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わけありの女たちを診療するおゑんの許へ、何かを極度に怖れている妊婦が訪ねてきた。彼女は目を血走らせ、十両を差し出しながら言った。「お願いします。この子を産ませてください」と――。
後日、吉原惣名主に依頼され診ることになった女郎も、奇矯な妊婦だった。大店の主人に身請けされることが決まっていて、その子を身籠っていながら、「産みたくない」と叫びながら自死しようとしたのだ。
彼女たちは何者で、何故、一人は出産を望み、もう一人は出産を拒否するのか? 疑念がきざしたおゑんは、遊女連続死を調べる過程で親しくなった吉原の用心棒・甲三郎や薬草に詳しい末音らの力を借り、その謎に迫ろうとするが……。
「読売新聞オンライン」人気連載、待望の書籍化。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
内容(ブックデータベースより)
わけありの女たちを診療するおゑんの許へ、何かを極度に怖れている妊婦が訪ねてきた。彼女は目を血走らせ、十両を差し出しながら言った。「お願いします。この子を産ませてください」と――。
後日、吉原惣名主に依頼され診ることになった女郎も、奇矯な妊婦だった。大店の主人に身請けされることが決まっていて、その子を身籠っていながら、「産みたくない」と叫びながら自死しようとしたのだ。
彼女たちは何者で、何故、一人は出産を望み、もう一人は出産を拒否するのか? 疑念がきざしたおゑんは、遊女連続死を調べる過程で親しくなった吉原惣名主の用心棒・甲三郎とともに、また謎を追うことになったが……。
「読売新聞オンライン」人気連載、待望の書籍化。
令和8年4月7日~10日
Posted by ブクログ
闇医師おえんシリーズ第4弾。
おえんの患者は子を孕んだ女たち。さまざまな事情を抱え、子を産むことを許されない、あるいは諦めた女たちだ。
今回の話は吉原で働く座敷持ち女郎・桐葉が大店のご主人からの身請け話がでていて妻にしたいという。しかも桐葉はご主人の子を身籠もっている。お互いが好意を持ち、悪い話ではない。なのに桐葉は子を産むことを頑なに拒み、奇妙な行動をする。彼女がそこまでこだわる闇とは何か?
時代小説ミステリー。
どの時代も恨み、妬み、勝手な思い込み、強欲から人は壊れていってしまう。信じていた人に裏切られ、心がすさみ最後には悪に手を染める。善と悪との境目は紙一重かもしれない。
おえんをはじめ、ここに出てくる登場人物も大きな闇を抱えながらも真っ当な人間でありたいと願ってる。これからもおえん達の活躍が楽しみな作品です。
Posted by ブクログ
闇医者おゑんシリーズ第4作
前作で縁のできた吉原の惣名主川口屋から呼び出され、妊娠した遊女が身請けが決まったのに自殺未遂し、様子がおかしいので見てほしいと頼まれて診たところ、呆然としたり「生みたくない」と錯乱したりなので、おゑんは自分の診療所で静養させて様子を見ることにする。
おゑんがひっかかりを感じていると、身請けした薪炭商の備後屋の番頭が様子を見にくるものの違和感を感じて、監視役の甲三郎に跡をつけさせるが見つからず、翌日死体で発見される。皆目見当がつかないなか、何が出てくるかと薮(備後屋)をつつき、遊女の身元を調べようとすると、出てきた犯人は備後屋の番頭と川口屋の用心棒の一人。さらに備後屋の主人は遊女が巻き込まれた凄惨な事件を知っていた。
前の患者が産んだ赤ん坊の世話をして、遊女は産む決心をする。川口屋と備後屋から資金を得て、おゑんは診療所を建て替え、訳あり出産の赤ん坊の養子まで行う施設を建設する。
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小説・文芸
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