無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
読むのがつらかった。オーディブルなので、耳から、感情を揺さぶる感じ。ひどい、聞きたくない、少し飛ばそうかなと思ったりもしたけれど、聞きました。被害者の家族もいろいろ出てきて、時々、人物の人間関係が?に、なったけれど。
薬丸岳さんのファンで、続けて読んでいる。いつもテーマが重いので、疲れるけれど、奥の方には、人間の温かい想いがあるから、次々と読んでしまいます。
復讐に燃えている探偵の目線から、描かれている。彼の周りの人々の様々な思いも、優しいモノだった。
大切な人がいない、誰にも大切に思われないと、心はすさんでいくかもそれないね。人との関わりは、小さなこと、一つ一つが、大切だなと思った。
Posted by ブクログ
薬丸岳さん著「悪党」
今回の作品は軸が一本しっかりと通った連作短編集になるのだが、その軸の核がかなり著者作品特有の独自性を伴っている上、著者の筆圧の力も相まって読後の感想としては一本の長編小説に近い印象を受ける。
今回の作品、被害者遺族の視点から描かれていく物語。姉がレイプ事件の被害にあい殺されてしまった被害者遺族の未来が描かれている。
贖罪の気持ちを持たない加害者達に対しての怒り、加害者達の出所後の人生の放漫さや噛み砕き方に対しての赦し難い気持ち。
それらを各短編ごと、上手い具合に他の犯罪等をもを引用とし、比較対象させながらの物語展開は圧巻だった。
凄いなと感じさせられた台詞があった。
姉を殺された犯罪被害者である主人公が里帰りし父親に言われる台詞
『いつでも笑っていいんだぞ。いや、笑えるようにならないといけないんだぞ。
おれたちは絶対に不幸になっちゃいけないんだ』
鳥肌が立った。
これは色んな意味が含まれている名言。
父親が息子の復讐への抑止のために言った台詞なのかもしれないし、自分の為に言った台詞なのかもしれない。事件以来立ち止まってしまった時の流れに対しての言葉かもしれない。
父親はもしかしたら息子の復讐の果てを見抜いていたのかもしれない。もし復讐として罪を犯したとしてもなおの言葉だったのかもしれない。
『おれたちは絶対に不幸になっちゃいけないんだ』
亡くなってしまった娘の為にも…
残された今ある自分達の人生の為にも…
倫理観や道徳観を越えた深い言葉だった。同じ家族、同じ被害者遺族でしか共感できないであろう名言であり、その間柄だからこその言葉、言葉にできる数少ないであろう言葉なのだろう。
素晴らしすぎた。
Posted by ブクログ
薬丸岳さんの作品は重くて難しいテーマが多い。その中でも『悪党』は特に辛かった。
15年前に姉を陵辱し殺害された元刑事・探偵の佐伯修一が、忘れることの出来ない犯罪と向き合い葛藤する物語。
“被害者家族は加害者を赦すことができるのか”
佐伯は被害者遺族からの『加害者追跡調査』の依頼を受け調査を重ねていくうちに、自身の問題に立ち向かい、姉を殺害した犯人達への復讐に向かって動き出す。佐伯の苦悩がリアルに描かれていて、途中読むのが辛くなったが、エピローグではほのかに明るい未来が見えて心が救われた。
被害者家族は、どの様に前を向いて歩いて行けばいいのか。また加害者は生きる権利はあるのか。赦しや更正について重たい難問を投げ掛けられる作品だった。
遺族の抱える困難を克明に描いた問題提起する傑作です。
Posted by ブクログ
探偵の佐伯を中心とした短編集。それぞれの物語が交錯し、姉をレイプし殺した3人の男の復讐へと導いていく。
薬丸岳さんはよく、贖罪を「(罪人が)幸せになること」だと描く。私もそのとおりだと思う。どんなに罰を与え苦しめ痛めつけても、行動の後悔に繋がったとしても反省には繋がらない。だけど、幸せなときに初めて、大切な誰かを失うことや幸せを壊されることの辛さを実感する。
今回の作品は、その過程を描くのではなく、被害者側が復讐として、加害者がそうなるよう仕向けていた。その意味では、私は最後録音を聞かせても良かったのではないか、坂上が死んだ後のりさや細谷を描いても良かったのではないか、とも思う。(もっと重いドロドロした話になっただろうけど、でもだからこそ、この展開だったのは話を重くしすぎないようにだった感じがした)
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。