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織田信長が天下布武(てんかふぶ)を掲げた頃、陸奥(みちのく)の南部家では内紛が続いていた。新たな時代を予見する九戸党の棟梁・政実(まさざね)は、ついに宗家を見切った。戦の天才「北の鬼」九戸政実が、武者揃いの一族郎党を束ねて東北の地を駆け巡る。著者が故郷を舞台に熱き思いを込めた歴史巨編「陸奥3部作」の最終章、待望の文庫化。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
高橋克彦も大好きな作家です。入り口は浮世絵から。そこから推理小説、ホラーに行き、最後は歴史小説に行きつきます。どれも面白い。もっと評価されていい。浮世絵愛と東北愛と蝦夷愛はこの人だけ。最近あまり見ないけどお元気ですか?確か北方謙三さんと同い年。頑張ってください。
とあるテレビ番組で九戸政実のことを知り、今まで其の名をまったく知らなかったこともあり、さっそく九戸政実を主人公にした全3巻の小説を買い求めた。作者のことも寡聞にして知らなかったが、読み始めてその筆力に脱帽した。続巻が楽しみである。
高橋克彦の陸奥三部作の最終章。九戸党をまとめる政実が南部の生き残りをかけて戦い抜いていく。全3巻の最初は南部のお館とその家臣たちをめぐる内紛、政争だが、まさに武者たる政実の強さ、逞しさが導いていくストーリーに引き込まれる。
2012-119 今までと違ってまつりごとがメイン。 戦のシーンが少ない。 これも時代が変わってきてるってことなんだろうね。 それでも蝦夷の男たちは変わらない。
「火怨」「炎立つ」に続く、奥州、つまり今の東北地方の武将のお話。どのシリーズも非常に読ませるのだが、このシリーズは九戸政実のファンになってしまうほど。ただ、どうにも歯がゆい思いを何度もさせられる。 これ程までの武将がいながら学校の日本史には出てこないというのも不思議な話だ。兎に角、きっとまた何年後...続きを読むかに読みたくなる本の一つ。
とっても郷土なテーマなので読んでいて始終ニヤニヤ。 この時代の作品は主役は伊達さんだの徳川さんだのが選ばれることが多い中、辺境の地でこういう剛胆な漢共がいたことが描かれているっていうことがまず嬉しいわけで。 しかし主人公の登場の仕方に吹いたのは私だけではないと思いたいです。
これは超お勧め。九戸政実という若干マイナーな人物が主人公なのだが、なんというか、作者の人物の描き方をはじめ、やたらいい作品。久々にはまり込んだ時代小説。
1〜3巻。 時代は下って戦国時代の東北が舞台。 「九戸政実」という名前に馴染みのない人は多いだろうが、この男の反骨精神は凄い。死を持って何とするか。 高橋氏の東北愛ぶりが伝わってくる。
東北で唯一、豊臣秀吉に歯向かった九戸政実のものがたり。歴史だとちょこっとしか語られない部分であるが、実際は豊臣軍10万を5千で相手していたのを初めて知った。二戸の城跡をいつかは見てみたい。
風の陣から時が進み、舞台は戦国時代。都からの距離がガラパゴス化を招く一因になっているのか、相変わらず東北だけは独自の混沌が続いている。 安倍貞任や藤原義家の子孫が登場するところが高橋ファンの心をくすぐります。 いつもながら人物が活き活きとして面白いのだけれど、お家騒動的な権利争いに多くの頁を使うとこ...続きを読むろだけは何とかならないものか。
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天を衝く 秀吉に喧嘩を売った男九戸政実
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