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悪妻として知られる夏目漱石の妻・鏡子。潔癖症の漱石と、おおらかだが大雑把な鏡子の夫婦生活は、船出から食い違い、英国留学を経て重度の神経症を得た漱石との暮らしは大波に揺れる。鏡子はなぜ悪妻と呼ばれたのか? 二人はどうして別れなかったのか? 余人には窺い知れない夫婦の絆を妻の視点で描く。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
鏡子さんが可愛い。
お嬢さんとして育てられた、幸せになるべき子が、蹴倒され、引き摺られしている姿が辛すぎる。
初めて、寅彦に恨み言を覚えてしまった作品(笑)
しかし、漱石も壮絶だったなー。
修善寺の大患シーンは、きっと作者が想いを込めて書いたんだろう、外で読んでいたのに泣きそうになった。
凄まじい描写の中に、鏡子が救われるたった一言が漏れ出て、その一言をずっとずっと反芻している鏡子が、やっぱり可愛いと思うのだ。
自分が憎み慕う相手ばかりがどんどん脚光を浴び、その裏で肩身の狭い思いをし続けた彼女が、それでも終わらせてはなるまい、と堪えた。
そんな姿は、誰がなんと言おうと、妻なのだと思う。
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