作品一覧 2023/02/09更新 思想史講義【戦前昭和篇】 試し読み フォロー 思想史講義【大正篇】 試し読み フォロー 思想史講義【明治篇Ⅰ】 試し読み フォロー 思想史講義【明治篇II】 試し読み フォロー 天皇の歴史 試し読み フォロー はじめての明治史 ──東大駒場連続講義 試し読み フォロー 1~6件目 / 6件<<<1・・・・・・・・・>>> 山口輝臣の作品をすべて見る
ユーザーレビュー はじめての明治史 ──東大駒場連続講義 山口輝臣 幕末の江戸幕府や明治時代への印象が変わる本。 徳川家茂は一橋派との跡継ぎ争いに勝利し将軍の地位についたものの若くして病死した程度の印象しかなかったが、実際には積極的に上洛を行っていたらしい。 また、江戸幕府は保守的だったため倒れたのではなくむしろ改革を行ったことにより瓦解していったという見方も面白か...続きを読むった。 そして始まった明治時代に関しても、江戸幕府が倒れた後武士は一体どうしていたのか、明治時代の終わりはどのようなものだったか等が、明治時代の人間の視点から考えられている点も良かった。 Posted by ブクログ 天皇の歴史4 天皇と中世の武家 河内祥輔 / 新田一郎 これまで考えもしなかったが、明治維新と共に、幕府と朝廷も終わった!との主張からこの本は始まる。朝廷とは今の天皇だけを考えておればイメージできない。天皇と貴族たちにより構成されていた機関。平治の乱は単なる信西・清盛vs信頼・義朝の戦ではない、後白河・二条の天皇親子の対立でもあったとは全くの驚きだった!...続きを読むそして後鳥羽と同母兄・守貞親王の正統争いが後鳥羽による承久の変の背景にあった!鎌倉での摂家・皇族将軍の思いの他の存在感の大きさ。後醍醐天皇の主目的は幕府討幕よりも、大覚寺統の皇位継承を確立させることに有った!南北朝時代と言いながらも、南帝の存在は京都朝廷には微々たる影響でしかないノイズ程度の位置づけに実はなっていた!持明院統内部での正統争いが室町幕府への影響を与えていた!天皇家内部の問題が歴史に大きく影響していたという驚きの真実の連続に圧倒的な迫力を感じた。この本では、北朝の天皇を正統な系譜として天皇の代数を数えていることが新鮮だった。これによれば、令和は127代。 Posted by ブクログ 天皇の歴史1 神話から歴史へ 大津透 神話の時代から天武天皇まで。詳細な記述を堪能した。卑弥呼が戦前の皇国史の中でどの位置に同定されていたのか、興味深いところだったが、著者によれば、西暦239年(己未、景初3年)の卑弥呼による朝貢の魏志の記述に合わせるために120年遡って神功皇后の「日本書紀」に神功皇后による朝貢との記述津があること、ま...続きを読むた「百済記」の記述を合わせていた!明らかに卑弥呼に比定する意図があるとのこと、これは初耳だった。それ以外は説明が無かったが、私としては著者が飯富皇女(顕宗・仁賢天皇の姉?)がシャーマンであり、もしかすると清寧天皇後に女帝に即位していたかも…との記述(P188)から、むしろこの皇女が卑弥呼のイメージに相応しいように感じた…。とはいえ飯富皇女の存在は西暦500年頃と思われるため、もちろん時代は全く合わない!神武天皇の即位を推古9年(601年)から1260年(21回)遡って革命の辛酉の年に決めたという説明も改めて詳しく教えられた。一方、大友皇子の弘文天皇としての即位があったのか否か?説明は大友のままであり、全く言及がなかったのは、私には少し消化不足。 Posted by ブクログ 天皇の歴史3 天皇と摂政・関白 佐々木恵介 このシリーズは有難い。天皇の存在は古代史において特に重要だが、一方見えにくいところもあるから。個人的には宇多天皇の個性が際立って書かれていて印象的だった。桓武になぞらえるのも新鮮だし、醍醐への忠告も当時の天皇の教えを押さえていて面白い。 Posted by ブクログ はじめての明治史 ──東大駒場連続講義 山口輝臣 明治史は高校までの歴史の授業では、あまり深く教えられていないと感じているが、大学でこのような講義が行われていることに感心した.明治維新の内容を細かに追跡した 第二講 幕府はどうして倒れたのか? は、まとまった論考だ.文久インパクトと名付けた解説は秀逸.第六講 日露戦争はどうして起きたのか? も、元老...続きを読むの存在を前面に掲げて解き明かす感じのストーリーは楽しめた.また、第五講で解説されている「華族」については、知らないことの連続だった.面白かった. Posted by ブクログ 山口輝臣のレビューをもっと見る