西浦博の作品一覧
「西浦博」の「コロナ・文明・日本」「ネオウイルス学」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「西浦博」の「コロナ・文明・日本」「ネオウイルス学」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
読むのに時間がとてもかかった。
もう若くないなーと痛感した一冊、もう少し若い頃ならばこれくらい興味深い内容ならば、一気読みも楽々出来たのに……
まあ、そんな愚痴は別として、これは素晴らしい良書だった。以前から見かけていて、一読したいなあと思っていた一冊だったわけだけれど、今回満を持す感じで読めました。科学の世界はどんどこ進んでいるので、ちょっと目を離すと新しい知見が出てくるわけですが、この本は特にそれを顕著に感じました。
20名の科学者が自分の研究を紹介していくという構成で、本文が約P300ですから、ざっとひとりあたり15頁前後の配分なのですけれども……それが、ものすごく濃い。
面白い!
発行
Posted by ブクログ
新型コロナというものを通じ、普段あまりやってこられなかった「サイエンスと政府・国民の三人四脚」が日本でも行われざるを得なくなった。有る種強制力によって急にやらなければならなくなったのである。そんな状況下で、サイエンスの立場の人が何を思い、何を経験し、何をしようとしたかの記録がこの本である。環境整備が全くなっていない、ノウハウもない、そういう状況下で三人四脚するのは過酷だろうなと思うが、その考えの通り沢山の苦労が展開される。特に、「思ってもみなかった」「こんなことになるとは」といった類の苦労は、新環境で振る舞い始めた自分にもよくあることなので、辛さがひしひしとわかる。
この本を通して何ができるの
今読んで記憶しておきたい一冊
コロナ第一波に対応する西浦先生の生々しい記録。現在の日本でできること、できないことを認識しながら最大限の仕事をされたことに感謝したい。ご本人はコミュニケーションの失敗にも言及しているが、それは行政やマスメディアの責任も大きいと、外部からは感じる。最後に言及された、日本社会が目指す方向性が未だに明確になっていないことは、残念と言わざるを得ない。これから来る第四波がワクチン摂取で抑えられるのか、どれくらいの規模になってしまうのか。ひと段落した後にもう一度本書を読み直してみたい。