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美術が万年3の私でも楽しく読めました!
教養として絵画を学びたくて手に取ったのですが、美術館などに行きたいと思うきっかけになりました!
絵画をまだ何も知らない人、あまり興味ない人にオススメです
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なんと言っても、名画がカラーで載っている! これだけで買い。
西洋絵画の見方をやさしく教えてくれる。まず、絵画ジャンルのヒエラルキー。
歴史画>肖像画>風俗画>風景画>静物画
この歴史画の中に、宗教画と神話画・寓意画が含まれていて、2章を割いて解説がある。
この本を読む前に、古事記の本や神話についての本を読んでいたので、非常に興味深く読む事が出来た。
「モナ・リザはなぜ斜め前を向いているのか?」では、15世紀より前のイタリアでは、横向きの「側面像」が古代ローマを起源とする伝統的な描き方だったものが、経済発展でネーデルラントで起こった肖像画文化により「四分の三正面像」が生まれ、これがレオナルド・ダ・ヴィンチに影響を与えているというのも、平行でレオナルド・ダ・ヴィンチ本を読んでいると倍楽しめる。
この本は、色々な他の本と組み合わせて読むと楽しい。 別の本を読んで再読しても新鮮な感じを受ける事ができる点で良い本。
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読書記録です。
「怖い絵」から著者の作品にハマってます。同じ絵でも観る視点が変わるだけで、こんなにもいろいろな意味を持つのか…と毎度感心させられるので、ワタシ的にはいつも高評価なのです。
電気もガスも無い、今では考えられないぐらい不便な時代に時間(人生)をかけて「画布に向かってなぜこの絵を描いたのか」。その一端を知ることで、込められた思いや執念も観えるような気がします。
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それぞれに興味深く、絵を「読む」というアプローチが、私にとっては新しかった。
中でも、ルノワールの「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢の肖像」(「小さなイレーヌ」)。
モデルの少女の生涯が印象的だった。
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なるほど、絵を見るにしても、その背景とか絵の中に隠れた意味を知った上で鑑賞するのでは、きっと記憶も違うと思った。
本の表紙を飾るのはフラゴナールの「ぶらんこ」。
制作された1767年当時、ぶらんこに乗ることは性行為を意味したそうで、片方の靴が脱げているのは、貞節の喪失を意味している。暗くて判りにくいがスカートの中を覗いているのが愛人。腕を立てているのは性的興奮を表している。ぶらんこの後ろで綱を引く初老の男性が彼女の夫。左上で口に指を立てているキューピットは「内緒」と囁き、娘の背後の童子は、事の成り行きを見守っていると、、、
そこまでは読みきれないな。
また知りすぎると逆に興ざめしてしまうところも出てくるかな。
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タイトルの『人騒がせ』か
どうかは分からなかったですが、
絵画の裏に隠された画家の意図を知るのが
好きな方にはおすすめ!
知名度が絶妙な絵画ばかりで良かったです!
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名画に隠された面白い話を知ることができて面白かった。こういった細かい知識を積み重ねていくことで、美術作品を楽しめるようになっていくと思う。
ただ、自分の知識が無いだけかもしれないが、もっと「凄い、、、」となるような話が欲しかったなー、とも思った。
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コンパクトに画家の人生を旅するような本。
絵画の奥にあるものを知ることで、作品自体により興味がわく。
しかし、数奇な運命に生きた人がなんと多いことか。
ゴッホ以外の画家の生涯はあまり識らなかっから、読めて良かったと思う。
ミレー「タネを撒く人」もドガの「エトワール」もタヒチを描いたゴーギャンに対する見方も変わるかもしれないね。
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中野京子さんの美術エッセイばかり読んでいるので、たまには他の著者の目線を取り入れたい。
セザンヌは内向的で極端な潔癖症、妻ができても子供ができてもそれを父に言い出せず、バレちゃったあとは父からの仕送りを半額に減らされて…と、なんだか急に身近に感じてしまった。なんなら愛しさすら感じる。
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名画のトリビア集
奥深さと前提知識の多さがお茶道ぽい。上流の遊び。
「美術は見るものではなく読むもの」という視点。
“西洋絵画は伝統的に、感性に訴えるよりも理性に訴えることを重視。
・その絵が描かれたのはどんな時代だったのか
・社会では何が善で何が悪だったのか
・美術界の勢力図はどのようなものだったのか
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いま、興味があるので一気に読めました。
時代順にしてくれたらいいのに、
と思いましたが、
巻末に画家の年表があります。
そして地図もついていました。
おかげで色々考えを深める事ができました。
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超有名作品とのことだったが、あまり知らない作品や画家もいて、浅学なことを自覚した。年表や地図があったのが、分かりやすかった。また当時の社会情勢などが詳しく書かれていて、絵の背景が想像しやすかった。エピソードについては「怖い絵」などで、すでに知っていることも多くあった。あまり印象に残らない文章だった。
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話題になった数々の名画の謎に迫る一冊。
人騒がせ、と言うより「名画とその画家に隠された裏話」とかの方がしっくりくるかも。
下記、気になった箇所のメモ
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絵画を見るものではなく、読むものだと説く内容。
表面的なことでなく、作成された意図や背景を知ることで絵画が別の意味を持っていく。
とても、面白い。
農民画家のブリューゲルが農民の味方ではなかったとは知らなかった。
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西洋名画にまつわる小噺を紹介する本.
「人騒がせな」というのは特に意味がなく,名画やそれを書いた人それぞれにエピソードがあるんですよというのにとどまるのみ.
「日本では美術史と美術評論の線引きが曖昧.名画やそれを書いた人を神格化しがち.」
ー>確かに.
「美術品を見るのではなく読む(時代背景,意図,ヒエラルキー,倫理,社会etc)」
ー>
こういう絵画を見る(読む)のってリテラシーがいるね.
自分にはそれがないことに気づいたからだからこそ最近こう言うものに興味を持ち始めたのかもしれない.無知の知
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「これが写っているのはこう言うことを暗示します」といわれても夢占い,心理テストみたいだな...と思いつつ,説明されればなるほど,と思うし知っていれば絵を見る楽しみが増えるのは間違いなさそう.
水差しは聖母マリアの処女性を象徴
玉ねぎは媚薬を暗示etcetc
18世紀の絵画->ぶらんこは性行為を意味.
⇨性関係おおいなw
セネカの最後の絵は
・キリスト教でタブーな自害をさせないために医者に血管を切らせた
・セネカのポーズのもとになった石像?は「アフリカの漁夫」というらしい...
ジャン=バティスト グルーズの絵.すごい
日本の天皇家には苗字がない へー
ナポレオンの絵はプロパガンダ絵
17世紀オランダの絵で「笑顔」は自己抑制ができてない証⇨きびしいなあ
裸体を描くには歴史画であるという言い訳が必要だった
バレエ鑑賞=男が愛人の品定めをする場所だった
ゴーギャン,ゴッホの生涯,壮絶だ...
Posted by ブクログ
なるほど・なるほど~女中(メイド)は性の象徴・靴を脱いだりブランコに乗ったり楽器を弾くのも・タマネギは強精剤・瓶は純潔の象徴でそれが割れていると言うことは・ミレーが農民を描いたのはジャンル変えのためで売れたのは日本やアメリカ・笑顔は自己抑制の欠如・女性は男性の裸体を描きたくてもモデルを与えられなかった・フェルメールが描く女性も性欲の対象・ドガが描いたバレエの絵はブルジョワの愛人捜し・ゴッホ兄弟の錯乱・パリで認められなかったゴーギャンはタヒチを理想化して描く~よく知らないと分からないねぇ
Posted by ブクログ
本としては読みやすかった。
絵は読むものってことの意味がよく分かった。
けど、読んでみて内容にはショックを受けるものが多かった。
全ての絵が、画家の思うままに、美しく表現されているものだと思っていたばかりに、さまざまな絵画の裏話やその時々の時代背景には驚きだった。
本書で取り上げられていた絵画がそうであったからであるかもしれないが、風俗的な意味合いを含む絵画が庶民には人気だったとあった。
世界の芸術には、これほど地獄的なものが入っていたとは。。
Posted by ブクログ
抽象的な芸術論ではなく、作家の個人的なエピソードや時代背景をメインに語られているので読みやすい。
印刷があんまり良くなくて、絵の暗いところや細かいところが見にくいので、ネットで画像を探しながら読むといいと思う。
Posted by ブクログ
作品とその時代の関係性だったり、美術界のヒエラルキー、画家が抱えていた問題等々が簡潔に纏められた本。
有名画家と作品ばかりが紹介されているから、西洋絵画に詳しくない人でも取っ付きやすい。冒頭【はじめに】でも著者が「『超有名作』を選びました」と申しているので間違いない。とはいっても、今日まで「『モナリザ』と『ゲルニカ』ぐらいしか分からん」という人には、初めて見る作品ばかりかもしれない。まあ最近は、怖い絵とかツイッターの例のハッシュタグが流行ったから、そんなに「全然知らない分からない」人は少ないのかな……?
個人的には既知半分、未知半分だったので良い勉強になりました。巻末の【[MAP]画家と作品のゆかりの地】も有り難かった。