作品一覧

  • ミシェル・フーコー [増補改訂]
    -
    1巻1,265円 (税込)
    世界について、人間について展開されてきた西欧の思考空間には限界があったのか。表象への傾き、理性との間合いの取り方など、人間の思考に掛けられたそれらの「鍵」をフーコーはどうやって解こうとしたのか。歴史の言説分析から「合理性」の型の多様さを描き出し、思考の臨界点に挑んだ「知の考古学者」が到達した地点とは? 旧版に付して長大な序文を書き下ろした、著者渾身のフーコー論。
  • 乱歩と正史 人はなぜ死の夢を見るのか
    -
    我々の現代性の黎明期、日中戦争の前/日米戦争の後、江戸川乱歩と横溝正史――二人は探偵小説の夢を創造する。個人の日常生活を成立させるリアリズムの場に深い〈穴〉があき、あるいはリアリズムの〈場〉が〈死者〉の声に触れて崩れるとき、人間に関わる真実が独特の顔をして垣間見えることがある。だが、この真実を表象する手段は限られている。乱歩と正史はこの真実を寓喩――殺人とその不可能図形によって描き出す。
  • 社会学を学ぶ
    3.3
    1巻715円 (税込)
    社会学とはどういう学問か。また、社会学を学ぶ理由は何か。これらはそのまま、「社会」とは何かという問いにつながる。本書では、著者自身の経験に即しながら、パーソンズの行為理論、マルクスの物象化論、レヴィ=ストロースらの構造主義、フーコーの言説分析、ルーマン/ボードリヤールのシステム論、柳田国男の習俗の思考、ベンヤミンのパサージュ論などを通して、これらの問いに答えてゆく。社会学の本質に迫る、渾身の入門書。
  • 社会学を学ぶ

    Posted by ブクログ

    内田はこの著作の中で自身の社会学の学びの歴史を重ね合わせながら、歴代の社会学者やそれへの影響者を中心に社会学の「本質的なこと」へと導く。
    内田は、序章で大学院の時代を思い返し、自分がなしていることにどのような意味があるのかを指導教官に聞く場面が描かれている。そこで、その指導教官は「内田君、二十代は本質的なことが大事だよ。」とつぶやくのである。
    内田は序章以後、デュルケーム、パーソンズ、ウェーバー、マルクス、レヴィ=ストロース、フーコー、ルーマン、ボードリヤール、柳田國男、ベンヤミンの行ってきたことを述べていく。各章の共通の問いとして「本質的なこと」とはなにかという問いが各章の深層に流れている。

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    2011年01月24日
  • 社会学を学ぶ

    Posted by ブクログ

    さて、僕は社会学専修課程にいるわけです。

    大学に入る前から、心に決めていたので、惰性、ということでもあるのですが。

    (そのころは、「ハゲの社会学」をやろうと考えていました。はげということが逸脱としてラベリングされ、あまつさえ医療化されるプロセスについて、メディアにおける表現を通じて研究しようかと)



    社会学に進学して

    社会学史、だの

    社会学概論、だのあるわけですが

    意味わからん。だから、解説書をよんでみます。





    社会学を学ぶ

    ジャンル: 本・雑誌・コミック > その他
    ショップ: 楽天ブックス
    価格: 756円



    社会学概説の本というのはたくさん出てい

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    2009年10月04日
  • 社会学を学ぶ

    Posted by ブクログ

    著者自身が社会学を学んできた歩みを振り返りつつ、パーソンズやルーマン、フーコー、柳田國男らの投げかけている問題について考察をおこなっている本です。

    著者は、ルーマンの社会学が主体を超越的な審級にすることをしりぞけていたことを指摘する一方、システムの存在自体を超越的な審級にしてしまっているのではないかという批判がありうると述べています。またフーコーの権力分析についても、それが安易なイデオロギー批判に陥る危険性と、単純なテクスト分析に陥ってしまう危険性に挟撃されていることを明らかにし、あくまで内在的な観点からの権力批判の道を見いだそうとしています。

    こうした著者の問題意識は、最終章であつかわれ

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    2018年08月19日
  • 社会学を学ぶ

    Posted by ブクログ

    社会を学するということがいかに難しいかが分かった。社会とは、実態があるようで、高度に抽象的なものなのだ。それを対象にするのがいかに困難か。

    社会学に関する理論の紹介がメインだが、表面をなぞっただけ、という印象はぬぐえない。
    結局、分かったようで分からないのだ。

    とはいうものの、物象化、フォードの敗北、習俗、群衆についての記述は興味深かった。

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    2011年05月12日
  • 社会学を学ぶ

    Posted by ブクログ

    著書の内田氏は、見田宗介ゼミの出身者だそうで、
    随所に見田先生の恩恵に授かったことがこの本で垣間見える。
    大澤真幸氏の『不可能性の時代』においても、
    「理想の時代」の区分の中で内田氏の探偵小説における類似性を援用している。
    大澤、内田両氏を育てた見田宗介はやはり偉大だと思う。

    さて、本書の内容だが、さすがに新書に社会学全部を綴じ込めることは難しく、
    断片的ではあるが、重要な社会学者を取り上げている。だが濃縮還元してあるため
    ハイコンテクストなので、なかなか難解でもある。

    レヴィナスと同時並行で読んだ一冊。

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    2009年10月04日

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