名画の中で働く人々 ――「仕事」で学ぶ西洋史

名画の中で働く人々 ――「仕事」で学ぶ西洋史

2,090円 (税込)

10pt

【描かれた「仕事」で絵画を読み解けば、西洋史の驚きのストーリーが見えてくる!】

「看護師」はひと昔前なら「看護婦」。神話の時代からある仕事とは? 「リケ女」の走りは命がけ! 知っているようで知らない、仕事のルーツや歴史を、『怖い絵』シリーズの中野京子が解説。今まで見えてこなかった、もうひとつの西洋史がそこにある。
収録された絵画、全50点。中世から現代アメリカ絵画まで、幅広いラインナップと驚きのストーリーが「見る」西洋史の世界へ誘います。

<内容>闘牛士 ― 動物虐待か、スポーツか、はたまた神事か
侍女 ― 宮廷の奥深くに入り込む「侍女は見た」!?
香具師 ― 今も昔も変わらぬ騙す騙されの世界
宮廷音楽家 ― ライブが全てだった時代特有の苦労
羊飼い ― 社会のアウトサイダーにならざるを得なかった
女性科学者 ― 「リケ女」のはしりは命がけだった
道化 ― 舞台でおどけて、楽屋で泣いて
警官 ― 絵画の主役にはなりにくい役回り
思想家 ― 簡単なことを難しく考えるのが仕事?
ファッション・デザイナー ― 衣装を見ればどんな時代かわかる
大工 ― イエスと結びつき、神聖化された職業
看護婦 ― プロフェッショナルと認められるまでの長い道のり
政治家 ― ヘンリー八世に仕え、明暗をわけた政治家たち
修道女 ― 神に捧げる一生ですら時代に翻弄されて
船頭 ― 神話世界から続く職業も今や先細り
異端審問官 ― 泣く子も黙らせ、良い子も騙すテクニック
傭兵 ― 世界最古の男の仕事。舞台は戦場。
女優 ― 女はもともと演技上手。その最高峰が……
子どもも働く ― 厳しい環境を逞しく生き抜く
天使も働く ― 人間のためではなく神のために働くのは当然

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名画の中で働く人々 ――「仕事」で学ぶ西洋史 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年02月25日

    表紙の絵、こんなエピソードがあったのか⁉︎
    最後のロレンツォ・ロット「受胎告知」笑っちゃった。アリア様、こっち見ながら微笑んでるじゃん。動きもよくわからなすぎる。

    0

    Posted by ブクログ 2023年04月29日

    中野京子さんの名画解説はこの本に限らず奥深く絵画へ導くよう。
    この本の特徴は、絵の中にいる人やものがどんな仕事の人かに焦点をあて、絵画の描かれた背景や歴史について紐解いている。
    この本の出なければ知ることが出来なかった事柄も多く、この先の中野京子さんにもまだまだ期待してしまう。

    0

    Posted by ブクログ 2023年04月26日

    面白かったしやっぱり文章の勉強になる〜!

    こんなに美しい日本語使う人知らないから…どうやったらこんな日本語を使えるようになるのでしょう。

    あとこの知識欲。

    なんでも知ってる!

    この人はともかくものすごい勢いでインプットして、やることなすことスケールがデカいのですね。

    さすがです。

    かっこ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年01月26日

    中野京子さんの本が好きで数冊読んでいるが、本書は絵画に描かれた時代の文化について新たに知ることもできて、上位に食い込む面白さだった。
    表紙の絵、中身を知ってから見るとつくづく怖い絵だ。

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    Posted by ブクログ 2023年08月31日

    芸術の秋 開幕直前スペシャル!みたいな選書になった笑(どゆこと?)
    あらゆる時代の西洋絵画が対象で、そこに描かれた人物の職業や社会的地位について分析。あと人物以外にも、最終項では天使という人外も名を連ねている。(「職業に貴賎なし」と言うけれど、天使はフェアじゃないのでは?笑)

    『怖い絵』シリーズの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月21日

    世界史で習ったばかりの情勢がかなり背景に影響していて、学習してる内容と結びついていたのでより面白がった。
    もっと世界史を勉強したらもう一度読み直したい。
    スイスが傭兵の国から永世中立国になった話がとても印象的だった。
    マリーアントワネットのお抱えデザイナーの話とココ・シャネルの話も知らない話で面白か...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年05月14日

     いつも聴いているpodcastの番組に著者の中野京子さんがゲスト出演していて紹介していた著作です。
     取り上げられた“職業”は、当時ならではもの、現代にも連なるもの等々様々です。
     主として中世から近世ヨーロッパを舞台に、それら多様な職業に携わる人々を、彼ら彼女ら登場する “絵画” を示しつつ解説...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年03月02日

    名画の中で働く人々(いろんな職業)を解説しながら、その時代や人物、職業そのもののついて語られている、毎回勉強になる。

    0

    Posted by ブクログ 2023年02月05日

    知っている西洋画といえばダ・ヴィンチの「モナリザ」、ミレーの「落穂拾い」、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」とか、それぐらい。という私のようなレベルの人が、絵画に対する関心を深めるのに本書は良いかと思います。

    切り口がユニークで、絵画の中で描かれる「職業」と「歴史」にまつわる解説が面白く、絵をた...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年01月31日

    「働く」という身近な事柄をテーマに絵画を解説するという切り口が新鮮でとても興味深かったです。

    今も存在する職業もあれば、現代日本に住む私からするとあまり想像できないような職業も取り上げられているので、職業という面から歴史を学べて面白いなと感じました。

    中野先生の御本は定期的に読みたくなる!

    0

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