鳥籠の家

鳥籠の家

794円 (税込)

3pt

3.6

豪商天鵺家の跡継ぎ、鷹丸の遊び相手として迎え入れられた勇敢な少女茜。だが、屋敷での日々は、奇怪で謎に満ちたものだった。天鵺家に伝わる数々のしきたり、異様に虫を恐れる人々、鳥女と呼ばれる守り神……。茜がようやく慣れてきた矢先、屋敷の背後に広がる黒い森から鷹丸の命を狙って人ならぬものが襲撃してくる。それは、かつて富と引き換えに魔物に捧げられた天鵺家の女、揚羽姫の怨霊だった。一族の跡継ぎにのしかかる負の鎖を断ち切るため、茜と鷹丸は黒い森へ向かう。〈妖怪の子預かります〉シリーズで人気の著者が放つ時代ファンタジー。/解説=井辻朱美(単行本版タイトル『鵺の家』を改題した文庫版を底本といたしました)

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鳥籠の家 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年12月31日

    やっぱり廣嶋さんのファンタジー好きだなぁ。
    今回はホラーちっくで、そわそわしつつ、でも子供たちの頑張りにわくわくもする。
    ふたりがとても生き生きしていて、弱さを受け入れる強さと、ひとを想うやさしさがあって、とてもとても好き。
    ふたりは、鳥籠の家は、これから自由に羽ばたいていくんだろう。自由は大変で苦...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年04月30日

    ある家の呪いと因習を子供たちが断ち切ろうとする物語。
    さすが廣嶋玲子さんなだけあって読みやすく、子供の目線で描かれる恐怖は大人でも身震いしてしまうほど!
    終盤まで夢中になって読んでしまいましたが、肝心のラストは「えっここで終わり?」感が否めず……。
    とても面白かっただけに、ちょっと残念な気持ちになり...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年02月13日

    禍々しい森と呪われた旧家。呪術と魔物。上質なホラーでした。前半は不気味さのある家に子息の遊び相手として迎え入れられた少女の視点で描かれます。中盤、ある儀式を境にホラーの度合いが増し、そこから最後までは一気読みでした。なんていうか、怖いもの見たさもあって読むのを止められない。

    0

    Posted by ブクログ 2018年01月10日

    茜の生家は、経済的な問題があってもまあ普通の健全な家庭。鷹丸の家は伝統的なしきたりに縛られた家。

    帯には傑作ファンタジイとあるけれど……ホラーじゃないですか!! 少しはファンタジーっぽい部分もあるけれど、怖かった。最後はほっとしたけどね

    0

    Posted by ブクログ 2023年02月18日

    廣嶋さんの作品としては珍しい作品ですかね
    面白かったです
    過去の因縁からのプロットは流石に良くできていますよね

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    Posted by ブクログ 2022年07月17日

    ホラー、ファンタジー。
    まあ良いんだけど、なんか物足りない感じ。
    キャラクターに魅力がない?
    いろいろ消化できないうちにどんどん話が進んでいってなんとなく終わったような。
    でも雰囲気は良いし、読み進むのも苦じゃなかった。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2017年12月30日

    読みやすさとおもしろさで一気読みのダークファンタジー。
    秘めた生き様や複雑な心情の闇を抱え、子を想う母としての意地をぶつけ合う静江と千鳥さんの対決が個人的にグッときた。結局二人とも因果な結果を迎えてしまったが、新しく生き直す姿も見てみたかったなぁ。
    揚羽姫より怨みが深くてもおかしくないほどの仕打ちを...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2024年02月14日

    嫡男以外の全てを犠牲にして家を存続させてきた天鵺家。その絡繰りを知った茜と現在の嫡男・鷹丸は、因縁を断ち切ろうと行動する。

    人の尊厳を踏みにじり、他者を道具として犠牲にする大人たちの打算は、純粋で誠実な心をもった子どもたちに打ち砕かれる。

    誰かの犠牲のうえに成り立つ幸福を疑う心は大切だ。
    ウィン...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年02月14日

    タイトル変わる前の鵺の家より読みました。
    鵺の家では表紙から少しホラー感が出ていたので想像はつきました(⌒‐⌒)
    静江の事を鷹丸が知るとどうなるのかそこの親子的な場面もちょっと読んでみたかったです(⌒‐⌒)
    雛里も揚羽姫も救われてよかったです!二人とも幸せな場所に行き次の人生はたくさん愛される存在で...続きを読む

    0

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