作品一覧

  • 参勤交代のお勘定 江戸時代のヒトとカネを動かしたシステム
    4.0
    1巻1,100円 (税込)
    参勤交代の実像はこんなにも更新されていた! 幕府が大名の力を削ぐための施策であったという理解は今は昔。最新の研究や詳細な史料をもとに、参勤交代の多面的な姿を明らかにする。『三河吉田藩・お国入り道中記』で、三河吉田藩という一つの藩をマニアックなまでに掘り下げた著者が、経済や文化に多大な影響をおよぼした参勤交代の、巨大で豊かな全体像に迫る。 第一章 「いい塩梅」なシステム 第二章 参勤交代とカネ 第三章 サラリーマン武士は移動する 第四章 「ハケン」が支えるお大名 第五章 公共事業としての参勤交代 第六章  参勤交代の終着点
  • 江戸藩邸へようこそ 三河吉田藩「江戸日記」(インターナショナル新書)
    3.8
    1巻880円 (税込)
    江戸の武家地の約55パーセントを占めたという江戸藩邸。一体、どのような空間だったのか? 三河吉田藩(現在の愛知県豊橋市)に残る「江戸日記」などの古文書から、江戸藩邸の役割や仕組みのみならず、脱藩・窃盗・殺人・仇討など藩邸内で起きた事件や驚きのエピソード、さらに女性たちが暮らす「奥向(おくむき)」など、知られざる江戸藩邸の内側を紹介し、武士たちのリアルを描き出す。江戸から明治へ、激動の時代の中で終焉を迎える江戸藩邸の姿も見つめる。
  • 三河吉田藩・お国入り道中記(インターナショナル新書)
    4.4
    三河吉田藩の目付役が書き残した詳細な記録から「参勤交代のリアル」を再現! 天保12年(1841)、病気の藩主に変わって江戸から国元の三河吉田(豊橋)への参勤交代を命じられた若殿・松平信宝(のぶとみ)。若殿にとっては初めてのお国入りである。この参勤交代の準備を仰せつかったのが目付役の大嶋左源太。しかし、決まらない日程、馬に乗れない老家臣、ダブルブッキング、初のお国入りの理想と財政難という現実……次々と問題が持ち上がる。左源太は、若殿を無事に出発させることができるのか? ○磯田道史氏推薦!「三河吉田藩の若殿様が参勤交代をした時の詳細な記録が発見された。この古文書をもとに参勤交代の驚くべき実情が明らかにされる」

ユーザーレビュー

  • 参勤交代のお勘定 江戸時代のヒトとカネを動かしたシステム

    Posted by ブクログ

    2025/10/01
    江戸時代の参勤交代について、歴史の教科書などでよく見かける「藩の力を削いで幕府に逆らえないようにするため」という従来の見解に一石を投じる内容。
    色々な見方があるとは思うけれど、街道の人々の目線や、親藩、譜代、外様大名のそれぞれを地域を治めながら参勤交代をしなければならなかった懐事情など参勤交代にまつわる宿場町の記録などをもとに紹介してくれている。
    今までの参勤交代のイメージも覆るし、やっぱり参勤交代をしていた…と一言では言い表せない人間ドラマ的な部分が色々なところであったんだなぁということを知ることができる一冊になっていいます。
    大名たちだって江戸まで参勤するのは大変だし

    0
    2025年10月02日
  • 三河吉田藩・お国入り道中記(インターナショナル新書)

    Posted by ブクログ

    若殿のお国入りの大名行列。
    その取りまとめ役の残した記録を中心に、その実態を詳細に
    解き明かし、分かり易く紹介。実情はとにかく大変至極!
    大嶋家略系図 松平伊豆守家略系図
    第一章 若殿と左源太
    第二章 参勤交代アレンジメント
    第三章 “サンキュー”におまかせ
    第四章 必読!参勤交代マニュアル
    第五章 若殿様のお国入り道中
    第六章 その後の三河吉田藩と大嶋家
    〔資料〕三河吉田藩の職制
    主要参考文献有り。
    江戸を出発した三河吉田藩の大名行列は、若殿の初のお国入り。
    その取りまとめ役が書き残した文書を中心に活用し、
    参勤交代の実態を詳細に、分かり易く綴っている。
    松平伊豆守家と大嶋家の歴史で始まり、

    0
    2022年09月19日
  • 三河吉田藩・お国入り道中記(インターナショナル新書)

    Posted by ブクログ

    参勤交代の差配を務めた藩士の記録から、大名行列の実態が書かれてます。道中の計画から実施までこんなに具体的に詳しい本は初めて読みました。小説「一路」よりも現実の方が大変です。道中の行程調整、人足の手配、他の大名との本陣の調整、宿割り、宿代の支払い、また突然の日程変更など、やるべき事が多く気が遠くなるほどです。これを全ての大名家でやっていたと思うと感動ものです。ちなみに、「関札」って大名家と宿場のどちらが作ったのか、また本陣に置いたまま使い回したのか以前から疑問でしたが、この本で解決しました。

    0
    2020年10月11日
  • 参勤交代のお勘定 江戸時代のヒトとカネを動かしたシステム

    Posted by ブクログ

    映画の超高速参勤交代を観て面白かったので、その勘定ならもっと面白いんじゃ…と読みました。
    宿場町の人は、参勤交代の大名から利益を得ていたし、そのご対応にも腕を振るったんだとあり、この話もう少し掘り下げて知りたい〜って思いながら読みました。

    徳川が大名の勢力を削ぐための政治的なものの裏側が垣間見れました。

    0
    2025年11月16日
  • 江戸藩邸へようこそ 三河吉田藩「江戸日記」(インターナショナル新書)

    Posted by ブクログ

    知恵伊豆の子孫にあたる三河吉田藩の江戸屋敷での記録から大名屋敷の生活を読み解いた本になります。
    お殿様の一日から屋敷周辺の警備まで内容は多岐にわたりますが、通史ではお目にかからない話も多くて知らなかったことが沢山ありました。交差点に面している大名がお金を出し合って交番を作ってるとか、初耳でしたわ。
    こういう通史から外れた細かい話も楽しいですね。

    0
    2024年03月01日

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