大津透の作品一覧
「大津透」の「天皇の歴史」「律令国家と隋唐文明」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「大津透」の「天皇の歴史」「律令国家と隋唐文明」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
考古学的な最新成果と津田左右吉以来の文献批判を統合し、初期ヤマト王権から律令国家への転換を叙述する研究書。本書の特色は、謎に包まれた古代の王たちが、実は中国皇帝の機嫌を伺ったり、部下の娘を人質(采女)に取ったりと、生々しい「政治」をしている姿がわかる点にある。特に天武朝の「自分は神だ」宣言がどれほど異質だったかの指摘は、キャラ造形に極めて有用。
ヒメ・ヒコの二重主権が主要論点の一つ。卑弥呼と男弟、神功皇后と武内宿禰のように、宗教を司る女性と世俗を司る男性がペアで統治する形態が王権の原形である。
天皇号の推古朝成立説も重要な論点。天武朝説も有力だが、天寿国繍帳銘や遣隋使の国書から、対外的な「
Posted by ブクログ
古代日本における律令国家の形成を、隋唐帝国の圧倒的な文明的圧力と、それに対する「生存戦略」としての主体的受容の過程として描き出す。本書の特色は、「日本」という国名や「天皇」という称号が、なぜあのタイミングで必要だったのかを、激動の東アジアの中で「必死に文明化しようとした人々」のドラマとして、石垣や木簡といった証拠から立ち上がらせる点にある。著者は「日唐律令制の比較研究」の第一人者。
本書の核心は、律令制の受容を「接ぎ木」として捉える視点。律令法は「青写真(目標)」として導入されたが、実態は郡司(旧地方豪族)による地域支配や、初穂貢納に基づく「租」など、日本の固有の慣行に依拠していた。制度面で