土屋大洋の作品一覧
「土屋大洋」の「ウクライナ危機以後―国際社会の選択と日本」「海底の覇権争奪 知られざる海底ケーブルの地政学」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「土屋大洋」の「ウクライナ危機以後―国際社会の選択と日本」「海底の覇権争奪 知られざる海底ケーブルの地政学」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
海底ケーブルの敷設について、その歴史、技術的変遷の概要、地政学的な観点を紹介する本。
現在のインターネット社会において、島国の日本にとっては経済的にも地政学的にも、海底ケーブルが非常に重要な位置づけであることを認識した。
■日本の最初の海底ケーブル
1871年に長崎〜上海間に敷設。敷設事業者はデンマークの大北電信だが、大北電信の大株主がロシアであることから、安全保障の観点で後々まで問題になった。
■国際通信網の技術的変遷
同軸→人工衛星→光ファイバー
■サイバーセキュリティ
ケーブルが同軸だった時代は、ケーブルからの微小電流解析で通信傍受が行われていた。
同軸の時代が終わると、陸揚局が攻
Posted by ブクログ
インターネットを支えるインフラとして海底ケーブルの重要性を認識している人は意外と少ない気がします。島国である日本と国外とのネットのやり取りは現在は海洋底に敷設されている光ファイバーケーブルによって支えられています(実は、私もその事実を知ったのは大学生の時で、それまでは国際間通信の主役は人工衛星だと思っていました)。
本書は電信・電話時代の同軸ケーブルが主役だった時代から、現代に至るまで世界の覇権が海底ケーブルの覇権といかにリンクしてきたかを解説しています。
第一次世界大戦、第二次世界大戦期まで、海底ケーブルの覇権を握っていたのはイギリスでした。インドなど世界中に存在した植民地との通信を確立す
Posted by ブクログ
海底ケーブルについては、その重要性を感じながらも具体的な部分をあまり知ることがなかったので手に取ってみた。
予想外で驚いたのは海底ケーブルが想像以上に古くから存在したことである。
とはいえ現在の光ファイバーケーブルではもちろんなく、電報などの電信用。
その時代から既に敷設、活用、さらには傍受から切断まで、有事を中心に世を賑わせてきたようだ。
第三次世界大戦については、いつ始まってもおかしくないくらい世の中はピリピリしている。中には既に第三次世界大戦は既に始まっているとの言説もある。
そんな世相の中でも、確かに海底ケーブルはちょくちょく切断される。やはり容疑者はアウトローの代表国達であ
Posted by ブクログ
本書は、サイバー空間を通じて国際政治における優位性を確立する国家間の争いに関する現状を包括的にまとめようと試みたものである。現在のサイバー空間の性質を①米国の自由競争型、②中国の管理強化型、③EUのようなプライバシーを中心とした管理強化と経済圏の自由競争型に類型化した上で、サイバー空間における国際秩序を整理するには既存の国際秩序の延長線上では不十分であるという主張が繰り返しなされる。具体的には、組織(企業等)・個人が国家に帰属し国家がそれらを主導する垂直統合の関係から同じレイヤーで互いに影響しあう立場となった点、サイバー空間は物理的な制約を受ける性質によって地政学的な考え方に拘束されないとは言