講談社作品一覧

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  • 甘ゼリー・塩ゼリー
    4.0
    目にもおいしいゼリーがたくさん!本書では、旬のフルーツを使ったきらきらとカラフルなゼリー、リキュールと合わせていただく大人味のゼリー、そして「甘くない」ゼリーも紹介。子どものおやつはもちろん、とっておきのゼリーレシピは、人を招いてのおもてなしにもぴったり。その透明感と、初めてのおいしさに、ワッと歓声があがる、あたらしいゼリーの提案 です。
  • てんきち母ちゃんちの休日ごはん
    5.0
    おいしい! 栄養満点! 10分で作れる!ワンプレートごはん50+副菜、おやつ てんきち一家の大好きメニュー大公開!とろ~りあんかけのキムチチャーハン、かにのトマトクリームパスタ、肉みそきんぴらバーガー、ガーリックたこチャーハン、セロリそうめん、上海風焼きそば……
  • YOMEちゃんの子どもがよろこぶおやつ
    4.0
    ゆうゆうと一緒に作ったYOMEちゃんが初めて出すおやつ本。ひとり娘と一緒におやつを楽しむ生活が、80のレシピとエッセイから浮かんできます。野菜がたくさん食べられるのも嬉しい。
  • YOMEちゃんの子どもがよろこぶおかず
    -
    家族もよろこぶ、80レシピと80エッセイナンバー1ブロガーの優しい味と温かい気持ちいっぱいの料理本。まずは自分が楽しく食べることが、実は子どものごはんをおいしくするとYOMEちゃんは書きます。
  • 混ぜて固めるだけぷるるんデザート
    -
    のどごしひんやり、スルリのやさしいお菓子。スプーンですくって食べられる柔らかさがここちよいデザート。混ぜて固めるだけなので、作り方は超カンタン!!身近な材料だけで今すぐ作れるのもうれしい。卵とクリームとゼラチンがあれば好みのスプーンデザートが自由自在。卵と牛乳でプリン/卵と牛乳とゼラチンでババロア/卵白と生クリームとゼラチンでムース/ヨーグルトで作るヘルシーシャーベット
  • たかが英語!
    3.7
    世界企業は英語を話す。「英語公用語化」で、日本は復活する。楽天2年間の実験で確信した、成功のためのマニフェスト「社内では英語が公用語」 あなたならどうする?・TOEIC750点ないと部課長にしません・会議や議事録はすべて英語・約1年半で全社員のTOEIC平均点は156点アップ・点数のベスト5部署、ワースト5部署を発表
  • 走る意味 命を救うランニング
    3.9
    箱根駅伝5区「山登りの木下」で名を馳せた金哲彦。早大中村清監督との訣別、在日としての葛藤、ガン闘病、復活のサブスリー、長距離界のカリスマが初めて明かす衝撃の書。すべてのランナー必読!
  • 凜九郎(1) 《別れからのはじまり》
    3.5
    歴史の大きなうねりのなか、剣を手に、凜九郎はかけぬける! 青春時代小説の新シリーズ、始動! 凜九郎は15歳。八木道場の内弟子だったが、師範代とのトラブルから破門になり、気が進まぬまま、英国大使の用心棒の仕事をはじめることになる。そのおり出会った勝麟太郎から、亡き父が、幕府の密命をおびて働いていたことを知らされる……。
  • 不愉快な現実 中国の大国化、米国の戦略転換
    4.0
    日本が中・韓・ロシアとは領土問題、米国とは基地問題、北朝鮮とは拉致、核問題で手詰まりの状況を尻目に、東アジアは中国の大国化、これに対抗する米国の東アジア戦略転換と大きく動いている。相変わらず国内で自分にとって都合のよい言説だけを語っている日本に明日はあるのか? 冷静な分析をもとに日本のこれからの道を探る。
  • YA! アンソロジー 卒業
    -
    小林深雪『卒業までの24時間』……東京に住む高校三年生の若葉は、突然彼氏の孝之から、京都の大学に行くと告げられる。勝手な決断に傷つけられ、口を聞かないまま、卒業式前日を迎えていた。このまま離ればなれに!? 残された時間は、たったの24時間! 他にも、福田隆浩『アフロとチビタと青空と/石川宏千花『牛嶋のはなうた/河合二湖『ガラスの教会、銀の竜』/如月かずさ『りんちゃん先生にさようなら』を収録。
  • もしも、この世に天使が。《青の章》
    3.0
    東京を離れ、愛犬のシロとともに、北海道の祖母の家に身を寄せた中学3年生の亜央。祖母の家は、かつて競走馬を育てる牧場を営んでいたが、経営難からいまは人手に渡っていた。ある日、亜央は真という少年と出会い、互いに惹かれあっていくのだが……。実は真の家は、祖母にとって牧場を奪った許すことのできない敵だったのだ!
  • ミッシング・ガールズ レイの青春事件簿(1)
    3.0
    野沢レイは天の川学園の高校1年生。現代アート研究会に所属するも、園内で発生した女子高生失踪事件に、気分は探偵モードへ突入!
  • 金魚島にロックは流れる(1)
    -
    瀬戸内海の小さな島「金魚島」で、漁師をしつつロック・ミュージシャンをめざす姉・ナナミと弟・アビルのパンクな青春疾風怒濤小説!
  • 恋時雨
    4.0
    昭和30年と2005年――。50年の時を超え、ふたつの恋が危うく交錯する! 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」が好きなきみに贈るノンストップ・タイムマシン・ストーリー! 昭和30年の辻村琴美と2005年の森谷香織。愛してもいない許嫁からの求婚に、時を超え、同じように悩むふたり。そんな彼女たちの前に、見知らぬ青年が現れたことで、ふたりの運命の歯車が音をたてて、回りはじめた――。
  • 新・学問のススメ 生涯学習のこれから
    3.0
    生涯学習とは、学生期間を終え、社会に出たり家庭に入ったりした後も再び学習を始め、生涯にわたってつづけるものとして認識されています。また、人生のあらゆる段階で、さまざまな場所や分野における学習・教育を総合的に含むとされています。放送大学の元学長である著者は、今後の遠隔教育のあり方について、世界各国の事例などと比較しながら、生涯学習の現状と課題を浮き彫りにしていきます。
  • 硝煙の向こうの世界 渡部陽一が見た紛争地域
    3.5
    戦場カメラマン・渡部陽一が実際に取材して、見た世界の現実「今何が戦場で起こっているのか」をわかりやすく解説します。舞台は、イラク、アフガン、スーダン、チベット、ウイグル。政治・経済・民族・宗教的な要因をわかりやすく、そして教科書とは違う「今起こっていること」がわかる「世界の現実への入門書」です。
  • 3/11キッズフォトジャーナル 岩手、宮城、福島の小中学生33人が撮影した「希望」
    3.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 東日本大震災で被災した子どもたちが見つめている「震災後」を、世界に向けて、写真と文章で伝えるプロジェクト「3/11キッズフォトジャーナル」。岩手、宮城、福島3県の小中学生33人によって結成され、既成のメディアとはまったく異なる内側の視点から、被災地の歩みを伝えています。そんな子どもたちが作った一冊が、本書『3/11キッズフォトジャーナル 岩手、宮城、福島の小中学生33人が撮影した「希望」』です。
  • がんを生きる
    3.7
    がん医療を自己決定しなくてはいけない時代。手の打ちようがなくなったあと、進行がん患者は残りの時間をどう送ったらいいのか? 希望をもって日々を過ごした患者たちは、どう考えたのか? 告知マニュアルの落とし穴、「死の受容」の困難、日本人の宗教観とホスピス、同意書の功罪――ベテラン化学療法医が経験をもとに、真摯に問いかけます。
  • つながる読書術
    3.6
    読書で得た知識を自分のネタに変換する方法とは? つまらない本を損切りするコツとは? なぜ今こそ読書会なのか? 電子書籍で読書は変わるか? ──プロフェッショナルが惜しまず明かす、本の読み方、伝え方の秘訣。
  • スローセックス 男の持続力コントロール法
    5.0
    アダム徳永が送る、早漏克服本の金字塔! 早漏であることに悩む男性のみならず、夫や恋人の早漏に悩む女性もターゲットにした、新たな早漏克服マニュアルです。
  • われ=われの哲学 【小田実全集】
    -
    安定と平穏無事の壁に守られた「場」では社会の矛盾が見えないが、理不尽に満ちた不安定な「現場」ではその本質が見える。人間は社会的・政治的関係性の中で生きているのだ。「場」から「現場」に身を置き、自らの存在価値を再認識し自覚する。「われ=われ」とは、「よりよい明日」のため、社会の問題を解決しようと互いを支え合う自立した市民の繋がりを示す新しい市民概念。冷戦崩壊直前、西ベルリンの壁ぎわから、自らの市民運動の思想を再考し深めることで辿りついた、市民の哲学。
  • 風河 【小田実全集】
    -
    閉塞感と戦争の足音が鳴り響く昭和八、九年の大阪。「日韓併合」の下、植民地から渡日した朝鮮人医学生と日本人女学生の愛とその破滅を描いた物語は、天王寺の五重の塔を倒壊させた室戸台風で幕を閉じる。戦前の日本と朝鮮半島に横たわる歴史的矛盾は、禁断の「暗い風の河」となって愛する者たちを切り裂く。少女が見た昭和初期の大阪。大人の生活空間、極楽と現世を象徴する天王寺の西門、そして四季折々の祭事や子供の遊び、小旅行。心を揺さぶる郷愁と時代への諷喩がここにある。
  • 海冥 【小田実全集】 太平洋戦争にかかわる十六の短篇
    -
    果てしなく広がる太平洋の島々で、日米の戦争があった。細長い極限のジャングル、絶海の孤島での激戦は、兵士や軍属を次々と「玉砕」や餓死へ追いやる。太平洋での海の戦争は、やがて空の戦争に変り日本を空爆。それは地上を焼きつくす土の戦争となった。戦場の勇者、帝国臣民として駆り出された植民地出身者ら全ての戦死者の屍が眠る戦場の海。太平洋が著者に語った無数の、縄のようにもつれた「流民」の話。戦後に生きる普通の人びとの切っても切れない、戦争の影を追った16の短篇。
  • 光武帝(上)
    3.2
    紀元九年、安漢公・王莽が前漢を乗っ取り新帝国を建てる。だが儒教原理主義的な政策は民衆の反発を呼び、「赤眉の乱」が発生。漢帝室の血を引く豪族・南陽劉氏の御曹司劉秀も武張った兄劉演たちとともに否応無く反乱に巻き込まれてゆく。後漢帝国の創始者、光武帝劉秀の活躍を描く、新感覚の中国歴史巨編。
  • 朽ちる散る落ちる Rot off and Drop away
    4.0
    地下密室と宇宙密室、驚天動地の森ミステリィ!土井超音波研究所の地下に隠された謎の施設。絶対に出入り不可能な地下密室で奇妙な状態の死体が発見された。一方、数学者・小田原の示唆により紅子は周防教授に会う。彼は、地球に帰還した有人衛星の乗組員全員が殺されていたと語った。空前の地下密室と前代未聞の宇宙密室の秘密を暴くVシリーズ第9作。
  • デザインの教科書
    3.6
    デザインがわかれば生活はもっと豊かになる。消費のためのデザインから生活のためのデザインへ。「デザインとは何か」という基本的な質問から、デザインを決める要素、現代デザインが求められている役割の変化まで、受け手・使い手の立場でデザインを知るための絶好の入門書。
  • 探偵小説昔話
    -
    故森下雨村、江戸川乱歩、大下宇陀児、小栗虫太郎、木々高太郎らの数々の思い出を軽快なタッチでつづる“探偵小説昔話”。「本陣殺人事件」「蝶々殺人事件」のコンテ、最近発見された昭和21年度の日記を一挙同時収録! 五十年の作家生活における探偵小説への情熱、トリックの裏話等、昭和10年から現在にわたり、雑誌、新聞等に掲載された未収録エッセイを網羅した横溝ファン必読の随筆集。
  • ゆきあかり
    3.0
    季節は冬。しおりは、卒業以来3年ぶりに学生の頃暮らした町を訪れる。学生時代にひとつの家で同居していた同級生の明里は、弁護士の道を捨てて画家となり、明里の恋人の平良と別れてしまっていた。学生時代の回想を織り交ぜながら、雪が舞う白い町を舞台に、3人それぞれの人生模様を描く青春小説
  • プリズム
    1.0
    人口減少に対する打開策として、ヒューマノイドロボットが生活に根付いた近未来。ヒューマノイド工学科の音川翔は、恋人である神楽葵とのドライブ中に不運な事故に遭ってしまう。事故による昏睡状態から覚めた翔は、無傷の葵を見てほっと胸をなでおろす。しかし葵の周りには、おかしなことがいくつも起こって……!? すべての想像を覆す驚愕のラストシーン!
  • 私の途中下車人生
    -
    鉄道作家・旅行作家、宮脇俊三はいかにして生まれたか。軍人・政治家の末子として生まれ、物心つかないうちから鉄道のとりことなった。「時刻表を読む」という楽しみに取りつかれ、鉄道に乗る。東大西洋史学科を卒業後、中央公論社に入り、いくつものベストセラーのヒットを出す編集者生活をおくる一方で、鉄道をこよなく愛し、みごとに趣味と仕事を両立させた男。聞き書きで綴る鉄道人生。初刊後22年ぶりの復刊。
  • 骨、家へかえる
    5.0
    帰る家を探し続ける智子、駆け抜ける俊敏な馬を見落としてしまう陽平、午後4時の只中に立ち尽くす詩子、電気椅子に座り死刑執行を待つ滝也。『灰の水曜日』のまま静止した世界、生きていく中で感じる差異。男女四人が憂い哀しむ心情を抱きながら大きく、そしてゆっくりと交錯していく。中原中也賞等数多くの受賞歴を持つ詩人が美しい文体を用いて描く純文学。
  • 欲望チャッター
    -
    秘密のチャットルームに、弱みを握られ強制的に参加することになった主人公。そこで赤裸々に語られるのは、各メンバーが心の奥底に秘めている“人には言えない欲望”。しかもその欲望は、チャット主催者・Aによる周到な計画のもと、現実社会で次々と実現されていく。そして、最後に明かされたAの欲望とは、「自分を殺して欲しい」というものだった……。
  • 逆さ
    2.5
    死刑制度が廃止された日本。犯罪者は肢体を逆さにされ、不自由になった身体での生活を強いられるようになった。そんな犯罪者達の社会復帰を支援する施設ジュピターで“逆さ”の一人が逆さ狩りの犠牲となったらしい。次々と犠牲になっていく“逆さ”たち。施設の職員である朝霧と加瀬は犯人を探し出そうとする。犯人は“逆さ”に恨みを持つ被害者の遺族なのか、それとも……!? 犯してしまった罪は生きていては償えないのか……。
  • 駒、玉のちりとなり
    -
    この国が激動の世を迎えていた古墳時代末期―――。豪族・蘇我馬子の護衛頭である東漢駒は、主君の命に服従して生きる運命に翻弄されていた。天皇家も巻き込む権力争いの渦中、天皇の妻・河上が冷遇を受けていることに懊悩する駒への命は「天皇の暗殺」だった。
  • マスゲーム
    2.5
    刑務所制度が全面的に廃止されることになった。受刑者たちは一同に集められ、「試験を勝ち抜いた者のみ釈放される」と告げられる。「社会適合性検定試験」と呼ばれるその試験は、協調性を問うことを名目としながらも、実態は収監者同士のサバイバルゲームそのものだった。自虐的で神経質なマコトと、能天気なジュンの二人は、試験の課題に振り回されながら、このゲームが社会の縮図であることに気づいていく……。
  • エーテルの衝撃
    -
    深春がひそかに思いを寄せていた景子が、ある日突然この世から去ってしまう。喪失感にくれるなか、深春は自殺する若者が急増する発端となった不思議な本「エーテルの衝撃」と出逢う。深春に好意をもつ血のつながっていない弟ジョジョとともに、深春は景子の死の真相を追い始める。しかし二人は次第に「エーテルの衝撃」に翻弄されていく。景子の死の真相とは、そして「エーテル」の真実とは、いったい何か――
  • 覆面作家のため息
    2.0
    人気の覆面作家・二宮散弾寺がいかに素晴らしいか、京王線車内でカワイイ彼女に力説している金髪大学生を目撃した「俺」は、あまりの絶賛ぶりに影響され、彼の小説を読み始めることに。そしてある日、調布のマックでその二宮を読んでいる時、あの金髪大学生が入ってきた。もし二宮散弾寺のフリをしてみたら。で……。覆面作家にふんする俺と、彼の大ファンとの、デタラメ過ぎる交流が始まった!
  • 神の一球
    -
    高校入学直前、野球嫌いの繭村剣の前に「野球の神様」と称する老人が現れる。老人は誰にも打てない「神の一球」を繭村に授け、この球で天才スラッガー・佐野慶司を3年間抑え込めと命令する。仕方なく野球部に入った繭村だが、そこにいたのは、一癖も二癖もある部員ばかりで、デコボコもいいところ……。
  • 進駐軍がいた少年時代
    -
    中学を卒業した後、おじさんの経営する米軍キャバレーで働ぎ出した武士のところに、幼馴染みの寧々子が同じ店で働きたいとやってきた。ずっと寧々子に恋心を抱いていた武士は少し複雑な心境。さらに、武士は寧々子に想いを告げられない過去を背負っていた。そんななか、常連客のアメリカ兵の一人が、ある時期から寧々子に近づくようになり始めていたが……。戦後の日本の片隅でを元気に生き抜く少年と女性たちの物語。
  • 僕に彼の愛の手を
    -
    1巻880円 (税込)
    幼なじみの伊勢と誘は、高校の学園祭で白雪姫を演じた。王子は伊勢。そしてなぜか姫役は誘がやることに。本番が始まるが、クライマックスで伊勢は逸話を残すまでの行動をとる。そのことが原因で誘は彼女にフラれてしまいうが、伊勢に話すと伊勢は誘にさらに意味深な言葉を投げるのだった。月日は流れ、仲良く同じ大学に通う二人の前に、高校の逸話を知る四人の不思議な後輩たちが近づいてきた…。究極の愛とはいったい何なのか!?
  • 爆走! 芸人ドライブ
    -
    高校時代の友人トリオが4年ぶりに再会したところからはじまる晩春のあてなきドライブ。平和主義者を名乗りながら、人間としては大切な何かが欠けている木村。騒動の火付け役であり芸人志望のチンピラ風大男、坂上。肥大した自己顕示欲のはけ口を小説執筆に求める亡霊のような風貌をした腺病質の小男、加藤。。。三者三様(草食・肉食・無職)に歪んだ自我同士の衝突によって生じるドタバタを描いた暴走コメディー!
  • ちいさなこと
    -
    友哉は帰省した凛と再会し、二人して数年ぶりに同じ町に住む比佐子のアパートを訪ねる。凛は相変らず元気だったが、比佐子は生命力を失っていた。レイプ現場にいたという比佐子の証言とは異なる凛の言葉に、違和感を覚えた友哉。事件を追及する意欲はなくても、小さな町の小さな事件は、普通の会話からその真相が淡々と解き明かされていく。紡ぎ出される人々のばらばらな思惑と見方……。たった3日間の「日常」を描いた青春小説。
  • 姉ちゃんの詩集
    4.4
    1巻880円 (税込)
    その物語は、「姉ちゃんの自作の詩集をみつけた」という、掲示板に書き込まれたひとつの投稿からはじまりました。お姉さんがひそかにつづり、書きためていた詩を弟が発見。1編ずつネットの掲示板に公開していったのです。その詩は、思春期の女の子らしい奔放さで読む人をどきっとさせながら、たとえば描かれる家族、の情景のあたたかさが人の心に癒しと笑いをもらたすという、今まで誰も見たことがない魅力に満ち溢れていました。サマーさんの詩は、楽しいだけではなく、ときに比類なく美しい瞬間を見せます。
  • 不確定性の彼女 She has Null falsifiability
    -
    化学専攻の大学4年生・久住恭平は、7年前の殺人事件を調べ始めることになる。真犯人へとつながる物証に接してしまったからだが、上京の際たまたま出会ったかわいい女子高生の兄が被害者だったからでもある。少女と同居する若手有名建築家の影がちらつくなか、有罪判決を受けて塀の中にいる母親の無罪は証明可能なのか?はたして風化し始めた事件の、隠された真実を証明することが正しいことなのか?そもそも絶対的な証拠などあるのだろうか?
  • 死と生の記録 真実の生き方を求めて
    -
    死と生と愛、これは人生論の中心です。……本書の主眼は真実の生き方を求めることです。そのために死と生の記録を集め、その代表的なものについて、できるだけ死、生にふれた生(なま)の言葉に耳を傾けながら、われわれの思索を進め、深めて行くことにしました。(著者のことば)
  • セックスゲーム
    -
    援助交際を繰り返す14歳の少女。彼女は、ドラッグを使って相手の男を謀略にかけ、彼らから大金を騙し取る行為を繰り返していた。暴力で支配するチンピラ、監禁が趣味のエリート会社員……、すべての援交相手が彼女にとっての標的だった。荒みきった生活を送り、絶望の果てにありながら、彼女はひとつの目的のために、ただ援交を繰り返す。それは、幼少期のトラウマからの脱却を目指したものだった……。
  • トライアングル
    -
    弱みを握る相手を、自分の快楽のままにいたぶり傷つける男。我を忘れるほどに相手を愛し続ける女。小説を書くために全ての暴力を受け入れる男……。表面上はどこにでもいるような三人の男女が、その心の深淵で繰り広げているのは狂気的で理想的な三角関係だった!?
  • たい焼娘と逃亡志願者
    4.0
    学校の屋上から飛び降りようとしている静香に声をかけたのは、たい焼をめいっぱいに抱えた少女・明生だった。「たい焼を食べる時はどの部分から食べる?」。不思議な出会いから始まった二人の関係が、やがてそれぞれの運命を大きく変えていく。
  • 月野さんのギター
    4.0
    遠距離恋愛中のナナミと友人西山の浮気現場を、東京で目撃した真だったが、京都からだと偽って電話をかけ、知らんふりをした。ナナミとの距離感にも納得していたし、実は自分も同級生の月野さんが気になっていたからだ。しかし、その月野さんにも年上の恋人がいて、さらにその恋人にも……。二人の人を好きになっても恋は「同時進行」できるのだろうか。京都を舞台に繰り広げられる、複雑でさわやかな恋愛物語。
  • 枯れゆく孤島の殺意
    2.8
    孤島にある館の主の依頼によって、草木の枯れる原因を調査しに来た相川と美堂棟。調査を始める二人だが、依頼者の館の主と執事が密室の中で何者かに殺されてしまう。相川と美堂棟は島の調査とともに連続殺人犯を捜し始めていく。原因もわからないまま、枯れゆく草木はどんどん増えていく。そんな中、また新たな犠牲者が。枯れゆく孤島と館でおきる連続殺人――二つの大きな謎が交錯する本格ミステリー。
  • 神村企画 The Making of the Next Kamimura
    2.0
    30歳目前の売れない俳優に、突然大役の話が持ちかけられた! それは日常でベストセラー作家“本多レオ”を演じるというもの。戸惑いながらも成功してみんなを見返したいという思いから、その得体の知れない話を引き受けてしまう。ゴーストライターの書く小説は次々と大ヒットとなり、本多レオは一躍有名に! 富と名声を得たが、気がつけば本当の自分の人生はどこにもなくなっていた。次第にエスカレートするプロジェクトはノーベル賞を前にあらぬ方向へ……。
  • 美神の黄昏
    3.0
    偉大な指揮者フルトヴェングラーのタクトから、ナチスの秘密文書がでてきた。そして世界征服の象徴・聖槍からは、ナチスの隠し財産のありかを示す地図。この両方を手に入れたピアニスト島村夕子は、秘宝を追い求めイタリアへ。だが仲間を惨殺され、自身にも危機が忍び寄る! 音楽ミステリーの最高傑作。
  • ヤヌス
    3.3
    『アトリエ・ヤヌス』は映画などで使用される特殊メイクの工房。社長の真壁やちび太は、そんな特殊メイクの技術を活かして、クライアントの様々な依頼を解決していく。その依頼といえば、サプライズパーティあり、殺人未遂事件あり……。そして、真壁は最後の大仕掛けに取り掛かる。すべてはただ、復讐ために。
  • すごろくごはん
    3.0
    アラサー世代の入口に立つ歳になり、親友とともに「婚活」を始めた神田家の長女・蕗子。なかなか理想の相手が見つからない日々のななか、大好きな父親が交通事故に遭遇する。蕗子は加害者の悦司を責めようとするが、父親は彼を許すだけでなく自分の会社で雇い始め、生活の面倒も見始める。父親の行動に困惑する蕗子をよそに、悦司はどんどん神田家の中に入ってくる。さらにそれは蕗子の婚活に大きな変化をもたらしていく……。
  • 偽りの人々
    3.0
    林真人は無差別通り魔事件で妻の亜矢子を失った。夫婦仲も冷め、家庭内別居中だったのだが、事件の取材で林は妻との仲を美談にした。その報道を見た職場の部下、友人や愛人、そして実は亜矢子の知り合いだったという通り魔事件の犯人は……。小さな嘘が周囲の人たちに影響し、次第に林は追い詰められていく。
  • 草 愛づる
    -
    身体から戦闘にも使える植物が生え出す「樹瞑」を持つ「草の人」の少女・心野は、緑豊かな裏島に住む。荒廃した表島に寝返った兄の礎苗も「草の人」だが、二人はついに対決せざるを得なくなる。二つの島をつなぐ唯一の橋を守る通は、いつも心野を見守っていた優しい少年だったが……。神と自然の怒りが爆発するとき、2つの島と4つの部族の運命は? そしてラストは、感動の結末へ!
  • スローセックスの奇跡 1000人の女性を癒した「性のカルテ」
    -
    男女が愛し愛され、幸せを手にすることは私たちの永遠のテーマです。そして、愛や幸福と切っても切り離せないのがセックスです。それなのに、性をタブー視する多くの日本人は、問題があっても他の人に相談することができません。性に悩む男女が最後に行き着く「セックススクールadam」。セックスの定石が通用しない、リアルで生々しい現実を、カウンセリングとアダム流テクニックの施術によって改善していく過程をケーススタディ式に紹介!
  • 「たった3分」からの大逆転 男の「早い」は才能だった!
    -
    彼氏に読んでもらいたい本ナンバーワンの人気作家が「必須のスキル」を伝授! どうすれば、上手にイケる? 「長持ち力」がどんどんアップするスゴい方法をすべて公開! 一生モノのスキルを教えます。こんな方に効果テキメン! ●セックスを愉しむ余裕がない/●草食系と言われたくない/●早い・弱い
  • P・K
    5.0
    サッカー部がインター杯優勝を決めた帰り道、マネージャーの奈美は、先輩の由佳から突然言いつけられる。「私たちも“女子サッカー部”をつくるのよ!!」。しかし部員のあては無く、有望なGKと紹介された香織も入部を拒絶。女子サッカー部を諦めたくない由佳は、香織の入部を賭けて、初めてのPK勝負に挑む。
  • 小笠原壱岐守
    -
    唐津6万石小笠原家の世嗣長行(ながみち)がたどった波瀾の半生。わずか2歳で廃嫡の非運から、一転、土佐の雷公・山内容堂の推輓もあって、幕閣の中枢へと異例の昇進をとげた長行。その闊達な人間性と、国を想う熱誠。老中兼外国奉行として国難に対処する異色の合理主義者を描く表題作の他に、「老中の眼鏡」「十万石の怪談」「流行暗殺節」、絶筆となった「山県有朋の靴」の5篇を収録。より高次な大衆小説を目ざした著者が到達した、歴史小説の記念碑的作品群!
  • 絵本猿飛佐助
    5.0
    信州の山奥で仙人・戸沢白雲斎から独得の武芸を伝授された少年猿飛佐助は、真田幸村に乞われ沼田城に入った。時は戦国、佐助の奇策は徳川や北条の城攻めを次々に封じる。だが、自然児にとって武士の世界はなじみにくかった。放浪の旅に出た彼は、人の野心、怨恨、情愛をしたたかに思い知らされる……。「立川文庫」最大のヒーローを、著者自身の体験と重ね合わせて、人間として捉えなおした異色の長編。
  • 「鎖国」の文学 【小田実全集】
    -
    1971年から75年にかけて書きつがれた著者渾身の文学論。高橋和巳の死から始まってソクラテスやアリストパネス、三島由紀夫、吉田健一、そして「戦後文学」、プロレタリア文学、さらには当時の流行文学や在日朝鮮人文学をも射程に入れた独自の視点。文学にとって大事なものは、私の「眼」と他者の「眼」をもつこと、文学の行為者は社会を観察する者であると同時に社会から観察されている、そして、「私」と「われら」の関係性を閉鎖的にするのでなく、それを「みんな」に開くことだ。
  • 冷え物 【小田実全集】
    -
    悲劇作品には、感情をゆさぶり泣かせるものと、何かもどかしい重苦しさを引きずるものとがある。「差別」問題に鋭く対峙して取り組んだこの作品は、大阪を舞台に日本社会の底辺に生きる「善良な」人たちのあいだにひそむ「差別」の心理や構造の奥襞に、虚飾なく分け入って描き出された、哀しくも緊張感みなぎる、1968年の「反差別文学」だ。「差別」問題を「世の中の問題」にしたいと願っていた著者の思いは、小説とともに自らの作品思想と、作品に対する批判を合わせ入れることで実現した。
  • 状況から 【小田実全集】
    -
    小田実の思考は、いつも現実の事態、問題から出発している。天空の高みにたっての抽象論や「形而上学」ではない、地ベタを這う小さな虫の眼を天空のきわみまで高めたいという、祈りにも似た思想である。市場の「思想者」の靴屋との対話に自分の思考の根をおいたソクラテスのように、小田は「知的遊び」を好む「哲学者」よりも、時代を生みだす「状況」の中で格闘するひとりの「思想者」であろうとした。本書は1973年、「法人資本主義」と国家権力のしくみについて考察したものだ。
  • 砂絵呪縛(上)
    -
    綱吉の後継将軍擁立をめぐり幕閣は二派に分かれて熾烈に対立。柳沢吉保は紀州綱教を立て柳影組をつくり陰謀をめぐらせば、他方、間部詮房は背後に水戸光圀がいて天目党を組織。誘拐、スパイ等々、両派の確執を横目に、首領の、凄艶な女の肌に刺青を彫る砂絵師――。阪東妻三郎主演で映画化されるや、ニヒルな主人公が多くの共感を呼び、熱狂的読者を獲得した、土師清二の名作伝奇小説、出世作。
  • 富士山大噴火
    3.4
    8月1日に東京で地震が発生する。天文台に勤務する新藤一美の予知はピンポイントで的中。幸い死者は出なかったものの、これに呼応するように富士山周辺で不気味な前兆現象が観測される。動物の異常行動、山体の膨張……、そして一美の噴火予知。情報を知らされたカメラマンの達也とライターのさゆりは!?
  • 黒猫の三角 Delta in the Darkness
    3.9
    一年に一度決まったルールの元で起こる殺人。今年のターゲットなのか、6月6日、44歳になる小田原静子に脅迫めいた手紙が届いた。探偵・保呂草は依頼を受け「阿漕荘」に住む面々と桜鳴六画邸を監視するが、衆人環視の密室で静子は殺されてしまう。森博嗣の新境地を拓くVシリーズ第1作、待望の電子書籍化。
  • 原発報道とメディア
    4.0
    ジャーナリズムはこれから「社会の安全・安心」「原発」について、どう伝え、語りうるか? 話題の『私たちはこうして「原発大国」を選んだ 増補版「核」論』著者による、渾身の論考。
  • 冷たい密室と博士たち DOCTORS IN ISOLATED ROOM
    3.8
    同僚の誘いで低温度実験室を訪ねた犀川助教授とお嬢様学生の西之園萌絵。だがその夜、衆人環視かつ密室状態の実験室の中で、男女2名の大学院生が死体となって発見された。被害者は、そして犯人は、どうやって中に入ったのか!? 人気の師弟コンビが事件を推理し真相に迫るが……。究極の森ミステリィ第2弾。
  • 生協の白石さん
    3.9
    東京の西、多摩地区にある東京農工大学。この学校の生協で働く職員、白石さんが今各メディアの注目を集めています。「愛は売っていないのですか…?」「梅ねり始めてください」どんなユニークなメッセージをもきちんと受け止め、誠実に回答してくれる白石さん。白石さんのしたためる「ひとことカード」には、今の日本に足りないものがあります。おかしくて癒されるコミュニケーションの記録、「ひとことカード」傑作選、登場!
  • 地獄の奇術師
    3.6
    十字架屋敷と呼ばれる実業家の邸宅に、ミイラのような男が出没した。顔中に包帯を巻いた、異様な恰好である。自らを「地獄の奇術師」と名乗り、復讐のためにこの実業家一族を皆殺しにすると予告をしたのだ。「地獄の奇術師」の目的は何なのか? 女子高生で名探偵、二階堂蘭子の推理が冴え渡る、本格探偵小説!
  • 壁を破る 【小田実全集】 世界のなかの体験と思想
    -
    本書は1962年から64年にかけて著者が、日本と世界とが積極的に結びつき、その上で日本独自の立場を築き上げようと志して書いた国際関係論だ。かつてのフルブライト留学生たちを訪ね歩くことで、自分にとって、また私たちにとって、アメリカとは何か、日本とは何かを考えた。作者は、日本が「アメリカのつくったもう一つの日本」であることを欲しない。日本は、かつて自分たちが侵略したアジア・アフリカを避けて通ることは出来ないことを、初めての韓国訪問の中で考えた。
  • 私立男装学園(1)
    完結
    4.0
    全2巻880円 (税込)
    男らしさを身につけるため、男装して学園生活をおくる若き乙女たち――と男の娘(こ)!?全寮制の女子高に模範男装女子として転校してきた朝比奈光は本物の男子。バレたら退学!バレなきゃ…生ゴロシ地獄!ちょっぴりエッチな女難の日々を送る中、育む友情――そして恋。性別を超え、青春を謳歌する美少女たちの熱き血潮で、笑え!
  • ふしぎふしぎ(1)
    完結
    -
    全1巻880円 (税込)
    送電線の連なる鉄柱タワー、それさえ子供の目で見れば"電気イカの群れ"になってしまう。子供の頃にはたしかにあった「不思議」、その驚きの感動体験を水彩画風オールカラーで綴った短編集。あなたの胸には何が残っていますか?
  • つい誰かに話したくなる日本史雑学 いつも事件はつきない・篇
    3.0
    ミリオンセラー『つい誰かに話したくなる雑学の本』に続く歴史雑学・事件篇!! しびん持参で戦った武士たち、義経ニセ首説、美少年世阿弥と足利義満のあぶない関係、参勤交代の経費節減対策とは、家康が死んだのは天ぷらの食べすぎ? 日本中が熱狂した「おかげ参り」、文部大臣の日本語廃止論、痴漢対策に登場した特別電車とは? 古代から明治までの面白エピソードを満載した歴史ものしり雑学の決定版!! 人物篇も好評発売中!!
  • 上杉謙信
    3.8
    謙信を語るとき、好敵手信玄を無視することはできない。精悍孤高の謙信と千軍万馬の手だれの信玄。川中島の決戦で、戦国最強の甲軍と龍攘虎搏の激闘を演じ得る越軍も、いささかもこれに劣るものではない。その統率者謙信と彼の行動半径は? 英雄の心事は英雄のみが知る。作者が得意とする小説体の武将列伝の一つであり、その清冽な響きは、千曲・犀川の川音にも似ている。
  • 黒田如水
    3.9
    『新書太閤記』の一大分脈を成すのが、本書である。秀吉といえども、独力では天下を取れなかった。前半は竹中半兵衛の智力をたより、後半は黒田如水を懐刀とした。如水は時勢を見ぬく確かな眼を持ち、毛利の勢力下にありながら、織田の天下を主張。また、荒木村重の奸計に陥り、伊丹城地下牢での幽囚生活を余儀なくされながら、見事に耐えぬく。――若き日の如水を格調高く描く。
  • 日本動物民俗誌
    値引きあり
    4.0
    山海の神か、田の神か。贄か、神使か、妖怪か――。 サル・キツネ・オオカミ・クマからネコ・トリ・ムシ・サカナまで、日本人は動物たちをいかに認識し、どのような関係を取り結んできたのか。膨大な民俗資料を渉猟し、山/海、家畜/野生、大きさ、人との類似などの基準によってその歴史と構造を明らかに! 25種の動物ごとの章立てで、「事典」的なニーズにも対応。 (解説:小松和彦) 【本書に登場する主な動物たち】 [キツネ]気高き神の使者は、やがて商業神、憑きものへ [イヌ]化け物の正体を見破る特異な辟邪力 [ネズミ]経典荒らしが転じ、仏法の守護者に? [オオカミ]なぜオオカミだけ? 「産見舞い」に赤飯を [ネコ]擬人化の果てに、愛する人の形代に [サカナ]山神はなぜ毒棘持ちのオコゼを愛したのか [ウサギ]ウサギvs.サルvs.カエル「動物餅争い」の結末は? [カニ]甲に浮かぶ悲運の英雄たちの無念 ……
  • 藤原道長「御堂関白記」を読む
    値引きあり
    3.7
    【平安最大の権力者は何を“後世に残すべきだ”と考えたか】 大河ドラマ『光る君へ』時代考証者が徹底的に読み解く! 原本写真多数掲載。 豪放磊落な筆致、破格の文体、そして抹消された箇所……平安時代最大の権力者は、自らの手で何を書き残したのか。 「披露すべきに非ず。早く破却すべき者なり」と道長が記したのはなぜか。 「望月の欠けたる事も無しと思へば」はいかなる場で詠まれたものだったか。 摂関期の政治、外交、儀礼の生々しい現場から家庭生活と精神世界までを描く世界最古の自筆本日記を、第一人者が徹底的に読み解き、宮廷社会の実像をさぐる。 原文写真・翻刻・現代語訳・解説がそろった、決定版! 【本書より】 『御堂関白記』独特の面白さがある。また、『御堂関白記』を記した藤原道長自体、日本史上でめったにいないほど、面白い人物である。それらの楽しみを、原本の写真とともにたどることは、他の史料ではちょっと味わえない面白さがある。 この本では、その日の記事に何が記されているかに加えて、その日の記事がどのように記されたのか、また、どのように書写されたのかに視座を据えて、記述のてんまつ、また書写のてんまつを明らかにしたい。本来、歴史学というのは、史料を読み込んでいき、それを読み解くというのが基本的な姿勢である。世間では古代史というと、好き勝手な推論を積み重ねている ものと思われているかもしれないが(実際、『御堂関白記』や道長についてもトンデモ本が流布しているらしいのは嘆かわしいかぎりである)、史料にどう向き合うかという姿勢を伝えることこそ、歴史学者の本来の使命であると考える。 結果的には、自分が楽しんだだけではなかったかと恐れているが、自分が楽しいことはきっと楽しんでくれる人もいるはずであるという思い込みに支えられて、この本を世に出す。 【本書の内容】 序 章 『御堂関白記』とは何か 第一章 権力への道 ――政権獲得、彰子入内・立后など―― 第二章 栄華の初花 ――敦成親王誕生、一条天皇崩御など―― 第三章 望月と浄土 ――摂政就任、威子立后、出家など―― 番 外 『御堂関白記』自筆本の紙背に写された『後深心院関白記』 終 章 再び『御堂関白記』とは何か 年譜/略系図/主な登場人物紹介/関係地図を掲載 *本書の原本は、2013年に講談社選書メチエより刊行されました。
  • 龍の世界
    値引きあり
    3.5
    竜巻と共に天に昇り、海底深く龍宮に潜る。天空から海底まで自在に駆ける霊獣は、古来、皇帝から人民まで、中国人が最も愛する瑞祥だった。この想像上の生きものは、いつ、どのように誕生し、人々の暮らしに浸透していったのか。中国・日本・インドの龍とギリシア神話のドラゴンとの比較。龍を食べる怪鳥、正倉院に収められた龍の骨と歯の正体。四方から財宝を寄せると言われた「銭龍」や、薬用「龍眼」、中国人が畏れる「辰年の怪」まで、長年に亘る中国取材や様々な文献史料から、龍の逸話を丹念に採取!! 本書は『龍の百科』(新潮選書 2000年刊)を加筆、改題したものです。 目次 一 龍は、どう考えられていたか 二 龍は、どう形づくられてきたか 三 龍は、どのように自然界に潜むか 四 龍は、どう変わってきたのか 五 龍は、どのように語られてきたか 六 龍は、どう暮らしにかかわるか おわりに 索引 学術文庫版あとがき
  • 物語論
    値引きあり
    3.5
    人間はなぜ物語を必要とするのか?  精神分析、政治、戦争、神話、歴史、そして昔話、小説、うた――。 物語は社会のいたるところにある。 平家物語などの「語り物」やアイヌのユカラとの対比、源氏物語の婚姻制度と母殺しの阿闍世コンプレックス……日本列島の物語を起源から、そして世界文学との比較から考える。 「もの」とはなにか。 「語り手」は誰なのか。 物語理論の金字塔となる、伝説の東大講義18講、待望の文庫化! 【目次】 I 物語理論の進入点  1講 ものがたり と ふること  2講 うたとは何か  3講 うたの詩学  4講 語り手を導きいれる II 物語理論の基底と拡大  5講 神話から歴史へ  6講 神話的思考  7講 語り物を聴く  8講 口承文学とは何か  9講 昔話の性格  10講 アイヌ語という言語の物語 III 物語理論の水面と移動  11講 物語人称  12講 作者の隠れ方  13講 談話からの物語の発生  14講 物語時称  15講 テクスト作りと現代語訳 IV 物語理論の思想像  16講 『源氏物語』と婚姻規制  17講 物語と精神分析   18講 構造主義のかなたへ
  • 官僚の研究 日本を創った不滅の集団
    値引きあり
    3.7
    深夜におよぶ激務、たび重なる不祥事、「官邸主導」でゆがむ人事。近年では、官僚を志望する東大生も激減しているという。しかし、明治以来の政治・経済を動かし、日本社会の枠組を創ってきたのは、霞ヶ関のエリート官僚たちであり、そのパワーは今も不滅である。「官僚」とは、一体どんな人々なのか。その歴史と生態を、自らも官僚体験のある現代史家が、計量的・実証的に明らかにしていく。 明治初年の「官員さん」のうち、薩長出身者はどれほどの割合を占めたのか。華族・士族・平民の内訳は、どう推移したのか。上級官僚の実父はやはり官僚だったのか、あるいは軍人、商人が多いのか。帝大卒優位のなかに食い込んだ私学は? また、戦前の「革新官僚」と言われた人材のなかには、政党主導の戦後官僚社会であればたちまち弾き出されるような個性派や情熱家も多かった。毛里英於莵、奥村喜和男、菅太郎といった「奇才」や、女性官僚の第一号などの群像を紹介。 戦後は占領政策により「天皇の官吏から公僕へ」「中央集権から地方分権へ」と改革が進むなか、各省庁の「家風と作法」はしっかりと守られ、新たな「吏道」も探究されていく。 「文庫版のあとがき」として、平成・令和の変遷を加筆。〔原本=『官僚の研究:不滅のパワー・1868―1983』1983年、講談社刊〕
  • 万国お菓子物語 世界をめぐる101話
    値引きあり
    3.8
    たかがお菓子というなかれ。甘さのかげに歴史あり。愛とロマン、政治に宗教、文化の結晶としての世界のスイーツ101の誕生秘話! すっかり日本でもおなじみとなったマカロン。原形は数あるお菓子の中でも大変古典的な部類に数えられます。 宗教の時代ともいわれる中世ヨーロッパ、その流れを引いた近世で政略結婚を含めた各国の交流が進んだ背景のもと、マカロンの旅も始まりました。まずイタリアのフィレンツェの名家メディチ家のカトリーヌ姫が嫁ぐ時に帯同した製菓職人の手によってフランスにもたらされました。それを機にフランス各地で作られるようになり、それぞれの地で銘菓として評価されていきます。17世紀~18世紀には各地の修道院でつくられるマカロンが有名となり、それを求めて時の皇太子ご夫妻が修道院を訪れたこともありました。――政略結婚によって他国へ伝わったマカロン、参拝記念として配られたレープクーヘン、名称をめぐって裁判にまで発展したザッハートルテ、また大航海時代、ポルトガルによってはるばる日本までやってきたカステーラ……。南蛮菓子からヨーロッパ・アメリカへ渡り、またアジアへ戻るお菓子にまつわる物語。ヨーロッパとアジアをつなぐトルコのロクムやちょっと切ない誕生経緯のハワイアン・バター餅など新たに9話を追加しました。製菓業界の第一人者がお届けする世界をめぐるお菓子101話。 (原本・吉田菊次郎『万国お菓子物語』、晶文社、1998年。文庫化にあたって新たに9話追加しました。) 本書で取り上げるお菓子 南蛮菓子 カステーラ ボーロ コンペイトウ ビスカウト 世界のお菓子 マカロン チョコレート シュトレン ザッハートルテ ポルボロン プディング スペキュラース 悪魔のお菓子と天使のお菓子 月餅 日本のお菓子 ショートケーキ 饅頭 お汁粉 どら焼き 外郎 ちんすうこう ほか
  • 江戸の科学者
    値引きあり
    4.0
    関孝和、貝原益軒、渋川春海、杉田玄白、平賀源内……。伝記を通して、江戸に花開いた科学や技術の発展の軌跡を紹介する。科学者小伝付き!(解説:池内了氏) 『解体新書』、『蘭学事始』で知られる杉田玄白が生まれたときは大変な難産でした。看護の人たちは母親に気をとられ、生まれたばかりの赤ん坊のことは忘れてしまいました。死産だろうと思われ、とり合わせの布に包んで横に置いたままにされたのです。しかし、ようやく落ち着き、赤ん坊を見ると元気で生きていました。その後の玄白は元気に育ちます。17,8歳のころ、医官である父に医業を学びたいと申し出ると、幕府の医師である西玄哲に入門することになりました。西玄哲は通訳の家の出身で、ポルトガルやオランダの医術を覚え医師となった人物でした。玄白はこの頃から西洋医術の優秀さに触れることとなったのです。――西洋医術の導入、日本人のための暦、エレキテル、鉄砲の大量生産……など。著名な杉田玄白や渋川春海から砲術家の坂本天山まで、江戸時代を代表する科学者たちの幼少時や師事した先生とのエピソード残した業績をコンパクトに紹介する伝記集です。科学者たちの生涯を通し、江戸時代の科学や技術の発展の過程を生き生きと描き出します。29人の科学者小伝付き。解説は池内了氏。 (原本:吉田光邦『江戸の科学者たち』、社会思想社(現代教養文庫)、1969年) 本書の内容 関流をめぐる人びと ――関孝和たちと会田安明―― 本草から大和本草へ ――貝原益軒―― 本草から博物学へ ――稲生若水・小野蘭山―― 日本暦の誕生 ――渋川春海―― 町人天文学者たち ――麻田剛立の一門―― 測地事業の推進者 ――伊能忠敬―― 幸福な蘭学の始祖 ――杉田玄白―― 異端の科学者 ――平賀源内―― 電気学の正統 ――橋本宗吉―― 最初の自然哲学者 ――三浦梅園―― 自然哲学の展開者 ――帆足万里―― 通訳から科学者へ ――本木良永・志筑忠雄・馬場貞由―― 桂川家の人びと ――名門の学者たち―― 宇田川家の人びと ――家学を守った人たち―― 悲劇の科学者たち ――シーボルトとその門下―― 職人と発明家 ――国友藤兵衛―― 哲学的な砲術家 ――坂本天山―― 農業技術の変革者 ――宮崎安貞・大蔵永常―― 科学者小伝 参考文献とあとがき 解説(池内了氏) 索引
  • 太平記<よみ>の可能性
    値引きあり
    4.8
    太平記よみの語りは、中世・近世を通じて人びとの意識に浸透し、天皇をめぐる2つの物語を形成する。その語りのなかで、楠正成は忠臣と異形の者という異なる相貌を見せ、いつしか既存のモラル、イデオロギーを掘り崩してゆく。物語として共有される歴史が、新たな現実をつむぎだすダイナミズムを究明し、戦記物語研究の画期となった秀作、待望の文庫化。 これほど、読むたびに知的興奮を覚えさせられる本は、めったにない。10年前、兵藤さんからこの本を贈られ、一気に読んでそのスリリングな議論展開のとりこになって以来、『太平記<よみ>の可能性』は、文字通り私の座右の書になった。そのときどきの私の関心に応じて、さまざまな読み方ができ、そのたびに啓発される。この本自体、豊かな<よみ>の可能性にみちているのだ。――<川田順造「解説」より> 〔原本:1995年刊行の講談社選書メチエ〕 第1章 太平記の生成 第2章 もう1つの「太平記」 第3章 天皇をめぐる2つの物語 第4章 楠合戦の論理 第5章 近世の天皇制 第6章 楠正成という隠喩(メタファー) 第7章 『大日本史』の方法 第8章 正統論から国体論へ 第9章 歴史という物語
  • 江戸・東京水道史
    値引きあり
    3.5
    徳川氏入国以降中心都市となった江戸では、拡大する市街に上水を供するため、すでに独創的な工夫を絶えず続けていた。東京と改まってのち、明治20年の横浜に始まる近代水道は同31年に東京でも通水を開始する。以来日本の首都として急速に発展した東京は、震災、戦災、水害、渇水、地盤沈下、断水と度重なる危機をどう乗り越え、発展してきたのか。家康が家臣に命じ小石川の上水を引いてから淀橋浄水場が「跡地」となるまで、供給側と市民生活の変貌を描く。戦前より長年、東京都水道局で実務に携わった著者渾身の「水道の文化史」。(原本:『水道の文化史』鹿島出版会、1981年刊)
  • 上杉謙信
    値引きあり
    -
    「彼は大名の座から逃げようと思えば逃げられる境遇にあった。事実一度は逃げ出した。しかし四囲の情勢から過重な大任を引き受け、進んで戦乱のなかに身を投じて行った――」。 のちに「越後の龍」、「軍神」とまで称され、戦上手の代名詞となった上杉謙信は、どのようにして歴史の表舞台に躍り出たのか。本書は、謙信の単なる一代記にとどまらず、謙信の父であり、文字通り戦いに明け暮れる生涯を送った「戦の鬼」長尾為景の下剋上を中心に、複雑な越後の政治情勢から丁寧に説き起こす。家督を継いだ謙信は、独立心旺盛な国衆の反乱や裏切りに苦しみつつも、武田信玄や、北条氏康ら戦国の雄との対陣を繰り返し、やがては織田信長をも破る強国へと越後を導いていく。その苦難の道のりは、思わず引き込まれてしまうような血の通った文章で活写される一方で、いたずらに対象を美化することなく、透徹したまなざしで戦国武将上杉謙信の実像に迫る。早逝が惜しまれる研究者による、刊行から半世紀経てもなお色褪せることのない謙信伝の古典!(原本:人物往来社、1966年) 解説(山田邦明・愛知大学教授)より ......歴史の大きな流れをどうつかみ、具体的に現れる事象をどう評価するか、個々の人間の動きや、彼らが織りなすドラマをいかに表現するか、そうしたことを考えさせてくれるものとして、活力にあふれた本書は大きな価値を持ち、光彩を放っている。
  • 日本料理文化史 懐石を中心に
    値引きあり
    3.0
    茶道の美と精進の思想―和の食、かくして極まれり。 「懐石」と「会席」は何が違うのか。 利休の「一汁二菜」「一汁三菜」はなぜ正統となったのか。 「乾杯」の日本的起源とは。 茶道から生まれた様式がいかにして日本料理の伝統を形づくったのかを、資料から丹念に考察する。 和の食、その精髄たる懐石料理の誕生から完成、そして後世への継承という歴史の中に、 日本文化のエッセンスを見いだす類稀なる論考。 【本書より】 何故、懐石という新しい料理の様式が生まれたのか。その歴史的前提を明らかにしなければならない。料理に限らず、文化は一つの様式に固定してしまうと、それを内部から突き破る革新が起こって、また新しい創造的な歩みがはじまる。いわば本膳料理の行き詰まりを打破する革新であったと、さきに懐石を位置づけたのだが、では、本膳料理とは何か― 【本書の内容】 唐菓子と柏餅―序にかえて 第一部 懐石誕生  懐石の誕生  近世公家の懐石  千家茶会記にみる懐石  茶書にみる懐石の心得 第二部 懐石以前  大饗料理  本膳料理  精進料理 第三部 料理文化の背景  中世の食文化点描―大工・荘園・都市  日本の食事文化における外来の食
  • 中世の罪と罰
    値引きあり
    4.3
    「やーい、お前の母ちゃん、でべそ!」 誰もが耳にしたことがありながら、よく考えると意味不明なこの悪口。そこに秘められた意味とは? ありふれた言葉を入り口に、今は遠く忘れ去られた日本の姿が、豊かに立ち上がる。 「お前の母ちゃん…」のような悪口が御成敗式目にも載るれっきとした罪であり、盗みは死罪、犯罪人を出した家は焼却処分、さらに死体の損壊に対しては「死骸敵対」なる罪に問われれた中世社会。何が罪とされ、どのような罰に処せられたのか。なぜ、年貢を納めなければ罰されるのか。それは何の罪なのか。10篇のまごうかたなき珠玉の論考が、近くて遠い中世日本の謎めいた魅力を次々に描き出す。 稀代の歴史家たちが、ただ一度、一堂に会して究極の問いに挑んだ伝説的名著、待望の文庫化!(原本:東京大学出版会、1983年)解説(桜井英治・東京大学教授)より本書を通じてあらためて浮き彫りになるのは、中世社会が、現代人の常識や価値観では容易に解釈できない社会だということ、つまりそれは私たちにとって彼岸=異文化にほかならないということである。……日本中世史研究がまばゆい光彩を放っていたころの、その最高の部分をこの機会にぜひご堪能いただきたい。【主な内容】1 「お前の母さん……」 笠松宏至2 家を焼く 勝俣鎭夫3 「ミヽヲキリ、ハナヲソグ」 勝俣鎭夫4 死骸敵対 勝俣鎭夫5 都市鎌倉 石井 進6 盗 み 笠松宏至7 夜討ち 笠松宏至8 博 奕 網野善彦9 未進と身代 網野善彦10 身曳きと“いましめ” 石井 進討論〈中世の罪と罰〉 網野善彦・石井進・笠松宏至・勝俣鎭夫あとがき 笠松宏至あとがきのあとがき 笠松宏至文献一覧解 説 桜井英治
  • 満鉄全史 「国策会社」の全貌
    値引きあり
    3.7
    明治40年(1907)、「10万の生霊と20億の戦費」といわれる犠牲を払って獲得した南満洲の地に誕生した一鉄道会社は、「陽に鉄道経営の仮面を装い、陰に百般の施設を実行する」実質的な国家機関として大陸政策を牽引した。しかし必然的に政官軍の縄張り争いと対中・対ソ事情の変化、そして場当たり的な政策の影響が直撃する位置に置かれた組織は、図らずも近代日本を体現する存在として日本の支配政策のお粗末さを象徴する存在として現代に伝えられている。日露戦争から敗戦まで「日本の生命線」の表舞台に立ち続けた組織の足取りを正確にたどり、「国策」という言葉が包含する曖昧さと無責任さを炙り出す。年表、首脳陣人事一覧、会社組織一覧付き。(原本:講談社選書メチエ、2006年刊)プロローグ――「国策会社」満鉄とは何だったのか第一章 国策会社満鉄の誕生第二章 「国策」をめぐる相克第三章 使命の終わりと新たな「国策」終 章 国策会社満鉄と戦後日本エピローグ――現代日本にとっての満鉄関連年表歴代満鉄首脳陣人事一覧南満洲鉄道株式会社組織一覧
  • 天皇の歴史1 神話から歴史へ
    値引きあり
    3.3
    1~10巻885~1,116円 (税込)
    三輪山の麓、大和に生まれた王権はどのように古代国家を形成したのか。古事記、日本書紀に描かれた神話の解読や考古学の最新成果などから、神武以降の天皇の実像を解明。群臣に擁立された天皇中心の畿内政権が、全国を統一していく過程を検証する。また東アジア情勢の緊張により、大化の改新が引き起こされ、律令国家形成が促進された背景も明らかに。天皇号と日本の国号の誕生も解析し、日本の歴史の原点を究明する。
  • 日本の産業革命――日清・日露戦争から考える
    値引きあり
    4.0
    製糸・紡績、鉄道、鉱山、金融。日本の近代化を支えたものは戦争と侵略だったのか? 本書は日清・日露両戦争と産業革命の関係を軸に、構造を変革する主体の姿を解明、新たな歴史像を描出する。明治の国家目標「殖産興業」が「強兵」へと転換する過程を追い、十九世紀末から二十世紀初頭にかけて世界経済の中で日本が選択した道を鮮やかに活写する。
  • 武士の誕生
    値引きあり
    3.0
    草深い辺境から「都の堕落した貴族」を倒すために現れたのか、それとも武芸を生業とした貴族社会の一員だったのか――。近年活況を呈する武士論の二つの見方を統合し、「武士誕生」の道筋を描く。古代の蝦夷との戦争が坂東の地に蒔いた「武の遺伝子」は、平将門、藤原秀郷らによって育まれ、武家の棟梁たる源義家、頼朝らによって大きく開花した。
  • 蕎麦の事典
    値引きあり
    -
    故・司馬遼太郎が「よき江戸時代人の末裔」と称賛した市井の研究者によって体系化された、「蕎麦」に関する膨大な知見。江戸時代の文芸や大衆文化に登場する蕎麦、全国各地に根付いたさまざまな食し方、植物としてのソバと製粉の過程、蕎麦打ちの用語、そば店の隠語、蕎麦をめぐる史跡・習俗・諺など、あらゆる資料を博捜し、探究した1155項目。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。

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  • 江戸開幕
    値引きあり
    3.5
    家康と秀忠、家光の徳川三代が、どのようにして二百六十余年に及ぶ盤石な幕府体制を築きえたか。大坂の陣を前にした一門、譜代大名配置による大坂包囲網の完成をはじめ、豊臣恩顧の外様大名対策や天皇・公家など朝廷への支配権確立、さらに将軍が病床にあっても政治がスムーズに運営される老中制度の成立など、長期政権を支えた様々な要因を解明した近世日本史の名著。
  • 日本古代呪術 陰陽五行と日本原始信仰
    値引きあり
    3.8
    古代日本において祭りや重要諸行事を支えた原理とは何か。白鳳期の近江遷都、天武天皇大内陵、高松塚古墳、大嘗祭、さらには沖縄に残る祭祀や伝承に秘められた幾重にも重なる謎を果敢に解きほぐしてゆく吉野民俗学の挑戦。日本原始信仰と陰陽五行思想の習合が生み出した古代日本社会の姿、そして外来思想を享受した古代人の思考と世界観に鋭くせまる。
  • 歎異抄
    値引きあり
    4.0
    悪人正機説や他力本願で知られる真宗の開祖・親鸞。危険思想視され烈しい弾圧にあいながらも、人々に受け入れられていった、その教えの本質とは何か。師の苦悩と信仰の極みを弟子の唯円が綴った聖典に詳細な語釈、現代語訳、丁寧な解説をほどこした。日本人の「こころ」を追究する著者の手でよみがえる流麗な文章に秘められた生命への深い思想性。
  • 千利休
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    3.0
    信長・秀吉との交流、草庵茶湯の大成、そして悲劇的な賜死――。本書は、劇的にして謎に満ちたその生涯に対峙し、史料の精緻な読解にもとづく論証によって、茶聖の人物と思想、さらに日本文化史における位相を究明する。人間・千利休を鮮明に描き出し、研究者のみならず茶道界にも衝撃を与え、その後の利休像を決定づけた不朽の名著。(講談社学術文庫)
  • 喧嘩の作法 アメリカが怖れた男の交渉術
    値引きあり
    4.0
    アメリカと丁々発止を繰り広げ、「ダーティハリー・オブ・ジャパン」と呼ばれた日本郵船時代。単身、教授会に乗り込み、大学改革に心魂を注いだ首都大学東京理事長時代。刎頸の友、石原慎太郎との60年を超える交流。異文化の人間たちと、どう胸襟を開いて付き合うか。これからの日本人に必要なロールモデル。
  • 物部氏の伝承
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    大和朝廷で軍事的な職掌を担っていたとされる物部氏。しかし、その一族の実像は茫漠として、いまだ多くの謎に包まれている。記紀の伝承や物部氏の系譜を丹念にたどり、朝鮮語を手がかりに解読を試みると、そこには思いがけぬ真実の姿が浮かび上がってきた。既存の古代史観に疑問を投げかけ、作り上げられた物部氏の虚像を看破する著者独自の論考。(講談社学術文庫)

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