緋(あか)い記憶

緋(あか)い記憶

590円 (税込)

2pt

生まれ故郷の古い住宅地図には、あの少女の家だけが、なぜか記されていなかった。あの家が怖くて、ずっと帰らなかったのに。同窓会を口実に、ひさしぶりに故郷を訪ねた主人公の隠された過去、そして彼の瞼の裏側に広がる鮮やかな“緋色のイメージ”とは、一体何なのか……。直木賞受賞の傑作ホラー。表題作ほか、選考委員の激賞を受けた「ねじれた記憶」など、粒よりの七篇を収録。痺れるように怖いのに、とてつもなく懐かしい――高橋克彦ならではの独自の世界を満喫できます。

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緋(あか)い記憶 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

     東京でデザイナーをしている〈私〉は、共に盛岡での高校時代を一緒に過ごした友人である加藤から古本屋で、古い盛岡の住宅地図を買ったことを聞かされる。古い地図から過去の自分自身の記憶を振り返るのが趣味だというのだ。〈私〉には淡い記憶があった。彼に倣って住宅地図で過去を振り返ろうとした〈私〉は、記憶の中に

    0
    2025年07月27日

    Posted by ブクログ

    記憶をテーマにした七篇。
    粒揃いな中、表題作とねじれた記憶は舌を巻く巧さ。重厚で好み一直線のホラー作品。

    0
    2021年12月04日

    Posted by ブクログ

    時代的古さを感じるけど、記憶をテーマにした短編で、記憶はセピア色のイメージだから、その古さが味を出していて逆にいい。
    伝奇的ミステリーだけど、どれも人の仄暗さを覗き見する気分で、昏い楽しみがある。
    共通して、岩手をテーマにしているので、遠野物語のような趣もまた風情がある。

    0
    2020年09月08日

    Posted by ブクログ

    【ねじれた記憶】
    『空耳だろうか。こっそりと忍び寄る足音が聞こえる。あれは私の足音なのだ。
    振り返って確かめたい欲望にかられた。
    ひたひたひた。
    どちらの私も息を潜めていた。

    【膚の記憶】
    『体の関係ができたのは半年前のことだ。ママは三十八。私の生活に割り込んでくるような野暮な女ではない。五十にも

    0
    2018年06月09日

    Posted by ブクログ

    これは、面白かった~。
    読んでて背中がゾクゾク、心臓がバクバクしてました。
    これは、直木賞とって当たり前といえる作品。
    短編っていまいち苦手だったりすんだけど、これは一編一編が内容の濃いものになってるので短編で正解。これ以上に長いと心臓が持たなかったかも(笑)

    ★緋(あか)い記憶
     30何年か前に

    0
    2012年11月28日

    Posted by ブクログ

    記憶をテーマとしたホラー短編集。
    ふと思い出した記憶を探るためジグソーパズルを埋めるように遡っていく人々の話。
    記憶は現実にだぶるものだと思う。記憶と現実とは重なるわけがないけれど何か繋がりがあり、そこに欠落を感じる。
    その欠落が何かを理解するために、納得するために現実をほっぽって過去へと向かう、途

    0
    2024年07月18日

    Posted by ブクログ

    あとがきで川村湊さんが、
    岩井出身の“みちのく”作家。
    心の中の “みちのく”の情景を描く。
    と、上手こと表現している。
    直木賞の人生の曖昧となった記憶を物語とした
    7編の記憶シリーズ。舞台も東北が多い。
    どの短編も、記憶から欠けた時間を探し始めるところから始まる。そこに記憶を封じなければならなかっ

    0
    2024年01月31日

    Posted by ブクログ

    特別面白い話があったわけではないけど、作者特有のジメッた空気感がとても好き。

    ″ねじれた″と″虜の″が好き。

    0
    2020年10月10日

    Posted by ブクログ

    タイトル通り「記憶」がテーマの短編集。
    遠い過去の記憶がいつの間にか都合よく書き換えられているのですが、書き換えられるには必ず相応の理由があり、それを思い出す過程で忘れたかった忌々しい真実が明らかになるという同じパターンの構成となっている。
    今から30年近く前にも書かれた作品であり、その当時に過去を

    0
    2019年12月01日

    Posted by ブクログ

    記憶をテーマにし、作者の東北の故郷を舞台にした物語が連なる短編集。各話の主人公らはふとしたことをきっかけに自分の過去の記憶を掘り下げることで、忌まわしい事実が明らかになっていく。焦燥感と緊張感に飲み込まれて、ぞわぞわしながらいっきによみました。

    0
    2017年03月13日

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