作品一覧

  • 国家神道と天皇制―憲法・君主制・宗教
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    1巻3,080円 (税込)
    21世紀の世界に浮上した「宗教と戦争」という難題。 戦後80年の日本で伸長する「右派ポピュリズム」。 私たちは信教の自由と政教分離を本当に自覚してきただろうか。 タイ、イギリス、そして日本。世界の君主制と宗教の関係から、日本がかつて歩んだ戦争への道を繰り返さないために、その実像を解き明かす。 憲法学、政治学、宗教学、思想史など第一線の研究者が結集。 現代日本に、いまだ影響を及ぼす「国家神道」と、「天皇制」の論点とは。 戦後の平和憲法下で「信教の自由」「政教分離」が保障されながらも、しばしば神道儀礼の国家的意義が問われる天皇制を、君主制の歴史という視点から捉え返す。 日本近代のあり方を、イギリスやタイなどとの比較も交え、国際的な視野で読み解く。 【目次】 序 章 近現代の君主制としての天皇制と国家神道(島薗進) 第1章 国家神道と物語論――憲法学の観点から(江藤祥平) 第2章 日本から見たイギリスの王権と宗教(梅川正美) 第3章 君主をめぐる政教関係 タイの事例から(矢野秀武) 第4章 近代の神道における儒教の影響(小島毅) 第5章 宮中祭祀から見た近現代の皇室(原武史) 第6章 天皇崇敬の広まりと軍の宗教性――尊皇の軍人・乃木希典が国家神道にもたらしたもの(島薗進) 第7章 国家神道と政教分離(駒村圭吾) 第8章 戦後立憲主義、東アジア王権と国家神道(松平徳仁) 付 章 鼎談「国家神道と政教分離」(島薗邁・駒村圭吾・松平徳仁)
  • 主権者を疑う ──統治の主役は誰なのか?
    3.7
    近年の改憲ムーブメントで連呼された「最終的に決めるのは、主権者たる国民の皆様です!」――私たちは改めて主権者としての自覚が求められ、いよいよ最後の出番に呼び出しがかけられている。しかし、主権とは何で、主権者とは誰なのか? 本書は、神の至高性に由来するこの“取り扱い注意”の概念を掘り下げ、新たなトリセツを提示する。ロゴスから意思へ、神から君主そして国民へ、魔術から計算へ、選挙からアルゴリズムへ――中世神学から現代の最新論考までを包含しためくるめく“主権者劇場”がここに開幕!
  • ゴー宣〈憲法〉道場 I白帯
    5.0
    1~2巻1,400~1,500円 (税込)
    【「立憲的改憲」で、権力の暴走に歯止めをかけよう!】小林よしのり(『ゴーマニズム宣言』)主宰の「ゴー宣道場」に、井上達夫(東大大学院教授、『リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください』)、山尾志桜里(立憲民主党衆院議員、憲法調査会委員)ほか、日本を代表する憲法学者である、駒村圭吾(慶大教授)、曽我部真裕(京大教授)を特別ゲストに迎えた、「〈憲法〉の道場」を開講! 最強の「師範」たちによる、憲法入門講義の模様をライブ感たっぷりにお届けする。安倍「加憲案」の何が問題か、9条はなぜ死文化してしまったのか、「護憲派」の自己矛盾、違憲審査制度の必要性など、幅広い論点を解説! 保守でもリベラルでもなく、改憲派でも護憲派でもない、「新世代の憲法論」として、9条などの入門的な論点をまとめた「白帯編」を急遽刊行! ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
  • プレステップ憲法<第3版>
    -
    1巻1,980円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 新型コロナによる自粛と補償の問題、LGBTと人権など、身近なニュースと憲法の関わりが理解できるゼミナール編4テーマを追加。気鋭の憲法学者たちがユーモアとスパイスの効いた筆致で憲法の現状と課題を整理した決定版テキストがますますパワーアップ!
  • 国家にモラルはあるか? 戦後アメリカ大統領の外交政策を採点する
    3.0
    1巻3,190円 (税込)
    アメリカ民主党政権で高官を務めた経験がある政治学者のジョセフ・ナイが、フランクリン・ルーベルトからトランプまでの各大統領における外交政策を調べ、彼らの外交政策を、その意図、手段、そしてその結果どうなったかという三つの観点から採点と考察をおこない、彼らの大統領としての資質を分析する
  • リベラル再生宣言
    -
    問題はトランプではない。リベラル派が自ら招いた惨状に気づかないことが問題なのだ――。二〇一六年の大統領選挙直後に《NYタイムズ》で大反響を呼んだ論考を書籍化。中道リベラルを自任するコロンビア大学教授が贈る、アメリカ社会再生のための渾身提言。

ユーザーレビュー

  • ゴー宣〈憲法〉道場 I白帯

    Posted by ブクログ

    憲法改正には当然賛成だけど、どこをどう変えるという点でやはり分かっていなかったなあという部分が実に分かりやすく解説されていた。

    0
    2018年05月18日
  • 主権者を疑う ──統治の主役は誰なのか?

    Posted by ブクログ

    先ほどもニュース番組でコメンテーターが来年の参院選について「(有権者ではなく)主権者として」との言葉遣いで論評していたが、本書を読んだあとそうやすやすとは「主権者」という言葉は使えなくなった。
    憲法に規定される国民はまず憲法制定(改正)権者としての主権者であり、選挙にあたっては有権者であり、また権利義務の主体として市民である。
    究極的には誰でも有りながら誰でもない、最高権者としての主権者に畏れながら期待するために、国民の三相の相互の関わりの中でどのようなシステムが構想可能か、思考実験的な様相も含む。「国民的議論」とか「国民の皆様の判断」といったクリシェに思考停止しないための議論で頭がほぐされる

    0
    2024年12月22日
  • 主権者を疑う ──統治の主役は誰なのか?

    Posted by ブクログ

    第一章では、意思、ロゴス、神と日常であまり使わない概念が出てきて、あまり理解できなかった.第二章でも、国民主権、衆愚政治など主権に関する議論だが、これも難しい.第三章 民主主義、第四章 市民社会は何とかついていけた.でも法学者の考え方はある程度理解できたような気がする.民主制は「民衆支配」であり、その民衆は放っておくと衆愚に陥る可能性がある. との解説があったが、どこかの国の政治をみているようだ.さらに、随所でタイトルにあるように主権者を疑うことの重要性も強調している.約300ページの新書だが、内容のあるものだと感じた.

    0
    2023年10月24日
  • 国家にモラルはあるか? 戦後アメリカ大統領の外交政策を採点する

    Posted by ブクログ

    国家というか米国大統領について、道義とか倫理で採点する。
    段階的には、意図、手段、結果についてどうだったか。

    まあ、道義倫理といっても、米国人目線だから。
    ウッドローウィルソンて、倉山満先生が、世界を地獄に叩き込んだ大悪魔って評してる人だよね。倫理全開にしてるけど。

    フランクリンルーズベルト?
    トルーマン?

    日本の民間人のみの虐殺を狙った大空襲と、必要のない原爆落とした人たちだよね。

    何言ってんの。

    と思うところは大ながら、それが米国人の感覚なんだろう。
    日本なんて、「真珠湾」と、米国が外国を「民主化」した稀有な実績くらいしか出てこないから。
    大国でないのは辛いね。

    米国大統領がど

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    2023年11月14日
  • 主権者を疑う ──統治の主役は誰なのか?

    Posted by ブクログ

    近代国家の要件として「国民に主権のある民主国家」とはよく言われることだけど、主権って「憲法改正の権限を持つ」ってこと。さらに国民ってのが曲者でこれは誰のことなんだろう。特定の個人になってしまえば専制になるし、誰もが国民であり主権者なんだということは、誰でもないんだってことと同じこと。主権者、有権者、市民の3つの位相を検討する本書の投げかけは、もっと共有化されていい。分人民主主義は一つのアイデアだと思う。

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    2023年05月28日

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