【感想・ネタバレ】幽霊刑事のレビュー

あらすじ

俺は神崎達也。職業、刑事。美人のフィアンセを残して無念にも射殺された……はずが幽霊に!? しかも犯人の上司が密室状況で何者かに殺されて……。いったい真犯人は誰なんだ! そして俺はどうなってしまうんだ! ミステリーとラブストーリーが融合、2001年度本格ミステリー・ベスト10入りの傑作。

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Posted by ブクログ

上司に殺された刑事が何故自分は殺されなくてはならなかったか?
・・・ということを死んで幽霊になってから推理していくというのが主ストーリーのお話。

幽霊になって主人公が一番に行ったところは、自分の家。
母親も妹も主人公に気付かなかった。
次に主人公が行ったのは恋人のもと。
恋人にも主人公の気配すら感じてもらえなかった。
最後に職場に行った主人公は霊媒体質の後輩刑事に姿を目撃される。
そして、ミステリー史上最高?のコンビが結成される。

史上空前の異色コンビも時にはお互い思い違いをして、疑心暗鬼になったりもする。
お互いに一番肝心なことを見落として推理していって、変な結論に達したりするあたりも面白い。

最後に謎が解明されて思ったのは「やっぱそうか!」というのではなくって
え?なんでそぉうなるの(©萩元欣一?)ちう感じだった。

しかしこの本で一番面白いのは、主人公の恋人が
幽霊とかそういうものを全く信じていなくて、すれちがうことだろうか?
そして最後に訪れる別れの時・・・。こんなラストシーンは見たことがない。
ジョン:ケーシーの名曲『4分33秒』がさぞ似合うことだろう。

読み終わった後、恋愛小説が苦手な私でもなんだか胸が切なくなった。
主人公が幽霊になったのは本当は、自分が殺された理由を探したいのではなくて
恋人の自分に対する本当の気持ちを知りたかった(又は確かめたかった)のかもしれない。
これぞまさに『本格純愛小説』だと心から納得してしまった。

■追記■
この本は、1998年10月に大阪万博記念ホールで行われたイベント『熱血!日立 若者の王様Part9 推理トライアスロン』内で上演された推理劇『幽霊刑事』のために提供した原案を小説化したものらしいが、ぜひ上演されたものを見てみたかった。一度きりの上演を観た1500人の観客が羨ましい。

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2016年07月18日

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ネタバレ

最後まで犯人わからなかったー。でもスピード感があって面白かった。最後の空白のページ、凄く泣けました。あんなに意味を持った空白ははじめてです。

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2015年01月15日

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ミステリーのはらはらドキドキと、ラブストーリーの切なさ、どちらも存分に感じられる長編作品。
神崎と須磨子、2人だけの暗号やラストは本当に切なくて、涙なしでは読めません(;_;)

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2011年03月07日

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ネタバレ

刑事・神崎達也は、何者かに射殺されてしまうが、何故か幽霊となって地上に残ってしまう。しかも犯人の上司が密室状況で殺害されてしまう…2001年度の本格ミステリー・ベスト10にランクインした傑作!!。

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2011年02月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった。終わりの空白のページも、作者のこだわりが見えていて良かった。

でも結構しょうもない理由で殺された主人公は気の毒すぎる。あとパートナーとして大活躍した平川との別れが結構雑で、彼の須磨子への恋心とかは触れないんだなぁと。あんなに頑張ったのにちょっと可哀想。

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2020年01月13日

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幽霊が主人公という設定に興味を惹かれます。

更に、幽霊だからこそのいくつかの制約が、読んでいてとてももどかしく、主人公の孤独感がひしひしと伝わってきて、なんとも言えない気持ちになりました。

ファンタジーや恋愛要素を加えたミステリなので、従来とは違った印象を受けるのですが、それでも小説としての面白さは変わりません。

作者の地力を感じる一冊でした。
また、このような作品を発表していただければと思います。

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2019年05月01日

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主人公幽霊な時点でちょっとどうかな?(´・ω・`)って思ってたけど、読んでみたらちゃんと推理小説だったし、読みやすかった
堅苦しい感じが苦手な人にはおすすめ

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2019年04月03日

Posted by ブクログ

2000年発表の著者の第11長編で比較的珍しいノンシリーズものとなります。
タイトルのとおり、射殺されてしまった刑事神崎達也が幽霊として甦り、自分の死の謎に挑むというストーリーです。
設定自体は有りがちなものですが、そこはさすが日本のクィーンとも言われる著者ですから、特異状況を上手く活かした本格ミステリに仕上がっています。
この年の各種ミステリ・ベスト10にランキングした名作を是非お楽しみください。

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2013年08月28日

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ミステリーとラブストーリーが融合した作品...っと
言う言葉に惹かれて、読んでみました。

事件が解決して、消えてしまうのですが、
最後、ウルウルきちゃいました。

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2012年12月15日

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初めて有栖川有栖さんの本を読んだ。

もう、最初からテンポが良くてホンマ面白かった。

掛け合い漫才あり、感動あり、ぶっくりありと、ありありだった。

今後、有栖川さんの本を読み漁ろう!

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2012年11月16日

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読後、泣いた気がする。
なんて単純なのかとも我ながら思う。
再読したいけど、なぜか本棚にありません…買ったんだけどなあ↓

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2012年09月20日

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当然ミステリとして一級品。
であると同時にミステリを抜いた登場人物たちのドラマとしても読ませてくれる。
有栖川有栖の本領発揮な一冊

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2012年01月23日

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神崎達也は上司に撃ち殺されてから1ヶ月後に幽霊デビューした。
怒りのあまり化けて出ようにも相手に自分は見えない。
親にも結婚直前だった彼女にも神崎の姿は見えない。
しかしイタコの祖母を持つ同僚の早川にだけは見えた。
ここに幽霊刑事と霊媒刑事のコンビが誕生。
ところが肝心の上司が密室で射殺される。
幕は誰だ?動機は?

これはホラーではないですよ。
れっきとしたミステリですよ。
恋愛テイストを効かせたミステリです。
ちゃんと伏線も張り巡らせてあります。
相変わらず犯人が出てくるまで気付きませんでしたけど(^◇^;)
そして色々と切ないです。面白かったです♪
霊媒刑事早川が活躍する番外編は、アンソロジー「七つの死者の囁き」の
「幻の娘」で読めます。

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2011年09月29日

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主人公は幽霊だが、万能というわけではなく制約があるという設定が、とてもよかった。また、主人公と早川とのやりとりが微笑ましくて、面白かった。
私は須磨子に好意が持てず、ラブストーリーとしてはあまり共感できなかったが、共感できていたら最後は泣けただろうな、と思う。
謎解きの部分については、私が本格ミステリーに疎いためか、多少強引な気がした。

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2011年09月28日

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シリーズ物でないので、暫く放置していたけど、急に読みたくなりました。主人公行き成り殺されます。犯人…というよりも黒幕を推理する話。よくある幽霊になればなんでも出来るというのがなくて、良かった。しかし…濃い面子だったなあ。

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2011年01月30日

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上司に殺され幽霊となってしまった元刑事。
幽霊であるからこそ可能な行動。
彼は見えない立役者となり、事件解決への鍵となる情報を拾い集める。

自分の事は後回しにして 世の為・人の為に。
最後まで立派に刑事という職務を果たしたと思う。

せつない恋の結末もあるが。
彼の婚約者は、彼の意志を受け継ぐだろうと思う。

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2011年01月20日

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物語の展開が二転三転して進んでは乱れる感じが面白いストーリーだった。
元が犯人探しのイベントのための舞台劇であったことを考えると、わざとらしい解説もまた良しかな。

恋愛部分のストーリーは、最後分かり切った顛末に涙。
ミステリなのに可笑しくて、切なくて、かわいらしいお話。

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2011年01月14日

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刑事だった主人公。殺された無念から幽霊として戻って来て、自分が見える後輩刑事と犯人を追い詰める。ありがちで、そんなバカな・・・的設定ですが、それだけでは終わらない引き込まれる作品です。そしてユーモアが詰まった、最後にはほろりと出来るお話です。

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2010年11月02日

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ネタバレ

上司に殺害された刑事が、幽霊となってこの世に残ってしまい、自分を殺害した犯人を逮捕するために奮闘する。
荒唐無稽な設定ですが、人物造形ができていて、楽しめます。
推理小説としては、犯人の動機の点などちょっと物足りないところもありますが、フーダニットの点で、ちゃんと読者にフェアなヒントを出しているなど、ミステリーとしての体裁は維持されています。

ラストで泣かされるとは思いませんでした。

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2024年01月22日

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俺は神崎達也。職業、刑事。美人のフィアンセを残して無念にも射殺された…はずが幽霊に!?しかも犯人の上司が密室状況で何者かに殺されて…。いったい真犯人は誰なんだ!そして俺はどうなってしまうんだ!

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2018年06月13日

Posted by ブクログ

イベント用のストーリーが手直しされたもの、ということもあるのか、登場人物がさほど多くなく、状況もハッキリしているので、読みやすかった。
でも、設定的に、やっぱちょっと荒唐無稽過ぎるかなー…
子供向けのミステリとかならアリかなという気がする。

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2017年03月19日

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タイトル通りの本です。ただ、密室や不可思議な状況については、「それが真実なの?」と拍子抜けしたところもありました。幽霊が登場すると最初に幽霊の設定が入るところは、どの本も似ているように思います。
ラスト4ページはジーンときました。

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2016年04月15日

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予想はしてたけど、最後は泣いたよー。

けっこう長い話で、途中このエピソードは何のためにあるんだろうとか思ってたけど、
読み終えてみたら無駄な話は一つもない。
全部、あれはこのためにあったのか!と後からわかる瞬間が楽しい。

幽霊になった神崎刑事が、唯一自分の姿が見える早川刑事と共に、自分が殺された事件の謎を追う話。
この、早川くんがとてもいいキャラだった。
彼が出てくると、ほんわかするw

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2015年10月30日

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ネタバレ

ラスト数ページの空白に、やられた。

消えて無になっていく主人公の切なさが胸を締め付ける。
あえて文章を書かないという、その演出が心憎い。

でも私だったら事件そっちのけで、婚約者のそばにいたいと思っちゃう。きっと主人公は一人の男である前に、一人の刑事だったんだろうな。

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2013年09月09日

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ミステリーと言うよりもミュージカルを見ているかのような感覚でした。荒唐無稽な状況であるにも係わらず、きちんとしたルールにまとめたことによって、物語を成立させています。
犯人と動機はやや肩透かしを食らった気分でしたが、それなりに楽しめたと思います。

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2013年08月13日

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筋書き的に面白くないはずないのに、どうもテンポが悪く読むのに時間が掛かった。やはりどうしても映画「ゴースト」を思わせる内容。ラストは泣ける。

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2012年10月14日

Posted by ブクログ

上司に殺された警察官が、幽霊になって現世に留まってしまった。自分を含む警官連続殺人事件は未だ未解決。しかし自分は犯人を知っている!イタコ体質の部下を使って、今幽霊刑事が事件解決をめざす。

はっきり言ってB級の類だと思う。だからこそなかなか面白い。
幽霊になった「俺」が悲観的すぎず、無い身体を張って笑いを取りに行くところも微笑ましい。

もちろんトリックや真相は感心するようなものではないけど、それでいいと思います。コメディミステリーを探しているなら、これを選んで後悔はしないかなと。
2010年08月30日 23:04

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2011年11月13日

Posted by ブクログ

スラップスティックな趣きあり。純愛? そうでもなかったぞ。幽霊という特殊設定を生かした西澤風SFミステリーを期待したが・・・。プロットはふつーのミステリーだった。

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2011年09月28日

Posted by ブクログ

ノンシリーズ、長編。
いきなり主人公は死んじゃうし、幽霊になっちゃうしで「えぇ!」とまずは驚かされます。
その主人公が殺した相手を捜査すると言うのにも驚かされました。
ミステリとして、そしてラブストーリーとしての魅力がそれぞれ有り二度美味しかったです。
しかし、主人公は亡くなってますからね。どうも切ないです。
ラストのページも効果的で感傷的な気分になりました。

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2010年08月25日

Posted by ブクログ

上司・経堂に射殺された刑事・神崎達也は気が付くと幽霊になっていた。道行く人は当然ながら、家族やフィアンセの須磨子にすら自分の存在を認識して貰えず消沈する。が、霊媒体質である後輩の早川とだけはコンタクト可能という幸運に恵まれた。経堂が犯人だという事を信じた早川は神崎と共に証拠を掴むため捜査を開始した。



複雑でも無いし、重くも無く軽い感じなのでお手軽に読めます。
主人公の神崎よりも早川が好きだなぁ。ちょっと間が抜けてるのが良い感じ。
情景を想像しつつ読むと楽しいです。

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2010年04月19日

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