船木亨の作品一覧
「船木亨」の「現代思想講義 ──人間の終焉と近未来社会のゆくえ」「現代思想史入門」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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コースで言うところの前菜
入門書としてはあまり評価できない、というのが第一印象であろう。
これは著者のエッセイである。いつまで経ってもメルロ=ポンティについての解説や解釈などは登場せず、著者の実体験に基づいた様々な「出来事」を淡々と記述し、その支えのためにメルロ=ポンティがたびたび顔を出す。
だから入門書としてはあまりお勧めできない、と言うのが正直な意見である。
だが、メルロ=ポンティの思想を「コース」と例えるなら、この書物は非常に上品な「前菜」だと言えるであろう。
食欲を刺激させられ、まるでこれからくるスープやメインを取りたくなるかのような、そんな書物。
そうしてはたと気付かされるのだ。
そうだ「学問」と
Posted by ブクログ
メルロ=ポンティの解説ではなく、根源的な「問い」に対して、メルロ=ポンティとともに考察していく、という体裁。哲学とは根源に向かい、そこから生きる力を得ていくものであることを実感した。書名と内容の乖離はあるが、内容的には非常に良書。
以下、気になった記述
・人生に意味はない。なぜなら、意味というのは人生の中にあるものであって、人生そのものについて語れるような概念ではないからである。
・「われわれは意味の刑に処せられている」
・正義の味方がパロディにされた原因に、TVという傍観者的なメディアの存在が考えられる。
・TVは、それを見ている多数者を思い出させるような独特のコミュニケーションをしてくる