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児童虐待に対応する支援者には,児童虐待との闘いに加えて自分自身との闘いが待っている。増加する通告件数,求められる迅速な対応,悲惨な結末の防止を願う期待の中で,正確なリスクアセスメントと効果的な介入・ケアを選択する/し続けるためには,勘に頼らず思い込みを排して,自らの実践のエビデンスを追求する必要がある。
児童虐待はどこまで研究されているか。児童虐待の基本データ,児童相談所をはじめとする機関の役割とそれを支える法制度,児童虐待のリスクファクターとリスクアセスメントをめぐる論争,段階に沿った効果的な介入,虐待が子どもの成長に及ぼす影響,児童福祉施設に入所した子どもへの効果的なケア。それぞれの検討を通して本書が提示するのは,データをもとに支援者が自らの実践の根拠を携えるための「児童虐待と闘う科学」である。
Posted by ブクログ 2023年01月21日
この分野について学ぶ必要があり、入門書として読みましたが、背景となる法律や行政の運用から実際に行われている諸々の施策とそれらに関連するエビデンスが記載されており非常に助かる一冊でした。相応に広い範囲の話題を拾いつつ、しっかりと出展も書かれており、この本を足がかりに論文等にあたることもできるため、この...続きを読む
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