ちくま新書の検索結果
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古墳の古代史 ──東アジアのなかの日本
紀元前一~四世紀の中国・朝鮮・日本。この時代の東アジアでは、中国の影響を受け、朝鮮・倭など周辺地域において、大小の「渦巻」が発生するごとく社会が階層化し、やがて「王」と呼ばれる支配者が登場する。その状況を最も雄弁に語る考古資料が「墳墓」だ。領域の明確な境界も形成されていなかった時代、ひととものが往来し、漢文化が大量に流入する一方で、東アジア諸地域の「ちがい」はむしろ拡大の方向へと向かった。明白に存在するそのちがいとは? それは何から生まれたのか? 最新考古学の成果に基づき、古代アジアのグローバリゼーションとローカリゼーションに迫る。 -
昆虫はなぜ海にいないのか
生命科学の成果から、地球最大の種の謎に迫る。 昆虫は、100万種以上の存在が確認されていて、地球上で最も繁栄している動物とも言われます。しかし、昆虫は海にはほとんどいません。それはいったいなぜでしょうか? 本書では、分子生物学やゲノム科学を含むさまざまな昆虫研究分野の成果を紹介しつつ、この疑問に迫ります。 「本書は、「海にいない理由」を単純に解説する本ではありません。むしろこの問いを入り口として、「昆虫とはそもそも、どのような生き物なのか?」を考えていく本です。そのため、昆虫という存在を現代科学的に捉え直すことに重点を置いています。」 === 【目次】 はじめに 第1章 昆虫の科学 1 マクロな昆虫研究 2 研究手法の発展 3 分類学の革命 4 外骨格そのものに関する研究 第2章 昆虫の誕生 1 昆虫の起源についての仮説 2 海の昆虫、甲殻類 3 原始六脚類は、昆虫未満? 第3章 昆虫を昆虫たらしめるもの 1 そもそも昆虫とは? 2 鍵は外骨格 3 外骨格で起きていること 第4章 昆虫は酸素をどう利用しているのか 1 メラニン合成 2 昆虫のサイズ 3 酸素と外骨格 第5章 昆虫はなぜ海にいないのか 1 水に戻る 2 どのような昆虫が海にいるのか? 3 昆虫が海にいない理由 おわりに 注 索引 === -
こんなに変わった理科教科書
カエルの解剖、ショウジョウバエの飼育、有精卵を使った成長観察、かいちゅうや十二指腸虫の感染経路の写真付き解説、たくさんの昆虫や季節の植物など、いまはもうない理科授業。約10年ごとに、理科は大きく変わってきた。新発見や説明法の見直しもあって、かつての常識がいまは非常識だったりすることもある。生活密着の50年代、科学立国を目指した60年代、米ソ冷戦の影響を受けた70年代まで、理科はどんどん難しくなったが、詰め込み教育への反省から80年代以降は精選、厳選へ。けれど2010年代以降、ゆとり教育批判で再び高度化した。理科教科書で戦後日本のあゆみを読み解く。 -
ゴルフとイギリス人
ゴルフといっても、本場イギリスはやっぱりひと味違う。その起源、歴史、道具、ルール、風土との関わり、ロイヤル・ファミリーとゴルフなど、とっておきのエピソードと知られざるイギリスの一面を、ゴルフを愛し、ユーモアと大人の遊び心を愛する著者が、愉快でおしゃれな語り口で書き下ろす。ゴルフ好きもそうでない人も、ニヤリとしながらときどきドキリ、ゴルフを通してイギリスの人と社会の奥深さにアプローチ。 -
ゴルフ白熱教室
ゴルファーの悩みは深い。「なぜ昨日までできていたことができないのか?」「なぜ人により言うことが全く違うのか?」「池やバンカーがあると、なぜありえないミスをするのか?」「ミスを繰り返さないためにはどうしたらいいのか?」……プロもアマも誰もが持つ悩みを出し合い、それぞれの克服法を話し合う「白熱教室」。ゴルフにはただ一つの正解はない。あるのはあなたに合う方法だけ。この中に、何年たっても変わらなかったあなたのスコアをよくするヒントが必ずある。 -
裁判官が見た人間の本性
裁判官は、法廷で、人間の「必死の姿、裸にされた姿」と対峙する。訴訟という泥まみれの戦場においては、人間性の深淵を覗かざるをえない場合があり、特に、その隠された側面、表立っては語られにくい側面にふれることは多い。法壇から、また時にはいわば神の視点から、紛争や当事者を、さらには自分自身を見据える仕事を33年間務めた著者が、古今東西の書物・作品をも渉猟しつつ、人間の本性とそれを取り巻く世界の種々相を、縦横無尽に、かつ生々しく活写する。 -
細胞を間近で見たらすごかった ――奇跡のようなからだの仕組み
人体の中では何が起こっているのか? 一目瞭然のイラスト(←全部著者が描いた!!)と分かりやすい比喩の説明で楽しく「からだの中」をガイドします! 本書は、食べ物や空気やバイキンとともにからだの内側を巡り、私たちが「生きてる」仕組みを支えている「すごすぎる細胞たち」に会いに行きます。病理医の著者自ら描いた解説イラスト満載で、ふだんは見えない世界も一目瞭然! 細胞を基本パーツとすると、人体というビルディングは「細胞→組織→臓器→器官→人体」の五段階構造。栄養がいきわたるように血管の配管工事もばっちり、細胞の新陳代謝でメンテナンスも緻密……と分かりやすい比喩が盛りだくさんの、前代未聞の人体ツアーへレッツゴー! -
サカナと日本人
アジア大陸の縁辺に位置し、大きな暖流と寒流に取り巻かれた日本列島は、今日まで豊かな水産資源の恵みを私たちに与えつづけてきた。日本人はどのように魚と共存してきたのか。アユ漁とアワビ採取を中心に水産利用の祖型を探るとともに、ハマチとクルマエビを例にとり、戦後の産業化と国際化の歩みをたどる。稲作農耕システムを社会基盤に置きながらも複合的な文化形態を成熟させてきた日本民族の漁業文化に光をあてた異色の「サカナと日本人」論。 -
サバイバル春秋戦国時代
誰が勝つのか? 覇者が牛耳を執った春秋時代。 秦、楚、斉、燕、趙、魏、韓が死力を尽くした戦国時代。 その550年をいっき見 周の東遷(紀元前七七〇年)から秦の始皇帝が全土を統一(紀元前二二一年)するまでの五五〇年間が春秋戦国時代です。権威を失った周の王に代わって、覇者が会盟を牛耳った春秋時代。秦、楚、斉、燕、趙、魏、韓が死力を尽くして争った弱肉強食の戦国時代。熾烈な戦乱の世に新しい権威のあり方を説き、生存のための戦略を授けた諸子百家。春秋戦国時代のエピソードには日本人になじみ深い故事成語の由来もいっぱい。血で血を洗う古代中国へご案内します。 === 【目次】 プロローグ 春秋戦国時代とはいつのことか/春秋五覇と戦国七雄/諸子百家の時代 第一部 春秋時代編 第一章 周王朝の衰退と乱世の始まり 第二章 春秋の覇者の誕生 第三章 南の覇者たち 第二部 戦国時代編 第四章 下剋上の始まり 第五章 戦国七雄の攻防 第六章 戦国時代の終わり――始皇帝の天下統一 === -
死刑肯定論
死刑論と言えば、これまで存廃論議に終始していた。存置にしろ廃止にしろ、正義論を根拠に語ると、結局は優劣を比較したり、感情論に終始したりするなど、相対的なものでしかなかった。従来強調される「人的道な見知」「犯罪の抑止効果の有無」「誤判の可能性」…には、大きな錯誤があるのだ。本書は、これまでの議論や主張をコンパクトに整理。人はなぜ死刑を求めるのか、あらたな視点で死刑の究極的論拠をさぐり、罪と罰の本質をえぐりだす。 -
思考を鍛える論文入門
ニューヨーク同時多発テロ以後の一連の事件は、現代を生きる私たちにとって、実存にかかわる痛切な問題といえる。これと連関するかのように、二〇〇一年前後の大学入試論文問題は、西欧とアジア、南北の格差、グローバリズム、文化相対主義といったテーマをめぐって出題されてきた。ここに、日本の戦後責任を問い、歴史における主体性を問うといったテーマが加わり、あたかも現代思想のミニ舞台の観を呈している。このような状況を踏まえ、倫理とは何かを問いかけながら、論理力と思考力、そして書く力をいかにして身につけるかの指針を示す。受験生、大学生、社会人のための論文入門。 -
思考をみがく禅入門
自己の欲望と好奇心を どうするか? 「道」「平常心」「自力」とは── こころの解像度を上げる禅的思考の本質とは。 答はない、あるのは自己のみ。 理屈を超えた、命がけのことばのバトルを味わう。 唐代の『趙州録』から、11の禅問答を抜粋して解説。 本書に登場するキーワード ……平常心 自力 道 明暗 作為 是非 自由 目指さない 意識 無意識 聖者 凡夫 具体 抽象 自己陶冶…… 禅問答は、ことばを使っておこなう、地に足のついた禅僧同士の、ガチな対話の記録である。 唐代の名僧・趙州は、ことばで相手の基盤を揺さぶる達人で、師である南泉との問答には、「道」「平常心」「我欲」「自力」といった禅的思考の本質が凝縮されている。 決してわかりやすいものではないそれは、禅のスタート地点にあるもので、つまずきながら読み込む先に、おもしろさという値打ちがある。 この世で自力で生きていくためのヒントに満ちた11の問答を味わう一冊。 イラストレーション=越井隆 === 【目次】 まえがき 問答という対話のかたち/自己を言語化することの極み/他人とともにことばを使いあう/ことばの自己対象化のはたらき/禅問答とはいかなる問答か/AIに禅問答はできるだろうか/なぜ11の禅問答を読むのか 第1の問答 平常心がそれだ──なにも隠されていない 現実をありのままに認識する/ことばの意味を理解する/よく生きることを意識する/自由であることはむずかしい/こころを汚れに染まらせない/一切の意識をなくすべきなのか/目指さずして意識できるのか 第2の問答 言語化なくして明暗なし 言語化せずに答えられるのか/たれが打たれるべきだったのか/知覚し思考するところを言語化せよ/言語化しないのは甘えだ 第3の問答 なにが有ることを知っているのか 知るべきことを知っている/ウシはそれを知っているのか/異類はよく生きているのか/死んだらどこにゆくのか 第4の問答 火事だ!火事だ! 師と弟子とが火花を散らす/なにごとも自力でやるべし/なぜ鍵を投げ入れたのか/自力とは、自己とは…… 第5の問答 助けて!助けて! ただ助けるふりをするだけ/ちゃんと助けられている 第6の問答 命がけの一言をよこせ──しからずんば諦めよ ほんとうの本末転倒はなにか/本末転倒にもいろいろある/かさねがさねの筋ちがい/我欲をどうやって捨てるか/ヘタな有言は無言にひとしいのか 第7の問答 くやしい!くやしい! 「ことば」がやっていること/ことばは行動についてくる/ズバリと異類になってみせる/ほんとうに問いたったこと/生きることと言語化すること 第8の問答 手綱はもってきたか──それでも自己は捨てきれない その行為はみられている/主体性はどこへいったんだ/いまひとつ?みあわない 第9の問答 理屈にかかずらうな──けれども言語化はサボれない 無言であることはゆるされない/理屈をはなれる仕方もいろいろある/ふたつの仕方のわかりかた/象徴とそれが象徴するもの/ことばで示さないでどうする 第10の問答 なんてこったい! どうして門を開けたのか/ことばは経験にささえられている/ことばは行為をあらわしている/禅問答という特殊空間 第11の問答 ことばは生きている──仏をもとめ、汚れを捨てよ 言語化する隙もあらばこそ/馬祖はなんといっているか/心はただちに仏でありうるか/仏に近づき、汚れを捨てる/「ありのまま」じゃいけない/自覚なくして成仏はない/ほかならぬ自己が成仏するのだ/熟した梅の実は落っこちる/ことばは生のなかに息づく あとがき 参考文献 === -
死体は誰のものか ──比較文化史の視点から
死体を忌み嫌い、人の目に触れないようにする現代日本の文化は果たして普遍的なものなのだろうか。中国での死体を使った民衆の抵抗運動、白骨化できない死体「キョンシー」、チベットの「鳥葬」や悪魔祓い、ユダヤ・キリスト教の「復活」「最後の審判」、日本の古典落語に登場する死体、臓器移植をめぐる裁判。様々な時代、地域の例を取り上げ、私たちの死体観を相対化し、来るべき多死社会に向けて、死体といかに向き合うべきかを問い直す。 -
「資本」論 ――取引する身体/取引される身体
「私的所有」が制度化され、市場経済が発展し、資本主義の秩序が支配する世界は、それ以前の「自然」な状態よりも、おおむね有益である。だがそうした世界は不平等や労働疎外をも生みだす。それでもなお、私たちはこの世界に踏みとどまるべきであり、所有も市場も捨て去ってはならない。本書はその根拠を示し、無産者であれ難民であれ「持たざる者=剥き出しの生」として扱われることがないよう、「労働力=人的資本」の所有者として見なすべきことを提唱する。「所有」「市場」「資本」等の重要概念を根本から考察した末に示されるこうした論点は、これからの社会を考える上で示唆に富む。 -
写真が語る敗戦と占領
ポツダム宣言を受諾した日本は、1945(昭和20)年8月15日、終戦を迎えた。そして新たな支配者となったGHQによる民主化と非軍事化、天皇の人間宣言、新憲法の公布、東京裁判と戦争責任の追及がはじまった。80年前の占領下日本で、私たちはどんな地獄を見て、何を糧に生き抜いたのか。焼け跡に生まれた自由市場ヤミ市、街を闊歩する進駐軍とパンパンガール、東西冷戦下で目まぐるしく進む復興。本書は1951(昭和26)年のサンフランシスコ平和条約締結によって国際社会に復帰するまで、焦土から復活へと向かう混沌と激動の日本の姿を、250点の貴重写真でたどる。 -
写真が語る満州国
満州民族、漢民族、朝鮮民族、蒙古民族、日本民族が協力し争いのない平和な国づくりを目指した満州国。満州躍進の象徴となった特急「あじあ」号、日満親善のアイコンとなった満映の李香蘭、智謀・石原莞爾参謀が「世界最終戦争」のために引き起こした満州事変、清朝復活の執念にとらわれた皇帝溥儀、国策で満州に渡った二七万人の満蒙開拓団……。五族協和の王道楽土を夢見た約一五五万人(軍人を除く)の在留邦人はどう暮らしたか。ソ連による満州侵攻、日本敗戦によって、彼らに何が起こったか。わずか一三年あまりで消えた実験国家の建国から崩壊まで貴重写真でひもとく。 -
就活エリートの迷走
エントリーシートを綿密に作りこむ。面接対策をぬかりなく講じる。まるで受験勉強に勤しむような努力をして、超優良企業へと入社していく「就活エリート」。新卒者の勝ち組たる彼らが、いま、多くの職場で、戦力外の烙印を押されている。「スター願望」ともいうべき偏狭なキャリア意識に自縄自縛となり、スタートラインでつまずいているからだ。採用試験では高い評価を得たはずの就活エリートが、なぜ、入社後に迷走するのか? リクルートで長年にわたって就職情報に携わり、採用現場の表と裏を熟知する著者が、就活のあり方と若者のメンタリティを分析する驚愕のレポート。