木村泰司のレビュー一覧

  • 人騒がせな名画たち
    それぞれに興味深く、絵を「読む」というアプローチが、私にとっては新しかった。
    中でも、ルノワールの「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢の肖像」(「小さなイレーヌ」)。
    モデルの少女の生涯が印象的だった。
  • 美女たちの西洋美術史~肖像画は語る~
    外見の理想化ばかりしてモデルの内面を描くことができなかったことに対して、美術史でヴィンターハルターに厳しい評価が下るのは致し方ないのかもしれません。

    「名画の言い分」の木村氏の最新刊。美術も歴史もどちらもお腹いっぱい堪能できる一冊だ。冒頭のヴィンターハルターは、あの有名なエリザベートの肖像画を描い...続きを読む
  • 名画という迷宮
    一生を慎ましく暮らした人もいれば宮廷画家となり名声を得た後降りた人、逃げた果てに助からずなくなってしまった人、外交官と画家を両立し華々しい人生を謳歌した人…本当に様々で人生ドラマを見ているみたいに面白かった。
  • ゴッホ
    「有名な『ひまわり』をはじめとして、小学校の教科書にも多くの作品が掲載されている画家フィンセント・ファン・ゴッホ。一度見たら忘れられない彼の傑作の数かずは、どのようにして生みだされたのか? 生涯を通して固く結ばれた弟・テオとの絆、報われぬ恋、理想と挫折、そしてパリでの開花など。魂の画家とも呼ばれるゴ...続きを読む
  • 人騒がせな名画たち
    なるほど、絵を見るにしても、その背景とか絵の中に隠れた意味を知った上で鑑賞するのでは、きっと記憶も違うと思った。
    本の表紙を飾るのはフラゴナールの「ぶらんこ」。
    制作された1767年当時、ぶらんこに乗ることは性行為を意味したそうで、片方の靴が脱げているのは、貞節の喪失を意味している。暗くて判りにくい...続きを読む
  • ゴッホとゴーギャン ──近代絵画の軌跡
    タイトルの2人だけでなく、
    印象派からピカソまでの、
    特に我々日本人が一番好きな時期における
    西洋美術の流れがよく理解できました。
  • 世界のビジネスエリートは知っている ルーヴルに学ぶ美術の教養
    今まで美術館に行っても綺麗だなーという気持ちにしかなっていなかったので、序章だけでも勉強になった。背景を理解することで深く作品を味わえることがわかった。
  • 世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」
    ・美術を知ることは、その国の歴史や文化、価値観を学ぶことでもあるのです。

    ・ギリシャ人にとって人間の姿は、この神から授かったものであり、美しい人間の姿は神々が喜ぶものと考えていました。「美=善」という信念・価値観があった。
    ・ギリシャの男性に兵役の義務があった。つまり、体を鍛えることはギリシャ人男...続きを読む
  • 世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」
    西洋美術史の流れがとても分かりやすい。現代アートは好きだが西洋画の知識はほとんどなかったためこの本を選んだ。ギリシャ美術から19世紀までの歴史が書かれている。その時の時代背景、宗教が美術に影響していることがよく分かる。美術を教養として身につけることの重要性が分かったと同時に自国への理解を深めていきた...続きを読む
  • 人騒がせな名画たち
    タイトルの『人騒がせ』か
    どうかは分からなかったですが、
    絵画の裏に隠された画家の意図を知るのが
    好きな方にはおすすめ!

    知名度が絶妙な絵画ばかりで良かったです!
  • 世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」
    美術の潮流を大まかに理解できた。
    それぞれの背景や宗教との関係、対立などが大事であると感じた。
    また昔は庇護してもらい、それぞれのグループを作っていた。
    フランス古典主義と新古典主義 と ヴェネツィア派とロココとロマン主義 の対立 の構図は面白かった。
  • 世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」
    出勤前のテレビ東京のモーサテ『リーダーの栞』コーナーで、文明堂の社長が紹介していたのを見て即購入。
    ビジネス書ですが堅苦しくなく読みやすい。世界の歴史と西洋絵画との関わりや移り変りが、わかりやすく頭の中も整理されてとても面白かったです。
  • 世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」
    今まで見てきた絵画の意味を俯瞰で捉え直すことができて、ビジネスエリートからは程遠い私にとっても面白かった。

    ただ、紀元前からの歴史を扱っているがために、それぞれの時代、絵画に対する説明はあっさりしている。
    自分の好きな画家の絵について、もう少し深く知りたいなと思った。
    つまり、入門書としてはきっと...続きを読む
  • 世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」
    西洋美術が体系的に学べて勉強になった。原田マハをきっかけに美術に興味を持ったが、やはり美術は歴史の背景や画家の人間性など学んでから見るとより面白い。元々、印象派がやはり好きだかロココ絵画も面白いなぁと。その他にはロマン主義のドラクロワも見てみたい。印象派はやはりルノアール!でもマネの絵も最高です。と...続きを読む
  • 人騒がせな名画たち
    名画に隠された面白い話を知ることができて面白かった。こういった細かい知識を積み重ねていくことで、美術作品を楽しめるようになっていくと思う。

    ただ、自分の知識が無いだけかもしれないが、もっと「凄い、、、」となるような話が欲しかったなー、とも思った。
  • 世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」
    ビジネス的要素がほとんどなく、シンプルに西洋史と美術史を分かりやすくまとめてくれていて、世界史も美術もすごく苦手な自分にはピッタリでした
  • 世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」
    『13歳からのアート思考』に続き、自分の中での美術シリーズ。
    歴史的な背景で、なぜそのような美術が発展したのかを説明してくれている。もう少し世界史が頭に入っていないと少々厳しい。
    巻頭の美術様式年表はとても簡潔で、初心者にはこれだけでも手元に置いておく価値はある。
    そろそろ本物を見に行きたいところ。...続きを読む
  • 世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」
    最近ビジネス書や自己啓発本を読む事が多く、内容もマンネリ化してきたため、毛色を変えて美術史に目を向けてみた。個人的に世界遺産が好きで資格も持っているが、美術に目を向けた事がなかったので本書を手にした。

    [before]
    特に美術に関しての知識や教養はなく、有名な人しか知らない上に、作品の背景につい...続きを読む
  • 世界のビジネスエリートが身につける教養「西洋美術史」
    欧米人にとって美術は感じるものではなく読むもの、というのは自分にとっては新鮮な視座で、発見と気付きの多い一冊でした。
    これまで、世界史を勉強しているとちょいちょいコラム的に差し挟まれる文化史としてしか「美術史」を勉強する機会はなかったなぁ。
    「美術史」という一教科として日本の教育の中で定着して欲しい...続きを読む
  • ゴッホとゴーギャン ──近代絵画の軌跡
     2019年11月に日本で公開される英仏米合作映画『ゴッホ 永遠の門』を視聴する前提知識として読むことにした。
     印象派の登場で大きく動いた西洋美術が20世紀に歩を進めるまでの道程を、特に後期印象派、ゴッホとゴーギャンを中心に紹介してゆく本。西洋美術史は大学時に一コマ受講していたが、大分忘れていたの...続きを読む