幸田正典の作品一覧
「幸田正典」の「魚にも自分がわかる ──動物認知研究の最先端」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「幸田正典」の「魚にも自分がわかる ──動物認知研究の最先端」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
「魚にも自分がわかる」。今まで原始的とされてきた魚類は、他を区別でき、自己認識もあるという驚くべき研究成果を示した一冊。とにかくタイトルに惹かれ読み始めたが、ページを捲る手が止まらない。読み始めた読者は「魚なんて馬鹿だ」という認識から始まるのが大半であろうから。万が一、魚だって…と少し斟酌して読み始めたとしてもそれ以上の、期待以上の結果が待っているのでただただ、素晴らしいとしか言いようがない。
筆者は論じていく際の構成がとてもお上手で、特段笑わせにくる研究者のタイプでもなさそうだがこの論説をずっと読んでいたい、と思った。ギャロップ教授の難癖レベルの大反論を喰らってしまったところは思わず笑ってし
Posted by ブクログ
衝撃的な本である。人類「特有」とされていた脳の構造が実際には一億年前の魚類のもの(=機能)と全く同一である、すなわち脊椎動物全体に共通する資質である、という最新の研究成果が冒頭で明らかにされることが最初の衝撃である。古代の魚類から両生類、陸生類へと進化していく過程で脳の構造も変化し、やがて大脳新皮質が形成されて巨大化することで人類は賢くなり文明が進歩したとする「科学的常識」が根底から崩れる、というのが次なる衝撃である。著者の研究室(院生たちの功績をいちいち記述する誠実さ!)のユニークな実験で証明された魚が「鏡を見て自己を認識」できることが意味するのは、他者(敵味方)を判別できる顔認識の能力でそ
Posted by ブクログ
「魚にも自分がわかる」と言うタイトルを見て、東スポの見出しか、エイプリルフールのネタかと思ってしまう。
しかし、研究結果から導き出されたものだった。魚の脳はヒトと同じ構造だったことが明らかになっている。
魚の「自己認識」に取り組む著者の研究は、今までの常識をぶっ壊す。魚がバカなんて人間の思い込みに過ぎなかったのだろうか。
魚からすれば、分かりもしないのに勝手に知能を判断されて迷惑だったのかもしれない。その気持ちは魚に聞いてみないと分からないが。
魚が顔で他の魚を認識するなんて思いもしなかったので、ビックリした。それこそ人間の上から目線の発想だな。穴があっ