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Posted by ブクログ
書題ズバリ、児童相談所の職員たちの奮闘をルポしているのだが、過酷! 児童虐待やそのあげくの死みたいなことになると児童相談所はよく非難の的になってるけど、これだけ忙しい……ということは余裕のないなかで十分に一件一件、一人一人に目配り心配りするなんて至難の技……っていうか不可能だろう。読みながらよく皆さん、バーンアウトとかやめちゃったりせずにやっていられるなと思った。さくっと言うのは簡単で行うは難しだろうけど、人の充当含む児童養護の仕組みを根本から構築しなおさないといけないよねと思わせる仕組みや体制の不十分さ、ほころびがそこかしこで目についた。
このことに限らず、この国のおざなりな仕組みで先進国気取ってる感が嫌。国防にお金使うのもけっこうだけど、本当の意味で国を守るんならこの国に暮らす人が健やかに育ち生きることにもしっかりお金使ってもらいたい。
児童相談所ものというと、子どもにフォーカスが当たることが多いけど、そこで奮闘する職員らにフォーカスしているのはこの本の価値あるところだと思う。
Posted by ブクログ
2018年に刊行された児相のルポ。緊迫感あふれる現場や「社会的養護」と呼ばれる、子どもを社会が守り育てるシステムの一端について学ぶことができる。
日本は家庭が一番、生みの親が子を守らないわけがないとする性善説が強すぎる。それが故に家庭で起きる事件や虐待も数多く存在するのに。
家庭で虐待を受けて強制的に保護された子を、その原因となった家にまた帰さないといけない、しかも親は児相に家庭を壊されたと敵対モード… など難しい事案も山積。
刻々変わる状況の中で逡巡し立ちすくむ担当者たち。弁護士をつけて児相の判断力、機動力を上げる機運なども紹介。児童福祉士の負担を下げるため、それこそAIなどでリスク度を判断しアクションする方法はないものか。
Posted by ブクログ
いつも批判の矢面に立つ児童相談所。この立場から児童虐待にどう関わっているのかに触れることができた。そして、職員たちの苦労には頭が下がる思いがした。
しかし気になるところが一点。やはり、職員たちの「親」への思い込みや幻想と思われるところが各所に散見されているような気がした。職員自身の持つ「親」を雛形にして、虐待する親の苦悩を分析しているような印象を抱いたからだ。
どうしても子育てできない親もいる。しかし、手助けすれば子育てできるようになると思っている節がある。ここを著者には気づいて欲しかった。そして、切り込んで欲しかった。また、児相職員の親への態度も気になった。幼い子どもをあやすような態度を端々から感じられた。親身になるのと、馴れ馴れしいのとは、違うと思った。
思い起こせば、これを勘違いしている福祉現場の職員は意外と少なくないのではないだろうか。
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