり 【電子書籍版特典付き】

1,980円 (税込)

9pt

すべてを許したい。
そう思える友がいる。
最後に芽生える真の友情に、
あたたかい涙が止まらない――

孤独な弁護士と人殺しの罪を背負う男。残酷な運命と過ちを知り、それでも友達でいたいと思う。二人は「過去」という「籠」から羽ばたけるのか。
著書25作目、もっともハートフルな長篇ミステリーの誕生!


《あらすじ》
父親を亡くしたばかりの弁護士・村瀬快彦は傷害致死事件を起こした従兄弟の蓮見亮介の身元引受人となり、釈放後に二人は川越の家で暮らし始める。小学6年生のときに母親が自殺し、それ以来、他人と深く関わるのを避けてきた快彦だったが、明るくてお調子者の亮介と交流することで人として成長していく。だが、ある日、母が結婚する前に父親の安彦に送った手紙を見つけ、衝撃の事実を知る。母は結婚前に快彦を妊娠していて、快彦に知られてはならない秘密を抱えていた。そして、出生の秘密は亮介の傷害致死事件とも繋がっていく。二人は全ての過去と罪を受け入れ、本当の友達になれるのか――。


《著者より》
ずっと描きたかった友情の物語です。自著で一番好きな作品になりました。ひとりでも多くの方に届いてほしい物語です!


《編集担当者より》
読後、こんなに心があたたまるミステリーは他にありません。つらい過去を背負った二人が共に暮らすことで成長し、受け入れ合う――とてもシンプルなストーリーです。その中に薬丸さんは、他人と触れ合うことの喜びと難しさ、人殺しの罪と贖罪、そして、ミステリーの面白さを凝縮させています。少年犯罪や理不尽な殺人事件など、重厚なテーマに挑み続けてきた薬丸さんだからこそ書き切れた最高の人間ドラマになりました。私はこの作品が大好きです。


【電子書籍版特典付き】
電子書籍版の特典として、巻末に直筆原稿の画像を収録してあります(100枚超)。
物語の途中までとなりますが、直筆原稿であることや、赤字が入った推敲の様子も見られるなど、作家の創作の過程に触れられるような特典となりました。
是非お楽しみください。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    テンポが良い。サクサク進む。
    「ああ、もう!なんで!」という苛立ちやモヤモヤした気持ちが心に湧き上がることがなく、物語のテンポに任せて読み進められるところも気に入った。
    途中しばらく読めない期間が続いてしまったのだけれど、再開してからは一気に読み上げた。

    快彦の過去と亮介の事件がどう繋がるのか、そ

    0
    2025年09月24日

    Posted by ブクログ

    自分の何気ないことで人を傷つけてしまうかもしれないと恐れていた快彦が亮介によって少しずつバリアを剥がしていき徐々に成長していく姿がとても良かった

    0
    2025年09月20日

    Posted by ブクログ

    人とのつながりが煩わしい事もあるけど、生きていくには必要であると再認識させてくれる一冊。
    しんどい描写もあるけど、非常に面白かった

    0
    2025年09月06日

    Posted by ブクログ

    心が洗われる良い話だった。こんなに良い人居るかなと思う位の優しい二人が主人公。お互いに籠の中から救出できたのだね、よかった。

    0
    2025年09月02日

    Posted by ブクログ

    弁護士の村瀬快彦は小学校の時に母親が自殺した事により、他人との距離を取るようになった。父親が病死して、看病を手伝ってくれていた彼女に距離感から別れを切り出される。
    そこに現れたのが、傷害致死事件を起こした従兄弟の蓮見亮介の身元引受人になる事。人と関わることが嫌な村瀬だが、何とか条件付きで引き受ける。

    0
    2025年06月26日

    Posted by ブクログ

    弁護士、村瀬は傷害致死事件を起こした従兄弟の亮介の身元引受人となり、釈放後に二人で暮らし始める。小6で母が自殺して以来、人と深く関わる事を避けてきたが明るい亮介と交流することで人として成長していく。二人は全ての過去を受け入れ本当の友達になれた。温かい涙が溢れて止まらなかった。

    0
    2025年06月20日

    Posted by ブクログ

    涙が止まらない。人の思いやりと愛情の深さに震えるほど感動する。小学6年生の時に母親が自殺して以降、人と深く関わることができない男と傷害致死事件を犯し仮釈放中の従兄弟がそれぞれの殻を打ち破り新たな人生を歩み始めるまでの物語。

    0
    2025年06月17日

    Posted by ブクログ

    人との関わりによって、深く傷つき傷つけることもある。でも、人との関わりによってしか、人は変われないのだと、本書を通して痛感した。

    快彦と亮介、とても良い関係性を築いていけるだろう。
    相手を思いやる、とても深い愛情を感じる。
    暖かな本でした。

    0
    2025年05月28日

    Posted by ブクログ

    重い過去がある2人。だからこそこれから和やかに過ごしてほしいなぁ。
    もちろん人の命を奪ってしまったこととか生い立ちとかに悩み苦しむことはあるだろうけど。

    0
    2025年11月13日

    Posted by ブクログ

     小学生の時に母親を亡くして以来、大人になっても愛する人にさえ心を開ききれない快彦の元に現れた弁護士。20年以上も会っていない従兄弟の亮介が服役中で仮釈放の身元引受人に自分を指定してきたという。
     そんな義理はないと思いつつも、亮介のペースにのまれ、同居することとなる。
     亮介に不信感を抱いていた快

    0
    2025年10月26日

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