【感想・ネタバレ】理論疫学者・西浦博の挑戦 新型コロナからいのちを守れ!のレビュー

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Posted by ブクログ 2021年03月07日

西浦博先生のことは、昨年2020の緊急事態宣言の時に知りました。かなり熱い方だとは、TwitterやTVから伺い知る事がで来てましたが、本書を読むとそれがよりわかりました。当時は、接触8割削減論に対して賛否両論がありましたが、その舞台裏である、専門家会議内のやりとり、政府との駆け引き、世論からのバッ...続きを読むシングなどが赤裸々に、生々しく書かれており、感動さえ覚えました。

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Posted by ブクログ 2021年02月17日

2020年1月、新型コロナウイルス感染症の流行初期や最初の緊急事態宣言の裏で何が起きていたのか。貴重な記録になると思う。

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Posted by ブクログ 2021年01月23日

よくこの時期にこのクオリティで出してくれた。先頭に立って必死に取り組んできた研究者による、努力と苦悩の記録。何が起きてきたかを知りたい人も、批判をしたい人も、一度は読んでおきたい。私は彼(ら)に感謝とエールしかない。

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Posted by ブクログ 2021年01月22日

ワイドショーで、今も続く専門家叩き。この本を読むと8割おじさんの西浦教授や尾身先生達の凄さが分かると思います。

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Posted by ブクログ 2021年01月09日

第三波が来ている今だからこそ読むべき本。
政府や自治体が発信している内容の背景がこの本を読むことで理解できます。
コロナ対策について納得しました。

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Posted by ブクログ 2020年12月09日

当時の裏話的なエピソードもあり、とても面白かった。
こんなに多くの専門家の方々が見え難いところで協力していたのだと知ると感動した。

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Posted by ブクログ 2021年05月01日

「8割おじさん」西浦さんの新型コロナ奮戦記。今も続く未曾有の危機にどう立ち向かうのかを考える一冊でした。それにしても日本の仕組みは。。。と言いたくなるところもあり^^;

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Posted by ブクログ 2021年04月04日

新型コロナというものを通じ、普段あまりやってこられなかった「サイエンスと政府・国民の三人四脚」が日本でも行われざるを得なくなった。有る種強制力によって急にやらなければならなくなったのである。そんな状況下で、サイエンスの立場の人が何を思い、何を経験し、何をしようとしたかの記録がこの本である。環境整備が...続きを読む全くなっていない、ノウハウもない、そういう状況下で三人四脚するのは過酷だろうなと思うが、その考えの通り沢山の苦労が展開される。特に、「思ってもみなかった」「こんなことになるとは」といった類の苦労は、新環境で振る舞い始めた自分にもよくあることなので、辛さがひしひしとわかる。
この本を通して何ができるのか?私達は新型コロナにせよ、他のものにせよ、何かお上の動きが出た時、「様々な個性を持つ『人』と、都合とが絡まり合いながら何かが進んでいて、しかも目に見えてくるものは全てストレートな発露ではなく、絡まり進む中で歪んだものかもしれない」というふうに考えられる目線が得られるかと思う。すると脊髄反射のように「これだから政府はだめ」とか「科学者が能無し」とか、そうは言えない人間になるかと思う。色んな人や情報の下で動く何かを慮れるということは、日常生活で人と対する時にも役に立つのではないだろうか。あとこの本を通して得られるものは、コミュニケーションって伝わらないよねという諦めに似た前提条件と、自分の行動が様々な余波を起こすことを考えた上で行動しないと善意が踏み潰されるという世の常が知れるだろう。

新型コロナに関わる皆様には感謝しかないな、という気持ちも湧くはず。本当にありがとうございます。

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ネタバレ購入済み

今読んで記憶しておきたい一冊

2021年03月28日

コロナ第一波に対応する西浦先生の生々しい記録。現在の日本でできること、できないことを認識しながら最大限の仕事をされたことに感謝したい。ご本人はコミュニケーションの失敗にも言及しているが、それは行政やマスメディアの責任も大きいと、外部からは感じる。最後に言及された、日本社会が目指す方向性が未だに明確に...続きを読むなっていないことは、残念と言わざるを得ない。これから来る第四波がワクチン摂取で抑えられるのか、どれくらいの規模になってしまうのか。ひと段落した後にもう一度本書を読み直してみたい。

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Posted by ブクログ 2021年03月13日

2019年終わりから流行が始まった新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に対応した西浦氏の行動や思索の記録です。氏の行動への賛否は様々だとしても、本書は歴史的な資料として価値があるはずです。
日本のクラスター対策を日本より感染が深刻な外国から批判する昔の上司や、経済対策ではなく感染の流行制御の話...続きを読むに立ち入ってくる経済の専門家、責任を取らない政治家、そして自身の知見を正確に国民に伝えることの難しさなど、感情的ではないけど突っ込んだ本音まで記述されています。

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Posted by ブクログ 2021年01月30日

政治上言えること、言えないことや、それが政治家の発言やニュースになる際にどのように削ぎ落とされたり駆け引きが行われるのかが見て取れる稀少な本。
コロナ初期の記憶が残っているうちに読むことがおすすめです。

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Posted by ブクログ 2021年01月16日

日本には政府から独立し、しかも政府に提言できる科学者集団(アメリカのCDCのような)ものがないというのはこういうことか、と暗然たる思いになった。
突然国立感染研から北海道大学の先生が呼び出され、そのつてで何とかコロナ対策班を作る。急拵えで、しかもボランティアに支えられているというお粗末さ。
この西浦...続きを読む先生は今はアドバイザリーボードにいるようだが、第一線でずっとやってくれている尾身先生は本当にご苦労が絶えないと思う。科学的な分析結果をどのように伝えるか、どのように判断するか、誰が決断を下すか(これは政治に決まっているが)、はっきりしていなかったことに驚きを覚える。

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Posted by ブクログ 2021年01月06日

海外にいたこの1年間で、コロナ対策に関して日本でどのようなことが起きていたのかキャッチアップの意味も込めて読みました。

いわゆる第一波といわれる初期の混乱の中で、著者の一人である西浦教授がどのように行政に「巻き込まれ」(敢えての表現)、時の人となりつつも専門家として熱意をもって仕事をされていたのか...続きを読むが伺えました。

前半で述べられている、行政とメディアに挟まれるサイエンティストとしてコミュニケーションに苦心されていた問題は多角的に議論できると思います。複雑な問題をマネジメントするリーダーの立場であれば、サイエンティストとしてのバックグラウンドであってもコミュニケーションへ投下するリソースが多くなってしまうのは止むを得ない事実でしょう。一方、人員不足のため専門家としての実務も同時にこなさねばならなかったという事情は、著者達も述べていますが、この分野ににおける教育の課題を社会へ投げかけていると感じます。

また、特に後半で論じられている「卒論」は医療政策のみならず今後の日本における行政とサイエンスとの関わりに対して実体験を基にした重要な洞察が述べられていると思います。
「責任範囲と役割の明確化」を行った上で、行政とは一定の距離を置き専門家グループとして活動を行うという提言は根本的な課題として早急の改善が必要かと思います。本の中でも繰り返し論じられている責任の押し付けの問題は、行政に限らず、迅速で的確な意思決定を阻害し、決断と実行の先延ばしを生むことでネガティブなインパクトのリスクを高めます。
欧米諸国のコロナへの対策がうまくいっているとは言い難いですが、本によれば欧米では行政とサイエンスの組織的役割整備がある程度できていると報告されています。今回のコロナの経験を踏まえ、本邦でもリスクマネジメントの一環として速やかに同体制が整うことを期待します。

最後に、現在は京大に移られた西浦教授には「えぐいくらいの研究」をどんどん進めていただき、今後の同分野のリーダーとしてご活躍されることを応援していきたいと思います。

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Posted by ブクログ 2020年12月29日

新型コロナウイルスへの対応で数理モデルがどのように活用されたのかに興味があり、この本を読み始めた。

前半は、西浦さんをはじめとする多くの人たちが、どのように行動していたかが書かれており、とてもワクワクした気持ちで読むことができた。
想像以上に泥臭い現場であったかがよくわかった。

後半は、政府や政...続きを読む治家とのやりとりにおける現場の葛藤が書かれている。
なぜここまで政治に関する話が出てくるのか?と疑問を抱えながら読んだが、あとがきを読んでその理由がよくわかった。
それは、数理モデルの活用をする上で、いろいろなチャネルとのコミュニケーションがいかに重要かということだった。

最後に、西浦さんと自分の性格というか特徴が似ているるように思えたところがおもしろいところでもあった。

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Posted by ブクログ 2020年12月27日

本書は八割おじさんこと西浦教授が新型コロナウィル騒動の前夜である2019年の12月(一年前だ!)をプロローグに本格的に騒動が始まった2月のダイアモンドプリンセス号の対応から第一波を乗り切るまでのクラスター対策班の中心人物として過ごした体験を記したものです。殺害予告まであったようなので、政治家や官僚の...続きを読むとの軋轢も相当なものと思われますが、そのあたりはとてもソフトな書き方をしているのがとても印象的、もう少し毒があったほうが面白かったかもです。感染症の危険があまりなかった日本では感染症疫学の研究者は少なく、とりわけ感染症の数理モデルを扱える研究者は西浦教授とその研究室しかなかったようです。大変お疲れ様でしたm(_ _)m

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Posted by ブクログ 2020年12月24日

読みながら、『伝えるが9割』を思い出した。中身は、本当に重要だけど、それを、どう伝えるか、どう伝わるかで、そのあとの動きが大きく変わる。そういう記録として読むこともできる。

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Posted by ブクログ 2020年12月13日

面白いです。専門家軽視ともいえる日本的意思決定のあり方は、今後、リスク・インフォームド・ディシジョン(意志決定支援)に変化していけるでしょうか。

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Posted by ブクログ 2021年09月02日

コロナが出始めたころの貴重な記録。
かなり読みごたえがあります。読んで損しません!
デルタ株が出てくる前の記録なので、コロナに対する深刻さが全然違う。確かに世の中はこうだったなぁと。
この本に関しても続編が読みたいです。

西浦さんから見た、尾身先生、厚労大臣や知事たちの人柄、仕事ぶりもわかる内容で...続きを読むした。

西浦さんが、餃子好きだとか、痩せたほうがいいと言われたというエピソードも!

そして西浦さんが、1977年生まれだと知った衝撃!「8割おじさん」はもっと自分より年上かと思ってたのにー(涙)。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年07月15日

2020年秋時点でのまとめなのだが、そうか、こういうことを考えてたんだな、がいろいろあった。やっぱ偉い人は違うなあ、も。

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Posted by ブクログ 2021年05月31日

8割おじさんこと西浦氏が、新型コロナウィルス流行初期から第一波を乗り切るまでを振り返った本。

西浦氏や尾身氏といった専門家が真摯に取り組みまたコミュニケーションを図ろうとしても、官邸や官僚や自治体がそれをうまく扱えず、また責任を押し付けようとしていた事に、忸怩たる思いを感じた。

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Posted by ブクログ 2021年03月06日

貴重な記録。
マスコミ等で下手に混乱をさせたくないがために情報統制を図る政府・行政と、事実をもとに正しい判断に導きたい科学者。
共に気持ちはよく分かるが、コロナよりもっと酷いパンデミックだったらどうだったろう。
情報を削ってしまって肝心なことが伝わらない&共感・理解を得られないことが一番の問...続きを読む題ではなかろうか。
気持ちも伝えられる素晴らしい漫画家がいる国、わかりやすくヘルプ情報を解説するYouTuberが人気を博す時代、ここに改善できる余地が十分にあるのではないかと思いたい

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