雑学・エンタメ - 集英社作品一覧

  • 日本人は「やめる練習」がたりてない
    4.2
    2018年6月、「多くのひとは辞める練習が足りてない」というツイートが数万回もリツイートされ話題になった。その反響が浮き彫りにしたのは、「日本にはやめられなくて苦しんでいる人がたくさんいる」ということ。いじめ、自殺、ハラスメント……日本のこれらの問題は「やめられない」「逃げ場がない」ことが深刻化の原因だ。一方、このツイートをした著者の住むマレーシアは「仕事や学校が嫌ならすぐやめる」人も多く、それでも社会は回っている。多様性にあふれ、怒る人が少ない寛容な“ゆるい”国に今、日本から移住・留学する人が増えている。そのマレーシア人の考え方、驚きの教育制度など、日本とは別の世界を紹介する。 ≪著者がマレーシアで出会った驚きの常識≫●クラスメートの年齢がまちまち。5歳と8歳が1年生 ●試験は厳しく落第あり。逆に飛び級できる学校も ●学校に行かずホームスクールで好きなことだけ勉強する子も ●同じクラブ活動を続けてはいけない学校がある ●信号機が壊れていたら、譲り合ってテキトーに行く ●飛行機が何時間遅れても怒らず、近くの人と名刺交換&談笑 ●小学生が政治について議論する(本書より要約して抜粋)
  • 日本の「安心」はなぜ、消えたのか 社会心理学から見た現代日本の問題点
    4.3
    偽装国家ニッポン!! いつからこの国は「嘘つき」だらけになってしまったのか? その驚くべき真相を最新の心理学が鋭く解き明かす! 心と文化をめぐる常識を次々と覆していくラジカルな日本社会論! ●構造改革が「安心社会」を崩壊させた●日本人とは「人を見たら泥棒と思え」と考える人々だった●「渡る世間に鬼はない」と楽天的に考えるアメリカ人たち●実は日本人は集団行動よりも一匹狼のほうがずっと好き●「心の教育」をやればやるほど、利己主義者の天国ができる●いじめを深刻化させる本当の原因は「傍観者」にあり●なぜ日本の若者たちは空気を読みたがるのか●どうして日本の企業は消費者に嘘をついてしまうのか●武士道精神こそが信頼関係を破壊する
  • 日本のカルトと自民党 政教分離を問い直す
    3.0
    統一教会、日本会議… 宗教社会学の第一人者がタガの外れた政教癒着を警告 日本人は、宗教の訓練が足りない ◆内容紹介◆ カルトが日本を、蝕んでいる。 安倍晋三元首相暗殺を機に、統一教会が自民党に喰いこんでいた実態が明らかになった。 だが、病巣はもっと深い。 統一教会以外の宗教勢力も自民党に隠然と影響を与えている。 なぜこんなことになってしまったのか? 原点に立ち戻り、政治と宗教の関係を考え直す必要がある。 政府職員も市民もカルトの正体を見抜く基礎知識を身につけよう。 そして政教分離の原則を改めて体得しよう。 本書は宗教社会学の第一人者がカルト宗教の危険性を説き、民主主義と宗教のあるべき関係について、基本から明快に解説する。 ◆識者の評◆ オウム事件や統一教会問題を経験した日本でもっとも必要な知識がここにある。 ――有田芳生氏(ジャーナリスト/『改訂新版 統一教会とは何か』著者) 当代随一の泰斗が、 その尋常ならざる「読む力」と「書く力」の双方を注ぎ込んだ本書は、 今後「政治と宗教」の議論に参加する人々にとっての、 ひとつの確かな羅針盤になるに違いない。 ――菅野完氏(著述家/『日本会議の研究』著者) ◆目次◆ 序 カルト原論 第1部 生長の家から日本会議へ 第2部 統一教会と自由民主党 結 政教分離と民主主義 ◆こんな疑問にも答えます◆ Q カルトは、ふつうの宗教とどう違いますか? Q 仏教にも出家があって、俗世間と離れます。これはカルトではない? Q カルトはもともとよくない意味なのですか? Q カルトが、カルトでなくなることもありますか? Q 仏教も、カルトになるのですか? Q 神道は、カルトになりますか? Q 政教分離とは、どういうことなのですか? などなど
  • 日本の外国人労働者問題、ここがおかしい(『外国人労働者・移民・難民ってだれのこと?』刊行記念特別講演)
    -
    【刊行記念特別講演】世界中で今、人が移動しています。戦争や貧困を逃れて、そして働く場を求めて。『外国人労働者・移民・難民ってだれのこと?』の刊行を記念して開催された刊行記念特別講演を、参加できなかった方もお読みいただけるように電子書籍で配信いたします。外国人労働者受け入れ決定によって、日本にもこれから大勢の人が外国から働きに来ます。これからどういう事が起きるのでしょうか。私たちは何を考え、どう接していけば良いか。<外国人労働者を受け入れる日本>という視点で、中学生からおとなまでわかりやすく語ります。
  • 日本美術・この一点への旅
    4.7
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 美術好き・旅好きが目ざすべき、47都道府県の「この一点」。 「旅してでも見る価値あり」という視点で選んだ新・美術館ガイド 日本美術の「真価」を知るには、所蔵先まで旅するのがベストです。「混まないから作品とじっくり向きあえる」ことに加え、「その土地と作品のつながりをリアルに実感できる」「当初意図された通りの展示空間で見られる」など、鑑賞体験の感動が何倍にも増大することも。なかには、「国宝の屏風絵をガラスケースなしで見られる」というスペシャルな機会もあり! 本書は、日本各地の「旅してでも見る価値がある作品」=「この一点」を山下先生の独自の視点で厳選し、詳しい解説とともにオールカラーで紹介しています。全62施設(寺院含む)、47都道府県を網羅しているから、どこからでもスタート可能。お目当ての作品の展示時期を調べたら、いざ、「この一点」を楽しむ旅へ! 美術好き・旅好きにおすすめの一冊です。 【本書に収録した作品】 三岸好太郎『飛ぶ蝶』(北海道)/棟方志功『花矢の柵』(青森県)/狩野永徳『上杉本洛中洛外図屏風』(山形県)/木村武山『阿房劫火』(茨城県)/『捕鯨図万祝』(千葉県)/鏑木清方『一葉女史の墓』(神奈川県)/『火焔型土器(指定番号1)』(新潟県)/『風俗図(彦根屏風)』(滋賀県)/長沢芦雪『龍図』(和歌山県)/正阿弥勝義『菊花・虫図皿』(岡山県)/雪舟等楊『四季山水図(山水長巻)』(山口県)/副島種臣『帰雲飛雨』(佐賀県)/田中一村『不喰芋と蘇鐵』(鹿児島県)ほか。
  • 日本を支えた12人
    3.0
    この国は先人たちの叡智によって支えられてきた。古くは推古天皇の時代、民主主義の理想を目ざし「憲法十七条」を作った聖徳太子から、混迷する現代にありながら、皇室は祈りでありたいという一貫した姿勢を貫く美智子皇后に至るまで。歴史、政治、文学、映画に精通する著者が偉大な12人の功績を検証する。小さな島国で脈々と受け継がれてきた同一性とは何か。日本人であることを見つめ直す一冊。
  • ニャン生訓
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 今から300年以上も昔に、福岡藩の儒学者・貝原益軒によって書かれた江戸時代の健康指南書『養生訓』。病弱だった著者があらゆる学問を学びながら、自らの身体で実践し、編み出した独自の健康法がまとめられています。そのなかから心に響くメッセージを厳選して、わかりやすい解釈とともにユーモラスな猫たちの写真に添えてご紹介します。人間だけでなく、猫の健康や雑学に関する情報もたくさん収録!
  • 人間合格
    4.0
    昭和5年(1930)4月下旬。東京高田馬場に近い学生下宿で3人の青年が知り合った。青森の大地主を兄とする帝大生・津島修治、新劇研究生の山田定一、そして非合法運動の活動家の佐藤浩蔵の3人である。エログロナンセンスからテロの時代へ、さらに非常時の時代から大戦争の時代へ、そして敗戦、「民主主義」の時代へ。史上空前の激動の20年間、この3人の友情はふしぎな綱渡りをしながらつづいて行く。むろん津島修治とは太宰治のことである。いずれ劣らぬお道化者。共産党員、役者、そして小説家。生きにくい時代をひたすら生き抜く3人の涙と愛と友情の爆笑記。
  • 人間の土地へ
    4.4
    世界第2の高峰K2に日本人女性として初めて登頂した小松由佳。標高8200メートルでビバークを余儀なくされた小松は、命からがら下山し、自分が大きな時間の流れの中で生かされているにすぎないと知る。シリア沙漠で出会った半遊牧民の男性、ラドワンと恋に落ち、やがて彼の大家族の一員として受け入れられる。平和だったシリアにも「アラブの春」の波は訪れ、百頭のラクダと共に長閑に暮らしていた一家も、否応なく内戦に巻き込まれていく。徴兵により政府軍兵士となったラドワンだが、同胞に銃は向けられないと軍を脱走し、難民となる。しかし安全を手にしたはずのヨルダンで、難民としての境遇に悩み、再び戦場であるシリアに自らの生きる意味を求めようとする。二人の目を通し、戦場を内側から描いたノンフィクション。
  • ネオウイルス学
    3.7
    新型コロナパンデミックで注目されるウイルス学の新領域。ウイルスと生命、共生と進化の未来を探る! ウイルス学の世界的権威、河岡義裕を領域代表者として2016年に発足した新学術領域ネオウイルス学。従来のウイルス学は人間に害を及ぼすウイルスを主とし研究が進められてきた。だが、ウイルスには害だけでなく益を及ぼす側面もあることに注目し、人獣のみならず温泉や海、植物にも存在しているウイルスすべてを研究対象にしたのがネオウイルス学だ。また、新型コロナの次のパンデミックに備えることも含め、ウイルス研究における基礎研究の厚み、さらにウイルス学、生物学、獣医学、医学、数理学等、領域横断的研究の重要性も明らかにしている。本書はこの領域の諸研究と可能性を専門家二〇名が平易に解説する。
  • 箱根強羅ホテル
    -
    敗色濃厚な昭和20年(1945年)5月。戦時下で泊まる客さえなく、閑散とした箱根強羅ホテルが政府に接収され、空襲を避けて臨時のソ連大使館になることに。このホテルを舞台に、不可侵条約にすがり、ソ連を仲介役にしての和平工作を行おうとする政府中枢部と、その動きを阻止し、戦争続行、本土決戦を狙う軍部が暗闘を繰り広げる。陸海軍のスパイが臨時の職員としてホテルに紛れ込んで来て起きるドタバタ劇。「国体護持」の和平か、それとも「一億玉砕」か――。戦争という愚策からどうやっても抜け出せない当時の日本の悲劇的でありながらも滑稽な視野狭窄と歴史的勘違いに、思わず苦い泣き笑い。軍人たちが次々と繰り出す馬鹿馬鹿しい本土決戦の作戦案。それらがみな現実に立案されていたことを知ると背筋が寒くなるばかり。かつて箱根にあった名門ホテルを舞台に、戦争と国家のあられもない姿を笑いの中にあぶり出す傑作。
  • はじめての動物倫理学
    3.8
    ベジタリアンやビーガンといえば、日本ではいまだ「一部の極端な偏った人」と思われる風潮があるが、世界では、肉食と環境問題は密接にリンクした問題として認識が広まっている。動物倫理学は功利主義の立場から動物解放論をうたうピーター・シンガーを嚆矢とし、1970年代から欧米で真剣な議論と研究が積み重ねられ、いまや応用倫理学の中で確固とした地位を占めるに至った。本書は倫理学の基礎に始まり、肉食やペットなど具体的な問題を切り口に、いま求められる動物と人間の新たな関係を問う、動物倫理学の入門書である。
  • 働く女子と罪悪感 「こうあるべき」から離れたら、もっと仕事は楽しくなる
    4.3
    朝日新聞社に入社するも、入社3日で音を上げ欠勤する自称ダメ記者だった著者は、やがて「AERA」初の女性編集長を経て退社。デジタルメディアの世界へ。三十年以上にわたってメディアの最前線で働き続ける中、女性を巡る職場環境はどう変わったのか、変わらなかったのか、これから変えていけるのか? 「女性初」と言われるメリットとデメリット、“ワーママ”の葛藤、男社会である会社との付き合い方……。今以上に男女格差があった環境下で奮闘してきた男女雇用均等法世代の体験記、そして次世代へ贈るメッセージ!
  • 8050問題 中高年ひきこもり、7つの家族の再生物語
    3.7
    「8050問題」とは、80代の親が50代のひきこもりの子を抱えている家庭、そしてそこから派生する問題を指す。1990年代後半から顕在化してきた若者のひきこもり問題が、解決せぬまま長期化。親が高齢者になるとともに当事者が中高年に達し、今、深刻な社会問題として浮上してきている。本書では「8050問題」の根源には「家族の機能不全」があると捉え、当事者や家族、支援者に密着取材。その現状や心理をリアルに描写する。彼らはどこでつまずき、何によって光を見出したのか。その格闘の姿を伝える、希望と救いのノンフィクション。<山田ルイ53世さん(漫才師「髭男爵」、6年間ひきこもり)激賞!>本書で描かれるのは、7つの家族の物語。皆一様に、「普通」から滑落した人々だ。そこからの再生、「ルネッサンス」の物語でもあるが、その歩みはあまりに弱々しく、輝かしいものではない。しかし、長い間「社会と関係ない人間」だった筆者には、痛いほどわかる。踏み出した一歩の偉大さも、それが半ば奇跡だということも。彼らを知れば、「8050問題」はすべての家族に起こりえるリアルな「将来」の1つであり、にもかかわらず差し伸べられる手の少なさに愕然とする。かつて「当事者」だったことを盾にとり、不謹慎な物言いをお許しいただこう。本書は「面白い読み物」。絶妙な距離感で取材対象と接し続けた著者が、丁寧かつ情熱的に書き上げた一冊……「ひきこもって」一息に読み終えることをお勧めする。(本書オビに掲載の言葉)
  • 原節子、号泣す
    -
    代表作『東京物語』が、英国映画協会発行の映画雑誌「Sight&Sound」による2013年アンケートで世界の映画監督が選出したナンバー1映画になるなど、小津安二郎は今なお注目を集めている映画監督である。その小津作品の中でも頂点と評されるのが紀子三部作、『晩春』『麦秋』『東京物語』だ。各作品のフィナーレに近い場面で、ヒロインを演じた女優原節子は全身を震わせて泣き崩れる。小津が、不滅の名を残し得たのは、この三本の映画のフィナーレで原に号泣させたからだといっても過言ではない。「泣く」という行為を切り口に、幸福の限界、幸福の共同体の喪失、という小津の映画の主題と思想的本質に迫る画期的評論。【目次】はじめに/第一章 ほとんどの小津映画で女優たちは泣いた/第二章 小津映画固有の構造と主題/第三章 思想としての小津映画/第四章 原節子は映画のなかでいかに泣いたか/第五章 原節子をめぐる小津と黒澤明の壮絶な闘い/第六章 『晩春』[ I ]――原節子、初めての号泣/第七章 『晩春』[ II ]――娘は父親との性的結合を望んでいたか/第八章 『麦秋』――失われた幸福なる家族共同体/第九章 『東京物語』――失われた自然的時間共同体/第十章 喪服を着て涙も見せずスクリーンから消えていった原節子/おわりに/関連年表
  • ハリウッド映画の終焉
    3.9
    ハリウッド映画が危機に瀕している。 配信プラットフォームの普及、新型コロナウイルスの余波、北米文化の世界的な影響力の低下などが重なって、製作本数も観客動員数も減少が止まらない。 メジャースタジオは、人気シリーズ作品への依存度をますます高めていて、オリジナル脚本や監督主導の作品は足場を失いつつある。 ハリウッド映画は、このまま歴史的役割を終えることになるのか? ポップカルチャーの最前線を追い続けている著者が、2020年代に入ってから公開された16本の作品を通して、今、映画界で何が起こっているかを詳らかにしていく。 【佐久間宣行 氏 絶賛!】 「何もかもが変わってしまう時代に、それでも希望を見出すためには、ここまで現実を直視し続けることが必要なのだろう。新しい戦いを始めるための知識を詰め込んだ、武器のような本だ」 【目次】 第一章 #MeToo とキャンセルカルチャーの余波 『プロミシング・ヤング・ウーマン』――復讐の天使が教えてくれること 『ラスト・ナイト・イン・ソーホー』――男性監督が向き合う困難 『パワー・オブ・ザ・ドッグ』――作品の豊かさと批評の貧しさ 『カモン カモン』――次世代に託された対話の可能性 第二章 スーパーヒーロー映画がもたらした荒廃 『ブラック・ウィドウ』――マーベル映画の「過去」の清算 『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』――寡占化の果てにあるもの 『ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット』――扇動されたファンダム 『ピースメイカー』――疎外された白人中年男性に寄り添うこと 第三章 「最後の映画」を撮る監督たち 『フェイブルマンズ』――映画という「危険物」取扱者としての自画像 『Mank/マンク』――デヴィッド・フィンチャーのハリウッドへの決別宣言 『リコリス・ピザ』――ノスタルジーに隠された最後の抵抗 『トップガン マーヴェリック』――最後の映画スターによる最後のスター映画 第四章 映画の向こう側へ 『TENET テネット』――クリストファー・ノーランが仕掛けた映画の救済劇 『DUNE/デューン 砂の惑星』――砂漠からの映画のリスタート 『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』――2010年代なんて存在しなかった? 『TAR/ター』――観客を挑発し続けること
  • 反戦川柳人 鶴彬の獄死
    4.0
    サラリーマン川柳のように、現代では風刺や批判をユーモラスに表現するものとして親しまれている川柳。 しかし、「万歳とあげて行った手を大陸へおいて来た」「手と足をもいだ丸太にしてかへし」といった川柳を通じて、 昭和初期、軍国主義に走る政府を真正面から批判し反戦を訴え続けた作家がいた。 鶴彬、享年二十九。 官憲に捕らえられ、獄中でなお抵抗を続けて憤死した〈川柳界の小林多喜二〉と称される鶴彬とはどのような人物だったのか。 戦後約八十年、再び戦争の空気が漂い始めた今の日本に、反骨の評論家・佐高信が、鶴の生きた時代とその短い生涯、精神を突き付ける!
  • バラク・オバマ『約束の地 大統領回顧録1』ガイドブック(試し読み付)
    無料あり
    4.3
    【無料ガイドブック】希望を持ち続ければ、分断は乗り越えられる――。アメリカに吹き荒れる難題と向き合いながら、強い信念で疾走しつづけた若きリーダーの闘いの記録。発売1週間で170万部(※北米で全形態の合計売上数)の記録的ベストセラー『約束の地 大統領回顧録1 上下』の発売を記念してガイドブックの電子版を配信いたします。池上彰さんインタビュー「アメリカはどうあるべきか、リーダーはどうあるべきか」、試し読み収録。ぜひダウンロードしてお楽しみください。

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  • バーテンダーの流儀
    3.8
    ホテルのバーに「扉」がない理由は? 「最初の一杯」は何を頼むのがベストか? なぜバーで酔っ払ってはいけないのか? なぜバーで「あちらの女性に一杯」が迷惑なのか? ヒット作『バーテンダー』『ソムリエ』をはじめ、酒と酒にまつわる人間関係を描き続けてきた漫画原作者が送る、教養としての大人のバー入門。初心者から誰もがバーを愉しめるコツを、ユーモアを交え豊富なエピソードを通して伝授する。巻末の厳選バーリスト100は必見!
  • 非科学主義信仰 揺れるアメリカ社会の現場から
    3.0
    日本にも忍び寄る「非科学主義信仰」という異常現象 2024年アメリカ大統領選挙の有力候補がトランプ前大統領だ。 トランプの岩盤支持層は保守派だけでない。 自分たちにとって都合のよい“ファクト”をつまみ食いする「非科学主義信仰」を有する人々からの支持も集めている。 Qアノン、極右組織など所属は様々だが、単なるカルト集団ではなく、彼らは既得権益層への怒りと独特の正義感を持った実効力をともなう集団だ。 反ワクチン・反マスク論争、移民受け入れの是非、銃規制問題など、NHKロサンゼルス支局長として全米各地で取材を続けてきた記者の緊急レポート。 日本にも忍び寄る「非科学主義信仰」という異常現象をあぶりだす。 【主な内容】 ・ワクチン接種に反対する人々 ・気候変動と非科学主義 ・Qアノンの素顔 ・ウクライナ侵攻で生じた「ルッソフォビア」 ・「トランプの幻影」におびえる民主党 ・幽霊銃をめぐる政治対立 ・学校・図書館向けの「禁書リスト」発出も ・トランプ前大統領の復権 ・トーク・ラジオにのめり込む運転手 ・信者を五倍に増やしたカリスマ牧師 ・教育現場の危機感 ・「真実」を求めてさまよう人々
  • 光の量子コンピューター(インターナショナル新書)
    3.7
    日本発、世界初となる驚異の量子コンピューターの実現が、秒読み段階に入った。光を使った独自の方式により、量子コンピューター開発のトップを走る著者が、その仕組みと理論を徹底解説。スーパーコンピューターをはるかに凌ぐ高速計算と低消費電力を両立させる量子コンピューターの実現へ向けて、現在、さまざまな方式が模索されている。世界中で競争が激化する中、圧倒的な勢いを見せるのが、光を使った量子コンピューターの研究だ。革新的な光量子コンピューターが完成する日は、もう間近に迫っている。 ○竹内 薫氏、推薦!「量子コンピューター開発の真打ち! その全貌がここに」
  • 人に寄り添う防災
    4.7
    「人は防災の理屈で動くのではなく、思い合う心で動く」「自らの命を守ることが、他者の命を守ることに影響する」「避難しようとするのは、自らの命を大切だと思ってくれる誰かがいることに気づいたとき」(本文より)豪雨災害が頻発し、台風が巨大化する。大地震はいつ来るかわからない。私たちは、荒ぶる自然と、どのような心構えで共存していけばいいのか。本書は、被災地でのフィールドワークや、内閣府「中央防災会議」での議論などを紹介しながら、高齢者・要支援者の避難誘導、行政に頼らない防災コミュニティの構築、非常時において情報提供者が実践すべきコミュニケーションの要諦など、具体例に基づいた「命を守るための指針」を提言する。ロングセラー『人が死なない防災』の著者が満を持して書き下ろした、待望の新著。
  • 「非モテ」からはじめる男性学
    4.1
    ぼくらは本当にモテないから苦しいのか? 「〈キモい〉〈弱い〉〈ダサい〉 暴力的に片づけられがちな問題を豊かな言葉で掘り返す男性研究の書」――桃山商事・清田隆之氏、推薦! 恋人がいない、女性から好意を向けられない等の苦悩は、「非モテ」という言葉によって90年代後半からネットを賑わせてきた。現在も「非モテ」問題は多くの男性の心を捉えて離さない。しかし、本当に「非モテ」男性はモテないから苦しいのだろうか? 男性性が内包する問題について研究し、当事者の語り合いグループを立ち上げた著者が、男性が「非モテ」という苦悩を抱くまでの過程や内実を掘り下げ、問題の背景や構造を解き明かす。そして「非モテ」の苦悩から抜け出すための実践まで男性学の視点から提示していく。
  • 百田尚樹をぜんぶ読む
    3.5
    ベストセラー作家にして敏腕放送作家。そして「保守」論客。作品が、発言が、そしてその存在が、これほどまでメディアを賑わせた人物がかつて存在しただろうか。「憂国の士」と担ぎ上げる者、排外主義者として蛇蝎の如く嫌う者、そして「何となく」その存在に触れた大多数の人々……。百田尚樹とは、何者か。著作が「批評」される機会は思いのほか稀であった。気鋭の批評家、文芸評論家が全作品を徹底的に論じる。百田ファンも百田アンチも必読の全作品論!
  • 広重の浮世絵と地形で読み解く 江戸の秘密
    5.0
    広重の浮世絵は、江戸時代の写真だ!? 広重の浮世絵をこよなく愛好する著者が、ふと発想を転換して浮世絵をみたところ…驚くべき事実が浮世絵に書き込まれていることを発見! さらに専門である土木や治水の知識を合わせて考えると、江戸の地形や歴史の謎が解け、知られざる江戸幕府の政治や仕組みの秘密も見えてくる。『日本史の謎は「地形」で解ける』シリーズが30万部以上のベストセラーとなった竹村先生ならではの謎解きを、「名所江戸百景」や「東海道五拾三次」などに描かれた名所ごとに展開。日本橋、四谷内藤新宿、溜池、新橋……この一冊を片手に、江戸の地形を巡る散歩をするのも楽しい! 美しいカラー図版満載で保存版にしたい一冊!!
  • ヒロシマを暴いた男 米国人ジャーナリスト、国家権力への挑戦
    4.3
    原爆の正体を世界中に知らせた、一人の記者がいた。1946年8月、とある雑誌の特集記事にアメリカ中が騒然となった。第二次世界大戦でアメリカに勝利をもたらした広島と長崎の原子爆弾が、1年後も市民に後遺症と死の苦しみを与えていることを、人々は全く知らなかったのだ。のちに世界的名著となったルポ『ヒロシマ』は、いかにしてアメリカ軍やGHQの隠蔽と検閲をすり抜け、世に知られるに至ったか。小説でピューリツァー賞を受賞しながらも才気ある記者として活躍したジャーナリスト、ジョン・ハーシーと雑誌『ニューヨーカー』の軌跡を辿る。
  • VISIONARY FES VOL.1 微生物視点で考える次世代の都市のありかた(Miraikanトークス)
    -
    日本科学未来館にて2022年4月より公開されている新たな常設展示「セカイは微生物に満ちている Microbes actually are all around」。微生物との共生をテーマにした本展示のビジョナリー・伊藤光平さんの掲げる〈微生物多様性を高める次世代の都市デザイン〉に焦点を当て、ドミニク・チェン、カマダ・ミキコ、中裕樹らと深堀りし、次世代の都市づくりや社会のあり方を考察する。 「今の都市や室内の空間では、目につく生き物といえば人しかいない。植物や動物も少ない。同様に、目に見えない微生物もそういう環境だとけっこう減っているのではないか、あまり人と微生物とは触れ合えていないのではないかといった問題があります。 実際、研究していくと、都市や室内の微生物多様性が下がることによって、感染症や自己免疫性疾患といった人の健康に対してさまざまなインパクトが生じるのではないかということがわかってきています。」(本文より) 本作品は2022年4月8日に行われたトークイベント「VISIONARY FES VOL.1『微生物視点で考える次世代の都市のありかた』」を電子書籍化したものです。
  • B級グルメが地方を救う
    3.0
    地方の人口減少や不況の影響で、大都市に比べ地方経済の冷え込みは一段と厳しいものになっている。様々な地域振興策が国や地方自治体の主導で行われてきたが、それも成功したとは言い難い。そんな中、「食」をテーマにした地域おこしが注目されている。宇都宮市の餃子や富士宮市のやきそばは全国区の人気を博し、多くの観光客を集めている。値段も安く、それでいて美味なローカルフード、いわばB級ご当地グルメを地域振興にいかに活用していくか……。B級グルメをこよなく愛する自治体格差研究の第一人者が、各地の注目株を紹介しつつ具体的な方策を提言する。【目次】序章/第一章 各地で盛り上がるB級グルメフェスティバル/第二章 三大焼きそばの街/第三章 実は十大焼きそば?/第四章 餃子日本一はどこだ/第五章 とんカツ列伝/第六章 はばたけやきとり達/第七章 身も心も温まるおでんの街/第八章 個性いっぱいのコナモン達/第九章 麺もいろいろ/第一〇章 ご飯ものもいろいろ/第十一章 まだまだあるぞB級グルメ/第十二章 B級グルメを科学する?/第十三章 B級グルメが地方を救う!/第十四章 B級グルメ検定!/附録 都道府県別B級グルメ/おわりに
  • ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち
    4.0
    【「教養=ビジネスの役に立つ」が生む息苦しさの正体】 社交スキルアップのために古典を読み、名著の内容をYouTubeでチェック、財テクや論破術をインフルエンサーから学び「自分の価値」を上げろ――このような「教養論」がビジネスパーソンの間で広まっている。 その状況を一般企業に勤めながらライターとして活動する著者は「ファスト教養」と名付けた。 「教養」に刺激を取り込んで発信するYouTuber、「稼ぐが勝ち」と言い切る起業家、「スキルアップ」を説くカリスマ、「自己責任」を説く政治家、他人を簡単に「バカ」と分類する論客……2000年代以降にビジネスパーソンから支持されてきた言説を分析し、社会に広まる「息苦しさ」の正体を明らかにする。 【おもな内容】 第一章 ファスト教養とは?―「人生」ではなく「財布」を豊かにする 「ファスト教養」と「教養はビジネスの役に立つ」/「教養」と「金儲け」をつなぐ「出し抜く」 第二章 不安な時代のファスト教養 「脅し」としての教養論/読書代行サービスとしての「中田敦彦のYouTube大学」/世界のエリートのように「美意識」を鍛える必要はあるか/ファスト教養は「オウム」への対抗策になるか 第三章 自己責任論の台頭が教養を変えた 「ホリエモンリアルタイム世代」が支えるファスト教養/勝間和代は自分の話しかしない/教養×スキルアップ=NewsPicks/橋下徹と教養の微妙な関係/ひろゆきが受け入れられた必然/ファスト教養に欠落しているもの 第四章 「成長」を信仰するビジネスパーソン インタビュー1 着々とキャリアアップする三〇代/インタビュー2 大企業で自問自答する二〇代 第五章 文化を侵食するファスト教養 「ファスト映画」と「ファスト教養」/ファスト教養視点で読み解く『花束みたいな恋をした』/AKB48と「ネオリベ」/利用される本田圭佑/「コスパとエンターテインメント」の先に何を見出すか 第六章 ファスト教養を解毒する ファスト教養をのぞくとき、ファスト教養もまたこちらをのぞいているのだ/リベラルアーツとしての雑談、思考に必要なノイズ/「ジョブズ」を理解する受け皿になる
  • フェルナンド・ペソア伝 異名者たちの迷路
    -
    フェルナンド・ペソア(1888-1935)。 〈「わたし」とは確固とした個人であるどころか、無定形な多様体で、自分自身にとっても捉えどころがない。21世紀の今でこそ自然に思われるこの考えを、ペソアははるか以前に先取りしていた。自分とは別人格の〈異名者〉たちを案出し、たったひとりで宇宙全体を体現するようなこの不思議な人物は、どのような人生を送り、何を考えていたのだろうか〉(「あとがき」より) 70もの人格を作り作品を書き分け、没後に2万7500点以上の草稿が発見されたポルトガルの国民詩人ペソア。この20世紀の巨人の生涯と言葉を丹念にたどり、豊富な引用と貴重な図版を合わせて、この稀有な詩人の魅力の全貌に迫る。ペソア入門としても最適な、本邦初、待望の本格評伝!
  • 普通っぽいのになぜか心に響いて離れない恋と仕事51の名言
    -
    ファッション誌『MORE』好評エッセイ連載を単行本化! ブロガー・作家として常に話題をふりまく著者が、自身の経験で集めた「恋愛」と「仕事」に関するタメになる言葉について“1名言1ストーリー”でまとめたショートエッセイ集。アラサー世代女子はもちろん、「恋愛」と「仕事」に悩むビジネスパーソン向けに、さらっと読めて、でも、「あるある」「わかる」と心に響く、処方せん的な一冊になっています。●<恋の名言編>「あなたの腕の中で死にたい」/「3分間だけ好きでした」/「悩みとか……あってもなくてもごはん行こうね」/「私、見かけどおりの包容力です!」/「あなたが2票持ってるルールね」/「ふたり合わせたら500万円は余裕だよ!」/「夢に出てきたよ。詳しくは忘れたけど」……など全27の名言 ●<仕事の名言編編>「仲良くなるために、仕事してるんじゃないよ」/「リーダーになりたいなら、人前で弱音は吐くな」/「原動力にならないものは追いやるのだよ」/「自分も管理できない人が仕事を管理できるわけがない」/「悪いのは仕組みです」/「できないから、それが仕事になるんだよ」/「好き嫌いで仕事していいよ」……など全24の名言
  • 武器としての国際人権 日本の貧困・報道・差別
    4.4
    【推薦!】 「『思いやり』に頼らず『国際人権』の実現を! 日本を世界と未来へと拓く道標がここに。」 中野晃一 氏(政治学者、上智大学国際教養学部教授) 「人権後進国を変えるためには、差別を放置せず、権利保障のため声を上げなければならない。それには国際人権の正しい理解が『武器』になる。」 望月衣塑子 氏(東京新聞記者) 【国際人権の視点から日本を考える】 私たちは、生活のあらゆる場面において人権を「行使」している。 しかし、国際的な人権基準と照らし合わせてみると、日本では人権が守られていない。 コロナによって拡大した貧困問題、損なわれ続ける報道の自由、なくならない女性の差別や入管の問題……そうした問題の根幹には、政府が人権を保障する義務を守っていないことがある。 その状況を変えるためにはどうすればいいのか。 国際人権機関を使って日本の問題に取り組む第一人者が、実例を挙げながらひもとく。 【目次】 第一部 国際人権とは何か 第一章 人権とは?――「思いやり」と「人権」は別物だ 第二章 国際人権をどう使うか 第二部 国際人権から見た日本の問題 第三章 もっとも深刻な人権侵害は貧困 第四章 発展・開発・経済活動と人権 第五章 情報・表現の自由 第六章 男性の問題でもある女性の権利 第七章 なくならない入管収容の人権問題 【おもな内容】 ◆生活保護のアクセスのしにくさが抱える問題 ◆国連から問題視されている秘密保護法・共謀罪 ◆メディアに必要な「独立性」と「連帯」 ◆夫婦同一姓の強制は条約違反 ◆国際人権法に反する日本の入管法 ◆国連からの勧告を知ることで、これからの日本を変える
  • 武術と医術 人を活かすメソッド
    4.2
    経済を優先するあまり、自然環境のみならず伝統的な人間のつながりをも破壊する現代文明への疑問から武術の世界へ身を投じた武術研究者、甲野善紀。一方、西洋偏重の医療界に限界を感じ、代替医療を選択肢に入れた統合医療を実践する医師、小池弘人。この二人が、科学、医療、スポーツ等における一方的な「正統性」を懐疑し、人を活かすための多様なメソッドを提言する。特定の見方、方法論の呪縛を離れ、虚心にリアルな生に向き合う事で、自分自身にとっての人生の「最善手」が見えてくる。武術と医術の叡智が交錯するスリリングな対談。【目次】序 「武」を通じ私は何と闘ってきたのか 甲野善紀/第一章 体をどう捉えるのか/第二章 「科学的」という呪縛/第三章 二分割思考で世界は分かるか/第四章 未知に開かれているということ/第五章 美意識が決める生き方/補遺 統合医療の現在地 小池弘人/跋 「医」を通じ私は何をあつかっていくのか 小池弘人/参考文献
  • 文系のための理系読書術
    3.3
    「今もっとも知的好奇心をかき立ててくれるのは科学の分野。その興奮を知らずにいるのはもったいない」。齋藤先生が蔵書からおススメの“理系本”50冊あまりを紹介。初心者も手に取りやすい入門書から、世紀の発見を追ったドキュメンタリー、マンガで解説する数学の本まで多彩なラインナップ。科学の分野への苦手意識を払拭し、新たな読書の地平へといざなってくれる、画期的な読書ガイド。
  • 文豪と京の「庭」「桜」
    -
    「仙洞御所庭園」を“美しい老いた狂女”に喩えた三島、「糺(ただす)の森」に子規を失った“心の寒さ”を覚えた漱石、「平安神宮」の紅枝垂れ桜に“エロスへの憧憬と拝跪”を秘めた谷崎……。日本の近代文学を彩る文豪たちは皆、京都の情景に魅せられ、自らの作品にそれを描いてきた。本書は、祇園の夜桜や竜安寺の石庭など、誰もが知る京都の新たな魅力を、数々の名作を手がかりに描き出す。また、京の「庭」「桜」という新たな観点から文豪を捉え直すことで、彼らの知られざる本質を明らかにした一冊である。【目次】はじめに/第一部 桜/第一章 平安神宮<『細雪』の紅枝垂> 谷崎潤一郎 川端康成/第二章 円山公園<祇園の夜桜> 丸谷才一 九鬼周造/第三章 常照皇寺<九重桜> 福永武彦 芝木好子/第二部 庭(1)――社寺/第四章 下鴨神社<京に着ける夕> 夏目漱石 高浜虚子/第五章 青蓮院<楠の巨木> 永井荷風 芥川龍之介/第六章 竜安寺<石庭を読み解く> 志賀直哉 井上靖 立原正秋/第三部 庭(2)――御所・離宮/第七章 紫宸殿南庭<京の10日間> 森鴎外/第八章 仙洞御所<「静寂」の庭> 三島由紀夫/第九章 修学院離宮<帝王の庭> 大佛次郎/第十章 桂離宮<美の意匠> 野上豊一郎 和辻哲郎 井上靖
  • プロが語る胸アツ「神」漫画(インターナショナル新書)
    4.1
    『ドカベン』から『鬼滅の刃』まで! 「日本一漫画に詳しい漫画家」との呼び声も高い著者が、漫画界に革命を起こした作家たちの作品とその表現方法を解説。「あの名作漫画のルーツはどこにあるのか」「萩尾望都『半神』が“神作品”である理由」「『鬼滅の刃』大ヒットの秘密」など、漫画を知り尽くした著者が、1970年代から2020年にかけての作品を分析しながら、「漫画表現の歴史」を論じる。著者描き下ろしの漫画・イラストも掲載!
  • プログラミング思考のレッスン 「私」を有能な演算装置にする
    3.5
    認知科学の分野で「噺家の熟達化」を探究してきた落語研究家は、心理実験に加えて数理的アプローチによる数値実験という新たな武器を手に入れた。その気鋭の研究者が、コンピュータを自在に動かすプログラミング思考の発想を使いこなして、自らの思考を整理し、わずかな労力で作業効率を格段に高める極意を伝授する。本書が提唱するのは、二度手間、三度手間をあらかじめ防いでしまう順次処理、日常に潜むルーティンから時間を生み出す反復敏感性、そしてわずかな操作で多くの手間を省く条件分岐という三原則が、創造的問題解決にも活用できるという、文理を自在に行き来する著者ならではの思考術だ。情報過剰時代の荒波をたくましく乗りこなすための実践書!
  • ヘイトスピーチと対抗報道
    3.0
    2016年の「ヘイトスピーチ解消法」施行以後、過激なヘイトスピーチデモは減る一方、ネット上での差別発言はいまだ横行している。その背景にはいわゆる「官製ヘイト」や歴史修正主義があることは見逃せない。本書は、「共同通信ヘイト問題取材班」としてヘイトスピーチデモの現場で取材を重ねてきた著者が、メディアはそれとどのように向き合ってきたのかを検証。日韓の戦後補償問題を長年追い続けてきた著者だからこそミクロとマクロ両方の視点からの解説が可能となった、「ヘイトスピーチ問題」の入門書である。「〈中立〉を掲げた無難な報道に逃げ込まず、ヘイトクライム・レイシズムに本気で抗うための一冊。」――フォトジャーナリスト安田菜津紀氏推薦!
  • へんちくりん江戸挿絵本(インターナショナル新書)
    4.0
    京伝の奇想! 北斎のユーモア! 南畝の異才!――。現代の漫画とみまごうトンデモな発想が江戸時代にあった! 多彩な出版文化が花開いた江戸。本書で取り上げるのは、それらさまざまなジャンルの本を徹底的にいじり倒したパロディ本である。遊里に遊ぶ神仏、おかしな春画、トンデモ実用書、センス抜群の模様帳、へんてこ妖怪、奇妙な地図……。黄表紙、滑稽本、狂歌本、春本などにみえる、日本美術の範疇からこぼれ落ち忘れられていた貴重な「へんな和本の挿絵」100点以上を掲載し、その見所を解説する。 ○推薦! 諸星大二郎氏「私は変なモノが好きですが、江戸時代、私以上に変なモノが好きだったり、真面目にフザケていた人たちがこんなにいたんですね!」○田中優子氏「なんと多様豊饒な発想! この江戸を覗いたら、日本に希望が持てます」
  • 僕に方程式を教えてください 少年院の数学教室
    4.3
    学校でも刑務所でもない、少年院における教育の可能性とは? ベストセラー参考書の著者でもある注目の数学指導者と数学教育の専門家、少年院を知り尽くした元法務教官が、改正少年法施行を目前にそれぞれの立場から少年院における数学教育の意味を論じる。 「先生、自分も大学行けますか?」「あ~、もっと早く少年院に来てればよかった!」。 なぜ数学こそが、少年たちを立ち直らせるきっかけとなるのか。 「非行少年」たちの真実と数学の魅力に迫り、可能性のある子どもたちで溢れる少年院の在り方、数学教育の重要性を描く一冊。
  • 母性のディストピア
    4.3
    宮崎駿、富野由悠季、押井守――戦後アニメーションの巨人たちの可能性と限界はどこにあったのか? 宮崎駿論4万字、富野由悠季論10万字、押井守論10万字の作家論を中核に、アニメから戦後という時代の精神をいま、総括する。そして『シン・ゴジラ』『君の名は。』『この世界の片隅に』――現代のアニメ・特撮が象徴するさまよえるこの国の想像力はどこにあるのか? 『ゼロ年代の想像力』『リトル・ピープルの時代』とその射程を拡大してきた著者の新たな代表作にして、戦後サブカルチャー論の決定版。
  • ポストコロナの生命哲学
    4.0
    パンデミックで注目を集めた3人の論者が これからを生きる拠り所となる哲学を語る! コロナによる初の非常事態宣言後、新聞紙上などでいち早くウイルスとの共生を訴えた生物学者・福岡伸一、コロナ禍で注目された「利他」を学問として研究する美学者・伊藤亜紗、「パンデミックを生きる指針」が大反響を呼んだ歴史学者・藤原辰史。 感染症拡大で混迷を極める世界を考える上で、示唆に富む視座を提供する3人が、今の政治、経済、社会、科学から抜け落ちている「いのち」に対する基本的態度――「生命哲学」を問う。 今こそ、「個々の生命に価値がある」ということを守らなければ――福岡伸一 耳を傾けることによって、自分の思い込みから自由になれる――伊藤亜紗 負の歴史を直視することで現在を生きる指針に変えられる――藤原辰史 新型コロナウイルスがもたらす危機の多くは、人類史にとって新しい危機ではない。 しかも、確認される危機のかなりの部分が、私たちが身近に感じてきたり、私たちが見て見ぬふりをしてきたりした危機である。 「ポスト」(post/後の)コロナの課題は、「アンテ」(ante/前の)コロナの課題の継続もしくは発展であることが、ここでは確認されていくだろう。 ポストコロナに新しい時代を創造しよう、と粋がる人も多いが、実際は、アンテコロナに山積した課題をみんなの課題として取り組むタイミングがやってきたと考える方が正しいと思う。(「はじめに」より) NHK BS1スペシャルで大反響を呼んだ「コロナ新時代への提言2 福岡伸一×藤原辰史×伊藤亜紗」の番組内容や未放送シーン、さらに新たな鼎談を加えて完全書籍化! 【目次】 序 自然(ピュシス)の歌を聴け――福岡伸一 はじめに 藤原辰史 第1部 論考・コロナが投げかけた問い 第1章 コロナは自然(ピュシス)からのリベンジ――福岡伸一 第2章 思い通りにいかないことに耳を澄ます――伊藤亜紗 第3章 コロナがあぶり出した社会のひずみ――藤原辰史 第2部 鼎談・ポストコロナの生命哲学 第4章 漫画版『ナウシカ』の問いかけ 第5章 共生はいかに可能か 第6章 身体観を捉えなおす 第7章 ポストコロナの生命哲学 おわりに 伊藤亜紗 【著者プロフィール】 福岡伸一(ふくおかしんいち)生物学者。青山学院大学教授。ロックフェラー大学客員研究者。著書に『生物と無生物のあいだ』など。 伊藤亜紗(いとうあさ)美学者。東京工業大学教授。著書に『どもる体』『記憶する体』『手の倫理』など。 藤原辰史(ふじはらたつし)歴史学者。京都大学准教授。著書に『ナチスのキッチン』『戦争と農業』『分解の哲学』『縁食論』など。
  • まいんち ゆずマン
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 あの大人気キャラクター“ゆずマン”がついに漫画になった!――正義の味方を夢見る5歳児・ゆずマンとその周りの家族や友人たちの日常を描いた4コマ漫画に加え、コミックスだけで読める描きおろしストーリー漫画、北川にとってもレジェンド作家である尾田栄一郎氏・秋本治氏との豪華対談、そして漫画家・北川悠仁ロングインタビュー、メイキングやオフショットなど盛りだくさんの内容。文庫描き下ろしも収録! 両巨匠も驚いた北川の漫画への愛と情熱、ゆずマンの魅力がギュッと詰まったファン垂涎の一冊!
  • 「マインドフルネス×禅」であなたの雑念はすっきり消える
    5.0
    マインドフルネスと禅、どちらも修行して熟知する唯一の日本人仏教僧が、わが国の精神文化に訪れた800年ぶりのバージョンアップをやさしく解説! ふたつはなぜ今、世界で初めて、ここ日本で融合するのか? 本当に無心になることは、決してむずかしいことではなかった! まったく新しい、マインドフルネスと禅のハイブリッド瞑想法! 【目次】はじめに/第一章 マインドフルネスと出合う/第二章 マインドフルネスが日本に来た意味/第三章 道元とマインドフルネス/第四章 禅とマインドフルネス/第五章 慈悲とマインドフルネス/第六章 「マインドフルネス×禅」と生死のこと/おわりに
  • まかちょーけ 興南 甲子園春夏連覇のその後
    4.0
    2010年、沖縄・興南高校が成し遂げた史上6校目の甲子園春夏連覇。島中が歓喜と興奮に包まれた。あれから10年。プロに進んだエース、大学在学中に公認会計士試験に合格した元選手、辺野古生まれの幼馴染、沖縄から高校野球を変えようと強き信念を持ち続けた監督など、多士済々の選手や監督のその後に迫る。あの熱狂をもう一度。史上初の中止が決まった2020年は、「読む甲子園」をお楽しみ下さい。
  • マザリング 現代の母なる場所
    3.8
    「マザリング」、性別を超え、ケアが必要な者に手を差しのべること――。揺らぐ命に寄り添う母の、孤独と疎外感。この社会で不可視化される、「弱き身体」の居場所とは? 記録されてこなかった妊娠出産期の経験をすくいあげ、「母」の定義を解体し、いまを生きる人々の声から、ケアをめぐる普遍的思考を紡ぐ。イケムラレイコ、イ・ラン、寺尾紗穂、ドミニク・チェンらへの取材も収録。
  • マジョリティ男性にとってまっとうさとは何か #MeTooに加われない男たち
    3.8
    世界的な潮流となった#MeToo運動や男性社会への疑義など、性別に伴う差別や不平等への意識が今日、かつて無いほどに高まっている。他方、「男性特権」への開き直りは論外として、多くの男性は、時には剥き出しの敵意にも直面しながら、己の立ち位置や与し方に戸惑っているのではないか。自らの男性性や既得権、そして異性との向き合い方に戸惑い、慄くすべての男性に応えつつ、女性や性的マイノリティへ向けても性差を越えた運動の可能性を提示する一冊。
  • マチズモを削り取れ
    4.3
    路上、電車、学校、オフィス、トイレなど、日本の公共空間にはびこる〈マチズモ=男性優位主義〉の実態をライターが徹底調査! ジェンダーギャップ指数、先進国でぶっちぎりの最下位――「関係ない」はもうありえない。夜道を歩くことの恐怖、通学・通勤中の痴漢被害、発言権を奪われる不条理……最も身近な日常の場面から、変わらないこの国の「体質」をあぶり出す。
  • 「マッサンの妻」竹鶴リタが大切にしたもの
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 朝のドラマで話題沸騰! 「マッサンの妻」竹鶴リタが愛した家族、暮らし、その夢を孫である著者が明かす。秘蔵写真や直伝のレシピ、ドラマ主演女優との対談も収録。リタの素顔に迫るビジュアルブック。◆秘蔵ポートレート集 ◆リタの愛用品 ◆直伝料理レシピ ◆リタを知るキーワード ◆竹鶴孝太郎×シャーロット・ケイト・フォックススペシャル対談 など内容充実!!
  • 松本隆のことばの力(インターナショナル新書)
    3.7
    作詞家50周年、松本隆へのインタビュー。作詞家、松本隆に50年のキャリアのすべてを聞く。はっぴいえんどの「日本語ロック」や松田聖子など多くのアーティストたちに提供した歌詞の背景から浮かび上がってくるのは日本語という言葉のおもしろさと可能性だ。松本隆は古事記やシューベルトの「訳」も手がける。そうした唯一無二の「ことばとの関わり」をアーカイブするとともに、歌詞にこめられた時代、思い、人、街、そして風…も未来に伝える。
  • マラッカ海峡物語 ペナン島に見る多民族共生の歴史
    4.0
    ベンガル湾を内海のように抱えるインドと東南アジアには、どのような文明が形成されてきたのか――。本書が注目するのは、マラッカ海域北端に浮かぶペナン島。淡路島の半分ほどの面積しかないこの小島に、これまで、実に30以上の民族集団が、絶妙なバランスで群居し続けてきた。マレー人、インドネシアの海民アチェやブギス、インドのチェッティ商人、ムスリム海商チュリア、クリン、アラブの海商ハドラミー、ポルトガル人、イギリス人、フランス人、アルメニア人、華僑、日本人、等々――。各地で、ナショナリズムや排外主義的な価値観が増大する中、本書が提示する世界像は、多民族共存の展望と希望を与えてくれるだろう。人間は、共存可能だ――と。ベンガル湾からマラッカ海峡にかけての地域研究の第一人者による、初の本格的な「マラッカ海峡」史。
  • まるごとバナナが、食べきれない
    3.6
    「わかる!」「あるある!」 “妙齢の女性”たちの共感の嵐を呼んだ『Marisol』連載を、大幅に加筆・改稿。 待望の単行本化! 退屈な食卓に、ひと匙のユーモアを。 本当は受け継いでいきたい「大久保家の味」。 酒の力を借りてぐいぐいアピールしてきた若かりし日の恋。 大福の皮とあんこを分け合う、相方・光浦さんとの関係。 OLと兼業だった自分を育ててくれた『めちゃイケ』の思い出……。 体力・食欲・性欲…いずれも減退していく40代から50代へ。 大久保佳代子の半世紀を食の思い出とともに、 等身大の飾らない文章でユーモラスに描いた、妙齢女子たち大共感のエッセイ42本。 【本文より】 私にとっての40代は人生の分岐点でもあったと思います。 というのも、私の最後の恋愛は40代前半で。たまに思うんですよ。あそこで一発逆転を決めていれば、結婚していたかもしれないし、子どももいたかもしれないなって。 40代はまだそんなラストチャンスが残されているんですよね。でも、私はそのチャンスを掴もうとしなかった。仕事も楽しかったし、変なプライドもあったしね。 それを50歳になった私は少し後悔している。「あそこでもう少し足掻けばよかったな」と……。 すべては自分が選んだこと。ひとりで生きている今の自分は「しょうがないよね」と受け入れています。(「四十路の恋と後悔と」) ●家族 ―私を育てた大久保家の飯― 冷や飯とふりかけ。兄妹だから、わかる味/どんな高級店よりも美味い、母親が握る武骨なおにぎり/愛犬パコ美を太らせた、独女の寂しさと甘やかしメシ ほか ●恋愛 ―男と女と欲とエロス、甘く苦い恋の味― 酒の席の反省を『ピルクル』と一緒に飲み干す二日酔いの朝/大好物のイクラも、幸せも、「すぐ食べない」が大久保流 ほか ●女友達 ―悲しいとき、楽しいとき、支え合う仲間と囲む食卓― 「もっと太れ、もっと太れ」と願いながら親友にすすめる高カロリー食/咀嚼が面倒で素うどんをすする、大人女子の憂鬱な休日 ほか ●仕事 ―働いて手に入れる、とびきりの一皿― 語りつくせぬ思い出が詰まった『めちゃイケ』めし/大福の皮とあんこを分け合う、光浦さんとの不思議な関係 ほか ●ひとり飯 ―人生を「ひとり」で歩く、妙齢女子の「おひとり様」ゴハン― 持て余した母性を注ぎ育てる、妙齢独身女子のぬか漬け/完食できずに半分残った、40代の『まるごとバナナ』 ほか
  • マンガでわかる 伝説の新人 20代でチャンスをつかみ突き抜ける人はここが違う!
    3.0
    20代で仕事を通じてチャンスをつかんでいち早く突き抜け、「伝説」と呼ばれる他に代え難いビジネスパーソンになるためにマスターすべきスキルの違いを解き明かした『伝説の新人』。2012年の刊行以来、若手ビジネスパーソンの必読書として版を重ね、ロングセラーとなっているこの書籍。内容をさらにわかりやすく伝えるために、今回、マンガになりました!! マンガの主人公、新入社員の野口美由希の努力奮闘と成長を見ながら、この本に書かれた5つのスキルをまずマスターすれば、あなたも20代で一気に突き抜けて「伝説の新人」と呼ばれます!
  • マンガ 僕たちの日本国憲法
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 高校3年生の彩、和久、ひかるの3人は、ジャーナリスト池上彰さんによる特別講義「君たちの日本国憲法」に参加していた。憲法と法律の違い、現行憲法の成り立ち、立憲主義とはなにか、国民の権利と義務――。これまで漠然としか理解していなかった憲法という存在に俄かに関心を抱く。講義のエッセンスと憲法の歴史、現役高校生の素朴な疑問や感想をもとにストーリーを構成。解説のわかりやすさだけでなく、ドラマとしての面白さも追求した、日本国憲法を身近なものにさせる漫画作品。
  • マンザナ、わが町
    -
    真珠湾攻撃から4カ月後。アメリカ合衆国カリフォルニア州オーウェン郡マンザナ。そこに日系人を隔離する強制収容所があった。移民として、そしてアメリカ合衆国市民として、血のにじむような苦労の末に築き上げた財産と名誉を突然、政府によって奪われ、敵国日本の血を引くという差別的理由だけで強制収容された数万の人々――。そんなマンザナ収容所内で情報宣伝のため、職歴をもとに集められ、奇妙なプロパガンダ劇『マンザナ、わが町』を演じるように命じられた5人の日系女性たち――アマチュア劇団の演出家兼ジャーナリスト・ソフィア岡崎、浪曲師・オトメ天津、ステージマジシャン・サチコ斎藤、歌手・リリアン竹内、映画女優・ジョイス立花。彼女たちは数日後の上演に向けて、戸惑いながらも稽古を始めるのだが……。彼女たちの葛藤を通して、民族とは、国家とは、そして人間の尊厳とは何か、が鮮やかに浮かび上がってくる。上質なユーモアにくるんで、井上ひさしが現代に遺した熱いメッセージ。泣けて笑えて、胸を打つ傑作戯曲。
  • 三河吉田藩・お国入り道中記(インターナショナル新書)
    4.4
    三河吉田藩の目付役が書き残した詳細な記録から「参勤交代のリアル」を再現! 天保12年(1841)、病気の藩主に変わって江戸から国元の三河吉田(豊橋)への参勤交代を命じられた若殿・松平信宝(のぶとみ)。若殿にとっては初めてのお国入りである。この参勤交代の準備を仰せつかったのが目付役の大嶋左源太。しかし、決まらない日程、馬に乗れない老家臣、ダブルブッキング、初のお国入りの理想と財政難という現実……次々と問題が持ち上がる。左源太は、若殿を無事に出発させることができるのか? ○磯田道史氏推薦!「三河吉田藩の若殿様が参勤交代をした時の詳細な記録が発見された。この古文書をもとに参勤交代の驚くべき実情が明らかにされる」
  • 未完の敗戦
    3.7
    なぜこの国は人を粗末に扱うのか? その根本原因に迫る! コロナ対策、東京五輪強行開催、差別やハラスメント、長時間労働、低賃金……。 日本の組織はあまりにも人間を、人の命や暮らしを、軽視していないか? こうした状況と酷似するのが、先の戦争中の日本社会だ。 本書では、大日本帝国時代の歴史を追いながら、その思考の構造を明らかにし、今もなおその精神文化が社会のあちこちはびこる事実を数多くの事例を通して検証。 敗戦で否定されたはずの当時の精神文化と決別しなければ、一人一人の人間とその暮らしが尊重される「民主」社会は実現しない。 仕方ない、という思い込みとあきらめの思考から脱却するためのヒントと道筋を提示する書。 【「はじめに」より】 日本人は、なぜ死ぬまで働くのか。 日本の経営者は、なぜ死ぬまで社員を働かせるのか。 弾薬や食糧などの補給物資を送らずに「目標の達成」を前線の兵士に要求した、先の戦争における大本営(戦争指導部)と、給料を上げず休息も十分に取らせずに「成果」を現場の社員や労働者に要求する、現代の(すべてではないにせよ、無視できないほど多い)経営者たちの間には、同じ思考形態が共有されているように見えます。 それは、外国人技能実習生と呼ばれる低賃金労働者と、戦争中の東南アジア植民地で徴用した「労務者」との共通点にも見られます。 彼らは共に、日本という国や日本企業の利益のために、苛酷な労働環境で道具のように酷使され、搾取される存在です。 こうした現代における社会問題を解決・改善する糸口として、本書は先の戦争における「大日本帝国型の精神文化(思考法)」に現代の視点から改めて光を当て、さまざまな角度から、その精神文化の構造を読み解いていきます。 (中略) 大きな「全体」のために奉仕や犠牲を強いられることなく、一人一人の人間が大事にされる社会を創るために、本書の論考がお役に立てれば幸いです。
  • みにろま君とサバイバル 世界の子どもと教育の実態を日本人は何も知らない
    3.8
    これからの時代、絶対知っておくべき、世界では常識、日本では非常識なトピックが満載! 英国在住の日本人有名ツイッタラー「めいろま」こと谷本真由美氏による、息子みにろま君(愛称)が生まれて初めてわかった、海外と日本とでは驚くほど異なる教育事情、子育て環境の赤裸々レポート。コロナでわかった真の国力と教育の重み、新興国の富豪の過酷な教育方針はなぜか、多国籍な言語環境に放っておけば、マルチリンガルなグローバルエリートに育つわけではないなど、日本で暮らす日本人の親子が全然知らない本当の情報がわかります。ベストセラーシリーズ『世界のニュースを日本人は何も知らない』の、子育て版!
  • 未来のエリートのための最強の学び方
    3.8
    2020年、「教養のパラダイム・チェンジ」が起きる! 大学入試改革がもたらす「知の変動」に、何をどのように学んでいくべきかを具体的かつ実践的に解説! 母校同志社大学で行なわれた「伝説の名講義」を完全再現! <本書のまえがきより>本書が具体的に想定しているのは、以下のカテゴリー(範疇)に属する読者だ。〔1 大学受験を控えている中高生。〕〔2 将来に不安を感じている浪人生。〕〔3 現在、大学(院)の講義やゼミだけでは、十分な教養を身につけることができないと不安を覚えている大学生(院生)。〕〔4 二〇代~三〇代の、大学・大学院を卒業したが、知的基礎体力に不安を覚えていて、自分の教養の「鍛え直し」を志している社会人。〕これらの人たちを指導する立場にある中学高校、大学の教師、企業や官庁の管理職にも、役立つ構成になっている。私は、「真理は具体的」であると考えている。実用性のない「教養のための教養」「知識のための知識」を身につけても、意味がない。同時に、すぐに役に立つような実用的知識は、陳腐化が早いのである。本書で述べていることを要約すると、文科系、理科系を問わずに高校教科書レベルの知識をきちんと体得しておけば、国際基準での教養が十分に身につくということだ。しかし、教科書の記述は単調なので、自分が苦手意識を持っている分野をマスターするのは至難の業だ。それを克服するためには、「この知識を得なくてはならない」という知的意欲を持つことだ。本書を精読していただければ、あなたの知的欲求が刺激され、学習意欲が増進すると私は確信している。
  • 未来倫理
    4.0
    私たちの行動はいま生きている世代に限らず、遠い未来にまで影響を与えることがある。 テクノロジーの発達によってもたらされた行為と結果の大きな時間差は、私たちの社会に倫理的な課題を次々投げかける。 気候変動、放射性廃棄物の処理、生殖細胞へのゲノム編集……。 現在世代は未来世代に対して倫理的な責任があるのならば、この責任をどのように考え、どのように実践したらよいのか。 倫理学の各理論を手掛かりに、専門家任せにせず私たちが自らの考えを形作るための一冊。
  • ムサシ
    4.0
    武蔵と小次郎、ふたたび相まみえる! 「巌流島の決闘」から6年。じつは生きていた佐々木小次郎が、宮本武蔵に再び果たし状をたたきつけた。二大剣客の因縁の対決の結末は? はたして人間は憎しみと報復の連鎖を断ち切ることができるのか――。笑いと感動の中に、9.11以降、21世紀の世界が抱える普遍的な問題を浮き上がらせる、井上ひさし晩年の傑作。蜷川幸雄演出で、ロンドン、ニューヨークなど世界各地で上演され大きな反響を呼んだ名舞台が電子版戯曲で蘇る。
  • ムラブリ 文字も暦も持たない狩猟採集民から言語学者が教わったこと(集英社インターナショナル)
    4.1
    就活から逃げ出した言語学徒の青年は、美しい言語を話す少数民族・ムラブリと出会った。文字のないムラブリ語を研究し、自由を愛するムラブリと暮らすうち、日本で培った常識は剥がれ、身体感覚までもが変わっていく……。言葉とはなにか? そして幸福、自由とはなにか? ムラブリ語研究をとおしてたどり着いた答えとは……? 人間と言葉の新たな可能性を拓く、異端の言語学ノンフィクション。
  • 名画の中で働く人々 ――「仕事」で学ぶ西洋史
    3.9
    【描かれた「仕事」で絵画を読み解けば、西洋史の驚きのストーリーが見えてくる!】 「看護師」はひと昔前なら「看護婦」。神話の時代からある仕事とは? 「リケ女」の走りは命がけ! 知っているようで知らない、仕事のルーツや歴史を、『怖い絵』シリーズの中野京子が解説。今まで見えてこなかった、もうひとつの西洋史がそこにある。 収録された絵画、全50点。中世から現代アメリカ絵画まで、幅広いラインナップと驚きのストーリーが「見る」西洋史の世界へ誘います。 <内容>闘牛士 ― 動物虐待か、スポーツか、はたまた神事か 侍女 ― 宮廷の奥深くに入り込む「侍女は見た」!? 香具師 ― 今も昔も変わらぬ騙す騙されの世界 宮廷音楽家 ― ライブが全てだった時代特有の苦労 羊飼い ― 社会のアウトサイダーにならざるを得なかった 女性科学者 ― 「リケ女」のはしりは命がけだった 道化 ― 舞台でおどけて、楽屋で泣いて 警官 ― 絵画の主役にはなりにくい役回り 思想家 ― 簡単なことを難しく考えるのが仕事? ファッション・デザイナー ― 衣装を見ればどんな時代かわかる 大工 ― イエスと結びつき、神聖化された職業 看護婦 ― プロフェッショナルと認められるまでの長い道のり 政治家 ― ヘンリー八世に仕え、明暗をわけた政治家たち 修道女 ― 神に捧げる一生ですら時代に翻弄されて 船頭 ― 神話世界から続く職業も今や先細り 異端審問官 ― 泣く子も黙らせ、良い子も騙すテクニック 傭兵 ― 世界最古の男の仕事。舞台は戦場。 女優 ― 女はもともと演技上手。その最高峰が…… 子どもも働く ― 厳しい環境を逞しく生き抜く 天使も働く ― 人間のためではなく神のために働くのは当然
  • 「名コーチ」は教えない プロ野球新時代の指導論
    4.3
    「チームの勝利よりも選手の幸せを考えてやることです」(本文より) 大谷翔平や佐々木朗希など、野球界にはかつての常識を覆すような才能が次々と現れる。 彼らを成長へ導くのは、従来のコーチング論とは一線を画した、新しい指導スタイルだ。 本書は、すぐれた職能を認められているプロ野球の現役指導者6人――石井琢朗、鳥越裕介、橋上秀樹、吉井理人、平井正史、大村巌に取材。 新世代の選手とどう接するのか。 どんな言葉をかけるのか。 6人のコーチの実践は、野球界のみならず、若い世代を「指導」「教育」する立場の職務にも有効なヒントを与えてくれる。
  • メタバース さよならアトムの時代
    3.9
    GAFAMがしのぎを削る現状から、VRの歴史や背後の思想、そして驚きの未来像まで、メタバースに関わるすべてを網羅! 「世界を変える30歳未満30人の日本人」(Forbes JAPAN)に選出された、メタバースプラットフォームcluster創業者が幻視する、人類が物質(アトム)の束縛から解き放たれる未来とは? 【目次】 第1章 メタバースとは何か/第2章 メタバース市場とそのプレイヤーたち/第3章 人類史にとってのメタバース/第4章 VRという技術革命/第5章 加速する新しい経済/第6章 メタバースの未来と日本
  • もしも桃太郎が少年ジャンプの連載だったら
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 桃太郎が、シンデレラが、走れメロスが…Twitterやインスタを駆使して大活躍! もしも金太郎がYouTuberだったら? 花咲かじいさんがインスタをやっていたら? かぐや姫が引退発表をFAXで流したら? 浦島太郎の玉手箱のトリセツは? 白雪姫のLINEスタンプってどんなの? 少年ジャンプの目次が昔話だらけだったら……?? Twitterフォロワー数10万人超えのパロディ画像の名手・スエヒロがおくる、懐かしいのに新しすぎる昔話集! あのキン肉マンのウォーズマンも笑った!(ホントか?)【目次より】1・日本三大太郎の武勇伝 桃太郎 浦島太郎 金太郎 2・知っているようで知らなかった日本昔話の舞台裏 3・世界三大姫の恋愛事情 シンデレラ 白雪姫 かぐや姫 4・本当はおもしろすぎる世界昔話の真実 5・まだまだ奥が深い現代童話の世界……など
  • モーツァルトは「アマデウス」ではない
    4.0
    西洋音楽史の常識を覆す、衝撃の真実! モーツァルトは二度「殺された」。今日、「アマデウス」と言えば、多くの音楽ファンが、夭逝した18世紀の天才作曲家・モーツァルトのことを思い浮かべるだろう。しかし当の本人は、生前「アマデウス」と呼ばれたことも、名乗ったことも、まして署名などしたこともなかった。嘘だと思うなら、本書をご一読いただきたい。モーツァルトは、ある時期から自筆の楽譜に「アマデーオ」と、書簡の類には「アマデ」とサインし、その名を死ぬまで大切に使い続けた。それはなぜか。なぜなら、それはモーツァルトにとって唯一の宝であり、自身を支える矜持だったからだ。にもかかわらず、生涯大切にした最愛の名前を、死後、誰が何のためにモーツァルトから引き剥がし、似て非なる「アマデウス」に改竄してしまったのか……。著者は、不遇のうちに35年の短い生涯を終えた天才の渇望と苦悩に寄り添いながら、その謎を解き明かし、さらに西洋音楽史の欺瞞にも切り込んでいく。
  • 約束の地 大統領回顧録1 上
    4.0
    北米で発売初日89万部! 空前の売れ行きを達成したベストセラー 信念に燃え、あらゆる難局に全力で立ち向かった日々が再現される 「短所もあるけれど、才能にあふれる思想家たちが考え抜いてつくり上げた、ゆるぎない、それでいて変化も受け入れる体制。それが私の納得できるアメリカなのだ」(本書より) 2009年。ハワイ州で生まれ育ち、父は黒人、政治家としてのキャリアは浅く、若干47歳と異例尽くめのアメリカ合衆国大統領が誕生した。「YES WE CAN」をキャッチフレーズに世界中で大フィーバーを巻き起こし、人種、民族、政治的分断に橋を架けようと、困難に立ち向かい続けた日々を、オバマ自身が詳細なディテール、関係者の発言とともに、生き生きと描く。 「書くことがありすぎて1冊にはとても納まらなかった」ため、今回の『約束の地 大統領回顧録1』では、生い立ち、大統領選挙での闘いから大統領就任、2011年のオサマ・ビン・ラディン暗殺までが描かれる。  裕福ではないが知性を重んじる母と祖父母から愛情を注がれ、本に囲まれて成長した少年時代を経て、大学では恵まれた環境を当たり前と捉えている同級生たちと出会い、疑問を抱き始める。理想の国であるはずのアメリカに存在する矛盾、不公平、格差。最初から「持つ者」と「持たざる者」を隔てる壁はどうすることもできないのか。  ハーバード・ロースクールに進み、黒人初の『ハーバード・ロー・レビュー』編集長となりながら法律の道へは進まず、コミュニティ・オーガナイザーとして、労働者階級が住む地域で人々の生活の向上や意識改革のために身を捧げることを選ぶ。やがて、社会をよりよい方向に変えるためには政治の世界に入ることが近道だという思いに至り、イリノイ州議会議員に立候補。後押しする人々、新しいリーダーを求めていた時代の空気などが重なって、そこから短い年月で大統領選挙までの道のりを駆け上がっていく。 (原題「A Promised Land」)
  • 役に立たない読書(インターナショナル新書)
    3.5
    仕事や生活に役立てたい、情報通になりたい……。最近の人は読書に実用的な価値ばかりを求め、書物をゆっくり味わうことを忘れてはいないだろうか。本書は、そのような傾向に異を唱えるリンボウ先生が、「読書に貴賎なし」と、読書を自在に楽しむ方法を惜しみなく披露。古典作品の魅力と読み方も、書誌学の専門家としての知識を交えながらわかりやすく解説する。書物に触れる真の歓びに満ちた著者初の読書論!
  • ヤバい統計 政府、政治家、世論はなぜ数字に騙されるのか(集英社シリーズ・コモン)
    3.0
    【絶賛!】 政策はAI(人工知能)では作れないことを、徹底的にわからせてくれる。 ――藻谷浩介氏(『里山資本主義』) その数字は、つくり笑いかもしれないし、ウソ泣きかもしれない。 データの表面を信じてはいけない。その隠された素顔を知るための一冊! ――泉房穂氏(前・兵庫県明石市長) 【データの“罠”が国家戦略を迷走させる!? ビッグデータ時代の必読書!】 「データ」や「エビデンス」に基づいてさえいれば、その政策や意思決定は正しく、信用できると言えるのか? 私たちは政府統計を信頼しきっているが、その調査の過程やデータが生み出されるまでの裏側を覗けば、あまりにも人間臭いドタバタ劇が繰り広げられていて驚くはずだ。本書は英国国家統計局にも関わり、政府統計の世界を知りつくす著者が、ユーモア溢れる筆致でその舞台裏を紹介した一冊である。 扱われるのは、英国の移民政策、人口、教育、犯罪数、失業者数から飲酒量まで、実に多彩な事例。それぞれの分野で「ヤバい統計」が混乱をもたらした一部始終が解説される。いずれも、日本でも同じことが起こっているのではないかと思うような話ばかりだ。 現在、この国では「根拠(エビデンス)に基づいた政策決定(EBPM)」が流行り言葉のようになっている。人工知能の発達も急速に進みつつあり、アルゴリズムに意思決定や判断を任せようとの動きも見られる。「無意識データ民主主義」といった言葉も脚光を浴びつつある。しかし本書を読めば、数字やデータだけを頼りに物事を決めることの危うさが理解できるはずだ。 数学や統計学の予備知識はいっさい不要。楽しみながらデータリテラシーが身に着く、いま注目の集英社シリーズ・コモン第3弾! 【目次】 第一章 人々 第二章 質問する 第三章 概念 第四章 変化 第五章 データなし 第六章 モデル 第七章 不確かさ
  • 病と妖怪―予言獣アマビエの正体(インターナショナル新書)
    3.6
    災厄を予言する生き物たちを紹介! 病除けの妖怪「アマビエ」が、コロナでSNSを中心に人気大爆発! では、「アマビエ」とは何者なのか? 本書ではアマビエをはじめとした予言獣や幸福をよぶ瑞獣などの幻の生物たち(妖怪)を紹介し、流行病や災害と日本人がどのように向き合ってきたか、その際に妖怪とどのような関係を結んで来たのか、江戸から明治に描かれた錦絵や瓦版などから考えます。
  • 大和魂のゆくえ(インターナショナル新書)
    4.0
    霊や魂に関心が向けられなくなった今、日本人の精神はどこに求められるのか? 国学者・本居宣長は、漢意(からごころ)や儒意(じゅごころ)の知性より大和魂の知恵が肝要だと説いた。日本的反知性主義である。幕末、尊皇攘夷の思想と結びついた大和魂は、戦争を契機に大いに叫ばれ、日本人の勇猛果敢な精神と捉えられた。近世から近代にかけて強い関心が集まった大和魂だが、現在の日本人の精神はどこに求められるのだろうか。グローバル化が成熟する今、日本での霊や魂の変遷をたどりながら、大和魂のゆくえを探る。
  • 「闇学」入門
    3.7
    古来、日本人は月光を愛で、蛍狩り、虫聴きといった闇のレジャーを多彩に楽しんだ。江戸庶民は夜を徹して富士山に登り、『陰翳礼賛』で谷崎潤一郎が「洞穴のような闇」と評した日本家屋の暗がりは西洋の建築家たちを魅了した。つまり日本人は闇の達人だった。だが今、オフィスでは一日中電灯がともり、深夜でもコンビニの光が溢れる都市からは闇が駆逐されている。本書は風俗・文学・信仰・健康……などさまざまな視点から闇を見つめる。衰えた五感を再生し、地球の未来を明るく照らす、豊穣な闇世界への招待状である。【目次】はじめに/第一章 闇の現代史 光に鈍感になった日本人/第二章 闇を遊ぶ 闇を使った賢い生き方/第三章 夜目と夜覚の世界 五感は闇の中で磨かれる/第四章 日本の闇はやわらかい 日本文化は闇の文化/第五章 明るい未来から、美しく暗い未来へ/おわりに
  • ヤング中高年 人生100年時代のメンタルヘルス
    -
    まだまだ若いと時代に抗う“ヤング中高年”。 彼らのこころが危ない 人生100年時代、世間では50~60代はまだまだ「若い」と言われる。 この年代は、職場では第一線として働き続ける一方で、さまざまなハラスメントに配慮しながら難しい管理業務も こなさなければならない。 日に日に感じる体力とモチベーションの低下……。 そして仕事を離れても、家庭では介護問題やローンなどの金銭的負担が伸し掛かる。 このように、まだ若いと時代に抗う“ヤング中高年”は、公私ともにストレスを抱え、こころを病んでしまう人が多い。 本書では、彼らのメンタルを守りポジティブに生きる方法を、日本のメンタルヘルス予防研究の第一人者が詳細に紹介する。 (本文より) 世間では、人生100年時代、50~60代はまだまだ若いと言われていますが、この年代では体力・気力が低下するだけでなく、こころをともに「病む」人が多くなっています。 仕事への動機づけも高く、自分はまだ「できる」と感じている一方で、部下を持ち、難しい管理業務をこなさなければなりません。 また、介護や家庭の問題、ローンなどの金銭的負担ものしかかり、公私ともにストレスを抱える人が増えています。 本書では、そんなヤング中高年のこころを守り、ポジティブに生きる術を教授するつもりです。 自分のことを知り、自分のメンタルヘルスをよくすることと併せて、自分とつながる他者のメンタルヘルスをよくする方法も知り、日常生活に活かしていただきたい、これが私の望みです。
  • 夢の痂
    -
    「トコトコ旅行く 天子さま あちこちおたずね 天子さま」さあ大変。敗戦まもない昭和22年、天皇の東北御巡幸の行在所(宿舎)に内定した大地主・佐藤家は、上を下への大騒ぎ。たまたま居候していた元大本営参謀・三宅徳次を急ぎ仮の陛下に見立て、つつがなくお迎えするためにおもてなしの猛特訓を始めたが……その首尾やいかに。農地改革と民主化を背景に、戦争指導層の責任を鋭く問い直す、東京裁判3部作の掉尾を飾る渾身の傑作戯曲。
  • 洋装の日本史(インターナショナル新書)
    4.3
    日本人はいつから和服を捨て、洋服を着るようになったのか? 大河ドラマ「西郷どん」で軍装・洋装考証をつとめた著者が、日本人の服装の変遷を、膨大な史料からわかりやすく解説。従来の近代服飾史の通説を覆す内容が満載、あなたの頭の中にある洋服にまつわる情報をアップデートしませんか?
  • 善く死ぬための身体論
    3.2
    緊張と不安の時代に、「善く死ぬ」とはどういうことか? 武道、呼吸、瞑想からヒマラヤでの想像を絶する修行までさまざまなエピソードを通じて、武道家にして思想家の内田樹と、ヨーガの大家、成瀬雅春が死について縦横無尽に語り合う。そもそも死は病ではなく、いずれ誰にも訪れるもの。むやみに恐れるのではなく、生の充実を促すことが善き死を迎える準備となりうるというヒントを、ふたりの身体のプロがやさしく教える。
  • よくわかる一神教 ユダヤ教、キリスト教、イスラム教から世界史をみる
    3.3
    直木賞、毎日出版文化賞、司馬遼太郎賞受賞の西洋歴史小説第一人者による世界史講義。イスラエルとパレスチナの衝突。世界各地で勃発するテロ。その背景の根深い宗教問題――。同じエルサレムを聖地とするユダヤ教、キリスト教、イスラム教をめぐる約三千年を追いながら、日本人がわかりにくいと思われるポイントを整理し質問形式で世界史を読み解く。
  • 陸海軍戦史に学ぶ 負ける組織と日本人
    4.3
    日本は世界の上位に入る軍事大国といわれる。しかしそれは、軍事予算、装備の質と量を意味するだけで、本当の軍事力をさすものではない。組織としての危機管理能力、指揮系統の柔軟性と迅速性がなければ、ただの張子の虎である。本書は戦前の陸軍、海軍の作戦行動の欠点を組織論という観点から明らかにし、今日につづく集団としての日本と日本人の問題点を探っていく。指揮官不在の国、日本の集団組織はなぜ歴史を生かせない!? ただの戦史の本ではない!
  • 「利他」とは何か
    3.9
    【コロナ時代。他者と共に生きる術とは?】コロナ禍によって世界が危機に直面するなか、いかに他者と関わるのかが問題になっている。そこで浮上するのが「利他」というキーワードだ。他者のために生きるという側面なしに、この危機は解決しないからだ。しかし道徳的な基準で自己犠牲を強い、合理的・設計的に他者に介入していくことが、果たしてよりよい社会の契機になるのか。この問題に日本の論壇を牽引する執筆陣が根源的に迫る。まさに時代が求める論考集。
  • リニア新幹線と南海トラフ巨大地震 「超広域大震災」にどう備えるか
    4.0
    政府の地震本部が「30年以内の発生確率が70~80%」とする南海トラフ巨大地震。その震源域は広大で、沿岸部のみならず内陸も激しく揺れる。活断層の密集地帯を走るリニア中央新幹線は無事でいられるだろうか? リニアは既存の新幹線より脆弱で、大部分が地下トンネルのため避難は困難をきわめる。そして、新たな複合災害を誘発する可能性が高い。地震学の知見に基づき、その危険性を警告する!
  • 両さんの時代 『こち亀』で読むエンタメ史
    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 2016年は「こち亀」連載40周年&コミックス200巻の記念の年でした!! そのビッグイヤーに読者のみなさまの強いご要望にお応えして新装復刊された『両さんの時代 「こち亀」で読むエンタメ史』の電子版。内容は、「こち亀」に出てきた商品(グッズ)やその時代のブームを秋本治先生のコメントを添えて年代別に紹介。すべて秋本治先生語り下ろしの超貴重本、「こち亀」究極のスピンオフ本です。 【目次】第1章 両さんの小学生時代 1940-50年代(まんが月刊誌 鉱石ラジオ ほか)/第2章 両さんの中学生時代 1960年代(カラーテレビ ラジコンプラモデル ほか)/第3章 両さんの高校生時代 1970年代(ボウリング G.I.ジョー ほか)/第4章 両さんの青年時代 1980年代(ガンプラ レンタルビデオ店 ほか)/第5章 両さんの盛年時代 1990年代以降(ストリートファイター バーコードバトラー ほか)
  • レオナルド・ダ・ヴィンチ ミラノ宮廷のエンターテイナー
    -
    ルネサンス期の天才、レオナルド・ダ・ヴィンチ。芸術家、科学者として有名な彼だが、その素顔は人嫌いで、生涯、鏡文字を使い、若いころは未完作品ばかりで、実力はあるけれども「画家失格」の烙印を押されるほどであった。そのレオナルドが、軍事技術者として自らを売り込み、君主の権謀術数の手先として壮大な宮廷イベントの総合演出を取り仕切り、さらに『白貂を抱く貴婦人』『美しき姫君』『最後の晩餐』などの名画を作った約20年間のミラノ時代の活躍を検証する。同時に彼の残した手稿から、天才の秘めた闇の部分も描き出す。(本書より抜粋)「彼は多くの点で異常な人間であると思う。天才的な直観力、豊かな想像力、卓越したアイデア、頭脳の明敏さ、驚くべき集中力など、褒め言葉はいくらでも思い浮かぶ。だが、それと同時に暗い面での彼の異常さも目につく。社会との奇妙な隔離意識と、善悪の彼岸に立ってこの世を眺めているような態度、密かな孤独癖と、愛想のよさに隠された厭人癖などである。本書の狙いは、ある意味でレオナルドという偉大な偶像を破壊することであり、彼を「万能人」とか「時代を超越した天才」としてではなく、われわれと同じ弱点、いや、われわれよりはるかに大きな人間的弱点を持つ人間として捉え直すことであった。
  • 歴史から学ぶ 相続の考え方
    3.0
    日本では相続事例の実に8割が“争族”になっているという。 そのため、巷には損をしない、トラブルにならないための“相続ハウツー本”があふれているのだが、 そもそも「相続」とは何なのかを考えたことはあるだろうか。 相続を遺産分割・財産分与というお金の面だけ考えるせいで、争いごとが起こるのではないだろうか。 本書はこの「相続という行為」を、根本的な考え方や歴史、先人たちの例を引きながら、幅広く解説していく。 これを読めば、家族や一族の法的立場や関係性、税の歴史、徳川家康から太宰治、田中角栄など先人の相続話、 相続税と贈与税の存在理由と違い、次世代に遺すべきものは何か…相続のいろいろな側面が見えてくる。 「死に様は生き様」と言うが、相続は死に際して、その人の「人生を映し出す鏡」となるのである!
  • 歴史戦と思想戦 ――歴史問題の読み解き方
    4.3
    今、出版界と言論界で一つの「戦い」が繰り広げられています。南京虐殺や慰安婦問題など、歴史問題に起因する中国や韓国からの批判を「不当な日本攻撃」と解釈し、日本人は積極的にそうした「侵略」に反撃すべきだという歴史問題を戦場とする戦い、すなわち「歴史戦」です。近年、そうしたスタンスの書籍が次々と刊行され、中にはベストセラーとなる本も出ています。実は戦中にも、それと酷似するプロパガンダ政策が存在しました。しかし、政府主導の「思想戦」は、国民の現実認識を歪ませ、日本を破滅的な敗戦へと導く一翼を担いました。同じ轍を踏まないために、歴史問題にまつわる欺瞞とトリックをどう見抜くか。豊富な具体例を挙げて読み解きます。
  • レジリエンスの時代 再野生化する地球で、人類が生き抜くための大転換(集英社シリーズ・コモン)
    4.0
    再野生化する地球で、人類が生き抜くためには、経済・政治・社会の大転換が必要だ。 地球を人類に適応させる「進歩の時代」から人類が地球に抵抗し、自然界と共存する「レジリエンスの時代」へ。 世界的な経済社会理論家が描く、危機脱出のための処方箋! 【絶賛!】 「人新世の危機」を解決する、コモン型経済のリアルな姿がここに。 ――斎藤幸平(『人新世の「資本論」』) 【自然の復讐を乗り越える、「共生」の経済システム】 これまでの「進歩の時代」において人類は、地球の恵みを収奪し、商品化し、消費を最大にして生きてきた。だが、無限の成長と超効率化を絶対視したせいで、環境危機と地球温暖化が発生。洪水、干ばつ、熱波、山火事、台風が、生態系とインフラを破壊し、人類の生存を脅かしている。 この危機を脱するために必要なのは、「レジリエンスの時代」への大転換。地球を人類に適応させるのではなく、人類を地球に適応させるのだ。自然と共感的に関わるためには、経済・政治・社会の見直しが必須。 科学技術にも精通した世界的な経済社会理論家が、未来への処方箋を示す! 【目次】 第1部 効率vs.エントロピー ――近代の弁証法 第1章 マスクと人工呼吸器とトイレットペーパー ――適応力は効率に優る 第2章 テイラー主義と熱力学の法則 第3章 現実の世界 ――自然界の資本 第2部 地球の財産化と労働者の貧困化 第4章 大転換 ――時間と空間の地球規模の囲い込み 第5章 究極の強奪 ――地球のさまざまな圏と遺伝子プールと電磁スペクトルの商品化 第6章 資本主義の矛盾 ――効率性の向上と労働者の減少と消費者債務の増加 第3部 私たちはどのようにしてここに至ったか ――地球上の進化を考え直す 第7章 生態学的自己 ――私たちの一人ひとりが散逸のパターン 第8章 新たな起源の物語 ――生命を同期させ、形作るのを手伝う生物時計と電磁場 第9章 科学的方法を超えて ――複雑で適応的な社会・生態系をモデル化する 第4部 「レジリエンスの時代」 ――「工業の時代」の終焉 第10章 レジリエンス革命のインフラ 第11章 バイオリージョン(生命地域)統治の台頭 第12章 代議制民主政治が分散型ピア政治に道を譲る 第13章 生命愛(バイオフィリア)意識の高まり
  • 老化と脳科学(インターナショナル新書)
    4.0
    認知症、アルツハイマー……、私たちの頭の中でいったい何が起きている!? 超高齢化社会を迎えた今、老化研究はどこまで進んでいるのか? 老化による脳の衰えや病気を遅らせることはできるのか? 海外の一流学術誌『ネイチャー』や『ランセット』などから老化研究の最先端情報を、細胞生物学者である著者が吟味し、脳の老化に対していったい何が有効なのか紹介する。さらに、運動、睡眠、食事など「脳を老けさせないため」の日常生活へのアドバイスも掲載。
  • ロマンス
    4.0
    ロシア近代演劇の巨人・アントン・チェーホフ、その波乱の生涯を描く評伝劇。ボードビルに憧れる少年期、医師として活動する青年期、劇作家として名声を得た壮年期、そして結核により死を覚悟した晩年期。生涯を通して彼を支えた二人の女性、妹・マリヤ、恋人・オリガとの心の交流をまじえ、チェーホフの一生をひとつの「ボードビル」として活写する。ボードビルという演劇ジャンルを、高め、練り上げ、文学にしようとしたチェーホフ。「喜劇だ」「いや、悲劇だ」――いまも世界中で喧しい議論の的となるチェーホフ戯曲の本質を、井上ひさしが解き明かす。戯曲本編に併せ、著者自身による「原稿ができるまで」を大公開。※「原稿ができるまで」は、画像収録となります。タブレットなど大きい端末でご覧いただくのに適しています。
  • 若返りホルモン
    -
    ★日々の老化を実感し、不定愁訴に悩む中高年必読! ホルモンを制す者は「老化」を制す。 健康寿命を伸ばす最強ホルモン「DHEA」、その実力とは!? 【内容紹介】 健康診断や人間ドックでは通常、測定されることのない血中のホルモン量が心身の老化と密接に関係している――。 長年、老化のメカニズムの研究と診断・治療に取り組み、患者の「若返り」を実証してきた抗加齢医学の第一人者である著者は、そう明言する。 本書では、50種類以上のホルモン生成に関与する最強ホルモン「DHEA」を軸に、各種ホルモンの多岐にわたる抗加齢力を解き明かす。 日々老化を実感し、不定愁訴に悩む中高年に向け、ホルモンに着目した本物のアンチエイジングを指南する。 【内容一部抜粋】 私がもっともお伝えしたいことは、心身の老化を決めるのが「ホルモン」であるという点です。 (中略) そのホルモンの中でも、今回お話するのは、すべてのホルモンの親玉である「DHEA」です。 アンチエイジングについて医学的に検査、治療を行う「抗加齢学会」では、「ストップ・ザ・老化」の最強アイテムとしてDHEAに大注目していますし、現実として「髪が増えた」「肌に潤いが戻った」「骨密度が上昇した」「悪玉コレステテロールが減少した」など、加齢からくるさまざまな悩みをDHEAが解決してくれているのです。(「はじめに」により) 【目次】 序章 究極のアンチエイジングホルモン 第1章 人はなぜ老化するのか? 第2章 「ホルモンの母」DHEAの実力 第3章 免疫力低下と病的老化に抗う 第4章 老化は検査で数値化できる 第5章 DHEAを減らさない・増やす
  • 若返るクラゲ 老いないネズミ 老化する人間
    3.6
    老いて、死ぬ。それは必然なのだろうか? ベニクラゲは若返り、ハダカデバネズミには老化が見られない。では、人間は? なぜ老いるのか? 人間には自己治癒力があるというのに…。本書は、私たちが進化の過程でどうやって「老化を獲得」してきたのか、その「老化の役割」とは何かを最新の科学から読み解いていく。
  • わかりやすさの罠 池上流「知る力」の鍛え方
    3.7
    コピペやフェイク紛いの「エセ情報」が、インターネットやSNS、さらには新聞や日常会話にまで溢れている。安易な「わかりやすさ」を売りにするバラエティ番組は、事態をさらに悪化させている。私たちは、どうすればホンモノの「情報」や「知識」を得られるのか? ニュースの世界における「わかりやすさ」の開拓者が、行き過ぎた“要約”や、出所不明の“まとめ”に警鐘を鳴らし、真の情報探索術を伝授する。日本で最も「わかりやすい」解説者がその罠について論じた、池上流・情報処理術の決定版! 【目次】序章 「わかりやすさ」への疑問/第一章 その「わかりやすさ」、大丈夫ですか?/第二章 ネットの「真実」の向こう側/第三章 「知る力」を鍛える/第四章 「わかりやすさ」のその先へ
  • 我がマリノスに優るあらめや 横浜F・マリノス30年の物語
    3.0
    クラブ創設30周年に、Jリーグ5度目の制覇! Jリーグ開幕以来、一度も降格のないトップクラブとして存在し続ける「伝統と革新」の理由を、「F・マリノスに関わる人たちの物語」を通じて描きだす――。 2022年4月、クラブ創設30周年を迎えた横浜F・マリノス。前身となる1972年の日産自動車サッカー部の創設からも、ちょうど50周年になる記念すべき年でもある。 1993年のJリーグ開幕、1995年のリーグ初優勝、1999年の横浜フリューゲルスとの合併、2003~2004年のリーグ連覇、2007年のマリノスタウン創設、2013年の届かなかった1勝、2014年のCFGとの業務提携、2019年の15年ぶりのリーグ制覇、2022年の5度目の制覇など、クラブ史に残る歴史的な出来事を中心に、そこに関わった選手、監督、コーチなどチームスタッフはもちろん、社長をはじめクラブスタッフまで多方面に徹底取材。 登場するのは、安達二郎、加茂周、木村和司、水沼貴史、川口能活、井原正巳、佐伯満、松本正×草野裕司、波戸康広、永山邦夫、岡田武史、久保竜彦、松田直樹、河合竜二、左伴繁雄、松永成立、山瀬功治、中村俊輔、山崎慎×緒方圭介、嘉悦朗、ドゥトラ、中澤佑二、栗原勇蔵、仲川輝人、マルコス ジュニオール、日比野恵子、水沼宏太、喜田拓也、黒澤良二(掲載予定順)。
  • 私の小説教室
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    芥川賞をはじめ、才能あふれる新人作家たちを輩出した朝日カルチャーセンター小説教室。そのすぐれた指導者である著者が、新しい文章作法のノウハウを具体例に即して懇切丁寧に語り尽くす。また、作家・中国文学者としての経験をふまえながら、小説の深さ、汲めども尽きぬ魅力を解き明かす好読み物。

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