ダーク作品一覧
-
3.8これは日本で初めて起こったテロ事件なのか? 事件は現場ではなく会議室でも起きている!! 捜査と家庭に追われる刑事の奮闘を描く、シリーズ最新作!! 四谷にある大学の門近くで自動車の爆発事故が起こった。 死者と怪我人を出したこの爆発は、やがて「爆弾」が仕掛けられていたことが判明する。 警察はテロと断定し、警視庁刑事部捜査一課の樋口顕は情報収集に動き出すが、 上司である天童隆一管理官から「かつての部下、因幡が『テロを防ぎたい』という 電話をかけてきた」と打ち明けられる。 国際テロ組織に入った噂のある因幡からの電話は、今回のテロとの関連するのか? そんな最中、樋口の娘・照美が、バックパッカーで海外旅行に行きたいという。 公安も捜査に乗り出す中で、テロ捜査と家庭の間で奮闘する樋口は何を思うのか――。
-
4.0矢方怜は、日本特区所属の情報操作工作員。軍事的に有用な特殊で強大な能力を持っているが、世間にはその存在は秘匿されていた。特殊な能力のためか、無口で無表情、無感情。周囲の物事にも無頓着で、生きているという感覚も希薄な怜。そんな怜が就寝前の安眠のためバーチャルSEX装置を起動させると、突然相手が見知らぬ男に変化し「君を探していた…」と口づけを受ける。怜は、激しい胸の鼓動を感じ戸惑うが、三週間後、その男が極東ロシア軍の医師として実際に目の前に現れさらに動揺してしまう。男は丹沢斎と名乗り、「久しぶりだね、やっと会えた」とまるで自分を知っているかのように語りかけてきて…。
-
5.0
-
4.5精神科医の浅野克哉は、悪夢に悩まされていた。――それは顔の見えない男に閉じ込められ、抱かれ、「愛している」と囁かれつづける夢。夢と現実との接点を持つ、連続殺人犯が現れたときその夢は現実との境を越える――。連続殺人犯に魅入られた精神科医の運命とは!? アメリカ・アジアを中心にアメコミで活躍する咎井 淳(Jo Chen)が官能BLに挑む!! BL界の話題を独占した革新作に単行本未収録作「がんばれ柴田君!」を加え、かつ単行本で修正された表現を、できる限り原画に近づけて電子書籍化しました。
-
3.6バイト先で強盗に襲われ死んだ将棋好きの高校生宮古星は魔王として転生する。迫りくる逆境に将棋で磨いた戦術眼で立ち向かう若き天才と、人類の存亡をかけ挑み来る軍師リオルとの壮絶な戦いを描く異色ファンタジー
-
4.5ヤンデレ元ヤン元教え子のドドド執着 「校内恋愛禁止――破ったらクビ」伊万里柊夜(26)の勤める高校に新規則ができた。落ち込む同僚たちに、教師なら恋などせず生徒のために時間を使え、と呆れていた伊万里だったが、新任のイケメン養護教諭・四海莉央(22)にいきなり迫られ告白される。実は四海は、伊万里がかつて指導した暴走族の総長で、会いたくて追いかけてきたらしく!?「先生、僕のこと好きになって一緒にクビになろ?」ヤンデレ化した元ヤン教え子×真面目メガネの追いかけっこBL! ※デジタル版限定特典:描き下ろしページ1P収録 (C)2025 atro
-
3.4累計10万部突破『どうせそろそろ死ぬんだし』に続く「館」ミステリーは依存症患者×孤島! ロジカルな推理といくつもの伏線が導き出す「なぜ」の答えに驚愕。 ――大山誠一郎(作家) 孤島の別荘で行われる依存症回復プログラムに、料理人として同行することになった桜子。 恋愛依存、ゲーム依存など、様々な依存症を抱える人々が集う。 しかし1日目の深夜、参加者の一人が不審死を遂げる。 刃物らしきもので首を切られた様子で、現場は密室。 別荘内にある刃物は、桜子が厳重に管理している包丁とナイフのみ。 桜子が参加者から犯人と疑われるなか、さらなる事件が起き――。 第23回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作家最新作。 【著者について】 香坂鮪(こうさか・まぐろ) 1990年、熊本県生まれ。大阪府在住。現在、循環器を専門とする特定機能病院に勤務。心臓と脳を中心に、心筋梗塞、脳梗塞などの治療に携わる。第23回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリを受賞し、『どうせそろそろ死ぬんだし』(宝島社文庫)で2025年にデビュー。
-
5.0【購入者限定 電子書籍版特典あり】 当コンテンツを購入後、以下のURLにアクセスし、利用規約に同意の上、特典をお楽しみください。 この少年、破滅エンドは許さない。死の無限ループに抗い、最強英雄に! 傲慢貴族・ローファスは、キレていた。なぜなら人気RPGが具現化した異世界で、己が”チンケな悪役貴族”としてパッとしない殺され方をされ続けたからだ。そんな無様な死に方は誇り高き貴族にふさわしくない。まだ12歳だが、年齢なんて関係ない。使えるものはすべて使い、悲惨な破滅エンドを回避するために動き出す!回避のついでに領民の重税を解消し、領地を荒らす魔物を倒し続けたら、ゲームでは発揮されなかった本来の力が目覚め始めて…!?なぜか領民に称賛されるが――「勘違いするな、下民が。俺は俺のためにやっている」全身全霊で破滅フラグを叩き折っていく痛快無双英雄譚、開幕!巻末に描き下ろし漫画「とある一日の始まり」と、黒川陽継先生著 書き下ろしSS「暗黒執事の夜営」を特別収録! (C)Kurokawa Hitsugi┴(C)2025 Taihei Hiromi┴(C)Kushiro Kuki┴(C)daichi
-
3.5義姉の身代わりで全寮制の学園に入学することになった令嬢アリア。大雨の中、馬車から放り出された彼女を助けてくれたのは死を司ると怖れられる忌み神様で、たどり着いたのは聖女のための学園だった!? 周囲から遠巻きにされ、なぜか無言でお世話をしたがる忌み神様に困惑するアリアだったけれど……。男爵家の嫌われ者ですが、聖女のための学園で神様の執着と運命を変える出会いが待っていました!? 虐げられ令嬢と死を司る忌み神の人外ラブ! ※電子版はショートストーリー『忌み神様と鳥のお面と調教師』付。
-
3.6岩井志麻子 岡崎琢磨 小田雅久仁 尾八原ジュージ 北沢陶 澤村伊智 斜線堂有紀 背筋 林由美子 平山夢明 身の毛もよだつ恐怖体験! 最短1ページ、どこからでも読める“超”短編全30話 (あらすじ) 小説家の小田が行きつけのバーでJから聞いた話――不気味な仮面をかぶり、道端に寝そべっている男。先輩は「近づくな、無視しろ」と言って……(「寝そべり男」小田雅久仁)。引っ越し直後の私の元に、前住人宛ての郵便物が届き続ける。ついにはとんでもないものが誤配され――(「前の住人の話」斜線堂有紀)。ほか『近畿地方のある場所について』背筋、『ぼっけえ、きょうてえ』岩井志麻子ら豪華執筆陣による全30話の恐怖。
-
4.1大学生のニコラスは、引っ越し先の街で奇妙な男と出会う。 店の前で佇む男に「右足と左足、どちらから店に入るべきか」と尋ねられたことをきっかけに、ニコラスは男の身の回りのことを決める「決定代行」のバイトを引き受けることになった。 しかしその頃街で連続殺人事件が起こり、ニコラスの中にとある疑惑が芽生え始める。 ──もし自分の選択が、誰かの命を奪っているとしたら…? 思惑が交錯する考察系BL!! コミックス描き下ろしは、その後の幸せで甘い日々を16P収録。 電子限定描き下ろしカラーマンガ1Pも。
-
4.0累計60万部突破『果てしなき渇き』著者 デビュー20周年記念、待望の新装版! 極悪&痛快なバイオレンス・アクション! ――敬意を払うに値しない相手には相応の死を。 それがあたしの流儀。 殺人強盗放火が日常茶飯事、都会も田舎も等しく極貧にあえぐ20XX年。 東北のアウトロー少女が荒廃した世界を爆走する! (あらすじ) 20XX年、震災によって荒廃した東北をひとりの少女が爆走する。 稀代の不良・桐崎マヤ――ナイフを常に持ち歩き、目的のためなら手荒い行為もいとわない、通称“切り裂き”マヤ。 時に大麻を収穫すべく舎弟を連れて隣県まで乗り込み、時に強盗放火殺人の容疑をかけられながら真犯人を追いかけ……。 無慈悲な世界を舞台にした連作短編集が、深町秋生デビュー20周年を記念して装いを新たに再臨! 【著者について】 深町秋生 1975年、山形県生まれ。第3回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、2005年に『果てしなき渇き』(宝島社)でデビュー。同作は「渇き。」として2014年に映画化。他の著書に「組織犯罪対策課 八神英子」シリーズ(幻冬舎)、「ヘルドッグス」シリーズ(KADOKAWA)など多数。
-
3.5電車内には、たくさんの物語があふれている―― 世界23言語に翻訳 『人生写真館の奇跡』 著者書き下ろし最新作! 笑いあり、涙あり、感動あり! 3分で楽しめる一駅間の超短編集! (あらすじ) 母親から教育虐待を受けている児童を救うため、立ち上がる三人の乗客たち。その方法とは……(「通勤電車の流儀」)。一週間で一番憂鬱な月曜日。そんなとある月曜日、満員電車に乗っていると聞こえてきたのは笛の音で――(「月曜日の笛吹き男」)。駅と駅のあいだの時間で一編が楽しめる、山手線をテーマにしたチャーミングでシュールでハッピーなショートショート・ミステリー全30話、詰め合わせ! (著者プロフィール) 柊サナカ 1974年、香川県生まれ。第11回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉として、『婚活島戦記』で2013年デビュー。他の著書に『人生写真館の奇跡』『古着屋・黒猫亭のつれづれ着物事件帖』「谷中レトロカメラ店の謎日和」シリーズ(以上、宝島社)、「機械式時計王子」シリーズ(角川春樹事務所)、「二丁目のガンスミス」シリーズ(ホビージャパン)、「天国からの宅配便」シリーズ(双葉社)、『お銀ちゃんの明治舶来たべもの帖』(PHP研究所)、『ひまわり公民館よろず相談所』(KADOKAWA)などがある。
-
3.0
-
3.7映画化も大ヒット!累計100万部突破の人気シリーズ最新刊 ある朝目覚めると、首を吊った母親を発見した佐藤翔太。身寄りのない小学生の翔太は養護施設に送られ、そこでヨシハルという少年に出会う。そして、彼が翔太と距離を縮めて殺人を促したことで、翔太はとある殺人に加担することになり……。スマホを駆使した詐欺や暴行、殺人を繰り返してきた「怪物」の正体とは。黒髪の女性ばかりを凄惨な方法で殺害した連続殺人鬼が生まれるまでの物語。 (著者情報) 志駕 晃(しが・あきら) 1963年生まれ。明治大学商学部卒業。第15回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉として、『スマホを落としただけなのに』で2017年にデビュー。他の著書に『ちょっと一杯のはずだったのに』『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』『スマホを落としただけなのに 戦慄するメガロポリス』(以上、宝島社文庫)、『そしてあなたも騙される』(幻冬舎)などがある。
-
3.4あなたの町は殺人鬼だらけ、かもしれない 読者を悪夢的迷宮にいざなう、寓話的ミステリー 映画化で話題&『このミス』大賞受賞作の『怪物の木こり』著者最新作! 人殺しの現場を目撃してしまった塾帰りの高校生・辻浦良太。 彼は、ある秘密に気付いてしまい…… あかね町――この町は何かがおかしい。 (あらすじ) あかね町には人殺しがたくさんいて、至るところでしょっちゅう人が殺されている――。 夜のあかねの森公園で人殺しの現場を目撃してしまった塾帰りの高校生・辻浦良太は、暗視ゴーグルをつけた謎の女性に助けられてなんとか難を逃れた。 しかし、彼女曰く、この町では警察は助けてくれず、通報すれば必ず報復で殺されることになるという……。 妄想か、真実か。奇妙な町を舞台にした殺人物語。 (著者プロフィール) 倉井眉介 1984年、神奈川県横浜市生まれ。帝京大学文学部心理学科卒業。 第17回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、2019年に『怪物の木こり』(宝島社)でデビュー。
-
3.9
-
4.0
-
3.5【購入者限定 電子書籍版特典あり】 当コンテンツを購入後、以下のURLにアクセスし、利用規約に同意の上、特典イラストを入手してください。 【妖怪に殺される。即死不可避のホラーアクション開幕!!】 クラスで目立たない存在、いわゆるモブ男子である真空は、いつも通りのつまらない日常を送っていた。しかし、ある日体育館で気を失い、目が覚めるとそこは“妖怪の里”、炎を纏った車輪型の妖怪【輪入道】を倒さないと元の世界には戻れないと告げられ――。謎の女子高生、美果子と共に、本気の妖怪退治に挑む…!! (C)2020 misakix yumisaki
-
4.2第9回『ネット小説大賞』の受賞作。濡れ衣のネット炎上&逆転を描いたサスペンス! ウェディングプランナーとして充実した日々を送っていた藍原ひかる。ある日、トラブルだらけの披露宴に出くわし、騒ぎの収拾に手を貸した。――その後日。「#A原、死んで詫びろ」「#A原を許さない」ハンドメイド作家としてSNSで知名度のあった新婦の投稿から、瞬く間に式当日のずさんな対応が拡散され、なぜかその責任者として藍原の名前が挙がっていたのだ。悲劇のヒロインとして注目を浴びたい新婦、広がる炎上に愉悦感を覚えて火種を投下し続ける新婦友人、ゲーム感覚で藍原の個人情報を特定していくネット民。絶体絶命の窮地で、藍原が出会った弁護士・九印葉桜は彼女に“前代未聞の訴訟”を提案し……。怒濤の逆転劇が幕を開ける!
-
3.9
-
4.0黒いダイバースーツに身を包み、浴室で首をくくっていた男。赤ん坊を死なせた夫の罪を肩代わりし、3年後に出所の日を迎えた母親。静寂の中で余生を暮らし、夏の終わりに小銃に弾を込めた湖畔の住人。犯罪組織のボスとして人身売買の罪で起訴された男と、彼を弁護することになった新人弁護士。──唐突に訪れる犯罪の瞬間には、彼ら彼女らの人生が異様な迫力をもってあふれだす。刑事専門の弁護士として法廷に立つ傍ら、デビュー作『犯罪』で本屋大賞「翻訳小説部門」第1位に輝いた当代随一の短篇の名手が、罪と罰の在り方を鮮烈に問う12の物語。/【目次】参審員/逆さ/青く晴れた日/リュディア/隣人/小男/ダイバー/臭い魚/湖畔邸/奉仕活動(スボートニク)/テニス/友人/訳者あとがき/解説=千街晶之
-
3.4心理学で噓を見破り数多の被疑者の口を割ってきたエリートである一方で、家具や衣服を持ち込んで検事執務室に住み着く変わり者の検事・大神祐介。彼のもとに配属された新人検察事務官・朝比奈こころは、大神の指示のもと、様々な事件にかかわることに。結婚披露宴のケーキ入刀時、なぜ花嫁は突然花婿を刺したのか。入院患者同士で起きた殺人事件に秘められた、悲しき友情秘話とは。殺人の動機について「月が綺麗だったから」としか答えない美貌の作家の、真の動機は何なのか。そして、殺人事件の容疑者が乗った飛行機の中で、なぜ新たな殺人が起きたのか。検事と事務官のバディが活躍する、心理学×リーガルミステリー!
-
3.3『このミステリーがすごい! 』大賞受賞作家の最新刊。ピラミッド以外は現存していないにもかかわらず、いまだ世界中に知られ、大きな影響力をもつ七つの建築物、世界七不思議。それらが極東に伝わり、世界遺産として今なお日本にその姿をとどめていたとしたら……。生気のない目が特徴的な高校生・不結論馬(ふゆいろんま)は、趣味の旅で訪れた岩手の巌流度で、歴史学教授の兄・秀一と、首切り死体に遭遇する。首切り死体の謎をひと目で暴いた秀一は真相を語りだすが、同時に「古代メソポタミアのバビロン王朝、そこにあったというバビロンの空中庭園が、平泉の浄土式庭園の起源である」という説を語りだした。そして数年後、大学で建築史学を専攻していた論馬のもとに、秀一のもとで准教授を務めているという、苛烈な印象の吊り目が特徴的な由布院蘆花(ゆふいんろか)という女が訪ねてくる。論馬と由布院は富士山とピラミッドの関係について探り始めるが、同時にまたもや血なまぐさい事件に巻き込まれ……。
-
3.0【あらすじ】 水田で老人の焼死体が発見された。状況から自殺と考える警察に、ある老婆が異を唱える。彼女の名は花井朝美。癖のある老人が集まり「ワケあり荘」と呼ばれるアパート、若鮎荘の住人だ。70 過ぎでありながら背筋をピンと伸ばし、意気軒昂な花井は、鋭い観察眼と長年築いてきた人脈を生かし、事件の真相に迫る。彼女と「ワケあり荘」の住人たちは、その後も様々な事件に首を突っ込んでゆき――。 【著者情報】 1952年、長野県岡谷市生まれ。中京大学法学部卒業。趣味は詰将棋創作で、詰将棋パラダイス半期賞、日めくり詰め将棋カレンダー山下賞を受賞。第17回『このミステリーがすごい!』大賞・優秀賞を受賞し、2019 年に『盤上に死を描く』(宝島社文庫)にてデビュー。
-
4.1散策の途上で出合った少女が美しく解剖されるまでを素描する「天使解体」、白痴の姉とその弟が企てる祖父殺し「サイレン」、陵辱された書家の女弟子の屍体が語る「玄い森の底から」等、妖美と戦慄が彩る幻想小説や、兎派と犬派に分かれた住民たちの仁義なき闘争を綴る「聖戦の記録」の黒い笑い、失われた女の片脚を巡る「脛骨」の郷愁、ゴッホの絵画を再現した園に溺れゆく男たちの物語「ドービニィの庭で」の技巧等々。文体を極限まで磨き上げた十五の精華を収める。孤高の鬼才による短篇小説の精髄。※紙書籍版とはカバー画像が異なります。/【収録作】「天使解体」/「サイレン」/「夜のジャミラ」/「赤假面傳」/「玄い森の底から」/「アクアポリス」/「脛骨」/「聖戦の記録」/「黄昏抜歯」/「約束」/「安珠の水」/「アルバトロス」/「古傷と太陽」/「ドービニィの庭で」/「隣のマキノさん」/解説=石堂 藍
-
4.0
-
3.0時は天保年間の江戸・神田白壁町。おでん屋を営む主人公のこはるは、気になることがあると、首をつっこまずにはいられない性分である。ひょんなことから近所に住む夫婦喧嘩の仲裁をしていたところ、奇妙な事件に巻き込まれてしまうこはる。不思議なことに、借金を返したのは、すでに死んでいた女だというのである。そんなことがあり得るのか? 断片的な材料から、こはるが導き出した謎の答えとは――。表題作のほか、できすぎた女の失踪に隠された真実をあぶりだす「神隠し」、放火未遂に対する証言の違いの謎を解く「嘘吐き弥次郎」など四編を収録。定町廻り同心もお手上げの怪事件の数々に、こはるが挑む“人情&ミステリー”時代小説。
-
3.5
-
3.8こんなにわがままで深い対話があっただろうか!?“ならず者”の哲学者と“ふつう”を尊ぶ思想家。二十年にわたり論壇で異彩を放つ同世代の二人が、五年前に邂逅。「人間づきあい」「ものを書く理由」「善悪」「愛」「幸福」「未来と死」「哲学と人生」の7テーマで、殴り合いの往復書簡が始まった。そこで浮き彫りになった感受性と信念の明瞭な違い。「小浜さんの本を読むと、そのまともさにイライラします」「中島さんはワルぶってるけど、まともな常識人でしょ?」――どんなに言葉を尽くしても、人はわかりあえないものなのだ。そんな絶望的な存在だからこそ見えてくるものがある。
-
5.0日本人に足りないのは、バカなことをやり抜くひねくれ精神。“独創の巨人”がアイデアの源泉を語る。リンゴ三つとミカン三つを足すと、全部でいくつになりますか?――この質問にこそ、国際競争力を左右するカギが隠されている。いまだに教科書を正しく暗記し、模範解答をすみやかに出すことが最善だと勘違いしている日本人。すぐに役立つ知識ばかりがもてはやされる。これではたして真に優秀な人を評価できているのだろうか。「ミスター半導体」と世界に称賛された“独創の巨人”は言う。「バカなことに最後まで打ち込みなさい」。突拍子もないアイデアを形にし、新しいものを生み出す力はどこから湧き上がるのか?
-
3.8辞職を迫られた改革派官僚“覚悟の証言”「霞が関は人材の墓場」――著者はそう切り捨てる。最高学府の卒業生、志を抱いて入省したはずの優秀な人間たちが集う日本最高の頭脳集団。しかし彼らの行動規範は、「国のため」ではなく「省のため」。利権拡大と身分保障にうつつを抜かし、天下りもサボタージュも恥と思わない……。いったいなぜ官僚たちは堕落の道をたどるのか?逼迫する日本の財政状況。政策提言能力を失った彼らを放置すると、この国は終わる。政官界から恐れられ、ついに辞職を迫られた経産省の改革派官僚が、閉ざされた伏魔殿の生態を暴く。【内容例】「震災復興は利権のチャンス」――悲しいかな、それが官僚の性である/「5.7メートルで安全」と決めたのは経産省/天下りは国民に気づかれないようにこっそりやっている/なぜ政治家は官僚に取り込まれるのか/坪単価5,000万円、充実しすぎの身分保障/「不夜城」の真実 etc.
-
3.8京都・島原といえば、かつて興隆をきわめた、日本でいちばん古い廓(くるわ)。幕末の時代、新選組が闊歩したことでも有名である。その地でたった一軒、現在でも営業を続けるお茶屋が、輪違屋(わちがいや)である。芸・教養・容姿のすべてにおいて極上の妓女(ぎじよ)、太夫(たゆう)を抱え、室町の公家文化に始まる三百年の伝統を脈々と受け継いできた。 古色なたたずまいを残す輪違屋の暖簾をくぐれば、古(いにしえ)の美しい女たちの息づかいが聞こえてくる。太夫のくりひろげる絢爛な宴は、多くの客人たちを魅了し続けている。 本書では、輪違屋十代目当主が、幼き日々の思い出、太夫の歴史と文化、お座敷の話、跡継ぎとしての日常と想いを、京ことばを交えてつづる。あでやかでみやびな粋と艶の世界――これまでは語られることのなかった古都の姿が、ここにある。
-
4.2『精霊の守り人』『獣の奏者』『鹿の王』…世界中で愛される著者の最新作! 人並外れた嗅覚を持ち、植物や昆虫の声を香りで聞く少女アイシャ。旧藩王の末裔ゆえ、命を狙われ、ウマール帝国へ行くことになる。遙か昔、神郷よりもたらされたというオアレ稲によって繁栄を極めるこの国には、香りで万象を知る〈香君〉という活神がいた。アイシャは、匿われた先で香君と出会い……。壮大な物語が今開幕! ※この電子書籍は2022年3月に文藝春秋より単行本上下巻で刊行された作品の、文庫版を底本としています。文庫版は4巻構成となります。 単行本『香君 上 西から来た少女』 → 文庫版『香君1 西から来た少女』『香君2 西から来た少女(ともに2024年9月発売) 単行本『香君 下 遙かな道』 → 文庫版『香君3 遙かな道』(2024年11月発売予定)『香君4 遙かな道』(2024年12月発売予定)
-
4.5婚約破棄された晩、事故に遭って死んだ俺。 気が付くと、婚約者がハマりまくっていたBL恋愛ゲームの悪役キャラに転生していた! しかしゲームの中での運命は、処刑・火あぶり・追放後暗殺…というとんでもないものだった。 バッドエンド回避のため奮闘するけれどカタブツ騎士団長に目を付けられて――どうなる俺!? 単行本描き下ろしも収録!
-
4.614歳の少年は、何を見たのか。 少年の体験を通して、すさまじい沖縄戦の実相をつぶさに描いた長篇小説。 「郷土を渡すな。全員死ぬのだ」 太平洋戦争末期、沖縄戦の直前、中学生にガリ版ずりの招集令状が出された。小柄な14歳の比嘉真一は、だぶだぶの軍服の袖口を折って、ズボンの裾にゲートルを巻き付け、陸軍二等兵として絶望的な祖国の防衛線に参加する。 実在の人物の体験を、ことこまかに聞きとり、特異な事実をそっくりそのまま写し取った外面的リアリズムが、読む者の胸を強く打つ。 1991年に刊行された文庫本の新装版。元本は、累計102000部のロングセラー。 解説・森史朗 ※この電子書籍は、1911年11月に文春文庫より刊行された文庫の新装版を底本としています。単行本は1982年6月に筑摩書房より「陸軍二等兵 比嘉真一」として刊行されました。
-
4.6
-
4.4
-
4.5
-
4.3
-
4.6
-
4.0
-
5.0ダウナー魔女と暮らす、堕落的日常コメディ 遥か昔、街で薬屋を営んでいた魔女シエンとその見習いタマ。 二人は突然、「魔女狩り」によって引き裂かれてしまう――。 それから数百年もの間、タマは師匠を探し続け、ついに現代の日本で再会を果たす。 だが、そこにいたのは窓辺で煙草を燻らす“ダウナーな魔女”だった…!?︎ 【描き下ろしおまけ漫画を収録】
-
3.0「お願い。私が間違っているのなら、今ここで宮嶺が止めて。」 僕の恋人、寄河景──誰もが憧れる完璧なカリスマ少女。 だが彼女は、自ら手を下さず150人以上を自殺に追い込む自殺教唆ゲーム、『青い蝶』の主催者だった。 唯一その秘密を知る幼馴染みの僕は、小学生の頃に“ヒーローになる”と誓った約束に導かれ、彼女を守ろうと決意する。 僕は何度も想像した。 もし彼女の才能が正しい方向に使われていたら──と。 しかし、景の闇は深く、その背後にはふたりの過去と因果が絡み合っていた。 モラルと愛情の間で揺れる心が、やがて誰も予想できない結末を引き寄せていく──。
-
3.0除霊師、という名の実質「何でも屋」を営むアラサー女子・奈々圭(ななか)は、ある日遠縁にあたる親戚の様子を見に行くように頼まれて向かった先で、奇妙な少女・莉流(りる)と出会う。 依頼される内容は実際に心霊関係の事件はほとんどなく、いわゆる「ヒトコワ」な現場に遭遇することが多い。相談者の話を聞いて事件の謎を模索する中、助手として引き取った莉流が持つ奇特な才能によって人間が持つドス黒い事件を次々と解決へと導いていく。とても10歳の少女とは思えない落ち着いた言動や考え方、何より犯罪者となる人間の思考を知り尽くしたかのような判断力、……そう彼女の中にはかつて死刑でその身を滅ぼしたシリアルキラーが転生しているのだった。
-
4.0
-
4.7
-
4.0
-
4.3「日本で起きている、連続狙撃殺人事件をご存知ですか?」 ――ある日、海外に住む男のもとに、若い警官から突然電話がかかってくる。猟銃が使用されたと思われる事件。その警官は、犯行の状況を語り、かつてハンターだった男に推理を求める。男は、自らの想像を語り、実行犯のトリックを暴いていく。見事な推理だと喜んだ警官だったが、事件はそのまま解決へとは向かわなかった。 全てが電話の会話だけで構成されたクライムサスペンス。 複数の人物が織りなすその物語が示した衝撃の結末とは――。
-
4.3気付くと恋愛小説の悪役令嬢・ヴィクトリアに転生していた主人公。 彼女の末路は、自分に仕える騎士であるカインに殺されるというもの──魅了魔法をかけられたカインは彼女を盲目的に愛しており、最終的にはその愛が暴走してしまうのだ。その上、愛するヴィクトリアの中身が転生した別人だと気付かれたら絶対にただではすまない…! 死の未来を避けるため、悪役令嬢のフリをしながら魅了魔法を解くことを決意するヴィクトリア。しかし、当初は恐ろしく感じていたカインの視線が徐々に甘くなっていき──!? ※「合本版1」にて「第1話」~「第6話」を収録。
-
4.0日本で死刑制度がなくなって5年。重犯罪者は“黄昏町”という町に収監されるようになっていた。町は殺人もレイプも罪にならない無法地帯、死刑囚が殺し合いをさせられていた。そんな地獄のような“黄昏町”に、冤罪を主張するも収監された千頭悠真は生き残ることができるのか!? 全員死刑囚のサバイバル・バトル開幕!! 日本で死刑制度がなくなって5年。重犯罪者は、壁に囲まれた“黄昏町”という町に収監されるようになっていた。冤罪を訴えるも死刑宣告を受けた千頭悠真もその一人。町では死刑囚同士が殺し合いをさせされていた。そんな地獄のような“黄昏町”で、悠真は秘められた特殊な“能力”を覚醒させていく。そして、その能力の存在こそ、彼がルートBとして“黄昏町”に”収監された理由だった。
-
4.0もしも人生と引き換えにあなたの願いが叶うとしたら――!? 偉人が訪れるグルメ漫画『最後のレストラン』新シリーズ!! 街にできた怪しげなイタリアンレストラン『Dante』。そこには有名シェフそっくりな男と不思議な少女がいて……!?
-
5.0「パパ活だったらもっと楽に稼げるのに」友人のひと言が繭の人生を欲望の渦へ引きずり込んでいく――…才色兼備で環境にも恵まれた繭の生活は、社長である父親の自殺で一変。貧しい生活の中でも街の食堂で出会った拓馬の明るさに支えられ…しかしそんな日々も、母親の再婚相手によってひびが入る。1日でも早く家を出たい――大学の友人が教えてくれた“パパ活”。1回でこんなに稼げるなんてすごい。相手の人も優しいし…でも下心があるんだよね…?不安を抱きつつも裕福だった頃の生活を忘れられない繭は、次々と“パパ”との約束を取りつけていく―― ※本作品には『頂き女子白書~パパ活・ギャラ飲み・交際クラブ~』(1)~(6)の内容が収録されています。重複購入にご注意ください。
-
3.0★★★怪談師・DJたらちゃんも推薦!★★★「遊ぼ、遊ぼ」夢の中に連日現れる女の子。会ったことはないのにその顔はハッキリと覚えている……。果たして彼女の正体は──!?(第3談「キャンプ場の女の子」より)作者が直接取材・体験した“実話怪談”を描くホラーコミック誕生!第1巻は珠玉の7編を収録しています。帯コメントには怪談師として活躍中の“DJたらちゃん”が感想を寄せてくれています。オカルト大好き作家・水村友哉のデビュー作。X(旧Twitter)のDMにて投稿怪談も募集中(「隣の晩怖談」で検索)。採用されればあなたの体験談も漫画化されるかも!?
-
4.3「目覚めたら、推しの悪役令嬢でした。」 最愛の悪役令嬢・ルナリアに転生した主人公は、復讐を開始する。 その相手とは、ルナリアを破滅へと追いやった、醜悪な面々。 邪な義母と義妹、非道なる父や兄、そして元・婚約者と主人公(ヒロイン)‥! かくして、「愛」のため戦う悪役令嬢の、華麗なる復讐劇が開幕する――。
-
4.8
-
3.9日本を終生愛してやまなかったハーン(1850―1904)が我が国古来の文献や民間伝承に取材して創作した短篇集.『怪談』は俗悪な怪奇小説の類から高く抜きんでて,人間性に対する深い洞察力につらぬかれている.有名な『耳なし芳一のはなし』『雪おんな』など17篇の他に『虫の研究』3篇を収めた. 【電子版特典】荒俣宏氏によるエッセイ(『図書』2025年10月号掲載)を収録.
-
4.6新任帝国将官のヘーゼン=ハイムは 平民出身を理由に最前線に左遷されてしまう。 そこは 『立場を利用して部下の業績を掠め取るクズ上官』 『自分より下の人間をイビりまくる性悪部下』 『日和見主義で何もできないトップ』 など無能ばかりだった。 「高いですね……頭が」 だが、ヘーゼンには前世で培った、 最強魔法使いとしての経験と圧倒的実力がある。 性悪部下は軍法に則り斬殺し、 文句を言ってきた上官は完全論破。 天才少女と組んでの敵対民族との和平など、 並外れた実績を上げてウザい上司を全員ざまぁ! 悪徳上官を蹂躙する、爽快成り上がりファンタジー。
-
4.7
-
5.0連載開始と同時に世界各地のSNSで話題沸騰&第1巻から日本・ブラジル同時発売決定!人はいいが何事もうまくいかない漫画家の竹井弘人は、30歳を機に連載の夢をあきらめ、ブラジルへ傷心旅行へ向かった。偶然迷い込んだファヴェーラ(=スラム街)で弘人が出会ったのは、鋭いまなざしを持つ15歳の貧しい少年・ジョアン。地球の真裏に住む彼はなんと、「日本の漫画家になる」夢を抱いていた……!!夢を見ることが当然じゃない場所も、ある。もちろんそこにも――“才能”は、いる。日本の漫画家&ブラジルの天才少年、夢追うふたりのスラム街漫画家物語、開幕!
-
4.0福利厚生で、社員なら誰でも利用できる社内マッサージ室。女性社員のあいだでは、そこへ新たに配属された専属マッサージ師・相川カケルがイケメンだと話題になっていた。主人公のOL・マドカは、日々のデスクワークで凝り固まっていた体をほぐしてもらうため、カケルの施術を受けてみることに。「前の人より上手いかも…!」とその腕の良さに感心するマドカだったが、次第にその手は際どいところにまで伸びていき…。「相川さん、一体なにを考えているの…?」爽やかで優しい仮面を被った、カケルの真の思惑とは―― ※本作品には「ここからが本番です~リベンジオフィスマッサージ~【フルカラー】(1)~(4)」の内容が格納されてます。重複購入にお気を付けください。
-
4.2一九二〇年代、合衆国屈指の大都市ブローケナーク。 禁酒法がすっかり定着した元酒場で働く少年サンガは、貧乏ながらも身の丈に合った穏やかな生活を送っていた。 ただ一人、大切な妹がいれば生きていける―― そのはず、だったのに。 「よう、うな垂れてるその兄ちゃん。何か辛い事あったんか?」 失意の中、サンガの前に現れたのは真紅と名乗るマフィアの男だった。 目的を果たすため「白蛇堂」の一員となったサンガは、真紅の下で彼の仕事を手伝うことになるのだが、いつしか都市の裏に深く根を張る闇に誘われていき――。 あの「シャンティ」から生まれた衝撃のダーティファンタジー!! ※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
-
4.0
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。