サイコパスの真実

サイコパスの真実

ビジネス・実用
968円 (税込)

4pt

人当たりがよく、優しい言葉をかけ、魅力的な人柄。だけど、よくよく付き合うと、言葉だけが上滑りしていて、感情自体は薄っぺらい……。このような人格の持ち主を「サイコパス」と心理学では呼ぶ。近年、犯罪者の脳の機能や構造などが明らかになり、サイコパスの正体が明らかにされつつある。本書では、最先端の犯罪心理学の知見にもとづいてサイコパスの特徴をえがき、ヴェールに包まれた素顔に迫る。

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サイコパスの真実 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    映画やフィクションも相まって、サイコパスという言葉のイメージが肥大化しているが、マイルドなサイコパスも含めればかなりの数がいると思う

    東アジアは歴史的背景から割合としては少ないが、それでも過去の戦争などを鑑みれば一定程度のサイコパスが必要なシーンはあるのだろう

    話の展開がスムーズでとても読みやすい本であった

    0
    2026年07月21日

    Posted by ブクログ

    サイコパスとは何か、なぜサイコパスになるのか、サイコパスの恐れるべきところ、サイコパスの恐れるべきではないところを、きちんと伝えてくれて、理解が深まった。また第六章と終章の問題提起の叙述によって、深く社会、人間、ヒトという種について考えさせられた、読んで良かった!

    0
    2026年04月01日

    Posted by ブクログ

    「このような(相手を魅了する)特徴を備えた者だからこそ、サイコパスは、連続殺人事件のような特異な事件を起こすことができるのだ。連続殺人事件を犯すためには、数多くの被害者を言葉巧みに誘い出して魅了することができなければならない」
    恐ろしい、シリアルキラーというイメージのサイコパス。本書では、サイコパスの特徴、原因などを科学的に解説するが、サイコパスの責任能力の議論では「自己とは何か」を問うたり、人類全体の遺伝子プールとしてサイコパスが現代にも存続している可能性に言及したり、ヒトラーを選んだようにサイコパスを指導者に選ばないようにする必要性を訴えたり、と単なる科学的な側面だけでなく哲学や社会についても考えさせられる良い本であった。

    サイコパスの発生率が一般社会で1%であるのに対し、組織内の指導的地位にいるものに占める割合は、4%にも上る。アメリカやカナダではビジネス・スキャンと呼ばれる職場用サイコパス・チェックリストを用いる会社が増えており、その結果、上司のサイコパス特性が強かった者は、職場のストレス、仕事・家庭の軋轢が大きく、仕事の満足度が極めて低かった。また、ホワイトカラー犯罪や企業犯罪とも関連が深い。このような問題に対して、組織の問題性に焦点が当てられる事はあっても、個人のパーソナリティ、特にサイコパス特性に言及される事はないが、組織の分析と同時に個人の分析も重要である。これからの企業や組織の危機管理対策の一つとして、健康診断やストレスチェックと同様に、ビジネス・スキャンなどを用いて、心の健康状態の実施を考慮する余地はある。これにより、リスクの高い者を相応しくない地位につかせることを効率よく回避できる。

    サイコパスを反社会性と能力の高低から「成功したサイコパス」「よいサイコパス」「凶悪犯罪者」「軽犯罪者」の4パターンに分類している。かつて高校の或る同級生に違和感を感じていたが、まさしく「よいサイコパス」に該当する事にゾッとした。対人因子(表面的な魅力、尊大な自己意識、他者操作性、病的な虚言癖、長続きしない婚姻関係)、感情因子(良心の呵責や罪悪感の欠如、浅薄な情緒性、自己の行動に対する責任のなさ)、生活様式因子(衝動性、刺激希求性、行動コントロールの欠如、現実的で長期的な目標欠如、無責任性、寄生的ライフスタイル)全てに当てはまる。彼は開業医の家に生まれ、生育環境が良かったためか、幸い反社会性因子を持つことなく「個性的で魅力的な人」と見なされていたが、付き合いが長くなればなる程、周囲の人は彼の他者操作性や数々の嘘に疲れて彼から離れていった。サイコパスは遠い世界の話ではないと実感した。

    サイコパスは遺伝プラス環境の2つの要因があり、遺伝的特性を持つ者が必ずサイコパスになる訳ではない。40年間の長期追跡研究では、「父親の不関与」「身体的ネグレクト」「父親または母親が犯罪者であること」「世帯収入の低さ」などが環境要因として有意に差があり、特に「父親の不関与」に関しては6.5倍もの差があった。しかしながら、サイコパスの形成には生物学的要因の方が大きい。環境要因についても、自分が選ぶ環境は本人の遺伝子が選んでいるという指摘は目から鱗の考え方だった。
    死刑制度は「罪を恐れない」「罪の効果がない」サイコパスに対する抑止効果はない。また、恐ろしいのはサイコパスに対し適切でない治療を行った場合、却って再犯率は上がり、学んだ事を悪用し次の犯罪に役立てている。適切な治療を施す仕組みを整えて欲しいと思う。

    0
    2025年07月28日

    Posted by ブクログ

    心理学的視点からだけでなく、脳科学的、生物学的、社会学的側面など様々な角度でサイコパスというものを分析している。そのため、終始新鮮な気持ちで読むことができる。

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    2021年12月10日

    Posted by ブクログ

    興味本位で取り上げられがちなサイコパスをしっかりとエビデンスに基づいて解説した良書。筆者の広範な知識となによりも実践に裏打ちされた解説は説得力がある。アプローチの方法も多様で飽きさせない。

    0
    2020年02月10日

    Posted by ブクログ

    学術的視点から綴られた、サイコパスについての一冊。
    著者による考察もあるが、ほとんどが研究の歴史と結果や事実の紹介です。
    淡々と驚きの真実が語られ、情報量の多い新書という印象を受けました。
    日本で起きた最近のものを含む犯罪もサンプルとされています。
    18歳になった男性に脳スキャンとDNA検査を義務付ける「ロンブローゾ・プログラム」によって、潜在的な犯罪者が隔離・治療を強制される未来を想像しました。
    提唱者エイドリアン・レインに興味を持つ切っ掛けになりました。

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    2018年05月16日

    Posted by ブクログ

    学術的なサイコパスの定義と世俗的なサイコパスの解釈の違いがあることは覚えておかなければならない。 人口の約1%がサイコパスだと言われているのだから。

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    2024年12月06日

    Posted by ブクログ

    サイコパスついて多面的な解説をするともに最後は哲学的な捉え方もしている良書と思う。
    広く一度は読まれるべき本だと思う。

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    2022年06月15日

    Posted by ブクログ

    サイコパスは良心や共感性が欠けている。その例として著者が出会ったサイコパスや日本で起こった事件、有名な人の例が取り上げられていて、とても興味深くおもしろかった。サイコパスについての研究や治療についても触れられていて、サイコパスとは一体どういうものなのかがわかりやすく説明されている。

    0
    2022年01月30日

    Posted by ブクログ

    巷で何かと話題になる“サイコパス”を科学的にアプローチした一冊。
    統計的に見て1%のサイコパスが存在していると考えると映画や本などのフィクションの存在ではなく、身近にあるものとして考えた方が現実的。
    併せて他人事ではなく自省することも必要だと感じた。
    発達特性のように多様性を理解しつつ、対応していくことが大事。
    著者の原田先生が仰るように、偏った捉え方をせず多角的に見ていくことの重要性を再認識。

    0
    2020年05月20日

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