死刑肯定論

死刑肯定論

825円 (税込)

4pt

3.4

死刑論と言えば、これまで存廃論議に終始していた。存置にしろ廃止にしろ、正義論を根拠に語ると、結局は優劣を比較したり、感情論に終始したりするなど、相対的なものでしかなかった。従来強調される「人的道な見知」「犯罪の抑止効果の有無」「誤判の可能性」…には、大きな錯誤があるのだ。本書は、これまでの議論や主張をコンパクトに整理。人はなぜ死刑を求めるのか、あらたな視点で死刑の究極的論拠をさぐり、罪と罰の本質をえぐりだす。

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死刑肯定論 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    死刑について、いろいろ考えてたつもりだったけど、考えたことない切り口で説明されていたり、面白かった。
    哲学や正義論など理論的・抽象的な話もあり、実際の事例に即した話もあり。

    事例として出てくる事件が凄惨で、かいつまんだあらすじだけで精神的にダメージを受けた。

    0
    2017年01月08日

    Posted by ブクログ

    国際的には死刑廃止国は90以上、準廃止国(死刑執行停止中や軍事法廷での特別なケースのみ実施)を含めると140ヶ国にものぼる。
    こうした単純な統計比較や死刑は残酷だとかの感情論、人が人を裁くのは間違っているなどのべき論に安易に流されるべきではありません。やはり、自分の頭で考え抜いて自分なりの決論を出す

    0
    2023年10月16日

    Posted by ブクログ

     死刑の賛否について、多角的な視野から真摯に検討されている。著者は元裁判官であるが、これほど真剣に死刑について考えている裁判官がどれくらいいるか。
     もっとも、著者は、結局のところ、死刑賛成の根拠にも穴のあることを認めつつ、死刑制度には生命尊重の規範確立という重大な機能があるとする。これは実に巧みで

    0
    2021年08月20日

    Posted by ブクログ

    まずもって従来の宗教、道徳、哲学、法学上の議論を丁寧にまとめてあり、その知識と洞察力の深さが並大抵ではないことがわかる。
    それを踏まえた上で、実際の事件も紹介しながらの死刑廃止論、存置論を展開してゆく。
    一般的死刑廃止論や存置論のレベルにとどまらない、深い思考過程は死刑についての検証をもう一歩も二歩

    0
    2015年03月04日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    タイトルが挑発的であるが、内容は単に「死刑肯定」ではなく、「死刑反対論」に対する穴をつく、ということに終始していて、単純に死刑を肯定する本ではない。

    むしろ、死刑を肯定する側も必読であるかもしれない。
    また、現状の政府の国家の死刑に対する姿勢への批判もある。

    ただし、死刑に対する既存の論を並べた

    0
    2015年05月17日

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