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Posted by ブクログ
上司に殺された刑事が何故自分は殺されなくてはならなかったか?
・・・ということを死んで幽霊になってから推理していくというのが主ストーリーのお話。
幽霊になって主人公が一番に行ったところは、自分の家。
母親も妹も主人公に気付かなかった。
次に主人公が行ったのは恋人のもと。
恋人にも主人公の気配すら感じてもらえなかった。
最後に職場に行った主人公は霊媒体質の後輩刑事に姿を目撃される。
そして、ミステリー史上最高?のコンビが結成される。
史上空前の異色コンビも時にはお互い思い違いをして、疑心暗鬼になったりもする。
お互いに一番肝心なことを見落として推理していって、変な結論に達したりするあたりも面白い。
最後に謎が解明されて思ったのは「やっぱそうか!」というのではなくって
え?なんでそぉうなるの(©萩元欣一?)ちう感じだった。
しかしこの本で一番面白いのは、主人公の恋人が
幽霊とかそういうものを全く信じていなくて、すれちがうことだろうか?
そして最後に訪れる別れの時・・・。こんなラストシーンは見たことがない。
ジョン:ケーシーの名曲『4分33秒』がさぞ似合うことだろう。
読み終わった後、恋愛小説が苦手な私でもなんだか胸が切なくなった。
主人公が幽霊になったのは本当は、自分が殺された理由を探したいのではなくて
恋人の自分に対する本当の気持ちを知りたかった(又は確かめたかった)のかもしれない。
これぞまさに『本格純愛小説』だと心から納得してしまった。
■追記■
この本は、1998年10月に大阪万博記念ホールで行われたイベント『熱血!日立 若者の王様Part9 推理トライアスロン』内で上演された推理劇『幽霊刑事』のために提供した原案を小説化したものらしいが、ぜひ上演されたものを見てみたかった。一度きりの上演を観た1500人の観客が羨ましい。
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