食品添加物、と聞くと悪いイメージが先行してしまう。本来なら入れる必要がないのにも関わらず、味や見た目や香りを整えるためのものとして、まるで異物混入のようなまなざしを向けているように思える。
添加物の種類ごとの安全性の評価が国ごとにバラバラで、例えば、日本では普通に使われているが、ヨーロッパで認可さ
...続きを読むれていないから、危険だという認識は必ずしも正しくないのだそう。
こと食品に関して言えば、間違った情報には身体に悪影響を及ぼすこともある。特に、アレルギー反応を起こす食品が混入されていた場合は、誤った情報を得たために死に至ることもある。
また、表示義務のないものもあるため、ラベルに書かれた原材料が全てではないのだそう。
パッケージに書かれている、原材料名の項目をチラリと見かけた時、添加物の種類の多さに驚くことがある。正直、例えば膨張剤だとか香料だとかに対して、直に拒否反応を起こす自分がいる。
しかし、それらは一体誰の知識なのか。どこから仕入れた情報なのか。いつの知識なのか。そのことを念頭に置きながら、情報が溢れている現代では難しいかもしれないが、多角的に判断して、ときには保留にすることも必要なのかもしれない。
なかなか目を見開くことの多い一冊でした。