木村泰司の作品一覧
「木村泰司」の「ゴッホ」「ゴッホとゴーギャン ──近代絵画の軌跡」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「木村泰司」の「ゴッホ」「ゴッホとゴーギャン ──近代絵画の軌跡」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
前半は副題の「近代絵画の軌跡」のほうが内容を表していたように感じる。印象派が当時の保守的なアカデミーの芸術観に対して何がすごくて、浮世絵とかのジャポニスムもどう影響を与えたのかという初歩的なことからピサロらをはじめとした個別の画家をテンポよく紹介して印象派入門としても使える。
中盤以降はゴッホとゴーギャンの関係を軸に2人の伝記パートで、作品解説は少ないが短いコメントも的確で満足できる。最初期のバロック的なゴッホの作品や象徴主義とゴーギャンの関係なんかは知らなかったので勉強になった。いわゆる日本人のイメージする近代絵画史のトロの部分を味わえる本。
Posted by ブクログ
ゴッホの激動の人生が見える伝記
最愛の弟、テオとの関係に時折涙が出そうになった。
癇癪持ちで、家族から距離を置かれてしまうようになっても兄を支え続けるテオとそれに答えようと悶えるゴッホ..
最期に弟を想い、自ら命をたった兄。
それに続くように亡くなる弟。
有名で精緻な表現をする偉人な反面、不器用なゴッホに同情せざるを得なかった。
家族構成や実は同じ誕生日、同じ名前の兄がいた事も衝撃。
たとえ僕の人生が負け戦であっても、僕は最期まで戦いたいんだ。
虫だって光が好きなのと嫌いなのと2通りあるんだ。人間だって同じだよ。
考えれば考えるほど、人を愛すること以上に芸術的なものはないということ