関根光宏のレビュー一覧

  • ヒルビリー・エレジー~アメリカの繁栄から取り残された白人たち~

    Posted by ブクログ

    この著者がエール大学に入学した後に感じたもの、レベル感は全く異なるののだが、私が地方の女子校から東大に入学した際に感じたものを思い出させて、著者の若き頃を抱きしめてあげたくなった。
    社会関係資本の大切さ。
    トランプ政権で著者が副大統領になっていることが、少しでも世界を照らしてくれるといいなあ。

    0
    2025年05月06日
  • ヒルビリー・エレジー~アメリカの繁栄から取り残された白人たち~

    Posted by ブクログ

    アメリカ合衆国の副大統領に就任し、トランプの右腕として注目されている人物の反省を綴った自伝。トランプの支持基盤となった通称ヒルビリーは、多様性が尊重される近年のリベラルな思想からも見放された層である。現在のアメリカを理解するために手に取ったが、全く異なる他者を赤裸々に記しているという点で文学としても素晴らしい一冊だと感じた。

    0
    2025年04月20日
  • ヒルビリー・エレジー~アメリカの繁栄から取り残された白人たち~

    Posted by ブクログ

    アメリカの現職副大統領J•D•ヴァンス氏が2016年に発表した回想録。私が先週の火曜日にこの本を手に取ったきかっけは整理していた古い新聞の書評欄を観て本書の存在を知って興味を持ったからです。何がトランプ政権を再び誕生させたのか?アメリカ社会の繁栄から取り残された白人たちというはわれわれ日本人にとって見えにくい存在で、多様性を尊重するリベラリストの民主党政権下ではないがしろにされてきた存在です。幸いだったのは私が鈍感で本書の著者があの副大統領J•D•ヴァンスだと認識したのは一気に読み終えて久しぶりに読書後の充実した高揚感に浸っていた時です。最初から現職副大統領の著書ということで本書を手に取ったら

    0
    2025年03月30日
  • ヒルビリー・エレジー~アメリカの繁栄から取り残された白人たち~

    Posted by ブクログ

    表面的でないアメリカを知ることができて良かった。トランプ大統領の発言は、日本ではトンデモ発言、どうしたアメリカと報道されるが、アメリカでは支持する層があるわけで。一瞬の流行ではないその根深い理由を知ることができた。

    また、著者が成功してからも、何かあると内面から湧き上がる怒りの感情や子供の頃のトラウマを乗り越えようとしつつも、曽祖母の代から続く血の濃さを改めて実感するところが、白人労働者層にとっても、単なるアメリカンドリームを体現した人以上の作品になっているのではないか。


    この本がベストセラーになって著者が有名になり、そこにトランプが目を付けて、陣営に引き込むことでまた支持を増やし、、、

    0
    2025年03月29日
  • ヒルビリー・エレジー~アメリカの繁栄から取り残された白人たち~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    本書は2016年に話題となりましたがその時は読まずじまい。。
    2025年1月に第二次トランプ政権の副大統領に就任とのことで今更ながら手に取りました。著者の自伝です。

    ラストベルトと呼ばれる衰退した工業地帯に取り残された人々が住む地域で生まれた著者が、そこでの現状を世界に発信した意味は大きいと思いました。
    私自身メディア等でなんとなくは知っていたけれど、とはいえ、なんとなく昔のアメリカの印象が抜け切れていなかったので、実際に読んで衝撃を受けました。

    例えば、ケンタッキーの一部地域の平均寿命は67歳で、すぐ近くのバージニア州のある地域を15年も下回っています。食事と運動の習慣の違いや、ドラッグ

    0
    2025年02月02日
  • ヒルビリー・エレジー~アメリカの繁栄から取り残された白人たち~

    Posted by ブクログ

     読んでよかった。一気読みだった。トランプに惹きつけられる人々の心がわかった。心でわかった。ヒルビリーのエレジー、白人労働者階級の切実な哀歌。「努力はしたくないけどバカにされたくない」怠け者だと切り捨てられてきた人々、アルコールや薬物や暴力やセックスや不健康や貧困や孤独や親や親族や居住地や生まれや遺伝や連綿とどうしようもない生育環境にぎちぎちに締め付けられて振り回されてきたヒルビリー。トランプは初めておれたちの声になってくれた。ありがとう。仕方ない。
     著者ヴァンスのサバイブには祖父母の乱暴ながらも絶対的な愛情と、海兵隊での厳しい社会教育かあった。アメリカの海軍のバックアップすごいですね。
     

    0
    2025年01月27日
  • ヒルビリー・エレジー~アメリカの繁栄から取り残された白人たち~

    Posted by ブクログ

    (2025.4.9追記)2024.12.26に、以下のコメントを書いたが、関税をめぐる中国の農民を蔑視するような発言や、トランプをヒトラー呼ばわりするなど、ちょっとどうかと思う発言が相次いでいる。
    この本が歴史的書物になるかもと期待したが、アメリカ白人の全てではなく、実はごく一部の話であって、価値のない書かもしれないと不審に思うようになりました。

    以下、2024.12.26のコメント
    個人的に、今年読んだ本の中で、一番のオススメです。トランプの支持層である、白人労働者はどんな人達なんだろう?それを知ることによって、トランプが再当選した理由や、今のアメリカをより深く理解できるかと思って読みまし

    0
    2024年12月26日
  • ヒルビリー・エレジー~アメリカの繁栄から取り残された白人たち~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    白人労働者貧困層の人々がどのように悲惨な人生を過ごしてきたのかがよくわかる。生活が苦しいと、トランプ氏のような大衆迎合的な候補者を選ぶ気持ちも理解できなくはない。

    作者は最後に、貧困層へ向け、希望を持つべきであること、どのように希望が叶えられるか、提言していた。この提言は、生活の不満を大統領や社会のせいにするのではなく、自分に向け、自分の在り方を変えるべきだというものだが、貧困層だけでなく、全ての人が心に留めておくべきことだ。

    またトランプ氏が作者のヴァンス氏を副大統領候補に指名した点について、トランプ氏の明晰さを感じた。この本が自伝的小説であるが故に、日本人の私でさえヴァンス氏に対する思

    0
    2024年11月27日
  • ヒルビリー・エレジー~アメリカの繁栄から取り残された白人たち~

    Posted by ブクログ

    米大統領選に向けて再読。J.D.ヴァンスは、愛と信念の人。この人は副大統領として信用できる。私にもし選挙権があったら、ヴァンスのためだけに、あの悪名高いトランプに票を入れるかもしれない。

    回想録(Memoir)ということもあって時系列が前後したり同じエピソードが何回もでてきたりはするんだけど、圧倒的に話が面白い。無駄な文章がひとつもなく、情報の密度が濃い。
    それは彼のスピーチやポッドキャストでのインタビューなども同じで、政治家特有の冗長な言い回しが全然ない。論点がしっかりしているし、無駄なたとえ話や自慢話、あるいはお涙頂戴の悲劇、嘘や誇張、他者への攻撃などもない(トランプはそんなんばっかりだ

    0
    2024年11月01日
  • ヒルビリー・エレジー~アメリカの繁栄から取り残された白人たち~

    Posted by ブクログ

    ヴァンス氏の個人的な体験を通して、米国社会の格差や分断、トランプ支持、労働者階級・貧困層の考え方が分かりやすく描かれていた。個人の体験が語られているので、物語として読みやすい。
    あと3ヶ月で米大統領選の結末が分かるが、果たして如何に。ヴァンス氏は何を考えてトランプの配下になったんだろう?

    0
    2024年09月23日
  • ヒルビリー・エレジー~アメリカの繁栄から取り残された白人たち~

    Posted by ブクログ

    副大統領候補が本を書いたのかと思って読んでみたたら、順序が逆だった。このベストセラーで名前が売れたからトランプの目に止まったのか。でもこういう思想の持ち主がトランプ支持者とマッチするのだろうか? 自分たちが貧しいのはリベラルと結託したメキシコ移民が仕事を奪ったからだと信じている人たちとは真逆の思考だ。彼らがこの本を読んでいるとは思えない。もうヒルビリーはまとまった分量の文章を読む力を失っているのかもしれない。扇情的なネット情報を鵜呑みにして人を敵か味方かに分類する、ただそれだけ。出自が似ているJDは自分たちの味方というわけだ。いかに考え方の隔たりが大きくても。
    文章が巧みなこともあって、とても

    0
    2024年09月22日
  • 世界しあわせ紀行

    Posted by ブクログ

    内容はもちろん面白かった。しあわせとは?永遠のテーマですね。翻訳された方が素晴らしかったと思われる一冊。

    0
    2024年03月03日
  • バラク・オバマ『約束の地 大統領回顧録1』ガイドブック(試し読み付)

    購入済み

    彼なりの考え方

    アメリカ史上初の黒人大統領となったバラク・オバマ氏が、自身の働きを振り返った回顧録作品です。国中の様々な意見がある中で、真の平等とは何か、本当の平和とは何かを常に考え続けて、その真摯さと冷静さ、そして時に見せるユニークさを持ち合わせながら、長きにわたり大統領職を勤めあげてきたオバマ。そんな経験をしてきたからこそ語れる私たちの目指すべき国、そして世界の姿が描かれます。多くの日本人編集者が携わった力作です。

    #タメになる

    0
    2022年08月01日
  • 世界しあわせ紀行

    Posted by ブクログ

    紛争地帯や難民など、世界で最も不幸な地域や人々を取材してきたアメリカ人のジャーナリストが、一番幸せな場所を探して世界を巡る滞在記。ドラッグも性もオープンで自由なオランダ、真面目でなんでも正確なスイス、金が有り余っているカタール、国是として幸せを追求するブータン、世界でもっとも不平の少ない国タイ、そして世界最強国アメリカ、などなど。どの国も幸せを感じる独自の一面があり、それは確かに幸せそう。外貨が稼げて福祉が充実し、自然と一体で勤務時間も短く、小さな国だからほとんどの人が近所付き合いのように信頼できる国アイスランドと言われると、ほう、と思うが、厳しく長い冬、退屈さ、美味しいものがあまりない、と指

    0
    2022年03月06日
  • 世界しあわせ紀行

    Posted by ブクログ

    幸せとはなんなのか。
    国によって捉え方も様々で、結局答えはわからないけれど、ヒントをもらいながら自分なりの幸せを考える機会になった。
    ユーモアあふれる文体も好き。

    0
    2021年10月10日
  • 約束の地 大統領回顧録1 上

    Posted by ブクログ

    ずっと読みたかった本だが、その長さ故に後回しになってしまった。

    アメリカ大統領の回顧録なるもの読むのは初めてだが、率直な心情の描写もあり、非常に読みやすい。まるで一冊の長編小説を読んでいるようでもある。

    上巻では政治を志してから、大統領が当選直後の内容で記載されている。

    政治を志した理由、上院議員になるまで、民主党内での候補者選び、共和党との候補者との戦いは、理想に燃える著者が現実に苦悩しつつ、家族と仲間に支えられながら大統領という職になるまでが描かれている。

    当選後、まずは、金融サブプライムローン問題への対処及び軍事関係への対処などで上巻は終了。

    読んでいて非常に面白いのは、単なる

    0
    2021年08月22日
  • 【電子合本版】約束の地 大統領回顧録1 上下

    購入済み

    既に10年以上前の出来事

    普通にオバマファンである自分もアメリカの近代史や政治経済には疎いので、オバマ自身によるあの時代にあった事、関わりが手に取るように判る良書。大統領という職業の想像を絶する毎日に真摯に取り組んだオバマ。ミシェル・オバマの「マイストーリー」と共に読んでもらいたい。特に給料の多少のみが自分の評価だったり人生の指針だと思ってるような器の小さい人は、よく読んで見るべき。

    #感動する #アツい #タメになる

    0
    2021年08月15日
  • バラク・オバマ『約束の地 大統領回顧録1』ガイドブック(試し読み付)

    購入済み

    バラク・オバマ

    この度、オバマ{約束の地}の試し読み版をやませていただきました、とても興味があるので普通版を買いたいと思っております

    0
    2021年08月06日
  • 約束の地 大統領回顧録1 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     オバマ元・大統領の回顧録。下巻の最終章を読んだ読後感は、「やっぱり、すごいなぁ~」でした。

     ミシェル夫人に、「あなたはサーカスの人みたいね。棒の先で次々とお皿を回している」と言われたそうですが、まさにそのとおり。公約を実現しようとする一方で、次々と起こる世界中の出来事にも対応しなければならず、並大抵の人にはできない役職と理解できました(知力・胆力のみならず、説明力や思いやりなどが総合的に問われる)。

     大統領選への出馬にあたってテッド・ケネディ議員に相談した際、人を鼓舞する才能を見抜かれたそうです。確かに、オバマ氏は「言葉の魔術師」。勿論、その言葉を使うにあたって、読書に裏打ちされた

    0
    2021年07月11日
  • 世界しあわせ紀行

    Posted by ブクログ

    しあわせとは?
    そんな疑問を解決するべくいろいろな国をまわる紀行本。面白いですね。何回も読み直しています。
    スイスとブータンが良かった。
    何より作者がちょっと変わった人なのも魅力的。

    0
    2021年07月02日