関根光宏のレビュー一覧

  • ヒルビリー・エレジー~アメリカの繁栄から取り残された白人たち~

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    アメリカの繁栄から取り残され、マイノリティ認定もされない白山労働者層。現副大統領ヴァンス氏が昔書いた自伝的な本書は、トランプ支持者がどんな生活をしているのかよく分かる本である。

    読みやすくはないが大変参考になる一冊。

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    2025年07月25日
  • ヒルビリー・エレジー~アメリカの繁栄から取り残された白人たち~

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    SNSで話題となっていたので、読んでみた。

    スケールは違うけど、アメリカだけにある問題ではないよなというのが肌感覚でわかるので、記載内容に対する共感はあった(彼の関与する政策に対する共感ではないことは申し添えておく。)

    批判はやめ、まずは自分のできることから始めるべきというメッセージは、どんな時代にも普遍的なものであり、今こそ思い起こすべき概念であろうというのは心に留めておこうと思う。

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    2025年05月24日
  • ヒルビリー・エレジー~アメリカの繁栄から取り残された白人たち~

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    自分の無知が恥ずかしくなるが、アメリカ国内で白人労働者という貧富の差があると知らなかった。
    アメリカの人種差別の歴史は映画であまりにも有名だが、ヒルビリー(田舎者)やレッドネック(首すじが赤く日焼けした白人労働者)ホワイトトラッシュ(白いゴミ)という呼び名があることを知り、見識を広げるのに役立った。

    トランプ大統領になぜ熱狂的な支持者がいるのか、UKスチールを日本製鐵か買収することをなぜ拒むのか、繁栄から取り残された人たちの愛国心に共感するメッセージを発しているためかと少し理解出来たように思う。

    筆者は、白人労働者が成功しないのは、育った環境や無知、周りの人間の考えの影響が強いとはいえ、自分自身のが変わろうとする努力をしないことが原因だと語る。

    その後著者のネット記事等を読むと、トランプ氏に対して、自分たちの貧困を政治や生まれ等のせいにする他責思考を助長するだけだと批判した。しかし政治家として今はトランプ氏を支える副大統領。自分の立場のために、かつての考えは覆えざるを得なかったのか。

    海兵隊ブートキャンプの厳しさと、貧しい家庭環境で育ったにも関わらず、自分を律することを学び、未来に失望せず努力することを実践した筆者は尊敬に値する。
    また、生まれ育った貧しい階級から裕福な層へ以降していく中での彼の気づきは、社会を理解するのに役に立つ。読物としてはとても面白かった!

    P345
    エリート層になるためには、社会的ネットワークが重要。というのは日本でも同じ事。

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    2025年05月17日
  • パンダモニウム!

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    タイトルが気になって読んだ。
    「パンダモニウム」とは、「パンダ」とブームという意味の「モニウム」をくっつけた語。
    主人公が息子と組んだダンスユニットの名前だ。

    現代のイギリスを舞台にした小説。
    一年前、妻リズを事故で失ったダニーは、十一歳の息子のウィルと二人で暮らしている。
    事故以来、ウィルは一切言葉を発しなくなった。

    家族のためによかれとずっと外で働いてきたのに、息子とどう向き合っていいかわからないダニー。
    二人ともそれぞれ悲しみにどう向き合っていいかわからないのだ。

    妻と二人で働いてどうにかなってきた家計は火の車。
    家賃を滞納して、用心棒を連れたイカれた大家に脅される日々。
    家賃を取り立てに来た大家につかまっていたせいで遅刻したダニーは、とうとう失職。
    物語序盤にして、主人公はこうして「詰んで」しまう。

    ほとんど破れかぶれで考えた起死回生策とは、格安で買ったパンダの着ぐるみを着て、公園で踊ることだった。
    しかし、ダニーにはまったくその才能はない。

    ダニーのダンシング・パンダとしての成長を、思わぬ人々が助けていく。
    中でもポールダンサーのクリスタルは、善良さと強烈な口の悪さが混在した人物。

    公園でいじめられていた息子を、パンダ姿のまま助けたことで、ダニーはウィルとのつながりを回復させていけそうになるのだが、そこでまたひと悶着がある。
    まあ、最後にはウィルが母の墓前で「ママ、心配しないで。ぼくがちゃんとパパの面倒をみるから。」と言うに至るのだけれど。

    決してお上品な話ではないけれど、温かい気持ちになれる作品だった。

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    2025年01月19日
  • ヒルビリー・エレジー~アメリカの繁栄から取り残された白人たち~

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    ネタバレ

     本書は、オハイオ州の小さな町で幼少期を過ごした著者のJ・D・ヴァンス氏が、自身の20代前半までの人生を振り返りながら、「ラストベルト(錆びれた地帯)」に住む人々がどのような価値観を持ち、どのような人生を送るかについて克明に記した作品であり、かつ彼自身がどのようにその環境から抜け出し、成功を掴んだのかについて克明に記した作品である。本書全体を通して非常にリアリティが高く、夢中になって読む事ができた。
     著者謂く、「ラストベルト」に住む人々の価値観の根底には、消費主義、孤立、怒り、不信感の4つがあるという。そしてさらに、保守主義者たちの言動は、「ラストベルト」に暮らす人々が抱いている負の感情を煽る事に終始していて、それがかえって彼らのやる気を奪っているという懸念を指摘している。この点については、私も著者と同じ意見である。
     著者のJ・D・ヴァンス氏は、トランプ政権において副大統領を務めることになるわけだが、「ラストベルト」に出自を持つという面と、イエール大学ロースクール卒というエリートとしての面の両方を持つ稀有な人材として政権を支えてくれる事を期待しながら、これからも彼の言動に注目していきたい。

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    2024年11月09日
  • すらすら読める新訳 君主論

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    君主という特殊な仕事について、具体的な方法論が書かれていて面白い。ロシア侵攻のやり方はまさに近代国家以前では当たり前の手法だということがよくわかった

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    2024年04月02日
  • 世界しあわせ紀行

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    読書録「世界しあわせ紀行」4

    著者 エリック・ワイナー
    訳 関根光宏
    出版 早川書房

    p365より引用
    “結局のところ、先に古いものを手放さなけ
    れば、新しいもの(たとえば仕事や、人間関
    係、人生の進路など)を選ぶことはできない。
    両手がふさがっているときに食べ物の袋に手
    を伸ばしたところで、全てが音を立てて床に
    落ち、両手に何も残らない結果に終わるのが
    関の山だ。”

    目次より抜粋引用
    “オランダー幸せは数値
     スイスー幸せは退屈
     ブータンー幸せは国是
     カタールー幸せは当たりくじ
     アイスランドー幸せは失敗”

     ジャーナリストである著者による、世界で
    一番幸せな国を探す旅を綴った紀行文。同社
    刊行作文庫版。
     北の果てから砂漠のど真ん中まで、それぞ
    れの国の人々に何をもって幸福を感じるのか
    について、聞いて訊ねて記されています。

     上記の引用は、タイ特有の「マイペンライ」
    の精神についてについて書かれた項での一節。
    今あるもので満たされているのなら、まずそ
    れが無くなってから、次の物事に取りかかる
    方が、無駄や損失が少ないのかもしれません
    ね。
     ジャーナリスト故に、不幸な国ばかり訪ね
    ていた著者だそうです。それが重要な仕事で
    あるというのもあるのでしょうけれども、他
    の人の諍いごとに首を突っ込むのをやめるの
    が、不幸な気分を味合わないためにはいいの
    ではないかと思います。

    ーーーーー

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    2023年11月07日
  • すらすら読める新訳 君主論

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    君主には「愛される」よりも「恐れられる」ことの方が重要と書いてあり、物事を確実且つ迅速に進めるには確かにその通りだと思いました。
    ただ物事をスムーズに進めるには「愛される」ことも大切であると考えます。
    周りの環境にただ流されるのではなく、自らコトを起こすことが成長には必要であると改めて考えさせられました。

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    2023年10月24日
  • 世界しあわせ紀行

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    アメリカのジャーナリストによる幸せをテーマに国々をまわる旅行記

    色々な国をアメリカ人目線で見れて面白かった。
    幸せは難しいテーマだが、研究が進んでいることも知れて興味深い

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    2022年12月23日
  • 世界しあわせ紀行

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    アメリカ人ジャーナリストの著者が幸せの秘密が見つかりそうな世界10カ国を訪問して幸せ探しをするルポルタージュ。アメリカの幸福度は世界23位で、生活は豊かになっても幸福感はここ50年変化がないそうだ。幸福に対してとてもネガティブなアメリカ人らしい著者が旅を通じて幸せのヒントを見つけていくところは面白い。インドやタイなどのアジア的な物の見方を知ることで視点を変わっていっている。日本人も昔はもっと幸せだったんだろうなと思う。思考がアメリカ的になるにつれて幸福度は後退するのだ。おそらく世界じゅうがそっちに向かっているのだ。自分が子供の頃からその予兆はあったけれど今はそれが当たり前になってきてること、そして何よりアメリカ的思考に間違いはないと思い込んでることが怖い。だって、明らかに電車の中や人混みを歩いていて昔と比べて笑顔の人を見かけなくなったなと思うから。自分の顔に気づいてない人が多いから。

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    2022年06月26日
  • 世界しあわせ紀行

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    ネタバレ

    長いー!!やっと読みおわった。文章うまいなあと思う。ジョークジョークジョーク、ぽんぽんと読めてつい笑ってしまう。たんなるお国事情だけではない、もっと根底にある何かを掴もうとして、もう一歩踏み込むところが面白い。

    幸せはどこにある?という曖昧な、哲学的なテーマで旅をする記録を書いた、ノンフィクション。アメリカ人である目線から、しあわせ度の高い国や極端に低い国を巡る。

    そもそも、最初の幸福研究の進んでいるオランダの取材で、著者は衝撃的なスタートを切る。幸福研究の第一人者から、「(自分は研究ができればよいので、)世の中が幸せになって欲しいとは別に願っていない」と言い切られるのである。

    その前に、すでに研究室内の作業員があまり「しあわせそうに見えない」というジョークも挟まっている。幸福について、考えれば考えるほど幸福は遠のくという矛盾がここにある。
    触るなそれが薔薇だ、幸せについて考えすぎると不幸になる。しかしそんな啓示を振り切り、各国をめぐる旅に出る著者。

    そんな著者の問いは、「幸福な国はどこか?」という単純なものから、「そもそも幸福って何なの?」となり、「いや待って、幸福より大事なこともあるんじゃない?」と形を変えていく。

    宗教論やお金のことなど、既存の論理の道筋に足をとられそうになるところを、ギリギリで回避するところがすごくいい。それこそが本書の存在価値だと思う。

    なぜそれが可能なのかというと、もちろん著者の取材力もあるが、旅の途中で
    「(個人としては不幸であったとしても)社会には、適合者だけではなく不適合者も必要なことがある」という言及があったように、
    その社会の適当な不適合者からも話を聞けていることで多角的な意見が聞き出せているからだと思う。

    本書は、実際の出来事の話だけでなく、事例や学説をつかった示唆もおもしろい。

    いちばん印象に残ったのは、「快楽=幸福か?」という思考実験の話だった。たしかに、快楽だけを与えられてることが真の幸福かというと納得したくない気持ちがわいてくる。

    (書いていて思ったが、本書は、こうやったら幸せになれますよ、という単純なものではなく、
    「個人の幸福感」vs
    「それより重要な(あるいはそれに影響を与えることもあるかもしれない)何か他のもの」
    という図式になってるのかもしれない。)

    国と国のつなぎ方、ブリッジや話の展開や転換もすごくうまかった。ジョークもこてこてだけど、アメリカの立場を巧妙に利用して絶妙な嫌われものを演じていて、読みやすかった。

    おもしろかった国は、カタールとモルドバ。お金があって文化がないカタール。そんなおとぎ話みたいな国があるんだな、と思った。お金も文化もないけど、野菜と果物がおいしいモルドバは、ほんと、いいキャラだなあと思う。どちらのケースも幸福についての示唆に富んでいた。

    遊びに行きたい国は、やっぱりタイ(パッタイが美味しそう、タイ料理が好きすぎる)。次にブータン、インド、とアジアが続くのは、やっぱり仏教が好きだからか。人のにおいのするごちゃまぜ文化もおもしろそうだと思う。住みたい国はアイスランド(全員が詩人って最高)。

    ちなみにこのアイスランドの失敗を推進する発想は、特に日本人の不幸と密接に関係してる気がして、ぞわっとした。

    日本は、仏教的なところもあるし、スイス的なカチッとしたいところもあるし、アメリカ的なマネー成功神話や自己啓発界もあるし、なんかいろんな国の不幸がごちゃまぜになってる。日本はまちがいなく「不幸」を自覚してる国。

    いろんな国のあり方、自分で選ぶことのできる範囲とできないこと、地理的条件と宗教のつながりなどが展開されていて、自分自身の「幸・不幸センサー」を把握することに役立ちそう。

    幸せそうな人が何故しあわせそうなのか? あるいは 不幸に見える人がなぜそうなのか? ということを考えるきっかけを得ることができる。

    中身は濃く、長い。枚数より長く感じた。千ページくらいの読後感。たぶん、文章をそのまま読むだけでなくて、示唆や皮肉、ジョークなど言外の意味が多いからだろう(翻訳なのもあるかも)。
    もー長かった!でも長い旅に付き合わされた分、この著者のことはめっちゃよくわかって好きになってしまった。幸があってほしい。

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    2020年08月19日
  • 世界しあわせ紀行

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    幸せとは何かをめぐって10か国。著者が決して幸せな人間ではない(といっては失礼だが、どこかネガティブな気質なのである)のも面白い。

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    2019年12月15日
  • 炎と怒り トランプ政権の内幕

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    トランプ政権の暴露本。かなり内輪の人間が情報提供しているのが恐ろしい。バノンを筆頭として自身の政治的アジェンダに基づいて戦略的にリークしているのだろうから、多少色がついているだろうが、トランプの知的レベルはさすがにひどすぎる。ここまでひどいのに、ビジネスでは成功し、なんだかんだ言って中間選挙が戦えるだけの力を維持したのだからよくわからない。まあ、トランプ支持者は本なんか読まないんでしょうね。仮に読んでも「Fake news」で片づけるんだろうし。

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    2019年01月06日
  • 炎と怒り トランプ政権の内幕

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    途中までしか読まなかったけど、それでいいか。
    兎に角、この本によるとトランプは知性も品格もなく、そもそもヒラリーに勝つ気もなかった。それは周りも誰1人として負けることを疑ってなかった。が、アメリカ国民や世界にとって悲劇的なことに勝ってしまった。
    そこからのドタバタ劇。
    能ある鷹なんだろうとみんなどこかで思っているのだけど、本当に能がないという事を周りの人達はよく知っている。だから離れていく。残った人や新しく入った人はキャリアとしてホワイトハウスを加えたいだけ。
    いやぁ、面白いけど、コレが原因で世界恐慌や戦争とか起こったらシャレにならん…そして、良心のマティスでさえ。

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    2019年01月03日
  • 炎と怒り トランプ政権の内幕

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    本書は、トランプ大統領の就任から約1年半という期間における、ホワイトハウスにおける筆者の取材に基づいて執筆されている。
     最初、大統領当選が確定的になり、予想もしない結論に「幽霊を見たような顔」あるいは「恐怖にかられた表情」になるトランプが描かれる。「大統領選挙で接戦を演じた敗北」を選挙後に自分の商売に利用して利益を得ようと考えていた男が大統領になってしまったのだ。この本に描かれるその後のホワイトハウスでの日常も無茶苦茶である。これで国家が保てるのかと不安を通り越して戦慄を覚える。他国のこととはいえ、アメリカに依存せざるを得ない日本にとっては、深刻な気持ちにさせられる一冊であった。

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    2018年10月23日
  • 炎と怒り トランプ政権の内幕

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    それにしても現役大統領に対する衝撃的な暴露本。あとがき書いた池上彰さんのコメントも説得力あり、コレが、トランプ政権の真実なんだろうと私も思います。

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    2018年08月16日
  • 炎と怒り トランプ政権の内幕

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    これだけの強い内容で未知の事柄が沢山並び、正に驚異の一言しかない書籍なのに、どうしても★5点に出来ないのは、たぶん著者が誠実さに欠けると感じるからだ。

    例えばの話、「その場にいる誰もが*だと確信した。しかしトランプは」というような文章の際、バノン一人がどう思ったのかなら、後でバノンがそう思ったと言ったと内面の裏をとれるが、その場にいる人間が50人でも100人でもこの本では「誰もがそう確信した」と断言してしまう。ドラマとして書いているのか実はそんな細かいところまで裏がとれている物凄い本なのかが読者にはよく分からない。こういうノリが百回以上は出てくる。

    だからトランプがいうように「デタラメな本だ」な部分は確実にあるので(それが1%なのか、トランプの言うように100%なのかは更によくわからない)、折角の面白い内容にどうしても「なるほどそうだったのか!」と気持ちから入ることができずなんとも居心地の悪い本だ。

    内容は面白いが、何%がオルタナティブ・ファクトなのかは私達には分かるように書いてはいない。

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    2018年06月09日
  • 炎と怒り トランプ政権の内幕

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    邦訳で読んだので、訳文がいいのかもとの文章がいいのかはわかりませんが、カオスな内容をすっきりと読ませる「物を書くチカラ」を感じさせる一冊でした。
    その分、書かれている内容の、気分の悪さが際立ってくるというか。
    昔、映画「アウトレイジ」シリーズの宣伝コピーで「全員悪人」という言葉を思い出しました。あ、でも、一番の悪役は著者のウォルフ氏だったりして。

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    2018年06月08日
  • 炎と怒り トランプ政権の内幕

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    一方的な表現、偏見をもって人物像を特定するのは当然に避けるべきだけれど、それでも米大統領のトラさんは無知て無計画で衝動の人であることに違いはない。就任するや、首席、次席の補佐官や側近たちが次々と辞任し、あるいは解任されていく。残るのは娘のイヴァンカと夫のジャレット、ひとまとめにしてジャーヴァンカってんだそうだ。彼らももちろん政治の素人で、単なるトラさんファミリーなのだ。まあ、ロシアと関係しようと、シリアを攻撃しようと、プーチンやアサドより幼稚で厄介な男を選んだ米国民がいる。フーテンの米トラは残す任期をいかにさまようのか。

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    2018年04月18日
  • 炎と怒り トランプ政権の内幕

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    アメリカで発売直後、売り切れ続出だったトランプ政権のゴシップ本
    の日本語訳。アメリカでの発売直後のニュースを見て、日本でも出し
    てくれないかなぁ…と思っていたら、早速、早川書房が出してくれた。

    本文の前に主な登場人物一覧がある。それぞれがトランプ政権でどの
    ような役職を務めたかが記されているのだが、「のちに解任」「のちに
    辞任」の文字のなんと多いことか。

    それだけこの異端の政権のホワイトハウスがカオスだってことなのだ
    ろうな。

    そりゃカオスかもしれない。自分の知名度を高める為だけに大統領選に
    立候補して、まともな選挙戦術もなく、本人も大統領になる気なんて
    さらさらなかったドナルド・トランプなんだもの。

    読み書きの能力が怪しく、集中力は欠如し、必要な文書さえも読もうと
    しない大統領を補佐しなくてはならないホワイトハウスの上級スタッフ
    は大変だったと思う。

    特に政権初期の報道官であったショーン・スパイサーには同情する。

    思い付きで言葉を発する大統領に、政治経験もないのに家族だという
    だけで政策に口をはさむ娘のイヴァンカと女婿のクシュナー、その
    イヴァンカ夫妻を敵視するバノンのプリーバス、そして政権に懐疑的
    なメディア。

    全方向敵だらけでよくやってたなぁと思うわ。大統領がドナルド・トラ
    ンプでなければ、きっと優秀な報道官だったろうに。

    政権内の裏話盛りだくさんだが、トランプ政権の上級顧問で「のちに
    辞任」に追い込まれたスティーブ・バノン側からの話によることろが
    多そうなので、話半分くらいに捉えた方がいいのかも、それでも酷い
    んだが。

    それにしてもファースト・レディであるメラニア夫人の姿がほとんど
    見えないのだよな。

    やっぱり彼女はドナルド・トランプに大統領になって欲しくなんかなく、
    ひとり息子のバロンくんの成長を楽しみに、静かな暮らしをしたかった
    のかな。

    昨年来日した時もあまり笑顔がなかったものな。

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    2018年03月10日