「魚にも自分がわかる」と言うタイトルを見て、東スポの見出しか、エイプリルフールのネタかと思ってしまう。
しかし、研究結果から導き出されたものだった。魚の脳はヒトと同じ構造だったことが明らかになっている。
魚の「自己認識」に取り組む著者の研究は、今までの常識をぶっ壊す。魚がバカなんて人
...続きを読む間の思い込みに過ぎなかったのだろうか。
魚からすれば、分かりもしないのに勝手に知能を判断されて迷惑だったのかもしれない。その気持ちは魚に聞いてみないと分からないが。
魚が顔で他の魚を認識するなんて思いもしなかったので、ビックリした。それこそ人間の上から目線の発想だな。穴があったら入りたいなあ。
著者は面白い研究をするための三原則として以下の点を挙げている。
1.自分の専門の教科書はきちんと勉強しておけということである。
2.自分が見たことと教科書の記述が違う場合、もう一度観察や実験をする。
3.自分が不思議だと思うことや気になることは、いつまでも考え続けることだ。
簡単なようで、続けるのは難しいなあ。
研究は時間が経てば、新しいことがいろいろ出てくる。昔、学校で習ったことで満足していると社会から取り残されそうだ。