土屋大洋のレビュー一覧

  • 海底の覇権争奪 知られざる海底ケーブルの地政学

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    あまり話題に登ることは少ないものの、現在最も重要なインフラストラクチャーの一つ、海底ケーブルとそれをめぐる国際競争についての本。
    銅線ケーブル→人工衛星→光ファイバーという通信手段の変遷があり、その中でアメリカがイギリスからシェアを奪った歴史については全く知らず、素直に驚いた。またケーブルと戦争の関係性も非常に興味深い。
    現代ではケーブルの切断をめぐるいざこざが絶えず、当たり前に使えているものがいきなり無くなってしまう日も来るのかもしれない。

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    2025年11月11日
  • 海底の覇権争奪 知られざる海底ケーブルの地政学

    Posted by ブクログ

    インターネットを支えるインフラとして海底ケーブルの重要性を認識している人は意外と少ない気がします。島国である日本と国外とのネットのやり取りは現在は海洋底に敷設されている光ファイバーケーブルによって支えられています(実は、私もその事実を知ったのは大学生の時で、それまでは国際間通信の主役は人工衛星だと思っていました)。

    本書は電信・電話時代の同軸ケーブルが主役だった時代から、現代に至るまで世界の覇権が海底ケーブルの覇権といかにリンクしてきたかを解説しています。
    第一次世界大戦、第二次世界大戦期まで、海底ケーブルの覇権を握っていたのはイギリスでした。インドなど世界中に存在した植民地との通信を確立す

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    2025年07月10日
  • 海底の覇権争奪 知られざる海底ケーブルの地政学

    Posted by ブクログ

    海底ケーブルについては、その重要性を感じながらも具体的な部分をあまり知ることがなかったので手に取ってみた。

    予想外で驚いたのは海底ケーブルが想像以上に古くから存在したことである。

    とはいえ現在の光ファイバーケーブルではもちろんなく、電報などの電信用。

    その時代から既に敷設、活用、さらには傍受から切断まで、有事を中心に世を賑わせてきたようだ。

    第三次世界大戦については、いつ始まってもおかしくないくらい世の中はピリピリしている。中には既に第三次世界大戦は既に始まっているとの言説もある。

    そんな世相の中でも、確かに海底ケーブルはちょくちょく切断される。やはり容疑者はアウトローの代表国達であ

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    2025年06月25日
  • サイバー空間を支配する者 21世紀の国家・組織・個人の戦略

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    本書は、サイバー空間を通じて国際政治における優位性を確立する国家間の争いに関する現状を包括的にまとめようと試みたものである。現在のサイバー空間の性質を①米国の自由競争型、②中国の管理強化型、③EUのようなプライバシーを中心とした管理強化と経済圏の自由競争型に類型化した上で、サイバー空間における国際秩序を整理するには既存の国際秩序の延長線上では不十分であるという主張が繰り返しなされる。具体的には、組織(企業等)・個人が国家に帰属し国家がそれらを主導する垂直統合の関係から同じレイヤーで互いに影響しあう立場となった点、サイバー空間は物理的な制約を受ける性質によって地政学的な考え方に拘束されないとは言

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    2019年01月11日
  • 暴露の世紀 国家を揺るがすサイバーテロリズム

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    文字通り今世紀に入って、国家を揺るがすサイバーテロが個人レベルで起こしえることと、その影響力について書いた一冊。

    良い面と悪い面両方あるが、そういう自体を生きているということを時間させられた。

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    2018年07月21日
  • 海底の覇権争奪 知られざる海底ケーブルの地政学

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    「地政学」という副題から、学術的または体系的な話が書かれているように思ってしまうが、そうではない。

    著者の論考集をまとめた書籍であり、簡単な歴史と基礎知識が主な内容である。

    内容的には可もなく不可もないといった印象。

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    2025年07月21日
  • 暴露の世紀 国家を揺るがすサイバーテロリズム

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    【246冊目】サイバー攻撃による情報漏えいの危険性に警鐘を鳴らす本。もうちょっと「暴露」の怖さを煽るような内容だと、題名と内容の釣り合いがとれるように思えるけれど。

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    2019年03月23日