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Posted by ブクログ 2024年04月13日
子供がいる方なら、とても考えさせられる作品
心理描写がとても繊細に書かれていて、とてものめり込むができました。
薬丸さんの他の作品も読破してみたくなりました。
Posted by ブクログ 2024年01月13日
薬丸さんの作品は初めて読んだ。
本作は非常に読み応えがあるにも関わらず、スラスラ読むことができてページを捲る手が止まらなかった。
殺人を犯してしまった14歳の少年と両親やそれを取り巻く人々の心情がとても伝わってきた。
体は殺してはダメなのに、心は殺して良いのか?
たとえ親子だとしても、コミュニケーシ...続きを読むョンを取らなければ気持ちはわからないこと。
でも心の奥底で親を頼りたい、嫌われたくない、という気持ちもあるのだろう。
子供がいない大人はいるが、親がいない人はいない。と後書に書いてあった。
関係性に甘えず、一人一人に向き合いながら、コミュニケーションし続けることから始めてみよう。
Posted by ブクログ 2024年01月12日
読み応えがとてもある作品。
少年犯罪に向き合い続けた薬丸岳さんだからこそ、
こんなにも渾身の一冊が書けたのだと思う。
心と体、どちらを殺した方が悪いのかーー。
真の更生とはなにかーー。
親として犯罪を犯した子どもとどう向き合うのかーー。
タイトル「Aではない君と」にあるように、
吉永は少年犯罪者...続きを読むとしてではなく、1人の人間・息子として翼から目を逸らさず、辛い事実も受け止め寄り添い続けていくという、決心や覚悟が見て取れた結末だった。
私はまだ子どもがいないけれど、
家族で物理的に距離が近いからと言って、
心の距離が近いわけではない。
物理的に近いからこそ、その環境に甘んじて、
本当に大事な存在の心の暗闇を見ることを妥協しないようにしていかなければならないと強く思った。
個人的には、
心と体のどちらを殺した方が悪いのか、の吉永の答えに納得した部分もある。
ただやはり被害者・加害者にとって不幸な出来事であったことには変わらず、
不幸な出来事に至るまでの経緯で、しっかり家族や友人が異変に気付いてあげていたら、違う結末が待っていたのかと思うとやるせない。
この作品は、読んで終わり!
という安直なもの終わらせるのでなく、解説にもあるように、
子を持つ親はもちろん、少年にもぜひ読んでいただきたい作品。
そして、真の更生や、犯罪を犯した者との向き合い方を考え続けて、自分なりの答えを見つけなければならない作品。
このように少年犯罪という一つのテーマをつきつめて
読者に問題提起させる薬丸岳さんはすごい方だと改めて思った。
自分に子どもができたら読ませて感想を言い合いたいな。
Posted by ブクログ 2024年01月11日
前から読んでみたかった作者であり題名から少年犯罪が題材と推測していた。終止重たい雰囲気で物語は進んでいく。私は結婚していて子供はいないが主人公である父親の目線で読んでしまう。向き合えていなかった自分を責めながら心を開いてくれない息子に問いかける主人公にひきこまれます。薬丸岳さんの他の作品も読んでみた...続きを読むくなりました。
Posted by ブクログ 2023年11月14日
薬丸岳さんの作品は物語としてというより、その立場にたった時に自分ならどう思うか、考えるか、行動するのかを考えさせられるものが多いです。世の不条理を考える事が多い人にはオススメです。
Posted by ブクログ 2023年11月05日
一気に読み上げてしまった
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どうして動物を殺すことは許されるのに
人を殺すことは許されないの?
心を殺すのは許されるのに
どうして からだを殺しちゃいけないの?
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少年のこの言葉が印象深かった
どこかでわかる気持ちがある
読んでいて...続きを読む 翼が愛しくてたまらなくなった
この小説を読んだ感想の正解は分からない
感情移入しすぎて 読み終わっても 翼を守ってあげたいと強く思ってしまった
それ以上のことは深すぎて重すぎて、私には分からない。
Posted by ブクログ 2023年10月05日
初の薬丸岳です。
自分の子供が殺人犯になったら……
重くて深い題材にもかかわらず、読みやすくてページを、捲る手が止まりません。
第3章は涙が止まりませんでした。
Posted by ブクログ 2023年09月26日
読み終わった後にタイトルの秀逸さに痺れる。世間で「少年A」と言われ続けたとしても、「Aではない君と」生きていこうとする父親の強い意志、責任、愛を感じた。
それにしても親としての度量って子どもの人格形成にこんなに影響するのか‥‥
一日一日の心情描写がとても丁寧だったから、思わず親になった気分で読み...続きを読む進めてしまった。私、子供産んだこともないのに。
Posted by ブクログ 2023年08月24日
我が子が殺人犯になってしまった親の物語。薬丸岳の小説は他人事ではなく本当に心に沁みますね。翼も吉永もこれからをしっかり生きてほしいな。人を殺すってどういうことなのか親世代だけじゃなく、子供世代にも読んでほしい作品でした。
Posted by ブクログ 2023年08月02日
どこかのおすすめドラマ小説サイトで紹介されてたので買った一冊。
少年犯罪の話
重たい内容だった。
14歳にもなれば命の大切さはわかりそうだけど、被害者も加害者もわかっていないような気がした。
少年の更生が目的とはいえ、殺人を犯した少年が2年で世の中に出てくるというのはどうだろうと思う。
こ...続きを読むの話の中で加害者は理由がどうであれ、殺人を犯している。
本を読む立場の自分は殺人の理由がわかるにつれて加害者の味方をしたくなるが、殺人という犯罪を犯したのなら、更生だけでなく相当の罰も受けて欲しいと感じた。
この小説で加害者の家族の大変差がわかった。
少年犯罪だと施設を出た後のサポートもまた大変だなと思った。
この加害者がどのように生きていくかわからないが、なんとなく罪を反省ししっかり生きていくんじゃないかなと感じた小説でした。、
Posted by ブクログ 2023年07月13日
薬丸岳は2冊目。
社会派ミステリー。
同じ親として見ていてしんどかった、、、
自分の身にも起こり得る出来事。
自分の子供が加害者だったら、、、逆に被害者だったら、、、私ならどうするだろう。
そんなことを考えながら読んだ重い話。
Posted by ブクログ 2024年02月28日
非常に重たいテーマの小説。離婚して妻が親権を持ったため離れて暮らす息子が、殺人容疑で逮捕された。その父親の物語。
父親は自責の念を抱き、悩みながらも息子に寄り添っていく決断をする。そして、何も語らない息子が、なぜ友達を殺すという凶行にいたったのか理解しようと努力する。その努力する姿は立派だが、妻との...続きを読むやりとりでときどき、「こういう男いるよね、女性の『仕事』を見下して、俺の方が仕事が忙しい、子育ては妻の責任だと思ってて…」と感じる場面が出てくる。だからこそ夫婦がうまくいかず離婚したんだろうし、子どもの心にも取り返しのつかない傷を残す。
事件が起きてからでは遅いが、主人公の父親はそんな自分の間違いにも気づきながら、これからどうすればいいのかを深く考えていく。
東野圭吾の「手紙」同様、殺人という罪がどれだけ重いものなのかが結論としてわかる展開になっている。たとえこの少年が根本的には悪くないとしても、殺人を犯すということは、言い訳のしようもなくやはり悪いことなのだ。子どもが「どうして人を殺してはいけないの?」などと聞いた場合、うまい答えはないものかと思うけど、この小説を読めばなぜ殺人がいけないのかよくわかる。でもそれは決して一言では説明できないものだ。
この著者の他の作品では「友罪」を読んだことがあったが、他にも良い作品があるようなので読んでみようと思います。
Posted by ブクログ 2024年02月17日
罪を犯した子も命を奪われた子も何かが違ってたらそうならなかったかもしれない。 子供の話を聞いてあげてたら、子供をとりまく環境、子供のSOSに気づいてあげてたら…
子供の気持ち、親の気持ちがよく描かれていて 辛かったけど 考えさせられる話だった。
祖父の言葉
「物事のよし悪しとは別に、子供がどうして...続きを読むそんなことをしたのか考えるのが親だ」が重かった。
Posted by ブクログ 2024年01月14日
「自分自身にも問いかけられる」
表紙買いした為当著者は初めて読む
内容は重厚感に富んでいるが何故か読み進めるのが容易うい気がする
専門的な語彙がありつつも文章力によって
読みやすいからか
題である事件についてはもちろん、
付随する人間の感情や道徳的なことについても
熟考させれらる
「こころとから...続きを読むだを殺すのはどちらが悪いのか」
倫理的に当てはめてみても中々答えを出すが
自分的には難しいかもしれない
Posted by ブクログ 2024年01月12日
自分にも子供がある。家族がある。その立場から様々な事を考えさせられる。
私は本当に家族を子供を信じ、愛しているのだろうか。上辺だけでは無いのだろうか。不安になる。何が正解なのか判断がつかない。悩ましい。
Posted by ブクログ 2024年01月09日
デビュー作の「天使のナイフ」に感心した記憶があり、本作も期待して読み始めた。こちらも「天使のナイフ」と同じ少年犯罪を扱っているが、もう一つの大きな主題が父と子の絆の再生にあり、期待に違わぬ仕上がりになっている。
私も一応父親だったので、語り手の父親の感情の動きや葛藤はよく分かる。もしかしたら、自分...続きを読むが同じ立場であったら、主人公のようには向かい合えないかもしれない。子供に正対してなんとか乗り越えたこの父親は強いと思う。
本作品は解説によると、雑誌連載時は第二章までだったらしい。書籍化するときに第三章を書き足したとの事だが、この第三章が加わる事によって、本作品の完成度と深みは格段に増したと思う。
深く重いテーマなので、ミステリー仕立てではあるが色々考えさせられる作品である。
Posted by ブクログ 2023年11月23日
「からだを殺すのとこころを殺すのはどっちが悪いのか」という一節が印象的だった。
客観的に見れば、同級生を殺した犯人という事柄や詳細を話さず反省の色が見えないことで被害者の肩を持つだろうが、加害者側の視点から描かれていたのは新鮮だったし、物事の良し悪しだけでなくそこに至った背景や心情が見えて、色々な人...続きを読むの立場に立たなきゃなと思った。
もし自分が同じような状況になっても乗り越えられる自信がない。相手との信頼や愛情って偉大だし尊いなと改めて思った。
本を読んだ後に題を読むと、素敵な題だと感じた。
Posted by ブクログ 2023年09月28日
久々に読書しました。
結構重かったですね。自分の子供が人殺しをやったなんてつい想像してしまいました。
無いとは言い切れない世界ですからね。
イジメってそれだけ恐ろしいもんなんだって実感しましたね。
自分を主人公に置き換えてつい、考えてみますね。
恐ろしい世の中です。
小説の中だけであってほしいなあ。
Posted by ブクログ 2023年07月20日
自分には3人の子どもがいるから
両親に感情移入して読んでいて辛くなるかと思ったけど
ふたりに対してイライラするばかりで
まったく同情できなかった。
少年院出てしばらくしてまだ未成年な上、全く反省もしていないのに
自分らの仕事があるからと
一人暮らしさせる親の気持ちが全くわからない。
特に母親は自分...続きを読むが1番の被害者のように逃げてばかりで仕事より大事なことがあるだろう。
同じ過ちを何度繰り返すんだろうか。
また心とからだとどちらを殺した方が悪いのか。
そんなこと14歳でわからないのか?
また即答できない父親も父親。
虐められたことが原因だったとしてもたった数年で少年院を出ることに納得できないが
大切なペットを殺めたことは死刑に値するだろう。
可哀想すぎるハムスターや猫がいちばんの被害者だ。
一生かけて償って欲しい。
Posted by ブクログ 2023年05月19日
体を殺す方が悪いのか。
翼は生きている。ゆうとは生きていない。
生きていないことでゆうとの父、藤井さんは
ずっとずっと苦しみの中で生きている。
ほんとに体を殺す方が悪いのか。
心を殺すことも同じぐらい悪いことでは無いのか。
いじめだって犯罪だ。
人を殺したことは消えないけど
心を殺すようないじめを...続きを読むしたことも
ずっとずっと消えないはず、消してはいけない。
Posted by ブクログ 2023年05月18日
人を殺したら苦しまなきゃいけないの?
心とからだと、どっちを殺したほうが悪いの?
主人公である吉永の中学生の息子、翼が同級生の殺人容疑で逮捕される。事件について翼は何も語ろうとしない。犯罪加害者の家族として、マスコミに追い回され、仕事場での立場も人間関係も失い、何をするべきなのか、何ができる...続きを読むのか。
少年院を出てしばらくして、被害者の父親に会いに行こうと吉永は言う。被害者の父親から、いつか更生した姿を見せてほしいと言われていたからだ。翼は言う。「ぼくは、更生したの?」更生とは、どんな状態を言うのか。少年院のロールレタリングにも、謝罪の気持ちは書かれていない。そして吉永は、「今の翼は心から笑っているように思えない。きちんと謝罪の思いを伝えることで、初めて笑うことが許されるような気がする。」と考えている。翼も吉永も、この時点では、加害者の立場にされてしまったという被害者意識の方が勝っているように思わされる。
事件のことを打ち明けてからのユキオや周囲の人たちの態度と、吉永が出した「心とからだとどちらを殺した方が悪いか」への答えと、何があっても子どもを受け入れようとする覚悟が、最後の場面につながったのだろうと思った。
翼が受けたいじめの中で、どう命令されて、どんな仕打ちをされようともペロの命は奪ってほしくなかった。翼のことを信頼しきっているペロの瞳を思い浮かべて悲しくなった。
同じような歳の子供を持つ親として、考えさせられました。子供を守れるのはやはり親であり、愛であると痛感します。繊細な心を持つ子が発しているSOSにどうして気付いてあげられなかったのだろうと思わされます。仕事を理由に言い訳している母親の気持ちも理解しがたい。
『物事の良し悪しとは別に、子供がどうしてそんなことをしたのかを考えるのが親だ』
という会話での一言があるのですが、すごく自分の心に響いた言葉でした。
親目線、子供目線、色々な感情で溢れました。
被害者も加害者もその家族も立場は違えど一生背負って生きていかなければならないのが辛いなぁと思いました...続きを読む。
Posted by ブクログ 2024年04月04日
「心を殺すのは許されるのにどうしてからだを殺したらいけないの?」
「心とからだだと、どっちを殺した方が悪いの?」
心を殺されたら元の自分、元の生活には戻れない
それなのに体を殺すより罪は軽い
自分の子どもが心を殺されたら相手の体を殺しに行くかもしれない
子どもに質問されたら何て答えればいいのかわから...続きを読むない
Posted by ブクログ 2023年08月12日
優斗のしたことも許せないのはたしかだけど、藤井父、よく耐えたなあ。
吉永が生まれたての翼と初めて目が合ったときを思い出すところで涙。