木村泰司のレビュー一覧

  • ゴッホとゴーギャン ──近代絵画の軌跡

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    前半は副題の「近代絵画の軌跡」のほうが内容を表していたように感じる。印象派が当時の保守的なアカデミーの芸術観に対して何がすごくて、浮世絵とかのジャポニスムもどう影響を与えたのかという初歩的なことからピサロらをはじめとした個別の画家をテンポよく紹介して印象派入門としても使える。

    中盤以降はゴッホとゴーギャンの関係を軸に2人の伝記パートで、作品解説は少ないが短いコメントも的確で満足できる。最初期のバロック的なゴッホの作品や象徴主義とゴーギャンの関係なんかは知らなかったので勉強になった。いわゆる日本人のイメージする近代絵画史のトロの部分を味わえる本。

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    2025年10月28日
  • 人騒がせな名画たち

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    子供の頃から絵画は好きで美術館へ行ったり、本で眺めたりしていました。
    この本で「絵をよむ」という発想を得て、見方がガラリと音を立てて変わりました。
    更に絵画に興味が湧き、少し知識を入れてから美術館へいくと今までとは違った感動を得ることができました。

    子供にも読んでほしいと思う本です。

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    2025年10月14日
  • 名画の読み方―――世界のビジネスエリートが身につける教養

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    聖書と神話、歴史を勉強した上で、その背景を汲みながら観るだけでなく読む絵画は奥深く面白い。
    王立アカデミーで決められたヒエラルキーにおいて歴史画が最高位に来るのも頷ける。
    特に寓意画をアトリビュートなどを頼りに読み解いた当時の識者達はさぞ楽しかったんだろうなと。

    ルネサンス
    バロック
    ロココ
    新古典派
    写実主義
    印象派

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    2025年01月07日
  • ゴッホとゴーギャン ──近代絵画の軌跡

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    絵は知ってたけどどういう人生歩んでたとかどんな人だったのか知らなかったし、
    当時の情勢も分かって面白かった

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    2024年06月25日
  • ゴッホ

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    ゴッホの激動の人生が見える伝記

    最愛の弟、テオとの関係に時折涙が出そうになった。
    癇癪持ちで、家族から距離を置かれてしまうようになっても兄を支え続けるテオとそれに答えようと悶えるゴッホ..
    最期に弟を想い、自ら命をたった兄。
    それに続くように亡くなる弟。
    有名で精緻な表現をする偉人な反面、不器用なゴッホに同情せざるを得なかった。

    家族構成や実は同じ誕生日、同じ名前の兄がいた事も衝撃。


    たとえ僕の人生が負け戦であっても、僕は最期まで戦いたいんだ。

    虫だって光が好きなのと嫌いなのと2通りあるんだ。人間だって同じだよ。

    考えれば考えるほど、人を愛すること以上に芸術的なものはないということ

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    2023年12月19日
  • 世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」

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    美術の知識がない私からすると、あまりお目にかかったことのない作品の解説が多かったのですが、その背景にある歴史が自身の知っている教養と結びついたことで絵の捉え方が変わりました。

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    2023年02月25日
  • 世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」

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    美術史の概要を把握できた。これから美術館や展示に足を運ぶ際、どのように鑑賞すればいいかが少しわかり、一つステップアップした感覚だ。

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    2023年01月18日
  • 人騒がせな名画たち

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    美術が万年3の私でも楽しく読めました!

    教養として絵画を学びたくて手に取ったのですが、美術館などに行きたいと思うきっかけになりました!
    絵画をまだ何も知らない人、あまり興味ない人にオススメです

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    2022年09月09日
  • 世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」

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    古代ギリシャの時代から20世紀初頭まで、歴史をたどりながらその様式が広まり、受け入れられるようになったあらましが浅く広く記されている。
    前書きの鼻につく感じで若干身構えたが、本編は流れも整理されていて理解しやすかった。
    現代美術が扱われていないことと、文中に出てくる作品の一部が収録されているもののモノクロだったのが少し残念。

    芸術はやはり歴史、宗教の大きな流れとは切っても切れない関係なのだなぁ。

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    2021年10月09日
  • 名画の読み方―――世界のビジネスエリートが身につける教養

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    まさかのフルカラー。絵はすべて高画質で印刷されており、目を近づけて見ても細部までじっくり観察することができる。ページをまたいで絵が印刷されている箇所も多いが、本を十分に開いて鑑賞できるよう製本されているのも好印象である。著者の木村氏の上品で明快な文章に加え、細々とした内容(アトリビュート等)は表にまとめられており解りやすい。さらに各章毎の見開きがかっこいいのだ。本書は知性とセンスに溢れ、絵画鑑賞の楽しみ方を教えてくれる良書である。

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    2021年04月13日
  • 世界のビジネスエリートは知っている ルーヴルに学ぶ美術の教養

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    絵画の「見方」「感じ方」ではなく「読み方」を解説した一冊

    作品からさまざまなメッセージや背景を読み取るにはもっと勉強が必要だなと感じた

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    2020年08月02日
  • 名画の読み方―――世界のビジネスエリートが身につける教養

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    古典的美術(宗教画、寓意画、神話画、風俗画、風景画、静物画)の見方が一気に変わりました。今までは、味わうという感覚でしたが、実は理解する、ものであるという面白さを知りました。
    また、一枚の紙にどういった登場人物、物、風景をどういう論理で収めていくか、どうか見合わせるか、ストーリーを構築するか、等、ビジネスの思考にも通ずるところを強く感じました。

    久しぶりに何度も読み返して”覚えたい”本です。

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    2020年07月03日
  • 世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」

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    「美術は見るものではなく読むもの」

    西洋美術の変遷を時代ごとに追いながら
    その様式の特徴だけではなく時代背景や人物像を
    紹介してくれるおかげで多くの学びがある一冊。

    芸術好きなら聞いたことのあるアーティストの名前が沢山でてくるが、一人ひとりポイントを抑えて簡潔に説明してくれるおかげで、自分の知識が浅かった部分が可視化される。

    "18世期の女性の肖像画で、目尻に描かれている黒い斑点を見つけたら、加齢によるシミではなく「つけぼくろ」だと思ってください"

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    2020年04月12日
  • 世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」

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    絵画を「読む」という観点で書かれた本。
    当時の出来事、政治、経済、人々の傾向など社会と関連させて絵画作品や画家についての知識が得られる一冊である。
    絵画作品は宗教との繋がりもあるため、当時の宗教的な情勢も含めて知識が得られた。
    ただ作品について知るのではなく、当時の社会背景も知ることで今後より深く絵画を見ることが出来ると思われる。
    個人的にはとてもためになる本だった。

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    2020年02月14日
  • 人騒がせな名画たち

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    なんと言っても、名画がカラーで載っている! これだけで買い。
    西洋絵画の見方をやさしく教えてくれる。まず、絵画ジャンルのヒエラルキー。
    歴史画>肖像画>風俗画>風景画>静物画

    この歴史画の中に、宗教画と神話画・寓意画が含まれていて、2章を割いて解説がある。
    この本を読む前に、古事記の本や神話についての本を読んでいたので、非常に興味深く読む事が出来た。

    「モナ・リザはなぜ斜め前を向いているのか?」では、15世紀より前のイタリアでは、横向きの「側面像」が古代ローマを起源とする伝統的な描き方だったものが、経済発展でネーデルラントで起こった肖像画文化により「四分の三正面像

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    2019年09月18日
  • 名画の読み方―――世界のビジネスエリートが身につける教養

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    名画をより深く観たり鑑賞するために、その名画を「読む」必要があると言う。時代背景や書かれているものの意味など、知ると数倍楽しくなりそうです。特に近代絵画以前の絵画鑑賞の見方がガラリと変ります。お勧めの1冊です。あとがきで「後期印象派以降の近代美術と現代美術に関しては、その基礎である古典芸術を把握したうえで、別のアプローチ」が必要と書かれていて、そちらもぜひ読んでみたいものです。

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    2019年06月23日
  • 名画の読み方―――世界のビジネスエリートが身につける教養

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    美術の知識は全くないような状態で読みましたが、中学の美術の授業でも、この本のように歴史的背景と結びつけて教えてくれていたら、もっと早く美術の魅力に気づけていたのではないかと思います。
    中学だとまだ日本史しか学んでいない段階なので厳しいのかもしれませんが。
    特に中学校で学ぶ理系以外の科目は、なぜなのかという繋がりを話せる先生がいたら、興味を持てていたのかなと思いました。

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    2019年06月05日
  • 世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」

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    ネタバレ

    教養という単語にひかれて購入。
    ビジネスエリートってデカデカとかかれると、別にグローバルな仕事をしていないのに意識高い系かと思われそう。

    西洋美術はキリスト教と切っても切り離せない。
    各国の宗教をめぐる対立や政治的な思惑と絡み合って複雑そう…と尻込みしていたけど、体系立てて書かれているので、理解しやすい。
    絵がモノクロなものも多いが、世界でいちばん素敵な西洋美術の教室はフルカラーかつこれも古い時代からの作品から掲載されているので、カラーで絵を見て、これを読んで時代背景を理解するのがわかりやすくてオススメ。

    ●古代ギリシャ…アテネを中心とした美=善という考えの文化。ギリシャ神話の神々も美を好

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    2019年04月20日
  • 名画の読み方―――世界のビジネスエリートが身につける教養

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    聖人や神々を見分けるためのアトリビュート(持ち物)

    プリマヴェーラは寓意画。歴史画の中で寓意画が最も高貴とされる。

    カンヴァセーションピース(団欒肖像画)

    オランダ風俗画
    教訓的メッセージ
    水差しは純潔を示し、楽器は性行為を示す

    雅宴画、ロココ絵画

    ファーストネームで呼ばれることは、美術史では名誉

    古典美術と、現代美術を同じ論点からは記せない
    古典的アプローチは19世紀前半まで
    19世紀後半に、美術の近代化とジャンルのヒエラルキーが崩壊する

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    2019年03月21日
  • 人騒がせな名画たち

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    ネタバレ

    読書記録です。

    「怖い絵」から著者の作品にハマってます。同じ絵でも観る視点が変わるだけで、こんなにもいろいろな意味を持つのか…と毎度感心させられるので、ワタシ的にはいつも高評価なのです。
    電気もガスも無い、今では考えられないぐらい不便な時代に時間(人生)をかけて「画布に向かってなぜこの絵を描いたのか」。その一端を知ることで、込められた思いや執念も観えるような気がします。

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    2019年02月03日