畝山智香子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
政府の曖昧な認証
サプリメント機能性食品は「気のせい食品」という著者に乾杯。余りにも真実を知らないまま服用している気がする(ある一点だけに効き目があると言うことだけで)。現実、「紅麹」で健康被害者は医療機関に受診した人は2603人、入院患者530人、死者数は397人となったが、実は諸外国では「紅麹」は以前から販売禁止されている部類だと言うことだ。そんなサプリメント(トクホを含めた栄養機能食品、機能性表示食品)現実をこの書で知ると「服用して得ることは何もない」逆に長期的には不健康になる可能性があると言う、ことだ。それは政府、厚生省、消費者庁の姿勢は内容を一才検証することなく「申請だけで認証」(販 -
Posted by ブクログ
食品添加物、と聞くと悪いイメージが先行してしまう。本来なら入れる必要がないのにも関わらず、味や見た目や香りを整えるためのものとして、まるで異物混入のようなまなざしを向けているように思える。
添加物の種類ごとの安全性の評価が国ごとにバラバラで、例えば、日本では普通に使われているが、ヨーロッパで認可されていないから、危険だという認識は必ずしも正しくないのだそう。
こと食品に関して言えば、間違った情報には身体に悪影響を及ぼすこともある。特に、アレルギー反応を起こす食品が混入されていた場合は、誤った情報を得たために死に至ることもある。
また、表示義務のないものもあるため、ラベルに書かれた原材料が -
Posted by ブクログ
ネタバレ「健康のためには減塩」は世界共通
塩はもっとも注意すべき食品添加物だという著者の指摘が印象的だった。減塩は高血圧予防になり、WHOは成人の摂取量の目安を1日5g以下としている。小さじ1杯分だ。和食の短所は塩分が高いことなので、地中海食のように健康食としては広まらなさそう。しかし守りたい食文化ではあるので、塩分を控えておいしい、これを普段の食事から意識したい。テーブルに塩を置かない、酢や香辛料を使うなど。食品添加物やワクチンを理解しないまま必要以上に避けることも問題点と分かり、適切な情報を得る大切さとそれ以上にデマをなくすことの難しさを感じた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分が如何に表面的な情報に流されているのか思い知らされることが幾つかあった。食品表示の何を見てどう判断するか、それが健康に関わる重要な情報なのか、それとも企業や業界の広告に過ぎない無意味なものなのか。何となく国産が良さそう、昔から食べられているものだから安全、よく分からない食品添加物が含まれるから避けよう、という判断基準が如何に曖昧か。この本のすべてを鵜呑みにするわけではないが、前に読んだ本とは対象的な内容もあり、主張の異なる本を読むのは面白い。
以下覚え書き。
ヒジキに含まれる無機ヒ素はヒトでの発がん性が確認されていて、その作用は遺伝毒性(遺伝子を傷つける)による可能性が高いため、放射性 -
Posted by ブクログ
食品添加物について極めて真面目に書かれた本である。
この手の本は、巷にいかに危険な食品添加物が含まれた食品が並んでいるかをセンセーショナルにうたっているものが多いのだが、本書はそのような本に対しても批判的である。
本書の内容で大事なこと
自然由来が安全とは限らない。自然由来の毒物や発ガン性が確認されているものはいくらでもある。物性が確認できていない自然由来の添加物よりも毒性を含め特性が解明されている食品添加物の方がむしろ安心安全。
食品添加物として認可されているものが、それだけで安全とは言えない。あくまでもこういった条件で使う分には問題ないという認可条件を確認する必要がある。食品添加物として認 -
Posted by ブクログ
ネタバレ1991年、トクホの創設。世界的に見て例がない制度。
ビタミン剤はがん予防には効かない結果だった。
機能性表示食品制度は2013年に安倍首相の規制緩和に伴って創設された。中小企業でも食品の効果効能を宣伝できる制度設計。問題が山積みだったが、小林製薬の紅麹も機能性表示食品だった。トクホで認められなくても機能性表示食品になる場合がある。
トクホは存在意義を失っている。宣伝効果が変わらないのであれば、機能性表示食品のほうが認可までの費用を節約できる。
健康食品も、効果があれば副作用がある。
ビタミン剤は医薬品として買うことができる。薬局で買える。 -
Posted by ブクログ
サプリメントや健康食品はどのようなものなのかがわかる本。
医薬品と比較しながら説明しているので、健康食品の危うさがよくわかりました。
健康食品は、医薬品より手軽なのに医薬品より少し劣るぐらいの効果が得られるもの、ではなく、十分な試験を通過することなく市場に解き放たれた人体実験品なのだなぁ…と思いました。
一般に流通していない医薬品の原料と違って、健康食品に使われている原料は、普段口にしている食品と同じ物も多いので(摂り方は違う)、健康被害の立証をするのも難しいというのが厄介だと思いました。
健康食品は、一般に健康と思われている物質(すでに危険と注意喚起されているのに消費者には届いていないもの -
Posted by ブクログ
どこかで本書の存在を知って気になったんだけど、はて、どこだったか。食事って、誰もが関係するものだから、翻って誰もがあれこれ口を出しやすい分野。それはそれで結構なんだけど、極論や偏見が入り込みやすいことも事実。本書は添加物がメインテーマなんだけど、それだけを食べるってことはよっぽど無い訳だし、必然的に食事絡みの話が多くなる。個人的に特に気になったのは、日本人の健康にもっとも害が大きいのは食塩、オーガニックが重んじられがちだけど、加熱や殺菌は安全のための人類の知恵ってこと、あと、ライチで低血糖が起こる、あたり。ある意味、日常的な問題でもある訳だから、摂取物に対する然るべきアンテナは立てておきたいも