可及的に、すみやかに

可及的に、すみやかに

1,980円 (税込)

9pt

大人だって道に迷うことあるよ――。
離婚を機に実家へ戻ったシングルマザーの詩織は、両親や友人たちとゆるやかに繋がりながら、七歳になる息子・翔との日々を積み上げていく(『可及的に、すみやかに』)。引きこもりの息子・蒼汰を案ずる幸子は、些細なきっかけから万引きに溺れていく。罪を重ねていく幸子を待つものとは(「掌中」)。ままならぬ日々を、それでも進むひとたちへ。純文学界注目の書き手が母と子を描く中編二編。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

可及的に、すみやかに のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     『掌中』と本タイトルの2話連作。『掌中』は、ある家族の母親が万引をするようになり、次第にエスカレートしてゆくのだが、今度こそ捕まるのではないかとハラハラしどうしだった。息子が引きこもりになったことで、精神の均衡を崩す母親の様子が、痛いほど伝わってくる作品だった。二作目は、息子の幼馴染の女の子の話で

    0
    2024年12月16日

    Posted by ブクログ

    「掌中」
    かつて友達だった人の子どもは結婚し、孫までいる人もいる中、自分の子どもは引きこもりで、これと言った楽しみもない。そんな中、スリルを求め万引きに走ってしまう女性が描かれていた。自分の大切に育てて来た息子が世間から見たら「失敗作」のようで、それが受け入れられなくて、どうしたら良いか分からない。

    0
    2024年11月02日

    Posted by ブクログ

    「掌中」日々の鬱憤やちょっとしたストレスが自然に描かれてて単純に主婦って大変だと思った。空想か幻覚かわからないけど引きこもりの息子と一緒にショッピングモールに行く場面が切なかった。
    「可及的に、速やかに」実家なのに出戻りってだけでこんなに居心地悪いものなの…って思ったが、なんだかんだ言ってお母さんも

    0
    2025年08月17日

    Posted by ブクログ

    「掌中」「可及的に、すみやかに」二話収録。

    以前読んだ『エラー』『あくてえ』で強烈なインパクトを残してくれた山下紘加さん。
    今回も読ませる。

    表題作もいいが一話目の「掌中」が凄い。

    主人公は引きこもりの息子を持つ主婦の幸子。
    魔が差したなんて言葉では形容出来ない程、万引きに溺れていく姿に恐怖す

    0
    2024年10月05日

    Posted by ブクログ

    生きていくのは切なく,苦しい。そう簡単にはいかないものなんだな,と思う。思い通りにいかないけれどなんとか踠きながら,生きていくのが人生なんだなぁと。

    0
    2025年05月19日

    Posted by ブクログ

    子供のあれこれで精神に強い影響受けるのって母親ばかりだな。それほど責任を強く感じてるし距離が近いからだろうけど。狂気を感じる。

    0
    2025年02月04日

    Posted by ブクログ

    うまくいかないことがあると、どこかで発散したくなるよな。誰かに理解してもらえたら、もっと楽になるのかも。他人に気づいてもらうために起こす行動って人それぞれなのかもしれない。

    0
    2025年01月19日

    Posted by ブクログ

    人とひとの関係は、見る方向(立場)が変わると全く違ったものとなるのだろう。相手の立場で考えることは重要だが相手になって見ることは不可能であり、想像するのが精一杯。そういった意味からも考えさせられる作品であった。

    0
    2024年11月30日

    Posted by ブクログ

    ふたつの話が入っていた。連作。
    表題作の『可及的に、すみやかに』は子どもが小さかった頃を思い出した。
    『掌中』はもやもやする話だった。万引きを繰り返してしまう初老の女性と引きこもりの息子。
    おそらく認知症のふりをした(もしくはまだらボケ)の高齢女性。出てくる人たちの誰にも共感することができず、きみの

    0
    2024年11月30日

    Posted by ブクログ

    前作、煩悩でかなり食らった私。すっかり作者山下紘加さんに魅せられて、さぁ今作と期待値大。前情報は何もないまま、読み始める。今回は連作短編が2作か。前作とは打って変わって雰囲気違うぞ。
    しかし、そこは流石の山下氏、しっかりした文章で読ませてくれます。また会話の端々にリアリティを感じさせ、現代の純文学作

    0
    2024年09月23日

可及的に、すみやかに の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める 小説

小説 ランキング

山下紘加 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す