あらすじ
豪商天鵺家の跡継ぎ、鷹丸の遊び相手として迎え入れられた勇敢な少女茜。だが、屋敷での日々は、奇怪で謎に満ちたものだった。天鵺家に伝わる数々のしきたり、異様に虫を恐れる人々、鳥女と呼ばれる守り神……。茜がようやく慣れてきた矢先、屋敷の背後に広がる黒い森から鷹丸の命を狙って人ならぬものが襲撃してくる。それは、かつて富と引き換えに魔物に捧げられた天鵺家の女、揚羽姫の怨霊だった。一族の跡継ぎにのしかかる負の鎖を断ち切るため、茜と鷹丸は黒い森へ向かう。〈妖怪の子預かります〉シリーズで人気の著者が放つ時代ファンタジー。/解説=井辻朱美(単行本版タイトル『鵺の家』を改題した文庫版を底本といたしました)
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
やっぱり廣嶋さんのファンタジー好きだなぁ。
今回はホラーちっくで、そわそわしつつ、でも子供たちの頑張りにわくわくもする。
ふたりがとても生き生きしていて、弱さを受け入れる強さと、ひとを想うやさしさがあって、とてもとても好き。
ふたりは、鳥籠の家は、これから自由に羽ばたいていくんだろう。自由は大変で苦しいときもあるけれど。でもふたりならきっと大丈夫。
(でもふたりのこれからももう少し見守りたかった…!とも思う)
個人的に千里がせつなかったな。
雛里と揚羽姫が、素敵な世界で目が覚めますように。
Posted by ブクログ
ある家の呪いと因習を子供たちが断ち切ろうとする物語。
さすが廣嶋玲子さんなだけあって読みやすく、子供の目線で描かれる恐怖は大人でも身震いしてしまうほど!
終盤まで夢中になって読んでしまいましたが、肝心のラストは「えっここで終わり?」感が否めず……。
とても面白かっただけに、ちょっと残念な気持ちになりました。続きが欲しいよ~!
Posted by ブクログ
禍々しい森と呪われた旧家。呪術と魔物。上質なホラーでした。前半は不気味さのある家に子息の遊び相手として迎え入れられた少女の視点で描かれます。中盤、ある儀式を境にホラーの度合いが増し、そこから最後までは一気読みでした。なんていうか、怖いもの見たさもあって読むのを止められない。
Posted by ブクログ
茜の生家は、経済的な問題があってもまあ普通の健全な家庭。鷹丸の家は伝統的なしきたりに縛られた家。
帯には傑作ファンタジイとあるけれど……ホラーじゃないですか!! 少しはファンタジーっぽい部分もあるけれど、怖かった。最後はほっとしたけどね
Posted by ブクログ
読みやすさとおもしろさで一気読みのダークファンタジー。
秘めた生き様や複雑な心情の闇を抱え、子を想う母としての意地をぶつけ合う静江と千鳥さんの対決が個人的にグッときた。結局二人とも因果な結果を迎えてしまったが、新しく生き直す姿も見てみたかったなぁ。
揚羽姫より怨みが深くてもおかしくないほどの仕打ちを受けてきたのに、感情を取り戻しても穏やかに自分の運命と対峙した雛里には目頭が熱くなる。
映画を観ているような臨場感があっただけに、プツンと断ち切られたような終わりは物足りない。もっと続きを読ませてw
Posted by ブクログ
面白い、そして怖い。虫はきらい。
ホラーは本格的で怖かったし、ストーリーもすごく面白かった
気になった点として、一族に対しての天罰が全く足りてないのと、若君の魅力がほぼ皆無だったのは気になり読後のスッキリ感が足りなかった
Posted by ブクログ
小鳥モチーフの怪しい儀式とか虫が集まって現れる化物とか、そういう小道具にわくわくした。
身も蓋もない言い方をすれば守護霊ちゃんが終始頑張って何とかする話なんだけど、児童文学の世界くらいせめて周りは子供の振り絞った勇気に応えてほしいと思っているのでまぁ、ありだ
Posted by ブクログ
嫡男以外の全てを犠牲にして家を存続させてきた天鵺家。その絡繰りを知った茜と現在の嫡男・鷹丸は、因縁を断ち切ろうと行動する。
人の尊厳を踏みにじり、他者を道具として犠牲にする大人たちの打算は、純粋で誠実な心をもった子どもたちに打ち砕かれる。
誰かの犠牲のうえに成り立つ幸福を疑う心は大切だ。
ウィンウィンはなかなか難しいのだけれども。
Posted by ブクログ
ホラー、ファンタジー。
まあ良いんだけど、なんか物足りない感じ。
キャラクターに魅力がない?
いろいろ消化できないうちにどんどん話が進んでいってなんとなく終わったような。
でも雰囲気は良いし、読み進むのも苦じゃなかった。