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Posted by ブクログ
シュタイナーの生涯と思想について簡潔に解説している評伝です。
神秘主義的な傾向の強いシュタイナーの思想は、アカデミズムにおいては不遇なあつかいを受けていますが、彼の思想が20世紀初頭において多くの作家や芸術家たちに影響をあたえてきたことは事実であり、ヨーロッパ精神史においてはけっして無視することのできない思想家だといってよいでしょう。本書は、そうした観点からの検討を盛り込んだシュタイナーの入門書です。
もっとも、本書の全体がシュタイナーをヨーロッパ精神史のうちに位置づけるような議論にあてられているわけではありません。こうしたテーマが正面からあつかわれているのは「思想史の中のシュタイナー」と題された第4章のみです。とはいえ、著者はシュタイナーの神秘主義的な思想に惹かれながらもつねに冷静な眼を保ちつづけており、こうした著者のスタンスが本書をバランスのとれた入門書にしているといえるように思います。
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