作品一覧 2023/09/25更新 99%のためのマルクス入門 試し読み フォロー 実践の環境倫理学 試し読み フォロー はじめての動物倫理学 試し読み フォロー マルクスの名言力 試し読み フォロー ユートピアのアクチュアリティ――政治的想像力の復権 試し読み フォロー 1~5件目 / 5件<<<1・・・・・・・・・>>> 田上孝一の作品をすべて見る
ユーザーレビュー はじめての動物倫理学 田上孝一 動物倫理学の入門書でもあるが、倫理学、厳密には規範倫理学の入門書でもあります。動物倫理学といえばお恥ずかしながらピーターシンガー氏くらいしか分からず、功利主義的な立場からの物言いは理解はできるけど、地球の裏側のキッズことまで考えられへんな〜という稚拙な印象しかなかった私ですが、本書では規範倫理学の3...続きを読むつ(2+1)の柱をもとに展開されていく動物倫理学を明快な文章で書かれていました。動物が可哀想という感情に訴えるのではなく、理路整然とした動物倫理学には批判すべきところが見当たらず私も小さい一歩から始めてみようと思いました。 また、マルクス研究者でもある筆者は最終章でマルクスと動物倫理学を架橋しようと試みていてそこも独創的で興味深かったです。 Posted by ブクログ はじめての動物倫理学 田上孝一 従来、牛耕や戦馬など動物利用は不正ではあるものの仕方のない必要悪だったが、今日ではその必要性が消失したため、単なる悪と化した。 その前提には、「人間は常に主体であり、動物は客体である」という考えがあり、これに基づき、動物は生きた道具とされている。 倫理的実践は、平常的な個人が常識的な努力で実現できる...続きを読むものでなければ意味がない。 よって、ビーガンは今すぐには不可能であるが、フレキシブルに動物成分を避けるフレキシタリアンや動物成分を削減するリデュースタリアンを目指すのが現実的である。 Posted by ブクログ はじめての動物倫理学 田上孝一 倫理学知らない自分でも基本から説明してくれるのでありがたかった。元々の学問が難しいのでやや難解だったが、、、 3章が兎に角エグい。動物との付き合い方を本気で考えさせてくれる本。環境倫理学の話は批判的な立場で述べられていた。確かに万人が実践できない倫理観を押し付けてるところがキツイと思う。マルクスに関...続きを読むしてはそもそもマルクスに関する知識が個人的に浅いのでこれまた難解だと感じたが、言いたいことは分かった。 生体売買は資本主義の悪い部分だと思うから、換えていかなければならない問題だと感じた。 Posted by ブクログ 99%のためのマルクス入門 田上孝一 マルクスは全くのノータッチだったがマルクスの思想はもちろん,著者の古典に何を求めてどう読むのかという批判的姿勢がとても勉強になった. Posted by ブクログ 99%のためのマルクス入門 田上孝一 日本において、マルクスは経済学的な視点での研究が多く占めているが、著者は哲学の観点からマルクス主義を考察することにこだわっており、マルクス思想の入門書としてよくまとまっている。 ■資本主義とは? 資本とは疎外された生産物怪物的転化であり、資本主義の最も根本的な本質は労働が疎外されていること。 ■...続きを読むマルクスが理想とした社会 労働が疎外性的性格を帯びることなく、労働者が自らの生産物に支配されることがないような社会。 ■ソ連の社会主義 ソ連は現実社会主義国の代表国として知られているが、その基本的構造は軌を一にするものだった。確かに資本家の存在はなかったが、労働者は国家官僚のもとについていたため、労働は疎外されている構造を取っていた。 ■マルクス的観点から捉えた婚姻制度 理想の共産主義下では、婚姻を制度として保障する必要はない。愛は私的感情であり、共同体が自由意志に基づく二人のパートナーシップを制度として裏打ちすることは不要である。この点マルクスは自由意思に基づくパートナーシップの本質を見抜いていたが、「男女間の恋愛」という限定をしていたことには批判の余地がある。 Posted by ブクログ 田上孝一のレビューをもっと見る