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Posted by ブクログ 2017年11月05日
陣形というものに抱かれていたイメージを一新させる。そもそも東国のほうが優れた軍制(兵種別編成)だった、その始まりは信玄を討ち取りにいった村上義清だった、それを長尾景虎が受け継ぎ、襲われる信玄や北条氏康もそれを採用した。
甲陽軍鑑といった文献についつの研究も紹介されてて勉強になるし、白村江の頃から採用...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年03月22日
“時代モノ”のファンを自認する人の中には…「無制限の制作費」を投入して、勇壮でリアルな、そしてドラマチックな戦国時代の合戦場面を映像で再現してみたいというような、傍目には莫迦らしいかもしれないようなことを夢想する人が在るのかもしれない…実は私自身にもそういう傾向が無いでもないのだが…本書に触れて、恐...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年02月02日
明快に陣形の歴史を概観できた。といっても陣形らしい陣形はなく、鶴翼のばっさり、魚鱗のびっしり、くらいしかなかった。たしかに小領主が自分の一族郎党を率いた舞台の集合体に細かく指示できるわけでもなく、兵種も混合しているので、ただ個人の武勇や物量で勝敗が決まった。戦国時代、新たな戦陣を編み出そうとしたのが...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年08月30日
甲陽軍艦等の文献の精査で,日本の古代から近代の軍隊の陣形の実態を解き明かした好著だ.村上義清と上杉謙信が五段隊形を編み出して実際に活用した事例紹介は素晴らしい.徳川時代が平和であったため,戦国時代の歴史がおざなりになったことで,当時の陣形に関する研究が不十分だったことは残念なことだ.関ヶ原の合戦の戦...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年03月26日
タイトルは「戦国の陣形」だが、要点としては日本の戦国時代には実態としての「陣形」なんてなかった、という本。
会戦に際し、兵の集団を決められた形に配置して運用する(それができるよう訓練する)陣形は日本の場合、大陸との戦闘を想定した律令制下には一時、存在したものの、結局大陸との大規模戦闘は白村江以降の古...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月19日
資料の無いなかで、室町時代以前の合戦についても、分析を試みているのに驚く。川中島や三方ヶ原や関ヶ原についても、兵種ごとの配置、運用に思いを巡らせ、信頼のある資料と矛盾しない範囲で膝を打つような説明を見せてくれている。
旧陸軍の作戦研究でも、日本史上の合戦についてはいろいろ分析していたのかもしれないが...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年04月20日
戦闘、特に陸戦が実際にはどのように行われ、何が勝因・敗因となるのかということは、戦争を知らない私には中々理解できない。そういう疑問に何らかの答えが与えられるのではないかとの期待を持って本書を読んだ。
結果的には、その答えは本書にはなかった。その上、近代以前の日本の戦闘には、戦術的な陣形は実際には存在...続きを読む
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