Posted by ブクログ
2020年05月11日
様々なお酒漫画の原作者である城アラキさんが書いたバーにまつわるエッセイを集めた本ですね。
正直な話、冒頭の数章を読んでいるときは「あれ?思ったより面白くないかも」と感じたりもしました。タイトルからすると、バーテンダーの生き様みたいな話が体系的かつ濃厚に書いてあると思いきや、著者である城さんのバーに...続きを読む対する思いを散文的に書いている印象があったためです。
ただ、読み進めていくうちに、どこかのバーで先輩からお酒にまつわる楽しい話を聞いている、という感覚になり、バーにまつわる様々なウンチクやバーにおける失敗談を肩の力を抜いて読む事が出来、最後まで楽しく読むことが出来ました。
個人的には城さんが原作をしていた漫画バーテンダーはすごく好きで何度も読み直しているのですが、また読み直してみたいな、と思ったりもしました。
この本を読みながら、昔、いろんなバーに行ってドキドキしたな、という感覚を思い出しました。はじめて行ったバーでお薦めされたウイスキーを未だに好きで飲んでいるので、バーでの出会いって本当に大切だよな、と改めて感じたりもしました。ちなみにお薦めされたのはラフロイグですが、初心者にラフロイグを勧めてきたバーテンダーの心意気に感謝したいです。
最近は体調不良もありバーに行く機会はだいぶ減りましたが、この本を読んでコロナが落ちついたら久しぶりにバー巡りでもしたいな、と思ったりしました。バーが好きな人は読んで間違いなく楽しめる本だと思います。
もちろん、お酒を片手に読むのがお薦めですね。