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同級生の殺人容疑で逮捕された14歳の息子。だが弁護士に何も話さない。真相は。親子は少年審判の日を迎える。吉川文学新人賞受賞作
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「テレビ東京開局55周年特別企画ドラマスペシャル「Aではない君と」」
2018年9月21日 テレ東系 出演:佐藤浩市、天海祐希、杉田雷麟
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Posted by ブクログ
↓以下ネタバレです どんな理由があったにせよ、相手を殺すことは決して許されることではない。その事を理解している上でも、 優斗が殺されてしまった原因を作ったのは、優斗による翼への激しいイジメである。そのため、私の中ではどっちに同情するとしたら、加害者「翼」の方だった。 少年院を出た当日か...続きを読むら更生できるわけではない場合もある。心の問題は、常にグラデーションで変化していく。 さらに私は、被害者優斗の父・「藤井」に常に嫌悪感を持ち読んでいた。 イジメの主犯格である優斗の指図で、翼はハムスターの餌の万引きを余儀なくされた。この事件において、優斗の父・藤井が、弁護士の知識を利用し翼をかばったことについて。これは、弁護士として、また大人としての正義感100%から来るものであったかには疑問が生じる。なぜならば、優斗が行った卑劣なイジメを損害賠償の訴訟を起こす事をさしがねとして、公にしないでほしいと翼の父に頼んだ事である。ハムスター万引き疑惑の時点で、すでに藤井は息子優斗の悪事をうすうす勘づいていたからではないか?ここで万引きが公になれば、今までやってきた優斗のイジメが暴かれると計算したからの言動であったからだと思う。 藤井の息子優斗が殺されてしまったという理由で、優斗の行った壮絶なイジメがチャラになるとは思いたくない。 藤井にとっては辛いかもしれないけど藤井は、翼に対して優斗が翼をいじめていたことについて謝罪してほしかった。自分の息子がハムスターを複数回購入し、それを翼に殺させていた事、翼のペットの猫を殺させた事。この出来事に向き合ってほしい。 藤井からの謝罪があれば、翼としても、「真の贖罪」また「真の更生」ができたと思う。 また、加害者の父である吉永に対して、突然、息子が殺人容疑で逮捕されたと聞かされれば動揺するのは当たり前ではあるが、それにしてもどこかしら現実から逃げているようでジレったかった。しかし苦悩に苦悩を重ねた末に、父親としての強さが徐々に備わってきていた。これから、命ある限り永遠に翼の味方でいてほしい。 印象に残った言葉がある。 「やったことの善悪よりも、子供がどうしてそれをしたのかを考えるのが親」 「殺したら、苦しまなければいけないの?」 「動物の命と人間の命はどちらが重いのか?」 「心を殺されたことと、体を殺されたことはどちらが悪いのか?」 などなど、いろいろと考えさせられた。 翼や吉永を見てて思うように、心を殺されても肉体が殺されていなければ、生き返る可能性はある。しかし、心が宿る肉体を殺されたのでは、生き返る可能性はゼロである。さらに肉体を殺された人の周囲の人の心が殺される。そうなると、法律以前に、肉体を殺す方が悪いのである。 優斗のしでかしたイジメは到底許すことのできないレベルだが、ここはやはり翼の方が罪は重いだろう。 藤井の家に吉永と翼が訪れた時の藤井の様子は、個人的には嫌悪感を抱きつつも、相当参っていた。加害者は生きている。被害者はよみがえらない。こんなことを思うのは不適切だとは思うが、藤井の悲しみから、「復讐」は十分に果たせたのではないかな?翼は思い十字架を背負って一生を送ることになるが、生きていさえすれば、どうにでもなる。翼にはこの先一回でも多く、心から笑えることができたらいいと願う。
仕事もプライベートも順風満帆だった男が突如暗転。14歳の息子が同級生を殺害し逮捕された。 子どもを持つ親としてとても考えさせられた。 もし自分がこの立場になったらきちんと向き合うことができるだろうか、、 終始重く辛い展開だったが、それぞれの立場での苦悩について緻密に描かれており、心を揺さぶられた...続きを読む作品だった。
心を殺すのと、肉体を殺すのとでは、どちらが罪深いのか それは忘れずに生きていきたいが、どちらも殺さずにいるには互いにどうしたらいいのか考えさせられた
自分の子供が加害者や被害者にならない保証なんてない。 殺人を犯した我が子やその罪、そして被害者遺族とどう向き合うのか、更生するとはどういうことなのか、その先に何が見えるのか、痛いほどに考えさせられる。 薬丸岳作品を読んだ後は、様々な少年犯罪を思い出し、その後の関係者がどのように暮らしているのかずっと...続きを読むずっと考えてしまい苦しくなる。 けれど、こうして社会全体で考えてゆくことが大切なのだと改めて思う。
深く考えさせられた一冊でした。少年犯罪の保護者の目線で話は進みますが、自分も子を持つ親として他人事のようには思えませんでした。 特に最後にかけての親と子の気持ちの葛藤は、とにかく涙腺が緩みました。
重いけど、やっぱり良かった。父親として、Aではない息子と向き合う。2人が少しずつ、気持ちを共有していく。どう生きていくのか、わからないけれど、向き合っていかないといけない苦しい気持ちが伝わってきました。薬丸岳さんの本を全部読みたい気持ちです。
薬丸さんの小説は3冊目。今回も一気読みしてしまった。文章に無駄がなく読みやすい。それでいて奥が深い。父親の子を思う心情に引き込まれた。読み応えがある小説。
少年犯罪をテーマに、息子が同級生を殺害したとして逮捕された父親が、事件の真相と息子の心に向き合っていく物語。 「少年がなぜ犯罪を犯してしまったのか」だけではなく、その周りにいる家族や被害者、そして加害者自身の苦しみまで、簡単に答えを出せないまま突きつけてくる。 中でも、「心とからだと、どっちを殺...続きを読むしたほうが悪いの?」という問いには、思わず読む手が止まってしまった。 被害者の家族がつらいのはもちろんだけど、加害者の親もまた、簡単には言葉にできない苦しみを抱えている。自分の子どもが誰かを傷つけたという事実、被害者やその家族への罪悪感、それでも我が子を見捨てることができない気持ち。 読んでいる間ずっと、正解のない問いを突きつけられているような感覚だった。 重いテーマだけど、だからこそ読んでよかったと思える一冊でした。
【良かった点】 少年事件を題材にしながら、事件の衝撃だけではなく、人が誰かと向き合う責任や家族の在り方を深く描いた作品。吉永が父親として苦悩しながらも真摯に向き合う姿や、周囲の人々がそれぞれの立場から未来を考える姿勢に心を動かされた。 【気になった点】 登場人物が皆誠実で善意に満ちているため、やや...続きを読む理想的に感じる部分もあった。 【おすすめ度】★★★★☆ 【ミステリーとしての意外性】 謎解きより人間ドラマが中心。それでも答えを示さず、読者自身に家族や人間の在り方を考えさせる力を持った作品。
少年犯罪について考えさせられる。お父さんは本当によく頑張って息子と向き合っていると思う。どんな理由があれ殺人はやってはいけないこと
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