関根光宏の作品一覧
「関根光宏」の「ヒルビリー・エレジー~アメリカの繁栄から取り残された白人たち~」「宇宙旅行はエレベーターで」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「関根光宏」の「ヒルビリー・エレジー~アメリカの繁栄から取り残された白人たち~」「宇宙旅行はエレベーターで」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
白人労働者貧困層の人々がどのように悲惨な人生を過ごしてきたのかがよくわかる。生活が苦しいと、トランプ氏のような大衆迎合的な候補者を選ぶ気持ちも理解できなくはない。
作者は最後に、貧困層へ向け、希望を持つべきであること、どのように希望が叶えられるか、提言していた。この提言は、生活の不満を大統領や社会のせいにするのではなく、自分に向け、自分の在り方を変えるべきだというものだが、貧困層だけでなく、全ての人が心に留めておくべきことだ。
またトランプ氏が作者のヴァンス氏を副大統領候補に指名した点について、トランプ氏の明晰さを感じた。この本が自伝的小説であるが故に、日本人の私でさえヴァンス氏に対する思
Posted by ブクログ
米大統領選に向けて再読。J.D.ヴァンスは、愛と信念の人。この人は副大統領として信用できる。私にもし選挙権があったら、ヴァンスのためだけに、あの悪名高いトランプに票を入れるかもしれない。
回想録(Memoir)ということもあって時系列が前後したり同じエピソードが何回もでてきたりはするんだけど、圧倒的に話が面白い。無駄な文章がひとつもなく、情報の密度が濃い。
それは彼のスピーチやポッドキャストでのインタビューなども同じで、政治家特有の冗長な言い回しが全然ない。論点がしっかりしているし、無駄なたとえ話や自慢話、あるいはお涙頂戴の悲劇、嘘や誇張、他者への攻撃などもない(トランプはそんなんばっかりだ
Posted by ブクログ
副大統領候補が本を書いたのかと思って読んでみたたら、順序が逆だった。このベストセラーで名前が売れたからトランプの目に止まったのか。でもこういう思想の持ち主がトランプ支持者とマッチするのだろうか? 自分たちが貧しいのはリベラルと結託したメキシコ移民が仕事を奪ったからだと信じている人たちとは真逆の思考だ。彼らがこの本を読んでいるとは思えない。もうヒルビリーはまとまった分量の文章を読む力を失っているのかもしれない。扇情的なネット情報を鵜呑みにして人を敵か味方かに分類する、ただそれだけ。出自が似ているJDは自分たちの味方というわけだ。いかに考え方の隔たりが大きくても。
文章が巧みなこともあって、とても
Posted by ブクログ
トランプの支持基盤となるアメリカ白人労働階級層。彼らの多くはアパラチア山脈付近のオハイオ州、ウェストバージニア、ケンタッキー、アラバマ、ジョージア、インディアナ、テネシーと言った地区や、ラストベルトの付近に居住しながら、退廃的で暴力的な文化慣習を維持しながら保守的で日和見的な生活を営んでいる。トランプ大統領に副大統領候補として指名されたJ.D.ヴァンズは、この地区で不安定な家庭環境のもとに育ち、努力を否定する街から、エリート街道へ突き進んできた。そこで伝えることは、華々しい出世ストーリーではなく、社会や家庭環境、周囲の人間の思想がいかに人間を規定するかである。筆者が恵まれた環境に成し上がってき