海外小説作品一覧

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  • 雪の女王 アンデルセン童話集
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    ◎社会現象を巻き起こした大ヒットアニメーション『アナと雪の女王』の原点! アンデルセンの『雪の女王』を文庫化!◎あなたは大切な人だから――必ず助ける! 凍った心を救うのは、一途な愛。真実の愛と勇気、一途な思い……普及の名作に込められた感動体験をいま、あなたにお届けします!◎〈『雪の女王』あらすじ〉あるところに、カイという少年とゲルダという少女がいました。ふたりは大の仲良し。ある日、悪魔の作った邪悪な鏡のかけらが、カイの目と心臓に刺さります。その日から、優しかったカイの性格が一変しました。ある雪の日、ひとりでそり遊びをしていたカイの前に〈雪の女王〉が現れます。雪の女王はその冷たい魅力でカイをとりこにして、連れ去ってしまいました。ゲルダは大切なカイを探すため、世界の果てに旅立つ決意をします。果たして、ゲルダはカイ少年に再びめぐりあえるでしょうか? そして、失われた少年の優しい心をとり戻せるのでしょうか……?◎〈収録作品〉『雪の女王 七つのお話でできたものがたり』『人魚姫 リトル・マーメイド』『親指姫』『雪だるま ~スノーマン~』『おまめのプリンセス ~えんどう豆の上に寝たお姫さま~』『雪の花 ~スノードロップ~』[著者プロフィール]ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 1805年4月2日、デンマークのフューン島に生まれる。修繕屋を営む父親と洗濯婦の母親に育てられるが、家庭は大変貧しかった。しかし、貧しくとも心は豊かであれ、との父親の教えと影響で、幼少の頃より文学や演劇に興味をもっていた。1816年、14歳の時に、歌手・俳優を目指し、わずかばかりのお金を手にし、デンマークの首都コペハンーゲンに旅立つことを決心する。しかし、下層階級の出身であり、お金もなく、なかなか夢は叶わなかった。だが、アンデルセンはそんな境遇にも絶対に諦めることなく、様々なことにチャレンジする。その情熱と意欲を買った支援者によって、基礎教育・高等教育を受けられることとなる。文才はたちまち現れ、1835年に『即興詩人』『子どものための童話集』を刊行し、作家・詩人としての地位を確立する。以後、1875年8月4日に没するまでに、生涯を通じて156編の童話を書きあげた。彼の作品は、世界中の100ヵ国以上の言語に翻訳され、今なお愛読されている。また、デンマークの国家的象徴として、同国に多大なる観光収入をもたらしている。
  • 母なる夜
    4.5
    第二次大戦中、ヒトラーの対米宣伝に携わった劇作家ハワード・キャンベルの真意とはなにか?   第二次大戦中、ヒトラーの擁護者として対米宣伝に携わった劇作家ハワード・W・キャンベル・ジュニア--はたして彼は、本当にアメリカの裏切り者だったのか? 鬼才ヴォネガットがたくまざるユーモアとシニカルなアイロニーに満ちたまなざしで、自伝の名を借りて描く、時代の趨勢に弄ばれた一人の知識人の内なる肖像。
  • ハバナの男
    4.0
    1958年、独裁者バティスタ治下のキューバ――冷戦下の諜報網が幾重にも交錯する中で、スパイに仕立てあげられた平凡なイギリス人ワーモルドの行く手には? 痛快無比の傑作スパイ・パロディ
  • 青ひげ
    4.0
    元画家の秘密をめぐる物語を、巨匠がシニカルかつ温かく描いた感動長篇 わたしはラボー・カラベキアン。亡き妻の大邸宅に孤独に暮らす老人だ。かつては抽象表現派の画壇で活躍したこともあったが、才能に限界を感じて今では抽象画のコレクターに甘んじている。そんなある日、若くエネルギッシュな女性が現われ、わたしの人生も大きく変わることになった。彼女は、わたしが誰一人入らせない納屋にいったいどんな秘密があるのか、興味を示しだしたのだ……人類に奇跡を願い、奇才が贈る感動長篇
  • シャーロック・ホームズ最後の挨拶
    4.0
    血の入ったバケツ、黒焦げの骨……「ウィステリア荘」でホームズは『グロテスクなものから恐怖へは、ほんの一歩なんだよ』と言う。その他、ホームズが瀕死の床に伏せる「瀕死の探偵」など7編を収録。表題作「最後の挨拶」は、ホームズの隠退からかなりたった第一次世界大戦直前の話で、60代になった二人がふたたびイギリス国家のために活躍する。
  • 李白 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典
    4.7
    大酒飲みだった李白は、酔っていても、たちどころに立派な詩を書き上げたといわれています。月や鳥とも仲良くできる風流人であり、あけっぴろげで痛快な詩が多く、ヨーロッパにもファンが多い。
  • ほしいあいたいすきいれて
    3.0
    1巻660円 (税込)
    神様、お願いします。どうかどうか、今日、生理が来ませんように。せめて、一回だけでも吉井さんとセックスしてから――。吉井さんはいい人ぶるのが得意だから、セックスがなくても私に会いに来てくれる。でもやっぱり私はわかってる。私と吉井さんはセックス以外でもお互いを求めているけど、でもセックスがもし何かの理由でなくなったら二人はもう会わない……。「こういう男、いるんだよなあ」と選考委員の角田光代さんを唸らせた、第4回R-18文学賞大賞受賞作「夏がおわる」のほか、切ない気持ちが爆発する官能度200%の表題作を収録。

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  • スペイドという男
    -
    「マルタの鷹」で颯爽と登場したサム・スペイドを主人公にすえた短編「スペイドという男」と、コンティネンタル探偵社の名なしの探偵「私」(コンティネンタル・オプ)が活躍する「クッフィニャル島の夜襲」「つるつるの指」「誰でも彼でも」「暗闇の黒帽子」「フェアウェルの殺人」の6編を収めたハメット短編集。
  • ハーディ短編集
    3.0
    不幸な人間たちをあやつるのは、愚鈍なる運命とサイコロを振る「時」の二者にほかならない――。「妻ゆえに」「幻想を追う女」「わが子ゆえに」「憂欝な軽騎兵」「良心ゆえに」「呪われた腕」「羊飼の見た事件」「アリシアの日記」の8編を収録。
  • ホーリー・カウ
    -
    『Xファイル』主演俳優、衝撃の小説処女作。  主人公はなんと、お年頃の雌牛!農場で平和に暮らしていた彼女が、やがて訪れる自分の運命を知り、意気投合した豚・七面鳥とともにそれぞれの楽園を目指して国外脱出へ。果たして彼らは理想郷へとたどり着けるのか!?  一見お気楽&荒唐無稽、実は社会への風刺と皮肉がたっぷり。2016年にはアメリカで新シリーズの放映が開始した超人気SFドラマ『Xファイル』のモルダー捜査官の、意外すぎる小説家デビュー作!
  • 杜甫 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典
    5.0
    若いときから各地を放浪し、現実の社会と人間を見つめつづけた杜甫の詩は、古くから日本に紹介され、さまざまな影響を与えてきた。努力の人といわれる「詩聖・杜甫」の詩の世界は情熱と繊細さにあふれている。
  • 大追跡(上)
    3.8
    巨匠クライブ・カッスラー、最後の単独執筆長編! 20世紀初頭を舞台に、当時の最新メカ総登場で、全米を股にかけた追跡劇がはじまる。 探偵 アイザック・ベル、最強最悪の強盗殺人犯に挑む! 20世紀初頭のアメリカ。西部一帯の銀行で、冷酷無比な強盗殺人事件が頻発していた。犯人につながる証拠はない。政府の要請を受けた“ヴァン・ドーン探偵社”は、通称“強盗処刑人”の逮捕にエースのアイザック・ベルを差し向けた。捜査を開始して早々、ベルのもとに正体不明の美女が現われ、ソルトレイクシティではまたもや銀行が襲われる。捜査は難航した。しかし、ベルは同僚とともに新しく手に入れたわずかな証拠から犯人の拠点をサンフランシスコと断定。犯人を罠に掛けるべく新聞に偽の情報を流すのだが―。
  • 囚われのエスカペード
    3.0
    真夜中シリーズの著者が放つ、新・三部作「私のビリオネア」完結編! が「君がどこにいたって、俺が必ず迎えに行く」。世界有数の敏腕ボディガードと、類まれなる才能を秘めた美しい女性の突然の出会い――。 ボディガード会社の社長ベネットは実際の任務からは退いていたが、大物ヘッジファンドのオーナーからのたっての依頼で、その娘のエルを直接警護することになる。ロシアマフィアから身を隠すために始まった二人きりの潜伏生活で、彼はエルの美貌だけでなく天才的な頭脳にすっかり骨抜きにされてしまう。できることなら、このままずっと一緒にいたい。しかし、事件の解決とともに別れのときは近づき……。愛と欲望と危険とがロンドンの夜に溶けあう、官能ロマンティックサスペンス!
  • 追憶のマスカレード
    3.0
    真夜中シリーズの著者、リサ・マリー・ライスが放つ、新・三部作の第二弾! 愛し合いながらも別れを選んだふたりが再会した場所は、ヴェネツィアの仮面舞踏会。それは甘くて危険な夜の始まりだった……。 世界中で人気の真夜中シリーズから独立した「私のビリオネア」三部作は、ヨーロッパの魅力ある都市を舞台に繰り広げられるストーリー。この二作目は、イタリアの水の都ヴェネツィアで、かつての恋人との再会から始まる。 貧乏学生だったカルビンは世界有数の大富豪となって、愛しながらも別れてしまったアーニャと偶然会う。再会した喜びもつかの間、誘拐されるアーニャ。「きみと出会えた奇跡をもう絶対に離さない!」と心に決めたカルビンは、彼女を取り巻く陰謀や策略からアーニャを救い出すために……。
  • 魅惑のシャレード
    4.0
    大人気「真夜中シリーズ」のリサ・マリー・ライスが贈る、ファン待望の新・三部作の第一弾! ひと目みた瞬間にわかった、きみに出会う運命だったと――。欲望のパリの空に熱く燃え上がる、官能ロマンティック・サスペンス! 美術館キュレーターのハーバーは、パリ行きの飛行機で隣り合わせたマークと親しくなる。退屈なビジネスマンと自称する彼が、セクシーで危険な香りを漂わせているのはなぜ? 惹かれあう二人は翌日ルーブル美術館へと出かけるが、そこでテロ事件に巻き込まれる。彼女、そして至宝の芸術作品を助けられるのは、彼の危険な本性だけ……。人気の著者が新たに手掛ける独立三部作。ヨーロッパの魅力ある都市を舞台に繰り広げられる、ゴージャスで危険な「私のビリオネア」の第一部が、華やかに開幕!
  • 詩経・楚辞 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典
    3.5
    結婚して子供をたくさん産むことが最大の幸福であった古代の人々が、その喜びや悲しみをうたい、神々への祈りの歌として長く愛読してきた『詩経』と『楚辞』。中国最古の詩集を楽しむ一番やさしい入門書。
  • カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)
    3.8
    カフカは完成した作品の他に、手記やノート等に多くの断片を残した。その短く、未完成な小説のかけらは人々を魅了し、断片こそがカフカだという評価もあるほど。そこに記されたなぜか笑える絶望的な感情、卓越した語彙力で発せられるネガティブな嘆き、不条理で不可解な物語、そして息をのむほど美しい言葉。誰よりも悲観的で人間らしく生きたカフカが贈る極上の言葉たち。完全新訳で登場。(解説・頭木弘樹)
  • 丘の家のジェーン(新潮文庫)
    4.1
    うららか街の古い大邸宅で、12歳のジェーンは重苦しい生活を送っていた。彼女には父がなかった。頑なな祖母と美しい母は、なぜかそのことに触れたがらない。しかし突然、父からの手紙が届いた。プリンス・エドワード島で一緒に夏を過そうという。こわごわ出かけた彼女は、美しい自然と素朴な人情、そして何より父の深い愛情に包まれ、丘の上の小さな家で目ざましく成長してゆく。
  • インスマスの影―クトゥルー神話傑作選―(新潮文庫)
    3.8
    ラヴクラフトは不遇のままその生涯を閉じた。だが、彼の創造したクトゥルー神話は没後高く評価され、時代を越えて世界の読者を虜にしている――。頽廃した港町インスマスを訪れた私は、魚類を思わせる人々の容貌の恐るべき秘密を知る(表題作)。漂流船で唯一生き残った男が握りしめていた奇怪な石像とは(「クトゥルーの呼び声」)。英文学者にして小説家、南條竹則が選び抜いた、七篇の傑作小説。
  • ある奴隷少女に起こった出来事(新潮文庫)
    4.3
    好色な医師フリントの奴隷となった美少女、リンダ。卑劣な虐待に苦しむ彼女は決意した。自由を掴むため、他の白人男性の子を身籠ることを――。奴隷制の真実を知的な文章で綴った本書は、小説と誤認され一度は忘れ去られる。しかし126年後、実話と証明されるやいなや米国でベストセラーに。人間の残虐性に不屈の精神で抗い続け、現代を遥かに凌ぐ〈格差〉の闇を打ち破った究極の魂の物語。
  • 父と子
    4.1
    農奴解放前後の、古い貴族的文化と新しい民主的文化の思想的相剋を描き、そこに新時代への曙光を見いださんとしたロシア文学の古典。著者は、若き主人公バザーロフに“ニヒリスト”なる新語を与えて嵐のような反響をまきおこしたが、いっさいの古い道徳、宗教を否定し、破壊を建設の第一歩とするこのバザーロフの中に、当時の急進的インテリゲンチャの姿が芸術的に定着されている。
  • 犬の心臓・運命の卵
    3.6
    ヒトの脳下垂体と睾丸を移植された犬が名前を欲し、女性を欲し、人権を求めて労働者階級と共鳴し、ブルジョワを震撼させる(「犬の心臓」)。繁殖力を高める生命光線を浴びて、大量発生したアナコンダが人々を食い荒らす(「運命の卵」)。奇想天外な空想科学的世界にソヴィエト体制への痛烈な批判を込めて発禁処分となった、20世紀ロシア語文学の傑作二編を新訳で収録。
  • ガリヴァ旅行記
    3.8
    船員ガリヴァの漂流記に仮託して、当時のイギリス社会の事件や風俗を批判しながら、人間性一般への痛烈な諷刺を展開させた傑作。
  • 椿姫
    4.1
    椿の花を愛するゆえに“椿姫”と呼ばれる、貴婦人のように上品な、美貌の娼婦マルグリット・ゴーティエ。パリの社交界で、奔放な日々を送っていた彼女は、純情多感な青年アルマンによって、真実の愛に目覚め、純粋でひたむきな恋の悦びを知るが、彼を真に愛する道は別れることだと悟ってもとの生活に戻る……
  • ロビンソン漂流記
    3.8
    難船し、ひとり無人島に流れついた船乗りロビンソン・クルーソーは、絶望と不安に負けず、新しい生活をはじめる。木材をあつめて小屋を建て、鳥や獣を捕って食糧とし、忠僕フライデーを得て、困難を乗りきってゆく。社会から不意に切り離された人間が、孤独と闘いながら、神の摂理を信じ、堅実な努力をつづけてゆく姿を、リアリスティックに描いたデフォーの冒険小説である。
  • 海底二万里(上)
    4.0
    ときは1866年、大西洋に謎の巨大生物が現れた! 異形の〈怪物〉の目撃譚に人々はおののき噂した。白鯨か? 伝説の怪異か? はたまた超自然現象か? 議論が沸騰するなか、アロナクス教授はその正体を暴くため、使用人のコンセイユとともに高速フリゲート艦に乗り込む。それが、驚くべき旅の始まりになるとも知らずに──。少年から大人までをも魅了する海洋冒険ロマンの傑作、新訳。
  • トム・ソーヤーの冒険
    4.1
    ポリー伯母さんに塀塗りを言いつけられたわんぱく小僧のトム・ソーヤー。転んでもタダでは起きぬ彼のこと、いかにも意味ありげに塀を塗ってみせれば皆がぼくにもやらせてとやってきて、林檎も凧もせしめてしまう。ある夜親友のハックと墓場に忍び込んだら……殺人事件を目撃! さて彼らは──。時に社会に皮肉な視線を投げかけつつ、少年時代をいきいきと描く名作を名翻訳家が新訳。
  • 恐怖の谷
    4.1
    ホームズのもとに届いた暗号の手紙。時を同じくして起きた暗号どおりの殺人事件。サセックス州の小村にある古い館の主人が、散弾銃で顔を撃たれたというのだ。事件の背後には、宿敵モリアティ教授の影が垣間見える――捜査に当ったホームズが探り出したのは、20年前のアメリカに端を発する、恐怖の復讐劇だった。推理、冒険、恋、友情を描ききったホームズ・シリーズ最後の長編。
  • もしもを叶えるレストラン
    -
    ちょっぴり痛くて甘い、大人のファンタジー。  47歳の誕生日の前日、パリの裏通りのレストランを訪れたイタリア人女性ミレッラ。その店は「人生の失われたチャンス」を取り戻す場所だという。メニューを開くと、ミレッラの痛い記憶が次々と蘇る。両親と別れた少女時代、20歳のときの束の間の男性との関係、自分の不注意から起きた不幸な事故……彼女が選んだ「やり直したい過去」とは?  女性なら思わず共感してしまう、ちょっぴり痛くて甘い大人のファンタジー。
  • 喪失
    3.0
    2000年北欧推理小説賞受賞作! ストックホルムの32歳の女性ホームレスが、ある日突然、連続猟奇殺人犯として警察に追われることになる。食べ物と寝場所を求め格闘しながら、極限状態に身も心もすり減らし、たった一人で真相に迫っていく……。地方都市の富豪の一人娘がなぜホームレスになったのか? 深い心の傷を負い、絶望と背中合わせに生きる主人公が、逃避の人生を清算し新しい生き方を獲得する過程は大きな感動を呼ぶ。2000年北欧犯罪小説大賞受賞作。
  • わが家への道 ローラ物語5
    3.5
    1894年7月、マンリーとローラは幼い娘ローズをつれて、自分たちの土地を求めて馬車の旅に出る。その時のローラの旅日記と、娘ローズがのちに書いた当時のワイルダー家の生活の記録。

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  • ハイテク艤装船の陰謀を叩け!(上)
    4.5
    グランプリ・レースの轟音につつまれるモナコ公国で恐るべき事件が発生した。国際銀行のシステムに何者かが侵入し、多額の資金が消失したのだ。世界の巨悪と戦ってきた現代の騎士カブリーヨたちも、自社の巨額な預金が行方不明になってしまう。事件の解明に乗りだした彼らは、銀行の頭取が逃走し、その途中で事故死していたことを知る。当初は、この頭取が犯人と思われたが、カブリーヨは疑念をいだく。この裏には、強大な黒幕がいる……。海洋冒険小説の王者、クライブ・カッスラー最新刊!
  • 帰ってきたヒトラー 上
    4.0
    ヒトラーが突如、現代に甦った!周囲の人々が彼をヒトラーそっくりの芸人だと思い込んだことから勘違いが勘違いを呼び、本当のコメディアンにさせられていく。その危険な笑いで本国ドイツに賛否両論を巻き起こした問題作。本国で250万部を売り上げ、映画は240万人動員、世界42言語に翻訳された空前のベストセラー小説。著者による原注付き。
  • グランドフィナーレ
    -
    ヨーロッパ映画祭4冠!  話題映画をアカデミー賞監督が自ら小説化! カンヌ映画祭で話題となり、ヨーロッパ映画祭4冠を達成した、パオロ・ソレンティーノ監督/マイケル・ケイン主演映画を監督自身が小説化! 映画は新宿・バルト9他にて2016年4月16日公開。
  • ミルキーブルーの境界
    3.5
    自殺衝動者のジェーンは、飛行機内で自殺をするつもりだった。ところが、機体が山中に墜落。生き残ったのは彼女と、ひとりの青年だけだった。青年を生きて無事に返すため、ジェーンに生きる意欲が徐々に芽生えていく……。ハヤカワ・ミステリ文庫〈my perfume〉第2作。
  • 思い出のマーニー 上
    4.1
    養い親のもとを離れ、転地のため海辺の村の老夫婦にあずけられた少女アンナ。孤独なアンナは、同い年の不思議な少女マーニーと友だちになり、毎日二人で遊びます。ところが、村人はだれもマーニーのことを知らないのでした。

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  • うたかたの日々
    4.1
    【映画「ムード・インディゴ うたかたの日々」原作】純粋無垢、夢多き青年コランが出会った少女クロエは、肺の中に睡蓮が生長する奇病にかかっていた――パリの片隅で儚い青春の日々を送る若者たちの姿を、優しさと諧謔に満ちた笑いで描く、現代で最も悲痛な恋愛小説。39年の短い生涯を駆け抜け、様々なジャンルで活躍した天才ヴィアンの代表作。
  • 82年生まれ、キム・ジヨン
    4.1
    キム・ジヨンの人生を克明に振り返る中で、女性が人生で出会う差別を描き、絶大な共感で世界を揺るがした(事件的〉小説、待望の文庫化! BTSやRMらが言及、チョン・ユミ、コン・ユ共演で映画化。韓国で136万部、日本で23万部を突破。フェミニズム、韓国文学隆盛の契機となる。文庫化にあたり、新たな著者メッセージと訳者あとがき、評論を収録。
  • 若い芸術家の肖像
    3.0
    アイルランドのダブリン郊外で生まれたスティーヴン・ディーダラスは、僧職につくべく、厳格な教育をうける。信仰と愛と芸術との葛藤に悩みつつ、芸術家になる決心をかため、ダヴリン大学に進む。……ジョイス自身の20歳までの生活を材料にして、青年の感受性をみずみずしく描いた、青春小説の傑作。
  • ディズニー・シネストーリー ダンボ
    -
    1巻715円 (税込)
    ティム・バートンが監督を手掛けるディズニー最新作を完全ノベライズ! 耳が大きいゆえにからかわれている仔象のダンボと、世話係のサーカス団の元スター、ホルトとその子供たちとの絆を描いた感動作!登場人物たちの背景や心の動きがこまやかに描かれているので、映画をより深く楽しめます。
  • ブロディーの報告書
    3.4
    「鬼面ひとを脅かすようなバロック的なスタイルは捨て……やっと自分の声を見いだしえた」ボルヘス後期の代表作。未開部族ヤフー族の世界をラテン語で記した宣教師の手記の翻訳という構えの表題作のほかに、十九世紀末から二十世紀初頭のアルゼンチンを舞台にした直截的でリアリスティックな短篇11篇を収める。 1970年刊。

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  • 世界の果てに生まれる光(上)
    -
    世界が決壊する前に、必ず君を助け出す―人類を死に至らしめる謎の伝染病の正体は!? ロマンスの女王が挑むラブ&バイオサスペンス! ロサンゼルス空港で全世界の人口半数以上が死に至る謎のウイルスが発見された。瞬く間にパンデミックと化し、人々が混乱と狂気に陥るさなか、人気作家のマックスと恋人のラナは疫病の蔓延するニューヨークを脱出。途中で知り合った生存者たちと力を合わせて安住の地を求める。仲間になった者には一見なんの共通点もなかったが、実はあの大規模なパンデミック以降、それぞれ不思議な念力を手に入れていた。 ロマンスの女王がディストピアを舞台に描く、震撼のラブサスペンス&ファンタジー!
  • リトルプリンス 星の王子さまと私
    5.0
    それは、あの「星の王子さま」のお話と、誰も知らないその後の物語。 「秘密をひとつ教えてあげる。大切なことは、目に見えないんだ」 引っ越し先の隣のおじいさんは昔、飛行士だったそうです おじいさんはある日、砂漠で出逢った星の王子さまの話を聞かせてくれました……あの王子さまに会いたい。 飛行士の夢を乗せて、9歳の女の子は旅立つ―― ◎サン=テグジュペリ エステートが始めて認めた『星の王子さま』のその後の物語! ◎この冬一番の感動ファンタジー超大作! 映画『リトルプリンス 星の王子さまと私』オフィシャル小説! ◎王子さまに出会ったあの飛行士がもし生きていたら? 残された人生で、王子さまの物語を誰かと分かちあいたい、そしてもう一度、王子さまに会いたいと願っているとしたら? 飛行士の前に現れたのは、9歳の女の子。もうひとつの「かけがいのない物語」が、いま始まろうとしている。 ◎『星の王子さま』は1943年の初出版以来、270以上の言語・方言で翻訳され、世界総発行部数1億4500万部以上の世界的ベストセラー! ◎〈あらすじ〉よい学校に入るため、友だちもつくらず勉強漬けの毎日を送る9歳の女の子。名門校の学区内に引っ越してきたが、隣には風変わりなおじいさんが住んでいた。ある日、隣から飛んできた紙飛行機が気になって中をあけると、そこ書かれていたのは、小さな王子の物語。話の続きが知りたくてたまらず、女の子は隣家を訪ねた。王子の話を聞き、一緒に時を過ごすうちに、二人はかけがえのない友だちになっていく。しかし、ある日、おじいさんが病に倒れてしまう。女の子は、もう一度王子に会いたいと言っていた彼のために、プロペラ機に乗って、王子を探す旅に出た――! ◎映画『リトルプリンス星の王子さまと私』2015年11月21日(土)2D/3D 全国ロードショー http://wwws.warnerbros.co.jp/littleprince/
  • シンデレラ
    -
    ◎実写映画化で話題! 運命を信じる、すべての女性に贈る――あなたの知らないシンデレラ・ストーリー◎あなたの優しさが、愛という名の魔法をかける――不朽の名作に込められた、〈愛〉と〈真実〉! ラブストーリーの原点にして、頂点。世界中の「シンデレラ」ストーリーを収録! 世界中の子供から大人まで愛するラブ・ファンタジーのマスターピース『シンデレラ』。古くから広い地域に伝わる民間伝承をもとに語り継がれてきた“シンデレラ・ストーリー”。誰もが知ってる物語の様々なヴァージョンを収録。◎世界中の女性や子供たちから愛されている物語――『シンデレラ』。これまで数多くの映画やアニメ、ドラマの元となってきた物語の原点とは? 継母とその連れ子によって苛められているシンデレラ。ある日、城で舞踏会が開かれることになるが、彼女には着ていくドレスもなにもない。しかし、不可思議な力によって舞踏会に出席したシンデレラ。しかし、魔法は12時には解けてしまうので、それまでには家に帰ることが条件。シンデレラは舞踏会で注目を浴び、王子に見初められるが、あわてて帰ったために靴を落としてしまう……。◎〈収録作品〉 『シンデレラ』シャルル・ペロー 『灰まみれの少女 アッシェンプッテル』ヤーコブ&ヴィルヘルム・グリム 『バーバ・ヤガー』W・R・S・ロールストン 『キャット・シンデレラ』ジャンバティスタ・バジーレ 『薔薇色の赤い靴の乙女』イソップ 『十二の月たち あるスラヴの伝説』アレクサンダー・コズコ ほか
  • 機械じかけの猫(上)
    4.0
    自閉症と診断された九歳の少年コナーは、常にぬいぐるみの猫をお守りのように抱いて手放さず、何度も奇妙な言葉をつぶやく。やがてその言葉は、彼の母親の恐ろしい過去を掘り起こしていくが……救いを求めてさまよう心の軌跡を、圧倒的筆致で描く渾身の大作。/掲出の書影は底本のものです
  • 権力と栄光
    4.0
    破戒しても司祭の聖職性は在るのか?──カトリック教会が追放された革命時のメキシコを舞台に、様々な波乱を巻き起こしながら明日なき逃亡をかさねる呑んだくれ司祭の運命を描く、著者の代表作!
  • 孫子・三十六計 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典
    3.7
    中国最高の兵法書『孫子』と、その要点となる三十六通りの戦術をまとめた『三十六計』。親しまれてきた名言は、ビジネスや対人関係の手引書として、実際の社会や人生に役立つこと必至。古典の英知を知る一書。
  • 韓非子 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典
    3.7
    「矛盾」「株を守る」などのエピソードを用いて法家の思想を主張した韓非。鋭い人間分析と、君主の君主による君主のための支配を理想とする君主論は、現代のリーダーたちにも魅力たっぷり。
  • WORLD WAR Z(上)
    4.2
    中国で発生した謎の疫病──それが発端だった。急死したのちに凶暴化して甦る患者たち。中央アジア、ブラジル、南ア……疫病は急速に拡がり、ついにアウトブレイクする。アメリカ、ロシア、日本……世界を覆いつくす死者の軍勢に、人類はいかに立ち向かうのか。未曾有のスケールのパニック・スペクタクル。大作映画化。
  • オルメードの騎士
    -
    セルバンテスとともに黄金世紀スペインの頂点に燦然と輝く不世出の劇作家ロペ・デ・ベガ(1562-1635)。新しい演劇「コメディア」を創出した「才知の不死鳥」は、生涯に2200編の作品を残した。本作は中でも屈指の名作。オルメードの騎士ドン・アロンソとドニャ・イネースとの悲恋の物語は、不気味で妖しい美しさをたたえる。

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  • ナルニア国物語1 魔術師のおい
    4.0
    魔法の指輪で異世界に迷い込んだディゴリーとポリーは、廃都に眠る悪の女王を誤って復活させ、ロンドンに連れ帰ってしまう。女王を元の世界に戻そうとするが、入り込んだのはまた別の世界。そこでは今まさに一頭のライオンが新たな国を創造しようとしていたところだった……。世界最高のファンタジー大作が、大人も楽しめる新訳でついに登場! ナルニア最初の冒険を描く第1巻。(解説・松本朗)
  • ロビン・モナーク すべての旗に背いて 上
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    ◎全米ベストセラー作家絶賛! 「混じりっ気なしの、印刷されたアドレナリン。敢えて言おう――主人公ロビン・モナークは、新時代のジェイソン・ボーンだ」〈シグマフォース〉シリーズのジェームズ・ロリンズも認めたサスペンス・アクション!◎元CIA工作員、いま大泥棒。孤高のエージェントが巨大な陰謀に挑む! その男には――生き抜くための18のルールがある。〈ルールその一、誰にでも生き延びる権利がある。〉――ロビン・モナークは、幼くして孤児になり、ブエノスアイレス最悪のスラムで生き抜くために、盗みの達人となった。ある争いで瀕死の重傷を負ってから生き方を変え、やがてCIAでもトップクラスの工作員に成長、不法侵入が伴う作戦には欠かせない存在となる。だが、自らがリーダーを務めるチームと共に、ある作戦を遂行しているさなか、突然職務を放棄して、同僚への説明もないまま雲隠れしてしまう。かつては兵士であり工作員でもあったモナークは、再び泥棒稼業に舞い戻り、大金持ちを標的に盗みを働いていた……。〈泥棒の掟〉であり、「生き抜くための18のルール」を駆使して――◎冷酷非情! どんでん返し、ペテン、裏切りの連続。ジェイソン・ボーン『暗殺者/ボーン・アイデンティティー』、イーサン・ハント『ミッション:インポッシブル』、ジャック・バウアー『24』を凌ぐニュー・ヒーロー〈ロビン・モナーク〉誕生!◎〈あらすじ〉トルコ、イスタンブール。CIA秘密作戦チームきっての工作員ロビン・モナークは、アルカイダの極秘資料が隠されたコンピューターのファイルを奪うため、あるエンジニアリング会社に侵入する。しかし、そのファイル〈グリーン・フィールド〉をコピーする直前に銃撃戦となり、現場は誤って爆破されてしまう。実は、この作戦には隠された目的があり、それを知ったモナークは、追求を逃れるように雲隠れする。一方、チームのボスであるスラタリーは、モナークの居場所を突き止め、グリーン・フィールドに関わる新たな作戦に、またもや引きずり込もうと暗躍し始める……。果たしてグリーン・フィールドの正体とは? アルジェリア、スイス、アルゼンチン、キプロス、ハンガリー、モルドバ――世界を股にかけたモナークの活躍が始まる!◎全米ベストセラー作家たちの賛辞の声!「スパイ・スリラーと犯罪小説の、息もつかせぬ絶妙なブレンド。21世紀のロビン・フッド。巧妙な陰謀、豊かなディテール描写、そしてすさまじいアクション。エキサイティングな新シリーズが、本作によって見事に幕を開けた」――作家ジェフ・アボット『図書館の死体』「冷酷非情! どんでん返し、ペテン、裏切りの連続。サリヴァンは、世界を股にかけたショッキングなスリラーを書き上げ、ジェイソン・ボーン以来もっとも魅力的なヒーローを創造した!」――作家リサ・ガードナー『愛しき人は雨に消されて』「テンポが速く実に面白い! 小説と映画のジェイソン・ボーン・シリーズを想起させるが、ただ違うのは、こちらの方がはるかに出来がよいということだ」――ジェームズ・パターソン『闇に薔薇』「私のような長年に渡るマーク・サリヴァンのファンなら、この作家が超一流であることはとっくの昔に知っている」――作家テス・ジェリッツェン『外科医』〈リゾーリ&アイルズ〉シリーズ■著者紹介 マーク・サリヴァン Mark Sullivan すでに何冊ものスリラーが世界的ベストセラーとなっている注目の作家。本作のヒットを受け、〈ロビン・モナーク〉のシリーズは“OUTLAW”“THIEF”が刊行されている。ジェームズ・パターソンとの共著でも有名で、ベストセラー第1位となった“Private Games”、それに続く“Private Berlin”のあと、最新作Private: No Prisonersが近く刊行される予定である。アメリカ、モンタナ州ボーズマン在住。ウェブサイト:www.marksullivanbooks.com フェイスブック:www.facebook.com/marksullivanauthor
  • 第三の嘘
    3.9
    ベルリンの壁の崩壊後、双子の一人が何十年ぶりかに、子どもの頃の思い出の小さな町に戻ってきた。彼は少年時代を思い返しながら、町をさまよい、ずっと以前に別れたままの兄弟をさがし求める。双子の兄弟がついに再会を果たしたとき、明かされる真実と嘘とは? 『悪童日記』にはじまる奇跡の三部作の完結篇。
  • みえない雲
    4.1
    原発事故が起こったあと、人はいかに生きるか? 世界の原発史上最悪の事態となったチェルノブイリ爆発事故から20年以上の時が経った2006年12月、1本の映画が公開された。(シネカノン有楽町にて'07年正月第一弾ロードショー)。あるドイツの原発で爆発事故が起き、町はパニックに陥り何の罪もない市民が巻き込まれるというドラマだ。本作品はその原作である。被爆した14歳の少女が見た社会の混乱と肉体的な疾患のリアルな描写は、ドイツの約3倍の原発を持つ我が国にとってあまりに衝撃的な近未来小説である。

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  • THE ARK 失われたノアの方舟 上
    4.5
    考古学者ディララ・ケナーは、旧友のサムから連絡を受け、彼女の行方不明の父親に関する重大な情報を得たと告げられる。発掘現場を早々に引き上げた彼女は、サムと会うべくロサンゼルスに舞い戻った。しかし、ロスの空港で彼が口にしたのは、父自身のことではなく、父がライフワークとして長年探し求めてきた〈ノアの方舟〉と、それによって莫大な数の人間が死ぬ可能性があるという衝撃の事実だった。そして、タイラー・ロックを捜せと言い残して息絶えてしまう。ディララは、元陸軍兵だったタイラーの居場所を突き止め、協力を求める。〈ノアの方舟〉の謎とは? そして、人類の文明を壊滅させようと企む、カルト集団の計画とは? 真相に近づきはじめた2人に残された時間は、たったの7日だった……。 旧約聖書の偉大なミステリー〈ノアの方舟〉伝説に隠された謎を、大胆かつ戦慄する解釈でスピーディーに描き切ったミステリー・アクション・スリラーの傑作!
  • 猛き戦士のベッドで
    4.3
    貴族令嬢なのに父から小間使いの如く扱われていたブロンウィン。結婚話など皆無の日々を送る彼女はある日心惹かれる男性に出逢う。だがその彼は父の仇敵領主の息子だった。

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  • 転落・追放と王国(新潮文庫)
    4.3
    パリでの弁護士生活を捨て、暗い運河の町・アムステルダムに堕ちてきた男、クラマンス。彼の告白を通して、現代における「裁き」の是非を問う、『異邦人』『ペスト』に続くカミュ第三の小説『転落』。不条理な現実、孤独と連帯といったテーマを扱った六篇の物語からなる、最初で最後の短篇集『追放と王国』。なおも鋭利な現代性を孕む、カミュ晩年の二作を併録。
  • 最初の人間(新潮文庫)
    3.8
    戦後最年少でノーベル文学賞を受賞したカミュは1960年、突然の交通事故により46歳で世を去った。友人の運転していた車が引き起こした不可解な事故の現場には愛用の革鞄が残されていた。中からは筆跡も生々しい大学ノート。そこに記されていたのは50年代半ばから構想され、ついに未完に終わった自伝的小説だった――。綿密な原稿の精査によって甦った天才の遺作。補遺、注を付す。
  • ティファニーで朝食を(新潮文庫)
    4.0
    第二次大戦下のニューヨークで、居並ぶセレブの求愛をさらりとかわし、社交界を自在に泳ぐ新人女優ホリー・ゴライトリー。気まぐれで可憐、そして天真爛漫な階下の住人に近づきたい、駆け出し小説家の僕の部屋の呼び鈴を、夜更けに鳴らしたのは他ならぬホリーだった……。表題作ほか、端正な文体と魅力あふれる人物造形で著者の名声を不動のものにした作品集を、清新な新訳でおくる。
  • 真夜中の情熱
    4.0
    スリルと官能に満ちた真夜中シリーズ 待望の長編 第8弾! “きみは独りじゃない。いつだって俺が守るから” 互いの存在を忘れられずにいた元FBI捜査官ニック・マンシーノと女性科学者ケイ・ハドソン。ふたりの想いが熱を帯びてゆくなか、バイオテロ計画を企む敵の魔の手が迫りくる……! ケイは最愛の祖父を誘拐犯から救出してくれたFBI捜査官ニックへの募る想いを閉じ込めてきた。なぜなら、政府機関を巻き込む巨大な陰謀を内部告発しようという自分との関係が公になったら、彼のキャリアに傷がついてしまうから。 でも、今や民間警備会社の社員となった彼と、いちどだけの関係なら許されるはず……。 そして、情熱の一夜のあと、固い決意でニックの元を去ったケイをバイオテロが襲う。絶対絶命の彼女が助けを求められる相手はただひとり、ニックだった。 大人気シリーズが新展開!
  • 秘密の花園
    4.4
    十歳にして両親を亡くし、親戚に引きとられたメアリ。顔色も悪く愛想のない彼女を唯一楽しませたのは、ひっそりと隠された庭園だった。世話役のマーサの弟で、大自然のなかで育ったディコンに導かれ、庭園と同様にその存在が隠されていた、いとこのコリンとともに、メアリは庭の手入れを始めるのだが――。三人の子どもに訪れた、美しい奇蹟を描いた児童文学永遠の名作を新訳。
  • レ・ミゼラブル(一)
    4.4
    1~5巻737~979円 (税込)
    わずか一片のパンを盗んだために、19年間の監獄生活を送ることになった男、ジャン・ヴァルジャンの生涯。19世紀前半、革命と政変で動揺するフランス社会と民衆の生活を背景に、キリスト教的な真実の愛を描いた叙事詩的な大長編小説。本書はその第一部「ファンチーヌ」。ある司教の教えのもとに改心したジャンは、マドレーヌと名のって巨富と名声を得、市長にまで登りつめたが……。
  • ドリアン・グレイの肖像
    4.0
    舞台はロンドンのサロンと阿片窟。美貌の青年モデル、ドリアンは快楽主義者ヘンリー卿の感化で背徳の生活を享楽するが、彼の重ねる罪悪はすべてその肖像に現われ、いつしか醜い姿に変り果て、慚愧と焦燥に耐えかねた彼は自分の肖像にナイフを突き刺す……。快楽主義を実践し、堕落と悪行の末に破滅する美青年とその画像との二重生活が奏でる耽美と異端の一大交響楽。
  • 赤と黒(上)
    4.0
    1~2巻737~924円 (税込)
    製材小屋のせがれとして生れ、父や兄から絶えず虐待され、暗い日々を送るジュリヤン・ソレル。彼は華奢な体つきとデリケートな美貌の持主だが、不屈の強靱な意志を内に秘め、町を支配するブルジョアに対する激しい憎悪の念に燃えていた。僧侶になって出世しようという野心を抱いていたジュリヤンは、たまたま町長レーナル家の家庭教師になり、純真な夫人を誘惑してしまう……。
  • シャーロック・ホームズの叡智
    4.1
    ある朝はやく、ワトスン博士はメイドにたたき起された。急患が来ているという。診察室に入ったワトスンが目にしたのは、片手に血だらけのハンカチをまきつけている若い技師だった。ハンカチを解いた手は医師のワトスンもぞっとするものだった。親指が根もとからなくなっているのだ。技師が語る恐怖の体験「技師の親指」など、8編を収めたシャーロック・ホームズ・シリーズ完結編。
  • はじめの四年間 ローラ物語4
    4.1
    結婚したローラとマンリーが厳しい開拓地で新しい家庭を築く4年間。長女ローズの誕生後、小麦が大被害を受けたり、生まれたばかりの男の子を亡くしたりするが、2人は希望を失わない。

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  • カナリアはさえずる(上)
    4.0
    シェイマス賞&アンソニー賞受賞作家による、傑作最新ミステリー登場! 疾走感、小気味よいテンポ、入り組んだプロット――。稀代のストーリーテラーが生み出す、予測不能の展開が待ち受ける! サリー・ホランド、女子大学生。ときどき、麻薬捜査官。ひょんなことから麻薬捜査の情報提供者(CI)にスカウトされた聡明なヒロインを待ち受ける運命とは!? 【あらすじ】 フィラデルフィアに住むサリーは、優等生プログラムでセント・ジュード大学に入ったばかりの17歳。感謝祭前の学内パーティーで、先輩のDに頼まれて彼を車で街まで送ったせいで、彼女は麻薬取引に巻き込まれ、麻薬捜査課の刑事ウィルディに逮捕されてしまう。刑事が送検しない条件として持ち出してきたのは、学内の秘密情報提供者(CI)として捜査に協力することだった。Dの正体を明かすことを頑なにこばんだサリーは、代わりとなる別の売人を見つけ出すために独自で捜査を開始する……。 Duane Swierczynski/ドゥエイン・スウィアジンスキー 2005年、クライム・スリラー『Secret Dead Men』で作家デビュー。ひねりのきいたプロットと、クールでドライヴ感のある犯罪描写に定評がある。2011年に『Expiration Date』でアンソニー賞の最優秀ペーパーバック賞、2012年に『Fun and Games』でシェイマス賞の最優秀ペーパーバック私立探偵小説賞を獲得しているほか、エドガー賞、バリー賞など多くの賞にノミネートされている。ミステリーの執筆と並行してアメリカン・コミックの制作も手がけ、『デッドプール』『ジャッジ・ドレッド』など多数の作品を世に送り出している。邦訳には『メアリー・ケイト』『解雇手当』(いずれもハヤカワ・ミステリ文庫)など。妻子とフィラデルフィアに在住。
  • ケンジントン公園のピーター・パン
    3.0
    かつて鳥だったころのことが忘れられず、母親と別れてケンジントン公園に住むことになった赤ん坊のピーター。妖精たちを率いて葦笛で音楽を奏でたり、公園内の小さい家での一夜の出来事など、妖精たちや少女メイミーとの出会いと悲しい別れを描いたファンタジー。バリーがいちばん初めに書いた、神話的な世界と幻想の世界が織り交ざった魅力あふれる「ピーター・パン物語」。挿絵アーサー・ラッカム。
  • 五番目のサリー 上
    3.7
    茶色の目と髪、いつも地味な服を着ているサリー・ポーターは、ニューヨークで働くごく平凡なウエイトレス。だが、彼女には人に言えない悩みがあった。子供のときから、ときどき記憶喪失におちいるのだ。それが原因で仕事も長続きしないし、結婚も破局をむかえてしまった。いまでは、愛する子供たちとも別れて暮らさざるをえない。サリーには知るよしもなかったが、彼女の心のなかにはあと四つの人格がすんでいたのだ……
  • ビューティフル・ディザスター (上)
    -
    剃り上げた頭に、タトゥーだらけの筋骨隆々の体。地下ファイトで無敵を誇り、一夜で捨てた女は数知れず……。大学に入学したばかりのアビーが出会ったのは絵に描いたようなワル、トラヴィス。ある秘密の過去を抱えたアビーはこの男とは恋に落ちないと心に決めるが、賭けに負けて一カ月間トラヴィスの部屋に住むことになってしまった! 型破りな二人の熱くクレイジー「友情」の行方は?
  • 裏切り
    4.1
    壊れかけた夫婦が憎悪に染まるサイコノベル。 壊れてしまった夫婦関係を修復しようとする妻が、夫の不倫に気づく。許せない。夫も、相手の女も。そして、憎悪に燃える妻に、一方的な愛を傾ける男が現れた。夜のカウンターバーで二人が出会った瞬間、運命の歯車は大きく動いた。ゆがんだ愛情が破局に向かって突き進む……。『喪失』でベスト北欧推理小説賞を受賞した実力派女性作家が、男女の心の奥底を緻密に描いて新境地を開いたサイコサスペンスの秀作!
  • 論語 ビギナーズ・クラシックス 中国の古典
    3.7
    今から2500年前に生きた「孔子」とはどのような人だったのか? 孔子の歩んだ道のりと残した言葉の意味をやさしく読み解く。はじめて中国の古典にふれる人に最適な『論語』入門。すいすい読めるふりがな付き。
  • 砂男/ブランビラ王女
    -
    1巻770円 (税込)
    学生ナタナエルは幼い頃に母親や婆やから、眠らない子供の目玉を奪っていくという「砂男」の話を聞かされ、しだいにその実在を信じるようになる。ナタニエルは青年になっても砂男の影に脅かされつづけ、理性を失ってゆく。併載した「ブランビラ王女」はローマの謝肉祭を舞台に、奇妙な恋の幻想に取り付かれてゆく若者たちを描いている。どちらも現実と幻想のあいだを往き来するホフマンのファンタジー。池内紀の「解説」所収。
  • ドミニック
    -
    年上の人妻への恋の甘さと苦さのなかに、悩みさまよう若い魂。だが主人公は最後に、自己に忠実な生き方を求めて田舎に引退する。こうして本作は一つの魂の自己形成の物語となり、青春の香気にみちた作品となった。「崇高な書物というのではない、友のような本だ。そっと親しく話しかけてくるので、読んでいると、何か自分自身と語っているように思われ、この他に友はいらぬといった気がするくらいである」これはアンドレ・シイドの言葉だ。プルーストの先駆とされるフランス恋愛心理小説の代表的名作。
  • 美女と野獣
    -
    一輪のバラの花から不思議なめぐりあわせで、野獣の住む館に出向いた美しい娘ベル。そこでベルを待っていたものは……詩人ジャン・コクトーが映画化し、話題を集めたこの作品は、フランスの作家ボーモン夫人が、フランス革命へむけて奔流する世相のなかで、後世へと書き送った愛のメッセージである。「フェルメール流の雰囲気の漂う美しい表題作を中心とする、ボーモン夫人的な幻想に富んだ仙女物語を味わっていただきたい」訳者はこう述べ、全部で15編を選んだ。
  • ピエールとジャン
    -
    医者のピエールと弁護士のシャンは仲のよい兄弟だが、激情家の兄と、柔和な弟はまったく性格が異なり、たがいに嫉妬を感じていた。ある日、シャンに思いがけない遺産が舞い込む。それをきっかけにピエールは、弟は誰の子なのか、愛する母には秘密があったのではないかという深い疑惑にとらわれる……。まえがきの「小説について」は、作者自身がこの作品に付けたもので、心理研究の文学であることをうたっている。モーパッサンを好きでなかった漱石も、この作品については「名作ナリ」と激賞した。
  • ビュビュ・ド・モンパルナス
    -
    貧しい庶民の生活を瑞々しい感覚で描いたフィリップの代表作。この作品は、パリの裏街で春をひさぐ薄幸の少女ベルトと彼女のヒモで「モンパルナスのビュビュ」と仇名される若者の物語だ。そこに展開されるのは汚辱に満ちた暮らしだが、貧しく虐げられた者たちに注がれる作者の眼は、愛と優しさに満ちている。この作品は二十世紀の「神曲」とも評される。フィリップの初期作品「やさしいマドレーヌ」を併載する。
  • ラシーヌ名作集
    -
    ラシーヌは17世紀後半のフランス古典悲劇を代表する作家だ。彼は幼くして孤児となり、修道院で教育を受けた。はじめモリエールの庇護を受け、劇作家としての道を歩み出した。「アンドロマック」は愛の情念をうたうラシーヌ悲劇の出現である。「ベレニス」はローマ皇帝とパレスチナ女王の別離という最小単位の素材から、悲劇を成立させる実験であり、表現の優雅さがうかがえる。「イフィジェニー」と「フェードル」はギリシア古代劇と対比されるラシーヌ劇の最高峰である。
  • トロイア戦争物語
    -
    ひとつの金のリンゴをめぐって、ヘラ、アテナ、アプロディテの三女神が自分が欲しいと言い張る。ゼウスは一番美しい者に与えるといい、その審判をトロイアの王子パリスに任せた。パリスはアプロディテを選び、その手助けを得て、スパルタの王妃ヘレネの誘拐に成功する……これが10年にわたるギリシア・トロイア間の戦争の発端だった。アキレウス、アガメムノン、オデュッセウス、パトロクロス、ヘクトルなど数多くの英雄が戦い、倒れるなか、知将オデュッセウスの「木馬の計」でトロイアは陥落する。作者エヴスリンはホメロスの叙事詩『イリアス』の中味を好個の読み物として提供する。
  • オデュッセウス物語
    -
    古代ギリシアの詩人ホメロスの叙事詩『オデュッセイア』は、トロイア戦争後の英雄冒険譚だ。ギリシアの勇将オデュッセウスは一路故郷をめざすが、海神ポセイドンの怒りをこうむったため、簡単にはいかない。オデュッセウスは、10年にもわたって海上を放浪し、行く先々で嵐、難破に遭い、キュクロプス、魔女キルケ、鳥女セイレン、怪物スキュラとカリプディスなどに遭遇し、数々の危難にみまわれる。オデュッセウスはようやく妻ペネロペの待つ故郷イタケに生還するが、なお最後の困難が待ち受けていた。作者エヴスリンは古代ギリシアの一大ページェントともいえる物語を楽しく語ってきかせる。
  • ナイン・ストーリーズ
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    サリンジャー自身が自分の書いた作品から選び出した9編の短編作品集。いわゆるグラス家物語の端緒をなすと考えられる「バナナフィッシュに最良の日」を含む9編が収められている。現代人の分裂する心情を清新な文体と歯切れのいい会話を通して、極めてシンボリックに描くこの作品集には、短編作家としてのサリンジャーの特質が遺憾なく発揮されている。読書そのものが「挑戦」ともなる作品集。
  • 洋上都市
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    「洋上都市」はヴェルヌならではのエンターテイメント中編だ。19世紀後半、大西洋を横断してアメリカへ向かう屈指の巨船「グレート・イースタン号」を舞台に(ヴェルヌ自身もその航海を経験した)、若い男女や、さまざまな人間を配して、そこに巻き起こるドラマを活写する。最後はナイアガラ瀑布を眼前にクライマックスを迎える。他に「老時計士ザカリウス」ほか好評を得たヴェルヌの初期の短編3作を収録した。
  • ベラミ
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    心中にひとかけらの誠意も愛情ももちあわせない青年デュロワが、つぎつぎと女性を誘惑し、女たちを踏み台にしてまたたく間に立身出世をとげる物語だ。デュロワは、教養も知性もあるわけではないが、新聞社の社長の娘を誘惑することによって編集長の地位を得る。社長のワルテルは新聞を利用して政界と結びつき、投機によって莫大な資産を築く。そこに描かれるのは、弱肉強食の熾烈な社会、虚偽が誠実を打ち負かす社会だ。パリの並木道を着飾った名士たちが得意げに散歩しているのを見ながら、「たいしたもんだよ、女たらしに悪党ども!」とデュロワは叫ぶ。
  • 花咲くユダの木
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    キャサリン・アン・ポーター(1890?~1980)は米国南部の旧家に生まれたが、幼いとき母と死別、祖母に引き取られ修道院の学校で教育を受けた。以後きちんとした学歴はなく、週刊誌記者、教師などを続けながら、アメリカ、ヨーロッパ、メキシコなどを広く旅行し、その間、作品を書き溜めた。1930年短編集「花咲くユダの木」を発表。寡作ながら簡潔な文体と人間心理への鋭い洞察を認められ、第一級の女流作家となった。ピューリッツァー賞など多くの賞を受け、多くの大学から文学博士号を授与された。唯一の長編「愚者の船」(1962)は、スタンリー・クレイマー監督、ヴィヴィアン・リー主演により『愚か者の船』として映画化された。
  • 毒薬ミステリ傑作選
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    アンソロジストとして著名なレイモンド・T・ボンドの手になる精選毒薬ミステリ10編。巻頭にはボンドの力作評論「毒と毒殺について」を収め、以下、セイヤーズ、アンソニー・ウィン、ベントリー、バークレー、キップリング、アガサ・クリスティ、ホーソーン、チェスタートンらによる毒殺テーマの短編ミステリの名編を収録。即効性、遅効性の毒薬など、読者はいつのまにか、さまざまな毒薬を知ることにもなる。
  • マラカンドラ 別世界物語1
    -
    1~3巻770~990円 (税込)
    『ナルニア国物語』で名高いC・S・ルイスの神学的SF『別世界物語』3部作の第1巻。原題はOut of the Silent Planetで、「沈黙の惑星」とは地球(サルカンドラ)をさす。地球は科学による進歩思想に毒され悪となった沈黙の世界であり、それに対して神によってすべてのものが祝福されて輝いている火星(マラカンドラ)は愛の世界、理想郷だった。言語学者ランサムは、二人の男に拉致されてマラカンドラに連れ去られる。そこは地球よりはるかに古く美しく「垂直」が支配する別世界で、3種の知的生物がオヤルサという光に似た存在によって統治されていた。次々にひき起こされる不思議な出来事のあと、ランサムは地球への帰還を許される。詩人のイマジネーションあふれる異世界物語。
  • マルゴ
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    読者がそれぞれの興味にまかせて、どんな読み方をしても、それなりに楽しめる小説である。『ロリータ』の読者なら、ここにその原型を見出すことはまちがいあるまい。あるアメリカ人はこういう名批評をしている。「『ロリータ』対『マルゴ』は、いってみればトスカニーニ対クレンペラーだ」(訳者)。『マルゴ』ははじめ『暗室』と題してロシア語で発表され、のち『闇のなかの笑い』と改題し、作者自身の英訳によって新しい作品として発表された。
  • パリ・ロンドンどん底生活
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    オーウェルがビルマから帰ってパリにいた一九二九年は世界大恐慌のはじまった年であり、彼がこの作品を書いていた翌三〇年、英国には失業者があふれていた。パリで彼は「職業として最低のまた最低」の皿洗いを経験し、英国では浮浪者のなかで暮したり、季節労働者としてケント州でホップ摘みをしたりした。その経験を活かし、大不況時代の社会の最底辺での生活を描いたルポルタージュ。世間からは好評をもって迎えられた。
  • 空気を求めて
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    腹の出た中年男ボウリングは日々の暮らしに倦み、田舎へ帰ってみようと思う。幻の大魚を追った少年時が頭をよぎる。だが時代はそんな牧歌的な夢を阻む。「戦争! それはまもなくやってくるだろう、それは確かだ。だが問題なのは戦後だ。憎しみの世界、スローガンの世界。色シャツ、鉄条網、ゴムの警棒。電燈が昼となく夜となく点いている監房、パレードと、巨頭の顔を画いたポスター、百万人の群衆がいっせいに指導者に向かって歓呼の声を上げ…」主人公の独白ですすむ現代のオデュッセイ。第二次世界大戦直前に発表され、戦後の『一九八四年』を予見させる作品。
  • ドルジェル伯の舞踏会
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    上流社交界に群れ集まる人々の恋愛心理のきらめきを、ひだを、投影を、反射を、てらいのない透徹した文体で描いた、天才ラディゲの十九歳の作。その人間心理のロマネスクを玻璃の建築の骨組みと見て「いつまでも目に残るのは、すべてを引き絞って大団円への効果へ収斂してゆく、その光学的構造であった」…三島由紀夫はこう書いた。
  • 愛する時と死する時(上)
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    第二次世界大戦末期、ドイツの敗戦が色濃くなって行く中で、エルンストは前線の戦場から3週間の休暇をもらって故郷に帰る。だが町は爆撃で廃墟同然となり、両親は行方不明、エルンストは父親のかかりつけの医師を訪ねるが、その娘エリーザベトから父はユダヤ人だったため強制収容所に送られたと聞かされる。そのとき空襲警報が鳴り、ともに防空壕に避難したことから二人は親しくなる。短い時間のなかで愛を確かめ合った二人は結婚にこぎつけるが……戦争の虚しさと絶対悪が鮮烈に浮かび上がる。
  • 野郎どもと女たち ブロードウェイ物語1
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    米国の作家デイモン・ラニアンは日本ではほとんど知られていない。今回紹介する4巻の短編集「ブロードウェイ物語」が初めての登場である。訳者は「まずここに収めてある短編を先に読んでほしい、作家について知る前に。〈サン・ピエールの百合〉〈血圧〉〈ブッチの子守唄〉をすすめたい。これらはラニアンの最初期の作品だから」と語る。ラニアンはジャズエイジ時代の雰囲気を濃厚に伝える新聞記者あがりの作家で、当時は英国やフランスでももてはやされ、愛好者によるラニアン・クラブまでできた作家だった。
  • 消え失せた密画
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    ナチスによってほとんどの著作が焚書にされるなかで、作者ケストナーは祖国にとどまり、ユーモア犯罪小説3作を書いた。本書と「雪の中の三人男」「一杯の珈琲から」がそれだ。デンマークのコペンハーゲンで時価60万クローネの高価なホルバインの密画が盗まれる。肉屋のキュルツという気のいいおやじがこの事件に巻き込まれるが、窃盗団と警察、美人秘書、正体不明の若者が登場してのてんやわんやの大騒ぎ。本物はどこに? 偽物はどちら? 洒落た雰囲気が充満したおもしろ犯罪小説!
  • 感情教育(上)
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    青年フレデリックはパリからの帰郷の途次、船上で偶然知ったアルヌー夫人に深い思慕を寄せる。再びパリに出て、ふとしたきっかけからアルヌー家に親しく出入りするようになるが、臆病で恋を打明けられない。作家を夢み、絵画に志し、といたずらな夢想に日々を送る彼は、社交界にも出入りし、高級娼婦ロザネットらとも知り合うようになる…。二月革命前後の動乱のパリに生きる青年と女たちを描く恋愛小説の最高傑作。
  • ナナ(上)
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    ナナはパリのヴァリエテ座の俗悪なオペレッタでデビューし、怪しい魅力によって男たちの注目を集める。老銀行家ステネール、喜劇役者ホンタンの女となる経験をへてナナは売春婦となることを決意し、寄って来る男たちを次々と破滅におとしいれることに生きがいを見いだす。伊達男ヴァンドーヴル、放蕩者のファロワーズ、さらにユゴン大尉と遍歴を続け、ついにはナポレオン三世の高官ミュファ伯爵との交渉がはじまる。彼女は老伯爵をまるで下男のように鼻であしらい、公衆の面前で恥ずかしい思いをさせることに無上の喜びを感じる。伯爵に建てさせた屋敷に引きこもり、取り囲む男たちを互いに反目させ、彼らの家庭の秘密を片っぱしから暴露する。ナナは伯爵家を破滅させるが、同時にそれは自身の破滅になる。ナナは見すぼらしいホテルの一室で生涯を終わる。ゾラは「居酒屋」についでこの「ナナ」で、腐敗した時代の社会の悪を、大きな壁画のように描こうとした。
  • 人狼ゲーム/デスゲームの運営人
    4.0
    原作&コミカライズシリーズ累計150万部突破 〈人狼ゲーム〉シリーズ最新作! ついに“人狼ゲーム”の裏側=“運営人”が明かされる…!? もし、ゲームを運営する〝監視人〟が参加者に恋をしたら? 疑心暗鬼が表裏で展開、果たしてゲームの行方は――? ◎【人狼ゲーム】とは? ヨーロッパ発祥の伝統的パーティゲームとその亜種の総称。 1)村の中には村人に扮した人狼が混ざっている。 2)人狼は夜になると一人ずつ村人を殺す。 3)昼は全員で相談し、人狼だと思う相手を多数決で一人選び、処刑する。 4)人狼を全滅させた場合、村人側の勝利。村人側の人数が人狼以下になった場合、人狼側の勝利。 〈プレイヤー〉 人狼 ………毎晩、ひとりを選んで襲撃する。 村人 ………特別な能力はない。人狼の全滅を目指す。 予言者 ……村人側。毎晩、ひとりを選ぶ。その相手が人狼か否かがわかる。 用心棒 ……村人側。毎晩、ひとりを選ぶ。その相手が人狼に襲撃された場合、守れる。 霊媒師 ……村人側。毎晩、直前に処刑された者が人狼か否かがわかる。 〈あらすじ〉 命がけの人狼ゲーム――。参加者はネット上や「拉致」によって集められ、勝敗は富裕層による非合法な賭博の対象となっている。 その現場で「運営人」のひとりとして働く正宗は、いつものように参加者を運び、機材のチェックを行い、そして――絶望した。 参加者の中に、自分が過去に家庭教師バイトとして教えたことのある女子高生、夏目柚月が含まれていたからだ。 彼女を救いたい。運営本部に殺されてもいい――。 そう考えた正宗は同僚の運営人・琥太郎の助言を得つつ、参加者全員の役職や人狼の襲撃先、「つくべき嘘」といったアドバイスを必死で柚月に伝えようとしていく。 「ほかの運営人や観客に気づかれてはならない」という究極の制限の下、チートで「特定の参加者」を勝利に導くことは可能なのか? 著者について 川上 亮 Ryo Kawakami 『並列バイオ』で第10回ファンタジア長編小説大賞・審査員特別賞を受賞(秋口ぎぐる名義)。 『ラヴ☆アタック!』で第1回角川エンタテインメントNEXT賞を受賞。 執筆活動のほか、カードゲーム『キャット&チョコレート』シリーズ等の制作も行う。www.cosaic.co.jp
  • 暗殺者のゲーム 上
    4.0
    さあ、暗殺(ゲーム)を始めよう 過去を捨てた最強の暗殺者(キドン)は、ふたたびモサドの駒となるのか 逆探知されても絶対に発見されない場所とは? モサド最強の暗殺者(キドン)ダヴィッド・スラトンは死んだ。 いまでは彼はアメリカ人として妻のクリスティンと平凡だが幸福な日常を送っていた。 しかし、平穏な生活は長く続かなかった。 モサドの新長官ヌーリンは、イランの核開発を阻止するために 二度ハメディ博士の暗殺を計画したがいずれも失敗していた。 業を煮やしたヌーリンは、権謀術数渦巻く盤上に比類なき暗殺者を投入することを決意したのだ。 モサドは学会のためにスウェーデンを訪れていたクリスティンを人質に取ろうとするが、 彼女は追手から逃れ行方不明に。 妻の危機を救うべく、最強の暗殺者は北欧の地に降り立った――。
  • デイヴィッド・コパフィールド 一
    4.2
    1~5巻770~880円 (税込)
    本書は、モームが世界の10大小説の1つに選び、ディケンズ(1812-1870)自身も「自分の作品中、最も好きなもの」と語っている作品。自伝的要素の濃い作品で、個性的な登場人物が多数登場し、ユーモアとペーソスが全篇にわたって満ちあふれている。物語は大らかにゆったりと展開し、読書の醍醐味が存分に味わえる。新訳。(全5冊)

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  • グレイ
    3.7
    1983年東京。波田は、アルバイトで生活費を稼ぐ20歳の大学生。金欠で飢えている日、高給の街頭調査のバイトを見つける。アンケートを取り意識調査を行う研究所は羽振りがよく、予想外の大金を手にした。優秀さを買われ契約社員となった彼は、所長が正義のためという怪しい仕事に……。バブル前夜、罠にはめられた青年が、正義も悪も踏み台にして孤独な闘いに挑む姿をリアルに描く。ピカレスク・ロマン。
  • 女子高生探偵シャーロット・ホームズの帰還 〈消えた八月〉事件 上
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    シャーロック・ホームズの5代目子孫にして女子高生探偵シャーロットと、同じ高校に通うワトスン博士の子孫、ジェイミーは数々の事件を解決してきた。やがて訪れた冬休み、それぞれの実家を訪ねあったふたりは、シャーロットの母の毒殺未遂、叔父で探偵のレアンダーの失踪事件に遭遇する。手がかりを追ってベルリンへと旅立った子孫コンビは、今度は<消えた八月(ラスト・オブ・オーガスト)>という作品で有名な画家、ランゲンベルクの贋作事件に巻き込まれる。さらにモリアーティ家の末っ子でホームズの初恋の男性、オーガストが現れて……。大好評シリーズ第2弾!

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