浜尾四郎の作品一覧
「浜尾四郎」の「悪魔の弟子」「彼が殺したか」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「浜尾四郎」の「悪魔の弟子」「彼が殺したか」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
純粋にミステリーで勝負
一見単純な殺人と、それに対する報復殺人が、終盤で二転三転する構成は、ミステリーとして現在でも通用する力を持っている。100年前の作品とあって言葉遣いや言い回しはやや古いがそれほどの違和感なく読みすすめることができる。この作者の他の作品のように法律家や作家としての自分自身を表に出さず、純粋にミステリーで勝負している所が良い。
全く古さを感じさせない。
政治の目的とか 世論の動き 権力行使 と いわゆる「正義」について深く考えさせられる好短編である。江戸時代の大岡越前を題材にしているせいもあって、1世紀近く前に書かれた作品なのに全く古さを感じさせない。現代にも共通する重い課題を提示している。
私小説?
100年近くも前の作品だけあって言葉遣いや舞台にやや古さを感じるが、それもあまり気にならないほど緊迫したやり取りが続く。推理小説としての出来よりも、作中に「検事、弁護士、探偵小説家」である自分自身を登場させ、社会正義を代表すべき検事、弁護士であるものが犯罪を助長する可能性がある探偵小説なんかを書いていいのだろうか と自問する気持ちをそのまま書いたようにも見える 点のほうが気になった。