古文と漢文 ――書き言葉の日本語史

古文と漢文 ――書き言葉の日本語史

ビジネス・実用
1,056円 (税込)

5pt

古い文と書いて、「古文」。平安時代と江戸時代では、数百年を隔てているのに、なぜ『源氏物語』と『奥の細道』は同じ文法で読めるのか。また、昔の中国の文章である「漢文」。なぜレ点などの印までつけて、「中国語」を「日本語」で読もうとするのか。「そういうものだ」と思って学んできた「古文・漢文」という教科は、たびたび要不要の議論の的となるが、それぞれの主張の前提が一致していない。そもそも古文とは何か。漢文とは何か。書き言葉の日本語史を精緻に解き明かし、議論の基礎を供する。

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  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    学術・語学 / 教育
  • 出版社
    :
    筑摩書房
  • 掲載誌・レーベル
    :
    ちくま新書
  • タイトル
    :
    古文と漢文 ――書き言葉の日本語史
  • タイトルID
    :
    2180776
  • 電子版発売日
    :
    2026年03月11日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    4MB

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古文と漢文 ――書き言葉の日本語史 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    田中草大「古文と漢文」(ちくま新書)
    古文は単に古い文章ではなく、平安・鎌倉期に確立した古典文法に則った文章だという。室町時代、江戸時代の文章も古典文法に則っている限りは古文である。一方で狂言などに保存されている室町の話し言葉、キリシタン版文書にある戦国の話し言葉、江戸の戯作の会話文などは古文ではなく、遥かに現代文に近い。
    漢文は中国古典を日本語で読もうとして訓読したことから始まり、その訓読の文章が古文にも大きな影響を与えた。また江戸期の候文は漢文の知識が無くても公式的な文章を書くための発明だという。
    日本語の書き言葉と話し言葉がそれぞれどのように変遷してきたのかが多くの例文で示され、興味深い。

    1
    2026年03月21日

    Posted by ブクログ

    古文とはなにか?漢文とはなにか?
    それらの定義・扱われ方・変化の歴史が解説されていて、非常に興味深かった。
    書き言葉 (古文) が平安時代から明治時代に至るまでかなり統一的な文法で使われていたというのは驚きですね。

    0
    2026年08月09日

    Posted by ブクログ

    古文、漢文の授業が必要かそうでないか以前に、オレら古文も漢文も、その正体知らんやん。という驚きの事実を突きつける。まぁおちつけ。順に説明したるから、というたいへん親切な1冊。古文というのは、古い日本語ではなく、「書き言葉」であるということ。漢文は中国語を日本語として読むにはどうすりゃいいのというところから始まり、しまいには語順まで日本語化して候文までつくってしまうようになる。古文、漢文といっても歴史上の変遷があり、いろんなレイヤーがあり、工夫があったのだというところがすごくわかりやすく書いてある。勉強になりました。

    0
    2026年08月08日

    Posted by ブクログ

     漢文の学習については定番の批判がある。それを国語の授業で学習する意義があるのか。それを学んでも中国人と会話することはできない外国語を日本の古語で読むことにどのような意味があるのかと。
     本書はその反論をする支えになる。私たちが使っている日本語は実は漢文訓読の実践の末にできたものである。本来外国語であった古代中国語を漢字の両義性を用いて何とか読解するという祖先の苦労が、実は現在の日本語を形成したのである。そのことを理解させてくれる。
     漢文を学習することは古代中国の文化を理解するだけではなく、それをなんとか理解しようとした先人の努力に加え、その時々の情念を表記する手段として日本人がどのような判断をしてきたのかを知る手がかりとなる。
     古典の学習に大しては批判的な人も多いと聞く。私たちの思想の原点である日本語の背景史を知らずして私たちは前に進めるのだろうか。そう考えてしまった。

    0
    2026年05月28日

    Posted by ブクログ

    古文漢文不要論はしばしば盛り上がるが、そもそもその議論に参加している人達は賛成派含めて正しく古文漢文を理解しているのだろうか?という問題意識から始まって、古文漢文とは何なのか?を徹底的に解説してくれる本

    古文≠古典であり古典≠古文でもある、というまとめや、漢文という「表記法」は古文に含まれるという見方など、学校で習った古文漢文の知識を丁度よく拡張してくれる箇所(「ヲコト点」とか)も多いため、その部分だけ読むのも良いと思った

    それに加えて、発展として古文の変遷や漢文の受容など興味の引かれるテーマ・疑問も論じられており、非常に満足感が高かった

    個人的に面白かったのは、「古文」とはすなわち平安時代の文法であるが、なぜそれが明治時代にわたってまで用いられたのか、口語は変化していて他の時代の文法もあったはずだがなぜ「平安時代文法が選ばれたのか」という問いに、九世紀に発明された「仮名」をキーワードに答えていくところ

    何かに賛否を表明する際にはそのものについて正しく理解していなければならないということを改めて、学校で履修した古文漢文というテーマを通じて認識した

    0
    2026年09月18日

    Posted by ブクログ

    古文と漢文について、豊富な事例を基に分かり易く解説している面白い著作だ.古文が平安時代から明治時代にかけて多く変化していないことには驚いた.漢文が「訓読を基盤にして日本語を中国語式に書く」と定義されていたが、なるほどと思った.古文を基にした文語文は、理科系の論文、商用文、法令に今でも残っていることも驚きだ.候文は今でも時々見るが、年賀状で「旧年中は一方ならぬ御厚情を蒙り難有奉存候 今年も相変らず御交誼に預り度御願申上候」と書くともらった方はどう感じるか.

    0
    2026年08月17日

    Posted by ブクログ

    タイトルのとおり、古文、漢文とは何かということと、古文、漢文の取り扱いの歴史が分かりやすく解説されている。
    両者とも書き言葉ということを改めて確認できた。基本的には平安時代の話し言葉が明治に至るまで書き言葉として使われ続けたというのはとても興味深い。
    候文は変体漢文の一種であり、文法知識をあまり必要とせずに書くことのできる文体だったという捉え方も知ることができた。

    0
    2026年07月20日

    Posted by ブクログ

    読みやすい!
    高校生、大学生など、古文ってなんぞや?と疑問や関心を持ち始めた方に、ぜひ読んでいただきたい。

    自分の中でも、知っていることと知らないことのバランスが良くて、とてもタメになりました。

    話し言葉と書き言葉の変遷
    「せよ!」が今日でも用いられる理由、「しろ!」との違い
    和漢混淆文ってなんだ

    この辺りを自分用には残しておきます。

    0
    2026年05月17日

    Posted by ブクログ

    良い。速く読んでも今までなんとなく分かっていたことが整理され、ゆっくり読めば知らないこと例えば訓読は日本以外でも行われたことを知ることができる。
    1箇所、詠嘆のナリのところが勉強不足でよくわからなかったので後で読み返そう。

    0
    2026年05月01日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     国語の先生が、当たり前ではないかと切り捨ててしまうかもしれないけど、内心うまくは説明できないなぁというところを、非常に端正にしかも深く説明してくれる。
     古文教材というのは、古典文法に則った書き言葉で書かれた文章だというのは、本当に分かりやすい説明だ。

    0
    2026年04月04日

古文と漢文 ――書き言葉の日本語史 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    学術・語学 / 教育
  • 出版社
    :
    筑摩書房
  • 掲載誌・レーベル
    :
    ちくま新書
  • タイトル
    :
    古文と漢文 ――書き言葉の日本語史
  • タイトルID
    :
    2180776
  • 電子版発売日
    :
    2026年03月11日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    4MB

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